■オーバールック
ブリスター地区の宿屋"山の炉辺"亭(マウンテンズ・ハース)を経営するレゲンは
歯に衣を着せぬ物言いと実利的な考え方のためにつっけんどんな印象を相手に与えるが、
接客業としてのプロ意識と、そして何よりももてなしの心はその運営に行き届いており、
語るよりも実践を旨とすると言わんばかりに、実際炉辺亭の評判と結びついて結果を出している。
- ブラム・アイアンフェル…ドワーフの男性。エルシア協同組合(コンソーシアム)の代表。
ブラム・アイアンフェルはブロンドの髭と髪(両脇からやや後退しかけている)の身なりの良いドワーフであり、
身に着けたたくさんの宝石の指輪や装身具から、一目で彼がただものではないことがわかる。
実際彼はエルシア谷中の商売の何割かを一手に占めるエルシア協同組合の代表であり、創設者である。
ライバルであった商人たちをまとめ上げ、一代にして巨大企業体を築き上げた彼の手腕は疑いようがなく、
ブラムはその商人らしく人当たりがよく丁寧な物腰の奥で、
相手を常に観察し、分析し、看破することを怠らない。
オーバールックの防衛のためにケア・オーバールックに集められた傭兵の一人。
片目に眼帯をし、武器をいくつも帯びている剣呑なエルフ。
あまりに刺々しいその見た目により、その片目は自分の数多くの武器のひとつで過って突き刺したのではないかとすら思える。
- 長老カドリック…ドワーフの男性。長老評議会の一人。
オーバールックを統治する長老評議会の5人のうちの最若手。
長老評議会は男性のドワーフ3名と女性のドワーフ2名からなるが、老齢で気力も衰えつつある他の二人に比べると
比較的若い(とはいってもあくまで"比較的"ではあるが)カドリックは精力的に政務に取り組んでおり、
今回のオークの侵攻に対しても、まさに要といえる役割を担っている。
- ドゥルキク・フォージハート…ドワーフの男性。モラディンの大神官。
ドゥルキク・フォージハートはよく肥えて脂ぎった年配のドワーフであり、
オーバールックのモラディンの大聖堂"石の鉄床(ストーン・アンヴィル)"の大神官の職を
30年に渡って務めている。
ドゥルキクは彼の僧侶としての経歴を敬虔な神の僕として歩み始めたが、
腐敗、富、そして地位の年月が彼の理想の追求を徐々に削ぎ落として行き、
彼を貪欲な日和見主義者、
町の生命を少しずつ吸い上げて窒息させる官僚主義の役人同然のものとしてしまった。
カドリックと長老評議会により、現在彼はボルドリンズ・ウォッチ防衛の兵を率いる最高指揮官の立場となっている。
…オーバールックへ集まっている冒険者団のひとつ。
- メーガン・スウィフトブレード…人間の女ファイター。フリーライダーズのリーダー。
- ラグナム・ドゥアストーン…壮年のドワーフ。モラディンのクレリック。
- サイレン・リーフランナー…エルフの野伏(レンジャー)。
- ゲーナ・テンソン…人間の女魔法使い(ウィザード)。
- マドリック…ノームの若者。ローグ。フラミーの旧友。
…オーバールックへ集まっている冒険者団のひとつ。数々の功績により現在のエルシア谷で最も有名であり、実力があるとされている。
オーク軍襲来に際し、ボルドリンズ・ウォッチ防衛の本隊と分かれてベント、そしてネクサス封印の任を託される。
すでにトンネルに侵入していたオークたちを退け、ネクサスに熱湯を流し込むためのバルブ開放を成し遂げるも、
続く敵の圧倒的な物量の前に全滅。ただ一人逃げ延びたウーラスを残して殺害された。
- エドガー・ソマーフィールド…人間の男ウォーロード。沈着冷静なファー・ストライダーズのリーダー。
