サンヨウシティにお金持ちで裕福な家庭で暮らしている兄弟がいました。
その家庭では父親が大企業の社長で母親は有名な私立高校の教師です。何不自由なく幸せに暮らしました。兄弟は母親から教わっていてとても頭がよくて成績優秀でした。
ところが中学に上がると兄の方はだんだん成績が悪くなる一方弟の方はどんどん成績が上がってきて家庭では弟の方ばかり注目されて兄の方は家庭では話をすると成績のことばかりです。学校ではバトルは強いが性格のせいか全く友達が出来ません。
次第に家族から溝が出来てひとりぼっちになってきました。この話はそんな兄の話です。
「リザードン、大文字!!」
リザードンの大文字でジャローダが倒れる。リザードンのトレーナーが勝った。普通だったら嬉しがる場面だった。
「……。」
「なに勝ってるんだよ。死ねよ。」
「成績は悪いくせにw」
「あんなトレーナーで可哀相w」
ジャローダのトレーナーは負けたからか少年を睨みつけていた。少年-シドは無言でリザードンを戻しその場を去る。去る際にバトルを見ていた生徒はひたすら陰口をしていた。
帰り道
「(なんだよ!!どいつもこいつも人のことを馬鹿にしやがって!!俺が何をしたっていうんだ!?だいたい負けたのはリザードン相手にジャローダで戦うからだろうが!)」
俺は声を出さないで愚痴を言う。スカイアローブリッジを渡りヤグルマの森に入った。
「(このまま家に帰ってもどうせろくなことがないしな。…たまには森の中で散歩するか。)」
俺はそう思いながら森の奥に進んだ。いざという時は自慢の相棒のリザードンと手持ち達がいるから大丈夫だろう。そう思いながら入った。
森の奥に進むと少し暗くあまり野生のポケモンが見当たらなかった。多分夕方だからだろう。それでも一応心配したからゴールドスプレーを使い一緒に散歩したいからリザードンを出した。
何故自分がこうなってしまったかを考えながら散歩をした。成績が良くないのもそうだが、強くなれる方法として三値と厳選について教えたら周りに白い目で見られるようになった。何故だろうか?親が教えたことをそのまま言っただけなのに。
考えれば考えるほど気分が悪くなってきた。
ガサガサ
「ん…?」
リザードンを戻そうとしたとき草むらが揺れた。俺は興味本位でバレないようにこっそり覗いた。
タブンネがいた。後ろ姿の尻尾と腕から沢山のオレンを持っていることが分かる。そのタブンネは自分の巣に持って帰るのか急いで(それでも遅いが)歩いていた。野生のポケモンの生態をあまり知らない俺は興味津々だった。
気づくとばれないようにタブンネを追っていた。少ししてタブンネが巣に入ったところで俺はバレないように警戒しながら巣の近くで帰りに寄ったホームセンターで買った双眼鏡で中を見わたすと秘密の力を使って穴を掘ったのか中々の広さだった。
そしてタブンネが居た。家族構成はパパンネ、ママンネ、子タブンネ×3、ベビンネ、そして卵だった。先程のオレンのみで食事をしていた。それは何処にでもあるような食事風景だった。ましては野生なら弱肉強食だ。「普通の幸せ」を手に入れることすら難しい世界だ。
「……。」
俺は静かにそれを見ていた。そして自分の中でじわじわと怒りが湧いてきた。自分は家庭ではろくな会話しかされない。学校では友達もいなく陰口と陰湿な嫌がらせをされる日々。毎日ストレスが溜まる日々だ。だからなのか目の前で幸せそうに食事をしている生き物が許せなくなった。
その幸せをぶち殺す…!!
俺はそう思いながら巣に侵入した。
「取り敢えず‘あいつ’を出しとくか。」
俺は‘あいつ’を出してバレないように進んだが…
「ミィミィ♪…ミィ!?ミフー!」
「ミィ?ミィミィ?」
「ミィ…。ミィ…。」
何の考えもなしで進んだから当然バレた。ママンネは「人間」という生き物に恐怖を抱いているのか震えてベビンネ、子タブンネは見たことがないのか「誰?」という感じだ。そしてパパンネは威嚇をしてきた。正直こんなやつに警戒されるとは思わなかった。取り敢えず俺は少し大きい石ころをベビンネに向けて投げつけた。
「ヂィ!!ヂィギャアアアア!!」
石ころが頭にぶつかって痛いのか大声で泣くベビンネ。
「ミィ!?ミギィー!!」
ベビンネに危害を加えた俺に対して敵意を感じたのかパパンネは俺に対してすてみタックルをしてきた。
「ぐえ!?」
俺は避けれずにすてみタックルをもろに受けてしまった。
「ミィー!!」
そのままタブンネは俺をマウントポジションで顔面を炎のパンチで連続で殴ってきた。俺は目の前が真っ暗になった。
ーー
「ミィミィ!ミィ!」ドヤンネ~
パパンネは自分の子供に危害を加えた敵を撲殺したからなのかどや顔をしながら家族に「パパすごーい!!」「あなた、お疲れ様。」と言われていた。
だが…
「そんな攻撃で俺が死ぬと思っていたのか?」
「やれ。ゾロアーク。」
