企画21 | 兄妹をテーマとした普通のADV
平日選択イベント3
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匿名ユーザー
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選択イベント3
一也
「……暇だな」
「……暇だな」
食事も終わり、暇を持て余している時間帯。
ゴールデンタイムでも特に見たい番組もなく、俺はテレビのチャンネルを適当に回していた。
そんな時、丁度リビングの電話が着信を告げる。
……面倒だな。
……面倒だな。
一也
「乙女ー、取ってくれー」
「乙女ー、取ってくれー」
……返事はない。
一也
「そういや、風呂入ってるんだっけか」
「そういや、風呂入ってるんだっけか」
ちなみに、覗きなんかは絶対にしていない。
というか妹の風呂を覗こうとする奴なんてこの世にいるのだろうか。
一也
「とんでもない変態だよな、そんなのがいたら」
「とんでもない変態だよな、そんなのがいたら」
まあ、俺はその変態の領域に片足を突っ込んでいるのかもしれないが。
一也
「はい、もしもし?」
「はい、もしもし?」
面倒くさいと思いながらも立ち上がり、電話の子機を取る。
?
「あの、浅井さんのお宅ですか?」
「あの、浅井さんのお宅ですか?」
一也
「はい、そうですよー」
「はい、そうですよー」
適当に応対しながら、再びソファに腰を降ろし、ぐでっと横になる。
?
「あの、私乙女さんのクラスメイトの中津って言います。……あの、乙女さんのお父さんですか?」
「あの、私乙女さんのクラスメイトの中津って言います。……あの、乙女さんのお父さんですか?」
一也
「え? 違う違う。俺はあいつの兄貴。そんなに老けた声に聞こえた?」
「え? 違う違う。俺はあいつの兄貴。そんなに老けた声に聞こえた?」
まあ最近似てきたとは思うが。
中津
「えっ!? お兄さんですか?」
「えっ!? お兄さんですか?」
どうやら酷く驚いているようだ。
中津
「だって、乙女って……。あ、いや乙女さんって」
「だって、乙女って……。あ、いや乙女さんって」
一也
「別に、いつも乙女って呼んでるなら改まる必要ないよ?」
「別に、いつも乙女って呼んでるなら改まる必要ないよ?」
中津
「あ、はいすいません。あの、乙女ってば、私には兄なんていないって、いつも言ってて」
「あ、はいすいません。あの、乙女ってば、私には兄なんていないって、いつも言ってて」
一也
「えー、それ本当?」
「えー、それ本当?」
……確かに。あいつは『学校では別人の振りしてよ!』とか執拗に言ってきてたな。
登校も途中から、乙女がさっさと走って行ってしまうのだ。
まあ、普通に知ってる人間はもちろん知っているのだけれど。
中津
「はい、それで……皆、先輩と苗字同じだよねーって言ってたんですけど。あんな人知らないから! って……」
「はい、それで……皆、先輩と苗字同じだよねーって言ってたんですけど。あんな人知らないから! って……」
一也
「うーん、俺嫌われてるからなあ」
「うーん、俺嫌われてるからなあ」
中津
「えー、そうなんですか? あ、えっと……それで、乙女さんは……」
「えー、そうなんですか? あ、えっと……それで、乙女さんは……」
一也
「ああ、乙女ってば今風呂入っててさ。いつも通りなら、あと五分もすれば出てくると思うよ」
「ああ、乙女ってば今風呂入っててさ。いつも通りなら、あと五分もすれば出てくると思うよ」
中津
「そうですか。それじゃあそのくらいに掛けなおしますね」
「そうですか。それじゃあそのくらいに掛けなおしますね」
一也
「あー、じゃあ、あのさ、暇だったら俺とちょっと話さない?」
「あー、じゃあ、あのさ、暇だったら俺とちょっと話さない?」
乙女の学校での話しとか、いろいろ訊いてみたいし。
中津
「えっ! 浅井先輩と、ですか? わ、私でよろしければっ!」
「えっ! 浅井先輩と、ですか? わ、私でよろしければっ!」
一也
「? ま、まああれだ。乙女は学校でちゃんと皆と仲良くしてる?」
「? ま、まああれだ。乙女は学校でちゃんと皆と仲良くしてる?」
