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2人が一緒にシャワーを浴び終わった時には、もうすっかり日が暮れていた。
再びベッドに戻り、いちゃつきながら先ほどのオフ会の話になっていた。

「ところで、狼引いた?」サオリが尋ねる。
「ああ。女子ばかりの中だから本当に狼は俺だけどな!」
「確かに」サオリが頷き、何か考えている。
「オフ会で票を投じる時、2人でどの子か意見合わさない?それも初めに」
「?、どういうこと?」

「初めにに2人が1人を指名したら、周りも影響されるの、なんて言ったかなぁ?」
「集団心理か?」
「そう、集団心理、それそれ!私たちが誘導するの、どう?」
サオリが続ける「今日の”みさ”ちゃんなんて、小さくて可愛かったし」
アキラは頷き「そうだなぁ、帰りもなんとなく着ぐるみに閉じ込められたことが楽しかったみたいだし」

「じゃあ、決まり!」
「チャットでも上手く誘導して、オフ会で弄んじゃおう、今日みたいに」Sの顔をのぞかせ笑顔のサオリ。

「ところで、”みさ”ちゃん詰める着ぐるみは?」
「詰めるって」と苦笑するアキラ。
「まあ、考えてあるから、サオリも手伝ってくれる?」
「もちろん!」
そして、夜が更けていった。

大学の図書館。
アキラはパソコンに向かいチャットをしてそうな女の子の顔を歩きながら確認する。
まぁ、正確にはオフ会に来た女の子たちの特徴からどの子だったのか、見定めようとしていた。
可愛かったら、次回のオフ会も自分の中で盛上がられると思った。

小柄で可愛い娘がいた。
あの娘が”みさ”ではないかと、顔をよく見ようとした時、「アキラ、何してるの?」サオリが声を掛けてきた。

「あ!いや、なんでもない」
動揺を隠すように返事をし、席に並んで座りパソコンに向かう。

チャットの中には、すでに3人がオフ会の話で盛り上がっていた。
それに2人も加わる。
今は5人、人狼ゲームの話が始まる。

『誰が狼だろうね』と”りさ”が振ると、『わたしではないよ』と素早く、”あき”が返す。
”あき”が『”みさ”じゃない、恐竜の着ぐるみに喜んで入ってたし』と。
『”みさ”っぽいね』と”りさ”。
『喜んでたの?』と”なみ”や”りこ”も続く。
『え!じゃあ、”みさ”?』
”みさ”からは返答はない。
『もしかして、図星ってこと?』”なみ”が畳みかける。
”みさ”は返答なく、退室した。

その時、アキラが先ほど見ていた小柄な可愛い娘が席を立った。
その娘が去っていくのを見送っている間もチャットの中では、”みさ”への疑惑は高まっていった。

その後のチャットにも何度か”みさ”は現れたが、コメントはなく、次のオフ会を迎える。

今回も前回と同じく着ぐるみを着て、その下にはゼンタイ。
着ぐるみの頭を取るのだから、ゼンタイだけでもいいような気もするが。
この会に”みさ”は現れないのではないかとも考えられたが、意外にもアキラとサオリに続いて3番目に別荘へと現れた。

全員揃ったところで早速、狼を予想する。

当然のように選ばれたのは”みさ”。
着ぐるみの準備にかかる”あき”。
出てきたのは、茶色のクリクリした毛で覆われたトイプードルの着ぐるみ。

小柄な”みさ”と比較してもかなりの小さい。
「これって、着られるんですか?」と不安と期待の混じった口調で質問する”みさ”。

アキラは”みさ”の姿を図書館で見た時感じたことがあった。
それは、この娘はMではないかということ。
しかし、それはアキラの直感でしかなかった。
チャット内でも自分に向けられた疑惑を覆すことが全くなかった、それどころか増幅させ、今日着ぐるみに自分が入れるように仕向けたのだとアキラは確信した。

トイプードルの背中の毛を分け、隠れているファスナーを開けて準備は完了なのだが、”みさ”がトイプードルになるには一工夫がいる。

「ちょっと協力してもらえる?」”あき”がみんなに声をかけ説明を始める。

一工夫はこう。
”みさ”の腕と足を曲げた状態でラップを巻いて、ある程度固定した上からビニールテープをしっかりと巻いて完全に折り畳んだ状態に固定する。
そうしてから、小さなトイプードルの着ぐるみへと押し込んでいくというもの。

