ポケモンとは基本的に二つの顔を持つ。一つ目は野生動物。二つ目は人間のパートナーだ。
タブンネというポケモンがいる。野生動物としては運動能力・戦闘能力の低さ、目立つ色などの理由から生存率は低い。一ヶ所の生息域における個体数は少なく群れも作りにくいため、家族もしくは単独で肉食ポケモンを避けつつ、木の実や野草を探して食べている。
だが生命力はそれなりに高く、食糧があれば大体の環境で暮らせるため、生息域そのものはイッシュ地方全般に及ぶ。
またトレーナーの視点に立つと、見つけるのは多少手間だがタブンネと戦うと何故かポケモンがよく育つと言われ、殆どのトレーナーはタブンネに遭遇すると攻撃を仕掛ける。一部ではタブンネを集中的に狙う者もいる。
肝心のタブンネ自体はお世辞にもバトル向きとは言えない。手足が短く非力で鈍足。大多数のトレーナー達には見向きもされていない。
だがバトルでの強さだけがポケモンの価値ではない。タブンネは“いやしのはどう”という珍しい回復技を使用でき、性格も温厚なため訓練を受けポケモンセンターで働く者もいる。単なるペットとしてもなかなか人気は高い。
だが一方で、タブンネは家畜・食糧としてのポケモンという第三の顔を持っているのだ。食肉としての需要も非常に高い。
今回は家畜・食糧としてのタブンネに着目しよう。
とある企業の農場、中では多数のタブンネが飼育されている。美味しい木の実や牧草、特製フーズを与えられ、のびのびと暮らすタブンネ達。ある程度成長すると、食肉加工のため工場へと移される。
「ミィ!ミッミッ♪」
「ミーイ♪ミィ♪」
何を言われたのか、移動させられるタブンネ達は嬉しそうだ。
なお質の劣るものや一部の♀タブンネはフーズの生産にまわされる。
工場では、加工時にミィアドレナリンを分泌させるために虐待が行われる。これに関して、タブンネ第四の顔とも言える虐待ポケモンという極めて特殊な一面があるが、ここでは触れないこととする。
タブンネは毛皮や尻尾など様々な部位に商品価値があり、同時に加工される。
「ミギャアアアアア!」
「ミィアアアアアーーーー!!」
「ミ゙ィ…ミビィ…」
「ヴミ゙ィ…グスッ…」
この
コンベアでは尻尾の刈り取りを行う。四肢を固定され、身動きの取れないタブンネがうつ伏せで流されてくる(ちなみに固定時の抵抗を防ぐため、一匹のタブンネが暴行され見せしめにされている)。
「ミッ…ミヒィ…」
「ミィーーー!!ミヒィ!ミヒィ!」
後続のタブンネは仲間の悲鳴を聞いて怯えたり暴れたりしているが、それでどうにかなるわけでもない。
タブンネの尻尾は戦闘などで役に立つものではないが、異性へのアピールで重要らしく、彼等は非常に自分の尻尾を大切にする。そのため、尻尾を切り取られるというのは身体よりも精神へのショックが非常に大きく、この時点でほぼ全てのタブンネが反抗する気力を失い、怯えるばかりになる。
その後、タブンネ達は熱湯で乱暴に洗浄され、苦痛を与え続けるために皆意識を失わせずに血抜きされる。
「ミャギャアアアアアアアッア゙ア゙ア゙!!」
そして耳や触覚、手足を切り取られて屠殺場に運ばれる。この際もタブンネは凄まじい悲鳴をあげる。特に触覚はタブンネにとって重要な器官。ここでタブンネの心は完全に折れてしまうのだ。
更に加工前に毛皮の刈り取りが行われる。タブンネの毛皮は丈夫で柔らかく、人気が高い。また、作業はかなりの苦痛を伴うため、効果的な虐待にもなる。
「ミビィアアッアアア゙ア゙ア゙!!」
「ギャウアアアア!!ア゙ア゙ア゙アアアア…!!」
凄まじい絶叫である。生きたまま皮を剥がされれば当然だが…。ちなみに気絶しても熱湯などで無理やり起こされる。
すっかりハゲダルマとなってしまったタブンネ達。そしていよいよ解体されその命が断たれようかという瞬間、今までタブンネ達の世話をしてくれていた牧場のスタッフの人間やポケモンが工場の作業員と共に現れた。
「ミ…ミィ…」
「ビャアア…アア…」
僅かな希望を抱くタブンネ達、だが誰もタブンネ達を助けようとしない。そして一匹のタブンネの解体が始まった。
「ヴミア゙ア゙ーーーーーーー!!!ン゙ミィィィィィィィィ!!ビアアアアッガガアアアア゙ア゙ア゙…!!」
タブンネ最期の絶叫、だが構わず刃が体を切り裂く。絶叫が止み暫くすると、そこにはタブンネの無惨な姿、もとい上質のタブ肉があった。タブンネ以外は満足げな表情を浮かべ、そして他のタブンネに視線を向ける。
その瞬間全てのタブンネは悟るのだ、自分達は最初からこのために生かされていたのだと…。
「ミ…ミィィ…ヒャヒィ……」
「ンミィィィィ!ミビィィィィィ!ミガアアアアアア゙ア゙ア゙ア゙!!」
二匹目以降は機械も使い、極めて事務的に作業が行われる。運命を悟ったタブンネ達は絶望の表情で固まるか、泣き喚いて必死に抵抗するか…どちらにしても大量のミィアドレナリンが分泌されている。
タブンネは与えられた苦痛の種類などによってミィアドレナリンの分泌量等が異なる為に味が変化することが明らかにされており、日夜研究が進められている。
いかがだっただろうか?
これは大手スーパーなどに向けた工程であり、タブンネ専門のレストランなどでは料理直前にタブンネを虐待、加工する所が殆どである。
タブンネは多くの顔を持つポケモン。また機会があれば彼等の別の顔も紹介しようと思う。それでは。
最終更新:2015年02月18日 17:52