……いや、なんで俺はこんな親みたいな心配をしてるんだ。
まあ気になることではあるんだけれど。
まあ気になることではあるんだけれど。
中津
「はい。乙女ってば、真面目なのに明るいし、皆にも気配りできる隙の無い女って感じで、一年の中でも凄く人気あるんですよ?」
「はい。乙女ってば、真面目なのに明るいし、皆にも気配りできる隙の無い女って感じで、一年の中でも凄く人気あるんですよ?」
一也
「……え~? ちょっと信じられないな」
「……え~? ちょっと信じられないな」
中津
「乙女って、家ではどんな感じなんですか?」
「乙女って、家ではどんな感じなんですか?」
一也
「そうだなー。いっつも俺に適当に難癖つけては喧嘩売ってくるわ、蔑むわ哀れむわで、とっても人気が出るようには思えないねー」
「そうだなー。いっつも俺に適当に難癖つけては喧嘩売ってくるわ、蔑むわ哀れむわで、とっても人気が出るようには思えないねー」
中津
「そうなんですか? 乙女が人の悪口言うなんて、それこそ想像できませんよ~。先輩が相手だからこそ言えるんでしょうか?」
「そうなんですか? 乙女が人の悪口言うなんて、それこそ想像できませんよ~。先輩が相手だからこそ言えるんでしょうか?」
一也
「ま、家族ってそういうもんだと思うけどね。……にしてもいい事聞いたなあ、あいつ学校では猫被ってるのか」
「ま、家族ってそういうもんだと思うけどね。……にしてもいい事聞いたなあ、あいつ学校では猫被ってるのか」
中津
「あはは……。でも、なんで先輩のこと嘘ついてたんでしょうね?」
「あはは……。でも、なんで先輩のこと嘘ついてたんでしょうね?」
一也
「俺なんかと兄妹だと思われるのがいやだったんじゃないかな? 俺なんてただのぐーたら男だし」
「俺なんかと兄妹だと思われるのがいやだったんじゃないかな? 俺なんてただのぐーたら男だし」
中津
「えっ!? そんなことないですよ!!」
「えっ!? そんなことないですよ!!」
一也
「そう?」
「そう?」
否定してくれるのは嬉しいけど、何故そこまで力強く言えるのだろうか。
中津
「先輩って、この前の中間テストでも二位でしたよね? それに、球技大会でも凄く活躍してましたし。先輩に影で憧れてる人、結構多いと思います!」
「先輩って、この前の中間テストでも二位でしたよね? それに、球技大会でも凄く活躍してましたし。先輩に影で憧れてる人、結構多いと思います!」
一也
「……え~? それはさっきの乙女の話より信じられないな」
「……え~? それはさっきの乙女の話より信じられないな」
中津
「そ、それに、かっこいいですし!!」
「そ、それに、かっこいいですし!!」
一也
「え? かっこいい? 誰が?」
「え? かっこいい? 誰が?」
中津
「せ、先輩です!」
「せ、先輩です!」
一也
「……いやー、そうなの? 乙女にはいっつも、兄貴みたいなブ男誰も相手にしてくれないよとか言われてるんだけど」
「……いやー、そうなの? 乙女にはいっつも、兄貴みたいなブ男誰も相手にしてくれないよとか言われてるんだけど」
中津
「そんなことないです! ……あ、もしかして乙女が嘘ついてたのって……」
「そんなことないです! ……あ、もしかして乙女が嘘ついてたのって……」
乙女
「お兄ちゃん誰と話してるの?」
「お兄ちゃん誰と話してるの?」
その時、風呂場の方から乙女の声が聞こえてくる。
一也
「ちょっと待って、乙女が風呂から出たみたい」
「ちょっと待って、乙女が風呂から出たみたい」
中津
「あ、はい」
「あ、はい」
一也
「あー、乙女の友達の中津さんって子とね、ちょっと話してた」
「あー、乙女の友達の中津さんって子とね、ちょっと話してた」
乙女
「……はあ!? お兄ちゃん、何勝手に人への電話取ってるのさ!」
「……はあ!? お兄ちゃん、何勝手に人への電話取ってるのさ!」
一也
「いや、電話取るのは仕方ないだろー」
「いや、電話取るのは仕方ないだろー」
乙女
「そ、そうかもしれないけど。何雑談し・て・る・の・さーーーっ!!」
「そ、そうかもしれないけど。何雑談し・て・る・の・さーーーっ!!」
一也
