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*Ev97・精霊召喚 **作戦 【体術】 ・召喚の儀式中に不測の事態で中断することのないよう、位置取りに気をつける ・しっかりと深呼吸をし、発音を行う ・韻を踏みリズムを取ることで正確な詠唱を行いやすいようにする ・精霊たちを讃えて歌って踊り、加護を求める ・平時や移動時に、外套等で口を覆い保護する事により、戦闘時に発声できなくなる事態を防ぐ ・詠唱ポーズ、杖などを準備しておき、集中する媒体を確保する ・呪文詠唱を忘れないように、カンペを保持しておく ・長時間の発声に耐えられるよう日常的に訓練している ・しっかり発声出来るように腹式呼吸を心がける ・複数人で儀式の工程を補佐し合うことで、安全確実に儀式を進める ・精霊回路を刻む為の指は暖め、準備運動し、淀みなく動くようにしておく 【陣形】 ・魔方陣を描きやすいように場所を確保。 ・召喚の途中で邪魔されないように、歩兵その他でガードする。 ・精霊使いで円を描くように立つことで、円環魔法陣を描く ・また、円環を描いて立つことで互いに補佐・増幅し合い、効率的な儀式を行う ・精霊召喚に適したパワースポットの上で儀式を行う **SS ■精霊召喚! 戦火飛び交う場、と書いて戦場と言う。 飛び交う、という以上敵からの攻撃を受けるのは必然であり、彼らもまたその戦火を浴びるのが当然―― だが、黙ってそれを甘受するほど彼らは温くも甘くも、物わかりが良くも、ない。 やられる前に、叩き潰す。 彼らはまっすぐに前を見て決めると、彼らの友を呼び出すために動き始めた。 /*/ 四人の精霊使いの内、最も小さな者――指揮官、木曽路春海は鋭く叫んだ。 「――今から精霊を召喚するのです。水瀬君と吾妻さんで儀式の制御をお願いします。あたしと教授で大本の式を」 彼女の言葉にうなずき、四人は集まり輪を描く。 円陣とという最も単純な図形、つまり、単純円環魔方陣。 前方の二人、吾妻 勲と水瀬悠は全く同じタイミングで高らかに足音を鳴らすと、手を勢いよく天に突き出し中空に何かを刻み付けた。 後方の二人、春海とプロフェッサーGは、同時に互いの片手を打ち合わせ、残る手を叩きつけるように降ろし大地に何かを刻みつけた。 謳うように歌うように、揃って短い一節の言葉を口ずさむ。 それは、力ある回路を起動させる為のパスワード。 それは、見えない友を呼び覚ます為の詠唱歌。 その音の響きに応えるように。 両の腕に、中空に、大地に、輝きを伴って文様が――精霊回路が浮かび上がる! #ref(syoukan-01.jpg) (絵:木曽池春海) これが奇眼藩国の精霊使い達が身に付けた、新たな力。 四人は声を揃え、詠唱を結実させる―― 「完成せよ!」 「旧き友を呼ぶ環!」 「来たれ――」 「――気高き精霊達よ!」 /*/ ■RP 水瀬悠@奇眼藩国「来て、くれ――! 水瀬悠@奇眼藩国「制御は完璧、大丈夫、上手くいく……っ」 /*/ 彼らの声に、叫びに応え、文様が一層強く輝くと同時に、精霊と呼ばれる存在が少しずつこの世に姿を現わさんとする。 その光景はまたとなく神秘的で、見る者の目を奪うものだ。 そして、ここにもう一つ、神秘を体現するような現象が起きている。 精霊達が現出するのを手助けする、見えない力が、加護が存在するのだ。 いや、彼らが懸命に友を呼ぶ、その声を支える――いや、共に叫ぶ声が存在するのだと、そういうべきだろう。 それは遠い場所から戦友の力になろうとする者たちの声援。 それが今、友の友を呼ぶ加護となる―― /*/ (文:水瀬悠) **応援・RP
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