それを聞いて嫌がり逃げるのではと全員が思っていたが、”みさ”はすんなりとそれを受け入れ足と腕を折り畳まれて固定されていく。

そして、その姿のままトイプードルを着せられる。
到底、”みさ”が入らないと思われたトイプードルの中へ思いのほか簡単に収まったが背中のファスナーだけは少しキツかった。
”あき”が力を込めてファスナーを閉めると、トイプードルは少し体を反らせた。

ファスナーを毛で隠して、首輪とリードを取り付けて完成。

本物の人間の入ったトイプードル。
実際のトイプードルと比較すると大きいが、とても人間が入っているとは思えないサイズだった。

トイプードルは遅い動きながらも全員の周りを歩き始めたのだが、すぐにトラに捕まり腹を上向きにされ、くすぐられる。

少し抵抗を見せたが、折り畳まれた手足ではできる抵抗はたかが知れていた。
すぐに、ウサギと子熊、ゴリラも加わり、トイプードル弄りが始まる。

トイプードルの中で声を出さないように必死に耐えていた”みさ”であったが、次第に声を挙げ始める、それは次第に荒い呼吸へと変わっていく。
それでもなお全員がくすぐったため、小さくピッタリとしたトイプードルの着ぐるみから中の”みさ”がかなり苦しんでいることは明白だった。

弄ることにもそろそろ飽きてきたので、トラがリードを取り、「散歩しましょう!」そう言って、息も整っていないトイプードルを引っ張り歩き出した。

トイプードルも必死に歩くが、不慣れな上、呼吸が整わず、首輪で首を圧迫されながら後に続く。
それを見ていたウサギや子熊も「私も散歩させたい!」と。

トイプードルの散歩は、リビングの中で順番に行われた。
全員が散歩を済ませるとトイプードルは両手両足を床に広げて、ヘタリ込んでしまった。

しばらく呼吸を整えていたトイプードルがようやく落ち着いてきた時、”あき”が提案をする。
「もう一つ着ぐるみがあるんだけど!」
「えー!マジ?」などと周りは盛り上がる。
しかし、当のトイプードルは顔を少し上げただけだった。

「どうしますか?」
すぐに本人の同意なしに「着せよう!」や「見てみたい!」などの意見が飛び交う。
トイプードルも腹を括ったのか、ふらふらとしながら短い手足で立ち上がる。

「OK!じゃあ、準備が必要なのでしばらくお待ち下さい!」
”あき”はそういうとなんとか立っているトイプードルのリードをグッと引いて、別荘の一室へと消えていった。

少しすると、”あき”だけがリビングへと戻ってきた。
そして「今、着替え中だから」とみんなに伝えた。

部屋の中で行われていたのは、トイプードルから”みさ”を出し、手足の拘束を解き、あるモノを着るように指示して出てきていた。

しばらくしてようやく扉が開いた。
出てきたのは、全身が真っ黒な小柄な”みさ”。
全身を覆っているのはウエットスーツ。
それも頭の先から足の先まで。
目のところには穴が開いていないようで、手探りで声のする方へと近づいてくる。
口に丸い呼吸穴があるだけ。

”あき”は部屋から出てきた”みさ”の手を取り誘導し、3人の前で横にする。
そして「さっきみたく、手足を折り曲げて拘束しちゃって!」
それを聞いて3人は返事をし、”みさ”も少し暴れがすぐに押さえつけられてしまった。

その間に”あき”は次の着ぐるみを用意する。
用意されたのはヒトデの着ぐるみ。
全体に細かい突起物があり、裏側には細い管足もしっかりと再現されており、リアルで巨大なヒトデが現れ、「キモい!」「リアル過ぎ!」の声が挙がる。

かなり研究して作製した着ぐるみ。
”あき”はその声に気分を良くしながら、作業を進める。

ヒトデを側面から切ったように、ぐるりと防水ファスナーを開けていく。
ヒトデの中はゴム素材で人型になっており、中に収まった内臓となる人間の動きを著しく制限する。

腕と足を折り畳み拘束した”みさ”をヒトデの中へとセットする。
もう諦めたのか抵抗する様子も見せない。

そんな”みさ”が唯一外界と接している口にシュノーケルのマウスピースをねじ込み咥えさせる。
突然口に入ってきた異物に声を挙げた”みさ”だったが、抵抗も及ばず咥えることに。
そしてそのマウスピースが取れないように、今度は頭を一周するようにビニールテープでぐるぐる巻きにしていく。
マウスピースが取れないことを確認してから、先にホースを接続する。
すると「シュホー、シュホー」と苦しそうに呼吸を始めるヒトデの内臓さん。