その声が響くと周りの景色が変わった。パパンネ、ベビンネ、子タブンネ達は動揺するが、周りの景色が変わった。そして敵を撲殺した死体の所に‘なにか’があった。
「ミィ…?ミィ…ミィギャアアアアアアアアアアアア!!?」
巣全体にパパンネ達の悲鳴が響く。そこには
顔面だけが黒焦げでボコボコにされ原型をとどめないで撲殺されたママンネが倒れていた。
俺はサーナイトを出して
テレパシーでタブンネ達の言葉を分かるようにした。
「ミィ…。ミィ…?(あなた…どうして…?)」
それでも少し生きていたが、遺言を残して死んだみたいだ。だが、それを聞いたパパンネは発狂したような声をあげる。
俺はそんななかでパパンネに話しかけた。
「ねー、どんな気持ち?自分の子供に危害を加えた敵を倒したつもりなのにゾロアークの幻影で錯覚して自分の妻を撲殺した気持ちは?こちらとしてはとても最高だったよw」
「ミィ…!?ミィギ!!ミガアァァァァァ!!」
それを聞いた瞬間怒りの形相で「俺を殺してやる」みたいなことを言ってきた(サーナイトの通訳だと)。…俺を殺すか。
「…あまり強い言葉を遣うなよ。弱く見えるぞ。」
「ミィガアァァァァァァァァァ!!!」
こちらに怒りと憎しみを込めて再びすてみタックルをしてきた。
「隙だらけだ。何もかも。」
俺はストライクを出す。
「ストスト。(見ろよこの鎌。命を刈り取る形をしてるだろ。)」
「かっこつけてないで行け。」
ザシュ
「ミッ…ミッ…!?ミィギャアアアアアア!!!」
ストライクの斬撃で両腕を切断されたパパンネ。いつ見ても素晴らしい斬撃だ。
「お前はそこで自分の子供達が嬲られるのを見とけ。…自分の弱さを呪いながらな。」
パパンネはワンパターンにも俺にすてみタックルをしようとしたが、すぐにストライクに斬られた。取り敢えず死なせたら困るのでサーナイトにいやしのはどうを指示して子タブンネ達の所に向かうのだった。
「ミィ…ミィーーーー!」
「チィ…チビャアアアア!」
子タブンネはベビンネを連れて母親を殺して(父親が幻影で誤殺)父親の両腕を切断させた人間に恐怖を抱いたのか逃げ出した。
「サーナイト、電磁波で動きを止めろ。」
俺はサーナイトに電磁波を指示して麻痺状態にさせた。…まずはベビンネからだな。
俺は金槌をとり恐怖でガタガタ震えているベビンネの足に金槌で思いっきり殴った!
ガン!
「ヂッビャアアアアアア!!?」
殴った瞬間ベビンネはあまりの痛みに絶叫をあげた。…すごい声だ。俺は初めてのタブンネの虐待に興奮したのかすごく気分が高揚した。
「ミィー!!ミィー!!」
「ミィー!!ミギー!!」
子タブンネ達は「やめて!」と声をあげるが、まだこの状況が分かってないのか威嚇をしてくるのもいた。パパンネは泣きながら許しもらえるように鳴いてきた。
「あーあ、ガキの方が反抗的で腹立つから…全身の骨を砕くとするか!!」
「ミィ!?ミィミィ!?」
次は左足ィ!!
「ヂッギャアアアア!!」
右腕ェ!!
「ヂッギャアアアア…。」
そして左腕ェ!!
「ヂッ…ギャアアア…。」
金槌で折る度に絶叫をあげていたが、それも小さくなってきた。その途中に兄弟ンネとパパンネの悲鳴と制止の声をあげていたが、無視しながらやった。…なんだか飽きてきたな。
「よーし。じゃあ陰茎と頭を狙おうか。」
「ミィギー!!」
ここで兄ンネが勇気を出したのか俺にすてみタックルをしてきた。
「ゾロアーク。」
「ミィッギャアアア…ミギィー!!」
ゾロアークがナイトバーストをしたのにも関わらず立ち上がり俺に向かってすてみタックルをしてきた。
「ゾロアーク。そのまま押さえつけてくれ。」
俺は兄ンネの所に向かう。そしてそのまま話かけた。
「ねー、どんな気持ち自分の母親を殺し赤ん坊に四肢の骨を粉砕された相手に何も出来ない無力感は?」
タブンネは俺が憎いのかずっと睨みつけて威嚇の声をあげている。
「俺が憎いか?だがな…俺の痛みはお前以上だ!!!」
俺は怒りに身を任せ兄ンネの顔面をサッカーボールのように蹴りつける!!
「グビャアア!!?」
「何なんだよ!!?何でお前らみたいな食物連鎖の底辺が幸せに生活出来てんだよ!?何で幸せそうに食事出来てんだよ!?何で親に愛されてんだよ!?」
俺は自分の感情を吐き出しながら蹴りまくった。兄ンネは「グミャア!ミギィ!ミガァ!ミヒィ!」と悲鳴が上がるが次第に悲鳴か止んだ。鼻を重点的に蹴りまくったせいか鼻の骨は折れて鼻血が出ていて顔はボコボコになっていた。
俺はそのまま兄ンネの首の根元を掴み締め始めた。
「だから俺はお前らを許せないんだよ。だが、お前は勇気を持って立ち向かったから褒美に苦しまずに殺してやるよ。」
兄ンネは散々顔面を蹴ったというのにまだ「ミギ…ミィ…アアア…。」と声をあげたが、そのまま殺した。弟ンネと妹ンネとパパンネの泣き叫ぶ声が聞こえた。
続く
最終更新:2015年02月18日 18:44