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星見司第3級試験 ODDEYES - (2007/01/26 (金) 22:59:25) のソース
*星見司第3級試験 ODDEYES 設問1 星の寓意を実例3つ以上あげて説明しなさい。 { Return to Gunparade 第9回より http://www.alfasystem.net/novel/return/09-2.htm 空は、暗かった。星も見えなければ、月も見えない。 天空に輝く英雄の星は全部落ちたのだと、瀬戸口は思った。 至高の星を守る七つの星車もすでになく、空を見上げる者も、今はない。 } ここで瀬戸口は星を英雄に例えている。 { Return to Gunparade 第7回 http://www.alfasystem.net/novel/return/07-3.htm 誰も彼もが戦っているのだな。 大猫ブータは、そう思った。 それはそうだ、誰も守ってくれないのだから、自分で戦うしかない。 どこにいったのだ。弱者の守り手は、あの光の軍勢は。 あしきゆめをゆめの中だけで終らせる醜い舞踏達はどこに行ってしまったのだ。 Return to Gunparade 第9回 http://www.alfasystem.net/novel/return/09-3.htm あしきゆめをゆめの中だけに閉じ込める、あの醜い舞踏達はどこにいったのだ。夜が暗ければ暗いほど、燦然と輝く星々は。 } 第7回でブータが光の軍勢を「醜い舞踏達」と呼んでおり、第9回においてそれを燦然と輝く星々に例えている。 { Return to Gunparade 第12回 http://www.alfasystem.net/novel/return/12-5.htm 「あしきゆめと戦うのは、人ではない。幻と対等に戦うことが出来るのは、同じ幻のみ。あしきゆめと戦うのは本来我ら、 善き神々と英雄達。とじめやみにあらわれて、ひらめきひかりですがたをけす、光の軍勢。あしきゆめの天敵」 ブータはみすぼらしいなりのまま胸をはって人間に言った。 「我々は帰って来る。今はこのなりだが、必ず帰って来る。闇が広がるその時には、天を見上げれば星が輝く。 闇に脅えるな。星を見よ。星は、煌くことをやめてはいない」 ブータは誓いを口にした。 「善き神々と英雄達は帰って来るのだ。そしてかならずここに帰還するだろう」 } ここでブータはあしきゆめを闇に、それと本来戦うという光の軍勢、つまり善き神々と英雄達を星に例えている。 { Return to Gunparade 第15回(後編) 「猫の神様、どうかあの人族の勇気をお守りください。勇気が誇りを支えるよう、すこしだけの助力をお授けください。 あの人族こそは誇り高き青のおとこし。慈悲を知る者、古に謡われる天と地の交わりにより生まれし英雄族、 メイデアの姫君の子孫に違いありません」 「その胸に星は輝いております。あと一呼吸分の勇気が続けば、伝説にもなりましょう」 } 母猫がブータに語った速水に関する言葉。彼こそは英雄族の子孫であり、その胸には星が輝いているという。 { 電網適応アイドレス <An abandoned dog> http://blog.tendice.jp/200701/article_15.html 「心が曇ったら、澄んだ空や輝く星を見る。それが魔術だ」 「……? そんなものが」 「そうだ」トーゴは、そう耳元でささやいた。 そして八神を抱きしめたままつぶやいた。 「私の心は曇っている。だから輝く星を見ている。本当の輝く星は空にはないかも知れないが、だが何もやらないよりマシだろう」 トーゴは、見たこともない真っ黒なマントを着ていた。夜の、闇のような。 「八神くん。覚えておいてくれたまえ。星を見るには、まず、夜が暗くなくては。世界は良く出来ている。夜が暗いから心が暗く曇り、夜が暗いから、輝く星が現れる。我々の<ことわり>は、これとくらべてどれだけ良い<ことわり>なのか」 } 心が曇ったら星を見ろ、とトーゴは言っている。 以上の例から星々とはあしきゆめと戦う光の軍勢、即ち善き神々と英雄族を指す。 速水の例で言うその胸に星が輝く、とは彼が英雄に近い、或いは近付いているという事を示す寓意であると考えられる。 心が曇った時には星を見ろ、とは迷った時には英雄を心に思えという意味合いだと思われる。 つまり星とは英雄や神そのものであり、英雄や神を指針や目印とする寓意である。 設問2 瞳が青いの寓意を実例3つ以上あげて説明しなさい { 第9回 http://www.alfasystem.net/novel/return/09-2.htm 瀬戸口は短く叫ぶと、青い瞳を揺らした。歯をくいしばって頭をふり、我に返ろうとする。 