ホースの先はヒトデの着ぐるみの外側へ出し、呼吸を確保した後、周囲のファスナーを閉めていく。

”みさ”はヒトデの着ぐるみに詰め込まれたことも分からず、今はただただ必死で呼吸しているのだろう。
そして、身動きできず人に命を預ける状態となった彼女はどんな心境なのだろうと考えていると、興奮してきたアキラ。

床で何も見えず身動きできず、呼吸もままならない中、少しだけ手足を動かすヒトデを見て、「リアルだけど、詰まらない」という声が出た。
そう言い放ったのは、サオリ。
打ち合わせ通りである。
「ヒトデは何処で生息してますか?」”あき”の質問に子熊の着ぐるみを着た”なみ”が手を挙げて答える。
「海です!」
「そうです。ここには海はありませんが、プールはあります、プールへ移動しましょう!もちろん、ヒトデも」

そう言ってから全員でヒトデを持ち上げプールへと運ぶ。
咄嗟に持ち上げられ、ヒトデは動こうとしたが、中のゴムの型が動きを制限する。

そのままプールに運び、誰ともなくカウントダウンが始まる。
「3…2…1…せいの!」
全員が手を離し、ヒトデは綺麗にプールへ大の字で着水。

ヒトデから伸びたホースは幸い水には濡れなかったので、呼吸は大丈夫だったが、ホースからは”みさ”の泣き声が聞こえていた。

オフ会も日が暮れはじめ、お開きとなった。
次回は”みさ”を外したメンバーで人狼ゲームを実施することになり、またくじ引きをした。
くじ引きを済ませると、ウサギと子熊の着ぐるみの2人は着替えて、それぞれ別々に帰っていった。

”みさ”はというとヒトデの着ぐるみから出したが、長時間の拘束で手足が痺れていたのか、しばらく動かなかった、いや、動けなかった。

動けなかった訳を聞いて、アキラもサオリも驚いた。
それについては後で説明するが、”みさ”とサオリが知り合いだったことにまず驚いたことから話を始める。

あまりに動かない”みさ”を心配して、サオリがウエットスーツを脱がしていく。
ネオプレーンゴムでできた特注のマスクを豹柄ゼンタイのサオリが脱がせた。
中からはアキラが図書館で見た小柄で可愛いかった娘がでてきた。
しかし、水と汗で濡れ髪が顔に張り付き、図書館で見た時とはかなり印象が違った。

顔を隠すことなく上げた彼女の表情は脱力しきっていた。
その時、サオリが声を上げる「アサミちゃん!」
アキラは地声で、「え!知り合い?」慌ててすぐに口を抑える。
サオリの声にアサミは豹柄ゼンタイの方を見上げたが、ゼンタイに覆われた顔は見えないので、頭を傾げている。

サオリは背中に手を回すと、ゼンタイのファスナーを下ろす。
そして豹柄ゼンタイから出てきた顔を見て、「サオリ先輩?」
後で分かったことだが、サオリとアサミは高校の水泳部の先輩後輩の関係だった。

なんでも高校時代にもサオリはアサミをよく弄っていたそうだ。
サオリは直感的に弄りやすい人間を選んでいたことになる。

「もう、立てる?」サオリが声をかける。
「はい!」と返事をして立とうとするが、よろけるアサミ。
「キツかった?」とサオリが尋ねると、アサミは左右に首を振り、うつむいて話を続ける。

「実は……」と言って少し言葉に詰まる。
「手足を折り曲げて拘束している時から、興奮してきてトイプードルに押し込められ、ファスナーが閉められるとともにすごく気持ちよくなって濡れてきたんです」

「それで?」サオリが促す。
「で、ですね。体を弄られ、ますます興奮してきたんですが、途中でくすぐったいのが上回ってしまって…」

「で、逝けなかったワケね」とサオリが納得し、アサミは頷く。
「でも、ヒトデの着ぐるみも着ることになって」
そう言って、ヒトデの着ぐるみを見る。

「このウエットスーツに着替えた時、ゼンタイのアソコが湿ってたので、裸で着たんです」
「すると、肌にウエットスーツが張り付く感覚となんとも言えない圧迫感で、また興奮してきたんです」

「アサミちゃんは、そういうの好きだったものね」サオリが頷く。

「で、髪を纏めてマスクを被ると全身が包まれさらに興奮が高まってきちゃって」
「それで、部屋から中々出て来れなかったのね」といって納得したようにサオリが2度頷く。

「その後はご承知の通り、手足の拘束とヒトデの着ぐるみの圧迫により、興奮は最高潮に達し体が浮き上がる感覚の中で、ついに逝ってしまったんです」

「一度だけ?」サオリがアサミの顔を下から覗き込みながら聞く。
「ご想像にお任せします」とアサミ。
それは絶頂に達したのが、一度だけではないことを明確にし、また着ぐるみから出た後も身動きができなかったことからもかなりの回数絶頂を迎えたことは容易に想像ができた。

