第49回CASTeXセミナーのご案内(第1報)
―数学史特集―
日時:2013年12月21日(土)15:00~17:00
会場:東京理科大学神楽坂キャンパス 1号館133教室
世界の根幹に「数理」があるという思想が,江戸時代にも存在
していた.すなわち,中国古代の易学的数理思想が江戸時代の
朱子学に受け継がれ,和算家に影響を及ぼしたという.最近,
儒学と和算家との交流が明らかにされ,江戸と西欧の数理思想
の比較も注目されている.
ところで,幕末・明治初年,和算家は蘭学・洋学と交流しながら
洋算へと転向していくが,彼らの易学的数理認識はどう変わって
いったのか.さまざまな論考を検討してみる.
明治5年に公布された学制は洋算への急激な転向を決定づけ,
和算の数理思想の継承は無視されたといってよい.しかし,江戸
時代の学問的基礎が明治の数学文化に与えた影響は大きいし,
洋算への転向を検証することは,数学教育の大切な視点である
と思う.
15:35~16:10 「九章算術方程の劉徽の注釈について」
高遠節夫氏(東邦大学)
九章算術方程の解釈について,近年の日中の数学史家が
「ガウスジョルダンの消去」と解釈してきたのは
誤りであることを,日本数学会2012年度年会(歴史分科会)で
報告した.
その原因は,劉徽が付けた註釈を誤解したことによる.
本講演では,劉徽の註釈を紹介し,どう解釈すべきかを探る.
16:10~16:20 休憩
16:20~17:00 「『塵劫記』について」 佐藤健一氏(和算研究所)
参加を希望される方は
山下哲 sattch.yamashita (at) gmail.com
まで事前にご連絡ください.
なお,懇親会に参加される方も人数確認の都合で山下まで事前に
連絡していただけると幸甚です.ご協力の程よろしくお願いいたします.
最終更新:2013年12月10日 06:15