- ウーラス…エルフの双子姉妹の自由奔放な姉。弓使いの野伏(レンジャー)。
- ライナー…エルフ双子姉妹の冷静な妹。双剣使いの野伏(レンジャー)。
- ジェン…ハーフエルフの女妖術師(ウォーロック)。何を考えているのかわからない。
- コルベン…人間の男ファイター。一行の中で最も若く、血気盛ん。
■切り離された鎖の修道院
- カラド…ドワーフの男性。モラディンの聖騎士(パラディン)。
切り離された鎖の修道院の最後の生き残りであるカラドは中年のドワーフであり、
ドワーフにしては背が高く、筋骨逞しい体つきをしているが、
その髭はオークたちによる拷問の際にずたずたに切られており、今もなお痛々しい。
肉体的な傷が完全に癒えたとしても、その表情には未だ苦悩が見える。
襲撃の際の恐怖が彼を苛んでおり、
オークの企てが阻止されるまでは、彼は平穏を知ることはないだろう。
信心深い聖なる戦士の典型らしく、カラドは毎日の一定の時間を深い祈りに費やし、
導きと癒し、そして邪悪と戦い続けるという決意を新たなものとするべく神に祈る。
そうした個人的な時間のほかは、カラドはぶっきらぼうではあるが、友好的であり、
いつでも仲間に助力を惜しまないが、常に客観的であろうとする。
彼はユーモアとは縁がなく、周囲の冗談や冷やかしを無視する。
彼には使命があり、そしてその終わりを見届けるつもりなのである。
カラドはなかなか他人と打ち解けようとはしないが、
実際のところこれほど献身的な味方はそうはいないだろう。
このドワーフの聖騎士はドゥエラクら4人を神の使いであるとさえ考えている。
神々が彼を助け、彼の人生の目的を示すべく遣わした英雄であると。
そのために、彼はさらなる啓示を求めてこの新たな仲間を見ている。
次に彼を待ち受けるものを照らす明かりを求めて。
■オーク軍
- イランドラ…ダーク・クリーパーの男性。オーク軍の同盟者?
ベントに侵入していたオーク軍に同行していた、シャドウフェルの住人ダーク・クリーパーの一人。
ボイラー室の戦いでゾンガに倒されて死亡する。
用途不明な真鍮の鍵を所持していた。
- タスク…オログの男性。オーク軍("黒き刃"軍と自称していた)の指揮官。
- ミリッサ…シャダーカイの女性。タスクの愛人。
タスクはストーンホーム山脈の西、オークの国の荒野で生まれ育ったオログの戦士である。
その卓越した戦闘力とカリスマ性により、タスクはばらばらであったオークの諸部族をまとめあげて
(その過程で半ダースほどのオークの部族長を皆殺しにして)軍を組織し、
十分な準備が整った段階で東進を開始した。
いにしえの敵たるドワーフどもを蹂躙し、
彼らオークが当然得るべきもの、ネンティア谷をその手に収めるために。
山道をふさぐボルドリンズ・ウォッチに敵を釘付けにし、
その間に見つけ出した山脈に秘密裏に作られたトンネルを抜けて背後を奇襲するという彼の計画は
半ば以降までうまく行っていたが、
最終的には"オーバールックの英雄"たちによって阻止され、
彼自身もネクサスの熱湯の中に沈んで行った。
ミリッサはシャドウフェルに適応した元人間であるシャダーカイという種族の女であり、
出身は実際シャドウフェルである。
物質界へ気まぐれに降り立った際に彼女は偶然にもオログの部族長であるタスクと出会い、
その並外れた資質と暴力性の虜となった。
タスクの"黒き刃"軍に援軍と武器防具を調達したのは
彼女の故郷の"知人"の計らいであった。
ミリッサはタスクの作り出す血と屍の道に魅せられ、それを最も側で見届けることを望んでいたが、
最期も彼と同じ戦場にて倒れた。
最終更新:2016年08月03日 00:00