サオリが腕を組んで何か考えている様子。
「そうね、次は少し背の高い”りこ”ちゃんに着ぐるみを着てもらいましようか!」
「え!」アサミが驚きの表情で、「私が着ぐるみに入るのって、仕組まれてたんですか?」

「仕組まれたというか、誘導した感じね」
サオリが軽く返す。

「次のターゲットは”りこ”ちゃんってことで、あんた達も協力してね!」
サオリは笑顔であったが、威圧感も同時にあった。

「ところで…」と言って、サオリがあるモノを取り出した。
それは男性器を模して作られた大人のオモチャ。
「それどうするんですか?」不安そうに言うアサミ。
「どうすると思う?」と言ってサオリはアサミに詰め寄る。

顔がくっつきそうな程、接近し「これをあなたに挿入するの!」
「え!そんな大きなモノ、無理ですよ」とアサミが返すが、ココはどうかしら?!」と言ってサオリはウエットスーツの股に手をやる。
サオリが何かしらすると股のところが開いた。
そしてそのままアサミの中へと指を入れていく。
「ぐちゅぐちゅじゃない、スケベね、アサミちゃん!」
「んん~、あぁぁぁ!」
感じたようで、内股に力を入れて崩れるアサミ。

そんなアサミを座らせることなく、サオリは立たせそのまま男性器をアサミへと挿入する。
「いやぁぁぁ、ダメ!」
言葉とはウラハラに、顔は恍惚の表情を浮かべている。

「これからどうなると思う?」サオリがより嫌らしい顔で、アサミに尋ねる。
「分かりません」「ただ、もっと…持よ…して下さい」
消え入りそうに答えるアサミ。

「え!聞こえないわよ」と対照的にハッキリと言い放つサオリ。
「もっと気持ちよくして下さい」とアサミは顔を真っ赤にして言った。

「よし!」とサオリは言うと、アキラに向かって「あんたも手伝って」と。
サオリの迫力に押され、”あき”を演じながらサオリを手伝う。

解放されてから、それほど経っていないアサミの手足を再び拘束する。
それをアサミは何も言わずに受け入れた。

そしてサオリはアサミに口しか開いていない先ほどのゴムのマスクを被せると、その上からボールギャグを取り付ける。
「あぁ、あぁ!」
アサミが何か言おうとしているが、全く分からない。
そんなことには気にもせずに作業を続けるサオリ。

サオリはトイプードルの着ぐるみを手にすると、アサミの頭を着ぐるみへと押し込み始める。
頭の次は腕、そして足、最後に男性器を模した大人のオモチャをグッと奥まで押し込み、リモコンを尻尾に収める。
「くぅぅぅ!」犬のような鳴き声と共にトイプードルの口から涎が垂れる。


最後に背中のファスナーを閉めるのだが、ウエットスーツを着ているため、キツくて閉まりにくいが、アキラと2人がかりでなんとか閉めることができた。

トイプードルの着ぐるみに無理矢理詰められて身動きが取れないアサミに「歩いてみて!」と声をかけるサオリ。

どうやら外の声は聞こえているようで、トイプードルは堅い動きで歩き出す。
しかし、すぐに歩みを止めてしまった。
「どうしたの、歩けないの?」サオリの強い口調に歩こうとしたが、大量に流れ落ちる自分の涎で滑って床に大の字になってしまった。

それを見て「お仕置きね」
そういうとサオリは、尻尾のリモコンを操作する。
その途端、トイプードルに衝撃が走る。

トイプードルは踏まれたように床に体を広げながら声を挙げだす。
「あぁぁぁぁ、くぅんくぅぅぅぅん!」
床で寝そべりながらピクピクと震えるトイプードルをある程度眺めたところで、リモコンをオフにする。

「どうだった?」サオリはトイプードル頭に顔を近づけて質問する。
「くぅぅぅ」先ほどとは違い落ち着いた感じで返すトイプードル。

「じゃあ、お外へお散歩に行きましょうか?」
嫌味たっぷりの顔でそう言い放ったサオリに、イヤイヤと必死に首を振り抵抗みせるトイプードルだったが、リードを引かれて外へ。

一旦外に出たものの、着ぐるみにゼンタイという姿で外を歩くのは抵抗があったので、別荘の柵にリードを結びつけると、サオリとアキラは別荘の中へと着替えに戻った。

別荘の外は森が広がっているが、少し歩くと交通量の多い道路に出る。
アサミの耳には遠くで車が行き交う音が以上に大きく聞こえるとともに、こんな姿で外に出されていることに不安もあり、半分興奮し濡れ始めていた。