「いってえ!」
「いってえ!」
風呂上りの軽装で出てきた乙女が、ぺたぺたと廊下を走ってきて俺の腰に力強いヤクザキックをかましやがった。
乙女
「あーもう、だから携帯欲しいって言ったのにっ!!」
「あーもう、だから携帯欲しいって言ったのにっ!!」
そう、家では俺と乙女の二人とも携帯を持っていない。
持ってて常識とも言えるこの時代に、だ。
まあ、両親の教育方針であるらしいから、養ってもらっている俺達としては従うしかないわけで。
乙女
「あ、ユウちゃん!? お兄ちゃんに変なこと話してないよね! え、何で隠してたのって、それは……」
「あ、ユウちゃん!? お兄ちゃんに変なこと話してないよね! え、何で隠してたのって、それは……」
子機を奪った乙女が、こちらをちらちら見て『別に、ただなんとなくっ』とか言い訳にもならない言い訳をしている。
それから、二言三言会話を交わして。
乙女
「それじゃ、また学校でね!」
「それじゃ、また学校でね!」
と締めて電話を切る。
乙女
「……で」
「……で」
一也
「……なんだ?」
「……なんだ?」
嫌な予感しかしないな。
乙女
「お兄ちゃん、そこに座って?」
「お兄ちゃん、そこに座って?」
と、ソファを指差す。
とても素敵な笑顔が逆に怖い。
とても素敵な笑顔が逆に怖い。
一也
「いや、俺そろそろ部屋に戻って勉強しないと」
「いや、俺そろそろ部屋に戻って勉強しないと」
乙女
「いいから座るっ!!」
「いいから座るっ!!」
一也
「はいっ!!」
「はいっ!!」
乙女
「……なによその目は!?」
「……なによその目は!?」
一也
「どんな目だよ?」
「どんな目だよ?」
お前はジャギか。
乙女
「お兄ちゃん、ユウちゃんとどんな話をしたの?」
「お兄ちゃん、ユウちゃんとどんな話をしたの?」
一也
「別に、ただの世間話だよ」
「別に、ただの世間話だよ」
乙女
「世間話の内容を聞いてるのっ!!」
「世間話の内容を聞いてるのっ!!」
一也
「んー……」
「んー……」
選択肢A
1:正直に話す +1
2:適当にごまかす +0
1:正直に話す +1
2:適当にごまかす +0
選択肢A 2番選択後
一也
「別に、今日の株の動きはどうだった? とかそんな話だよ」
「別に、今日の株の動きはどうだった? とかそんな話だよ」
乙女
「高校生がする会話じゃないでしょ! 正直に言わないと」
「高校生がする会話じゃないでしょ! 正直に言わないと」
一也
「言わないと、なんだよ?」
「言わないと、なんだよ?」
別に殴られてもこいつの力じゃ大して痛くないが。
乙女
「お兄ちゃんが買ったばっかりのPSP売り飛ばすから!」
「お兄ちゃんが買ったばっかりのPSP売り飛ばすから!」
一也
「すいませんでした」
「すいませんでした」
乙女
「じゃあ、正直に話してよ」
「じゃあ、正直に話してよ」
1番選択後に合流
選択肢A
1番選択後
1番選択後
一也
「お前が、学校で人気があるってこととか、俺のことを隠してたってことを少し聞いただけだよ」
「お前が、学校で人気があるってこととか、俺のことを隠してたってことを少し聞いただけだよ」
乙女
「本当にそれだけ?」
「本当にそれだけ?」
乙女のじとっとした視線が俺を舐るように吟味する。
一也
「本当だよ。俺が嘘つくような人間か?」
「本当だよ。俺が嘘つくような人間か?」
乙女
「嘘ならいっつもつくじゃない」
「嘘ならいっつもつくじゃない」
ごもっとも。
乙女
「……ま、まあ。まだそれだけならいいけど」
「……ま、まあ。まだそれだけならいいけど」
一也
「いいけど、って言うけどなお前。何で俺のことを兄じゃないとか言ってたんだ?」
「いいけど、って言うけどなお前。何で俺のことを兄じゃないとか言ってたんだ?」
乙女
「う、そ、それは……」
「う、そ、それは……」
気まずそうに頬をぽりぽりとかいて、目を逸らす乙女。
あからさまに怪しい。
一也
「通りで、学校でちょっと声かけても徹底的に無視されるわけだ」
「通りで、学校でちょっと声かけても徹底的に無視されるわけだ」
乙女
「それはっ、元から声かけないでって言ってあったじゃない!」
