コマンドプロンプト(リファレンス)
本項は書きたての記事です。正確な情報は公式サイト、公式ドキュメント、記載の参照サイトでご確認ください。
作法的なもの
@echo off
作成したバッチを起動する際、コマンドプロンプトがシステムメッセージを出力するのを制止する。
コメントは原則「REM」を使う。
コード内にコメントを残す場合はREMを利用する。
:コメント
コロンは本来はラベルを利用するときのものだが、コロン後にコメントを記す裏技的な使い方もある。
ただしコロン+コメントは、enabledelayedexpansionスコープ内では利用できない制約がある。
setlocal enabledelayedexpansion
遅延展開
変数は読み込み時ではなく「実際に実行時」に処理を行わせたい場合に利用。
funcName "%%hensu"
funcNameという関数に変数hensuを引数として与える時、%hensuが持つ値の中身に半角スペースが含まれる可能性がある場合、
1つの変数として解釈されないことを防ぐためにダブルクォーテーションで囲む。
setlocal、endlocal
環境変数のローカル化。ローカル変数を扱いたい場合、他への影響を防ぐため。
setlocalを宣言したらスコープ終了箇所に必ずendlocalを設置して終了点を明示すること。
exit /b または exit /b 0
コマンドプロンプト自体ではなくバッチ処理を終了させる場合に利用。
後者はバッチの実行を、終了コード0にて終了させたい場合。
標準入力 set /p hensu="文字列"
hensuに入れる値を標準入力で得る。
set /p hensu="文字列"<nul
とすると改行が含まれていても無視されて格納、出力される。
echo出力時に下記のコードとすると改行も標準出力される。
echo.
コマンド一覧
+
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コマンド一覧 |
コマンド |
カテゴリ |
内容・例 |
! |
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[拡張構文] 遅延環境変数展開機能を使って環境変数を展開、内容をテキスト化 |
% |
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%ENVVARS% 変数利用 |
& |
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コマンド結合 |
&& |
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コマンド結合(成功時続行) |
: |
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ラベル |
@ |
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画面非出力 |
^ |
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(サーカムフレックス) リダイレクション記号などの特殊文字を通常の文字として使うときに使用します。 |
| |
|
パイプ 結果引き渡し(|は半角) |
|| |
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エラー時に後続コマンド実行(エラー処理)(|は半角) |
( ) |
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コマンドグループ |
< |
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読み込み |
Adddrv |
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現在のセッションでデバイスを読み込み使用 |
Attrib |
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属性変更 |
Break |
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Ctrl+Cによる割り込みをファイル操作中に行えるかどうかを変更します。 |
Call |
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外部命令読み込み |
Cd, Chdir |
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フォルダ移動 |
Chcp |
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文字コード変更 |
Chev |
|
日英環境変更 |
Chkdsk |
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ディスクチェック |
Choice |
|
選択肢(choice /c "YN" /T 9999 /D /M message) T=0~9999sec |
Clip |
|
Clipプログラムが受け取った入力をクリップボードにコピーします。 |
Cls |
|
コマンドプロンプト画面クリア |
Cmd |
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外部アプリ起動。commandもあり。 |
Color |
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画面の色を設定 |
Comp |
|
ファイル比較 |
Copy |
|
コピー |
Date |
|
日付 |
Del, Erase |
|
ファイル削除 |
Deldrv |
|
デバイス削除 |
Deltree |
|
フォルダ削除 |
Dir |
|
ディレクトリ一覧出力 |
Diskcomp |
|
FDD比較 |
Diskcopy |
|
FDDコピー |
Doskey |
|
コマンドエイリアス設定 |
Echo |
|
画面出力 |
Endlocal |
|
ローカル環境変数の終了 |
Exit |
|
コマンド インタープリター(プロンプト)を終了します。 |
Expand |
|
LZ77形式の圧縮、CAB形式の圧縮ファイル展開 |
Fc |
|
ファイル比較 |
Fdisk |
|
ディスク管理ユーティリティー |
Find |
|
文字列検索 |
Findstr |
|
文字列検索 |
For |
|
ループ処理 |
Forfiles |
|
繰り返し処理(forfiles /M /C "cmd @files " /D yyyy/mm/dd |
Format |
|
ドライブフォーマット |
Goto |
|
ラベル移動 |
Hostname |
|
ホスト名 |
Icacls |
|
アクセス制御リスト |
If |
|
条件式 |
Label |
|
ディスクラベル変更 |
Lh, Loadhigh |
|
常駐プログラム優先度変更 |
Md, Mkdir |
|
ディレクトリ作成 |
Mem |
|
メモリ状態表示 |
Mklink |
|
リンク作成(ジャンクジョン /J , シンボリック /D, ハード /H) |
Mode |
|
シリアルポートデバイス設定 |
More |
|
画面ページング出力 |
Mountvol |
|
ボリューム接続設定 |
Move |
|
移動 |
Path |
|
ファイルPath |
Pause |
|
一時停止 |
Popd |
|
pushd解除 |
Print |
|
印刷 |
Prompt |
|
プロンプト |
Pushd |
|
仮想ドライブ設定 |
Rd, Rmdir |
|
フォルダ削除 |
Recover |
|
ファイル復旧 |
Reg |
|
レジストリ |
Rem |
|
コメント |
Ren, Rename |
|
名前変更 |
Replace |
|
置換 |
Robocopy |
|
同期コピー robocopy source-dir target-dir copy-file /E /B /J (空を含め配下フォルダコピー、ACL上書き、容量大きいファイル) |
Scandisk |
|
ドライブエラーチェック |
Set |
|
変数設定 |
Setlocal |
|
ローカル変数有効化 |
Setver |
|
MS-DOSプログラム用のバージョンテーブル管理 |
Setx |
|
環境変数ダイアログからでないと消す事ができない |
Shift |
|
パラメータ取得(shift %2) |
Sort |
|
並び変え |
Start |
|
プログラムの実行 |
Subst |
|
仮想ドライブ設定 |
Switch |
|
環境切り替え(要、再起動) |
Sys |
|
システムドライブに必要なファイルを転送(コピー)します。 |
Systeminfo |
|
コンピューターの情報を表示 |
Taskkill |
|
タスク終了 |
Tasklist |
|
タスク一覧 |
Time |
|
時刻 |
Timeout |
|
タイムアウト |
Title |
|
プロンプトタイトル変更 |
Tree |
|
ツリー表示 |
Type |
|
テキスト内容表示 |
Tzutil |
|
タイムゾーン変更 |
Ver |
|
winバージョン |
Verify |
|
ファイル検査 |
Vol |
|
ディスクのボリュームラベルとシリアル番号を表示します。 |
Whoami |
|
ユーザー名やグループ名、権限などを出力 |
Xcopy |
|
再帰コピー xcopy /E /Q sourceDir targetDir (コピー状況非表示) |
|
参考
最終更新:2023年04月19日 04:23