奇眼藩国

神殿

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神殿

要点:・神殿・神官
周辺環境:・食糧生産地・食糧生産に向いた地形
評価:-
特殊:なし
※職業4を手に入れるとき、根源力消費は1万でよい。
→次のアイドレス:・神官(職業4)・動き出す石像(イベント)・神々への祈り(イベント)・大神殿(施設)

担当技族:城場奈々子

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<犬雪神殿>Our home

奇眼藩国における信仰の形態は、土着の自然信仰とわんわん帝国に広まる犬神信仰から成り立っている。
この神殿は主に後者の信仰に基づくものであり、犬を象徴する紋章が神官服などにあしらわれ、犬の像が各所に建てられている。
神殿の地下からは地下水が湧き出ており、この地を中心として放射線状に広がる水路を通じ、周囲の農地に水を供給している。
その立地故に神殿は豊穣の象徴とも見られ、豊穣祭はこの神殿を中心として行われる。
またこの水を受け、がたごとと音をたてて巡る水車の音は清らかな恵みの音と呼ばれ、水車の形をしたお守りやストラップなどがひっそり売られているとか。

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これから語られる話は、地下第二層、民話資料の区画にある『奇眼藩国・民話100選』の一話を抜き出したものである。
夜布団の中にいる子供たちによく語られる、この地に纏わる、とある友情の話だ。


――いぬのいえの話――

むかしむかしのこと。
この国がまだうまれたばかりのころ。ふかい雪に閉ざされたままだったころのはなしです。

そのころ、この国ではみんなが住む場所を作るために力を注いでいました。
ときに木を切って家をたて、ときに石を並べて塀をつくる。
いそがしくとも充実した日々だとみんなが言い合いました。

そんなある日、大きな事件がおきました。
とてもつよいつよい吹雪が吹いてきた日のことです。

いつものようにおとなたちは仕事に出かけました。
そしてこどもたちもいつものように遊びに出かけたのです。

けれど。
朝がすぎて、昼がとおりすぎ。
もうすぐ夜だというころになっても、こどもたちがいえに帰ってきません。

かれらは、吹雪によって雪原の向こうにとりのこされてしまったのです。

おとなたちは慌て、「すぐに助けに行こう」とわかい少年が言いました。
でも、吹雪のなか、雪原をひとの足でこえるのはとてもむずかしいことです。
けれど森をつたって遠まわりをしてはこどもたちが凍えてしまいます。

みんなは困りはててしまいました。

そのとき、いっぴきの犬が高らかに吠えました。
彼は自分のなかまを呼びながらこう言ったのです。

友よ、わたしたちがあなたがたの子の為にそりをひこう。
だから安心してほしい、わたしたちをたよってくれ。

そういうと、彼らはひとびとが止める間もなくそりを引いてはしりだしました。
雪のなかを風のように走り、あっという間にこどもたちのところへたどり着いて。
そして高らかに吠えたのです。
もう大丈夫だ、ひとの子らよ。


ぶじに帰ってきたこどもたちを見て、ひとびとはなみだをながして抱き合いました。
ありがとう、ありがとう。と声をそろって礼を繰り返します。

ありがとう、友よ。何かきみたちにお礼をしたいのだが。
と進み出たわかい少年はうれしそうに言いました。

いぬたちはしばらくはなしあったあと、こう返したのです。
それでは、わたしたちの子の為に暖かい『いえ』をくれないだろうか。

わかい少年は深く頷くと、手に持ったすこっぷをつきたてて誓いました。
きみたちの為にりっぱな『いえ』をつくるよ、と。

少年は約束を守り、そうしてりっぱなりっぱな『いえ』が建てられることになりました。
そうしてわたしたちはかれらとの友情を深め、ずっと仲良くやってきました。
きっと、これからもそうなることでしょう。

そうそう。
いまではその『いえ』は彼らへの感謝を表す神殿となって、わたしたちにかれらとの友情を伝えてくれているのですよ――

――場所に纏わる民話の章・第三項より――


文表現要点:「神殿」「食糧生産地」「食糧生産に向いた地形」
担当文族:水瀬悠
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