「それはっ、元から声かけないでって言ってあったじゃない!」
一也
「まあそうだけどさ」
「まあそうだけどさ」
でも、少し手を振り返すくらいならいいじゃないか。
乙女
「学校で素を出しそうで嫌なの、お兄ちゃんと関わると」
「学校で素を出しそうで嫌なの、お兄ちゃんと関わると」
一也
「素ねえ、そういえばお前結構な猫被ってるらしいな?」
「素ねえ、そういえばお前結構な猫被ってるらしいな?」
乙女
「そんなことまで聞いてたのっ!?」
「そんなことまで聞いてたのっ!?」
一也
「気配り出来る隙の無い女、なんだって? よくもまあ……」
「気配り出来る隙の無い女、なんだって? よくもまあ……」
俺に対しては、小憎らしいわがまま女だというのに。
乙女
「う、う……うるさいっ! 人が学校でどうしてようと勝手でしょ! そんなことだから学校で関わりたくないって思うんだよ!」
「う、う……うるさいっ! 人が学校でどうしてようと勝手でしょ! そんなことだから学校で関わりたくないって思うんだよ!」
一也
「まあ、確かにそうなんだけど。疲れないか?」
「まあ、確かにそうなんだけど。疲れないか?」
乙女
「別に。それが当たり前になってるし」
「別に。それが当たり前になってるし」
そっけなく流された。
まあ、乙女がそれでいいって言うなら、特に干渉はしないでおこう。
乙女
「……あ~、それよりも明日からどうしよ~。お兄ちゃんのことばれちゃうよ~」
「……あ~、それよりも明日からどうしよ~。お兄ちゃんのことばれちゃうよ~」
一也
「別にいいじゃないかバレても。それが普通なんだからさ」
「別にいいじゃないかバレても。それが普通なんだからさ」
乙女
「でも、お兄ちゃんみたいなぐーたら水虫男が兄だってバレたら、私の評判まで下がるじゃない!」
「でも、お兄ちゃんみたいなぐーたら水虫男が兄だってバレたら、私の評判まで下がるじゃない!」
一也
「水虫なんてねえよ。というかかさっきの中津さん? の話では、俺は結構下級生の間で人気あるらしいぞ?」
「水虫なんてねえよ。というかかさっきの中津さん? の話では、俺は結構下級生の間で人気あるらしいぞ?」
中津さんとやらの嘘でなければ、だが。
乙女
「う」
「う」
一也
「まあ、自慢じゃないが勉強はそれなりに出来ると自負してるしなあ。素行も別に悪くないつもりだし、恥ずかしいことにはならないとは思うんだがどうだ?」
「まあ、自慢じゃないが勉強はそれなりに出来ると自負してるしなあ。素行も別に悪くないつもりだし、恥ずかしいことにはならないとは思うんだがどうだ?」
表に出しても恥ずかしくない兄、くらいの評価は下されてもいいとは思うんだけどな、私的に。
乙女
「……だから嫌なんだよ」
「……だから嫌なんだよ」
一也
「え?」
「え?」
乙女
「人気があるから嫌なの! あのね、今はまだ『三年の先輩に話しかけるのはちょっと……』って子たちばっかりだからいいけど! 私がお兄ちゃんの妹だってばれたら、
私づてにお兄ちゃんを紹介してもらおうって人が出てくるでしょ!」
「人気があるから嫌なの! あのね、今はまだ『三年の先輩に話しかけるのはちょっと……』って子たちばっかりだからいいけど! 私がお兄ちゃんの妹だってばれたら、
私づてにお兄ちゃんを紹介してもらおうって人が出てくるでしょ!」
一也
「あ……ああ~!」
「あ……ああ~!」
なるほど。
それは確かに乙女にとって鬱陶しいことになりそうだ。
それは確かに乙女にとって鬱陶しいことになりそうだ。
乙女
「理解できた? 私は伝書鳩じゃないんだから、お兄ちゃんにラブレターを届ける役目とかはしたくないの!」
「理解できた? 私は伝書鳩じゃないんだから、お兄ちゃんにラブレターを届ける役目とかはしたくないの!」
一也
「はい、理解できました」
「はい、理解できました」
乙女
「だったらいいけど。……でも、お兄ちゃんに理解してもらっても意味ないんだよね」
「だったらいいけど。……でも、お兄ちゃんに理解してもらっても意味ないんだよね」
一也
「だったら……」
「だったら……」
選択肢B
1:俺が直接釘をさしておこうか? +1
2:乙女と付き合ってることにしておくか? +0