あれは目に入ったゴミのようなものだ。目をつぶって、開けば、ほら、元どおり。 目をつぶり、涙を一筋落すと、瀬戸口は目を開いた。瞳は紫に戻る。 } シオネの事を思い出していた瀬戸口の瞳は青くなっている。 { 第15回(後編) http://www.alfasystem.net/novel/return/15-4.htm 伏せたブータの瞳から、青い光が漏れた。星が見えないこの夜に、星が戻って来る。 「それは夜が深ければ深いほど、闇が濃ければ濃いほどに、燦然と輝く空のともしび」 } シオネを思い出すブータの瞳が青くなっている。 星が戻ってきた、は設問1の回答が示すように光の軍勢が戻ってきた事を現している。 { 7日目・朝 Aの魔法陣による大絢爛舞踏祭 A・G共同コース http://blog.tendice.jp/200512/article_34.html 3機の人型戦車が前傾姿勢になった。その瞳が青く輝きだす。 } ドランジ達を支援に行った。Aの魔法陣プレーヤー達の瞳が青くなっている。 { NOTボーナス 瀧川奮戦 http://blog.tendice.jp/200602/article_8.html 綺麗な青い色に瞳が染め上がり、瀧川は鼻の頭の絆創膏をはがすと蹴り技で並み居る幻獣の群れを吹き飛ばし、つけて一瞬の隙を作り指先で幻獣の赤い目を突いて中身を引きずり出し、叫びながら拳を突き出した。 } 幻獣(あしきゆめ)と戦っている瀧川の瞳は青くなっている。彼は神族であるハードボイルドペンギンの教えを受けている { ライト板の奮戦 白いオーケストラ ライトパート1 http://blog.tendice.jp/200603/article_9.html 病室を狙って飛んできたミサイルを蹴ったくって爆発させたのはニーギ、ニーギ・ゴージャスブルーである。その瞳は真っ青に輝いていて、豪華絢爛に思わせた。肩に触れたような気がする良人の手に手を重ねるように手を動かし、そして口を開く。 } 絢爛舞踏であるニーギ・ゴージャスブルーの瞳は青く輝いている { アザント討伐戦外伝 赤鮭・香川救出篇(2) http://blog.tendice.jp/200612/article_1.html 帽子から小さく見える薄目をあけて遠い未来を見るロボの瞳のその全体が青く青く輝き始めた。 その輝きは豪華絢爛なるものにして、それはロボが生まれる前からずっとそうであったように、絶望の天敵として闊歩をはじめていた。 } 絶望の天敵といわれるロボの瞳は青く輝いている。 { 60 海法の逆襲(3) http://blog.tendice.jp/200612/article_134.html その瞳はいつものように茶色かったが、物語は、ここで彼の瞳は青かったと書く。 この一文をもて彼への敬意としたい。 } 謎ゲームに挑むにあたっての海法氏への敬意を表すのに「瞳が青かった」という表現を使っている。 { Aの魔法陣p202 青く輝く瞳 1)リューンが味方する真なる勇者は体の中の海である瞳に、青い光が宿る。本来目に見えず、力ももたないはずのリューンが、鼓動を持って顕在化した証拠である。 2)SDが感情などを抽出条件にしたというプレイヤーに対する意思表示。多くは、正義を体現したと判断するプレイヤーに対してSDができうる最大の助けとして行われる運用措置を言う。(後略) } 正義を体現する真の勇者の瞳は青くなる。 以上から、瞳が青くなっているのはあしきゆめと戦う光の軍勢、つまり神々と英雄族やそれに連なる者達であり、 意識する、しないは別に光の軍勢としてあしきゆめ、つまり絶望と戦っている者達である。 また、諦めを意識した瀬戸口の瞳が青から紫に戻っており、諦めている者の瞳は青くならない事を示している。 この事から、「瞳が青い」は「光の軍勢として絶望と戦う者、もしくはそれに連なる者」である事を指す寓意である。 絶望と戦い、正義を体現する者の瞳は青くなるのである。 設問3 にれの木の木陰の寓意を実例3つ以上あげて説明しなさい。 { 5日目・夜 式神の城ルート3 Cコース http://blog.tendice.jp/200512/article_12.html それは古の昔から連綿と続く甘き声。歌、踊り、不思議な祭に並んで最も原始的な、人が”妖精”を呼ぶやり方だった。 その声があるその限り、”妖精”は老いることも死ぬこともなく、現れるのだ。 どこからともなく、さも当然のように。にれの木の木陰から、アップライトの筐体の陰から。それは来るのだ。それがルールだという風に。 } ここではにれの木の木蔭から妖精が出てくると言っている。また、ここで呼ばれて現れたのはレイカちゃんであり、彼女の事も示していると言える。 彼女はターイムガールとして時間犯罪にあたっている。世界移動者であり、即ち介入者である。 { BINGOボーナス http://blog.tendice.jp/200603/article_54.html にれの木の陰から造作もなく現れたのは、ミーシャが見たこともないような筋肉をした蛮人だった。 } ここで現れたのは蛮人ターニ・キルドラゴンことレムーリアに召喚された谷口竜馬である。 ミノタウロスにやられそうだった少女を助けている。 { 14日目(昼)39 エースゲーム(前編) http://blog.tendice.jp/200612/article_96.html SD:さて、是空さん 是空:はい。 SD:貴方が出てくるのはにれの木の陰からだ。 } 第五世界広島でのエースゲームでにれの木の陰から出てくるのはエース是空氏。 ここでは根源種族の艦に接触しようとしていた聖銃使いオーケを阻止している。 { 14日目(昼)43 物語としての瀧川防衛戦 (戦闘詳報4) http://blog.tendice.jp/200612/article_101.html にれの木の木陰から続々と姿を現したのは真琴中隊の第4小隊、第5小隊、第6小隊の面々である。 全員が息も切らして部隊によってはウォードレスも脱ぎ捨ててたどり着いていたが、その眼の光はまだ消えておらず、ついでにいくつもの罠を越えて間に合った。確かに間に合ったのだった。 } 同じく第五世界広島。小儀式魔術アプローの涙でのAの魔法陣ゲーム「滝川防衛作戦」に参加したPC(プレイヤーキャラクター)で編成された部隊がにれの木の木陰から現れている。 にれの木の木蔭から現れたのは、伝説の妖精、ターイムガールレイカ、蛮人ターニ、エース是空氏、儀式魔術参加のPCである。 これらの者は世界外からやってきた世界移動者、或いは介入を受けた者であり、何かしらのピンチ、或いは時間犯罪に対処する為に現れている。 介入者は世界に介入する事で(意識しているいないに関わらず)世界の行く末を変更している。蛮人ターニが現れなければ少女ミーシャはミノタウロスに殺されただろうし エース是空氏や儀式魔術参加者の部隊が現れなければ広島は酷い状況になっていた筈である。 彼らは世界外から介入する為、本来その世界にはいない筈の存在である。そして彼らはにれの木の木蔭から姿を現す。 また、挙げられた例は何れも何らかの悲劇や時間犯罪等の破滅的状況を覆そうとするものであり、行われる介入が破滅的状況の打破を目的としているだろう事が推測される。 即ち、「にれの木の木蔭」とは「本来そこにいる筈のない者」が危機を打破する為に現れている事を示す寓意であると言える。 余談だが、 { 電網適応アイドレス<Hello new world>(3) http://blog.tendice.jp/200701/article_99.html あとずさりしたら笑い声が聞こえた。傍のにれの木の木陰から、大きな人がふわりとでてきた。 「心が曇ったら、澄んだ空や輝く星を見なさい。貴方の澄んだ空や輝く星が、それが何かは知らないが」 } ここで登場してくるトーゴは「本来そこにいる筈のない者」であり、この物語が破滅を回避する為に世界外からの介入を受けている事が推測される 設問4 投票ボーナス4 谷口&咲良に寓意があることを推定しなさい。 { 投票ボーナス4 谷口&咲良 http://blog.tendice.jp/200701/article_107.html その様はひどく幻想的で、熱のせいもあって咲良は、壁に映る空先生の影がお話に出て来る猫に見えた。竜と本来戦う、勇敢でふわふわでにゃーとなく、そう言う生き物だった。 猫は言った。 「本来はそのバランスを取り戻すための存在がいる。どこの世界にも、何もなくても、本来は人がいるその限り、それは夜が暗ければ暗いほど、闇が深ければ深いほど、天に星が輝きだすそのように、にれの木の木陰から出てくるものだ。事実はどうあれ、さも当然というように」 } 咲良の回想で空先生が猫に見えるという一節があり、これが寓意であると推測される。 設問5 投票ボーナス4 谷口&咲良の寓意はなにか。 猫に言われた言葉を思い出した咲良は、 { 咲良は歩き出した。雪をかきわけ、にれの木の木陰から現れるように。 } というように谷口の元へ行っている。 ここで出てきた「にれの木の木陰」は「本来そこにいる筈のない者」が出てくる場所であり、つまりここでの咲良は介入の影響を受けている。 この事から「猫=介入者」であると言える。 咲良は猫に言われた言葉を思い出して行動したのだから猫は咲良に介入し、本来そこにいる筈でなかった彼女を谷口の前に立たせている。 これは心が曇ってしまっている谷口の危機を救うために咲良が「にれの木の木陰から現れ」彼に「星を見せる」事によって再び絶望に相対する決心を与える。 つまり谷口の「瞳を青く」する物語なのである。