サオリを待つ時間が以上に長く感じる。
もし、誰か別荘の前を通って、自分に近づいてきたら、どうしよう?
そんなことを考えながら、サオリを待つ。

「あ!可愛い!」不意に遠くで声がした。
「デカくない?」「でも、可愛いよ!」
女性の声が聞こえ、ビクッとするトイプードル。
その声はどんどん近づいてくる。

そして、頭を撫でられ続いて体を触られる。
抵抗しようとするが、もう一人が前脚の下に手を通し抱き上げようとする。
「重っ!」
四肢に接地している感触が戻ったが、すぐに背中を撫でられ、もう一人が何かに気づき、トイプードルのモコモコの毛を掻き分ける。
「え!ファスナーあるよ!人が入ってるんじゃない?」

アサミがもうダメだと思ったその時、サオリが「どうだった?私の演技?」
それを聞いたアサミはその言葉を聞いて、力が抜けたようで、その場にヘタリ込む。
呼吸は荒く、口からは止めどなく涎が垂れていた。

「じゃあ、行こうか、散歩」
アサミは息が乱れ散歩どころではなかったが、強制的に散歩が始まった。

「どこ、行こっか?」アサミは自分に話かけられていると思ったが、違うことにすぐに気づく。
「自販機でコーヒー買って戻ろうか」男の声。
動揺して立ち止まってしまう。
『え!なんで男の人がいるの?』
鼓動が速くなる。
そして、自分の意志とは無関係に涎が垂れる。

「あ、この仔にもスポーツドリンクでも買ってあげようかな」サオリがアサミに話しかける口調とは明らかに違う口調で話している。

立ち止まっているトイプードルのリードをアサミは強く引く。
首が閉まる苦しいので仕方なく歩みを進めるアサミ。

どれ位歩いただろう。
車の音がすぐ横でしている。
実際にはそれほど歩いてはいないだろう。
しかし、曲げられた手足での慣れない四つん這いでの移動。
ウエットスーツを着て窮屈なトイプードルの着ぐるみに閉じ込められているので、着ぐるみの中はとてつもない暑さになっていた。

フラフラしているトイプードルを見て、サオリが「しっかりしなさい!」
そう言って、尻尾のリモコンを操作する。

「………んぅぅぅ」
男の人がいるので、我慢しているようだが、フラつきが酷くなる。
「フラついてるわよ!」そう言って尻尾のリモコンを操作し、バイブを強にする。

堪えていたアサミだったが、耐え切れず声が漏れ出す。
「あぁぁぁぁ!うぅぅぅぅ!あめあめ、いふぅぅぅ!」大きな声を挙げて、ピクピクと痙攣を起こしトイプードルは道端に横倒しに倒れた。

倒れてもなお、バイブは作動し続ける。
トイプードルは痙攣しながら、口からは止めどなく涎が溢れいた。

動かなくなったアサミ。
おそらく、気絶してしまったのだろう。
トイプードルの口元に耳を近づけると荒い呼吸が聞こえる、大丈夫のようだ。
サオリは尻尾のリモコンをオフにする。
そして、アキラが抱き上げて別荘へと戻った。

別荘に戻り、アサミをトイプードルの着ぐるみから出してやり、ボールギャグとマスクを外し、ソファへ寝かせる。
しばらく、アサミは目を覚まさなかった。

その間に次のオフ会に向けて着ぐるみの構想を2人で練っている時、アサミが起きてきた。
アキラを見て、ペコリと頭を下げる。
「大丈夫?」少し心配そうに聞くアキラに、恥ずかしさからただ頷くアサミ。
サオリが「大丈夫!大丈夫!この娘こんなの好きだから」
それに対して何も言い返さず、アサミは下を向いたまま耳が真っ赤になっている。

「紹介するね、私と同じ歳で同じ学部の岳田アキラ。アサミちゃんには、”あき”って言った方が分かりやすいかな?」
サオリの紹介に「オイオイ、バラすなよ!」と突っ込むアキラ。
アサミはそれを聞いてビックリして、目をパチクリさせていた。

紹介も終わったところで、「アサミちゃんは次の着ぐるみなにがいいと思う?」とサオリが尋ねる。
「私なら動きにくい、魚みたいなのがいいですかね」
「あんた変態だね」とサオリ。
その言葉に頭を掻きながら、サオリは苦笑いを浮かべていた。

最終更新:2017年01月26日 14:14