1:俺が直接釘をさしておこうか? +1
2:乙女と付き合ってることにしておくか? +0
選択肢B
1番選択後
1番選択後
一也
「じゃあ、俺が直接釘をさしておこうか? 俺に告白したければ、直接来いって」
「じゃあ、俺が直接釘をさしておこうか? 俺に告白したければ、直接来いって」
乙女
「それじゃ、ただの自意識過剰の痛い人だよ」
「それじゃ、ただの自意識過剰の痛い人だよ」
一也
「……冗談だ。まあ、なんとかなるだろ」
「……冗談だ。まあ、なんとかなるだろ」
乙女
「なるのかなあ」
「なるのかなあ」
一也
「もしそういうのが来たら、お兄ちゃんは直接来ないと返事しないよとでも言っておけ」
「もしそういうのが来たら、お兄ちゃんは直接来ないと返事しないよとでも言っておけ」
乙女
「んー……わかった」
「んー……わかった」
一也
「逆恨みでもされたら、俺を呼べばいいだろ」
「逆恨みでもされたら、俺を呼べばいいだろ」
乙女
「頼りにならないけど、頼りにするしかないんだよね……」
「頼りにならないけど、頼りにするしかないんだよね……」
一也
「その時になってから悩めよ、そんじゃ俺は風呂入るから」
「その時になってから悩めよ、そんじゃ俺は風呂入るから」
乙女
「うん……あ、あのさ」
「うん……あ、あのさ」
一也
「なんだ?」
「なんだ?」
乙女
「あー、ううん、なんでもない」
「あー、ううん、なんでもない」
一也
「? なんだよ」
「? なんだよ」
どこかおかしな様子の乙女を訝しく思いながらも、さっさと風呂に入ってしまうことにした。
選択肢B 2番選択後
一也
「じゃあ、俺と乙女が付き合ってるってことにしたらどうだ?」
「じゃあ、俺と乙女が付き合ってるってことにしたらどうだ?」
乙女
「はあ? 馬鹿じゃないの?」
「はあ? 馬鹿じゃないの?」
一也
「いいじゃないか。義理ってことにすれば血縁的にも問題ないだろ」
「いいじゃないか。義理ってことにすれば血縁的にも問題ないだろ」
乙女
「血縁とかそういう問題じゃないでしょ? 私がブラコンの変態みたいに思われるじゃない!」
「血縁とかそういう問題じゃないでしょ? 私がブラコンの変態みたいに思われるじゃない!」
一也
「仕方ないんじゃないか?」
「仕方ないんじゃないか?」
乙女
「どこが! 大体どうやったらそんな発想が出てくるのか、理解不能なんですけど」
「どこが! 大体どうやったらそんな発想が出てくるのか、理解不能なんですけど」
一也
「いやー、自然と思い浮かんだんだけどな」
「いやー、自然と思い浮かんだんだけどな」
乙女
「っ、お、お兄ちゃんこそシスコンなんじゃないの?」
「っ、お、お兄ちゃんこそシスコンなんじゃないの?」
一也
「安心しろ。妹に手を出すほど落ちぶれちゃいねーよ」
「安心しろ。妹に手を出すほど落ちぶれちゃいねーよ」
乙女
「そ、その言い方はむかつく。……大体、お兄ちゃんがさっさと彼女作ればいいんでしょ!」
「そ、その言い方はむかつく。……大体、お兄ちゃんがさっさと彼女作ればいいんでしょ!」
一也
「痛いところを突くなお前も」
「痛いところを突くなお前も」
でも、今まで別に彼女がいなかったわけではないんだけれどな。
乙女
「ふん、まあシスコンのお兄ちゃんに彼女なんて出来るわけないけどね」
「ふん、まあシスコンのお兄ちゃんに彼女なんて出来るわけないけどね」
一也
「いや、前は彼女いたぞ」
「いや、前は彼女いたぞ」
乙女が高校に入る前に。
乙女
「…………え!?」
「…………え!?」
一也
「ちょっと、別れちゃったけどな
「ちょっと、別れちゃったけどな
まあ、良くあることだ。
乙女
「え……嘘、本当に……?」
「え……嘘、本当に……?」
なんか、先を越されたみたいな顔してるな。
まだ普段から馬鹿にしてる兄に彼女がいたなんて知れば、ショックだよな。
一也
「ま、母さん達にも隠してたしな。……それじゃ、俺も風呂入ってくるわ」
「ま、母さん達にも隠してたしな。……それじゃ、俺も風呂入ってくるわ」
乙女
「うん……」
「うん……」
ぼうっとしている乙女を放置して、俺もさっさと風呂に入ってしまうことにした。
選択イベント3 終了