企画21 | 兄妹をテーマとした普通のADV
平日選択イベント6
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匿名ユーザー
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平日選択イベント6
一也
「し、しまった……」
「し、しまった……」
やってしまった。
俺はビデオデッキの前で自分のしでかした失態を嘆いていた。
というか何でウチは未だにビデオデッキなんかを使っているんだ……物持ち良すぎるだろう……。
一也
「そんなこと考えてる場合じゃないな」
「そんなこと考えてる場合じゃないな」
俺が何をしでかしたのかと言えば、乙女が毎週録画している海外ドラマのテープに、俺が見たかった深夜のバラエティ番組を上書きしてしまったのだ。
一也
「……殺されるな」
「……殺されるな」
乙女はこのドラマの熱狂的なファンだ。
永久保存版だとか称してテレビの下のラックは乙女のテープに占領されている。
俺は一本のテープを3倍で使いまわしているというのに……。
しかし今は文句を言っている場合はない、何とかこの場をごまかす術を考えなければいけない。
もうすぐ乙女は帰ってくる。
今日は放送の翌日、帰ってきてすぐにテレビに向かうだろう。
そして大事なドラマがくだらないバラエティに潰されていることに怒り狂い、その矛先は俺に……。
一也
(……まずいな~)
(……まずいな~)
二人しかいないこの状況で、乙女の怒りを買うのは非常にまずい。
冗談を言ってからかったりするくらいならまだしも、大事なものを台無しにしたとあってはな……。
親がいれば仲裁にも入ってくれるかもしれないが、今はそれをアテにすることはできない。
乙女
「ただいま~」
「ただいま~」
って、早いよ!?
ま、まずい。まだ何も思いついていないのだが……!
選択肢A
1;とにかくご機嫌をとる+0
2:別のことで気を逸らす+1
1;とにかくご機嫌をとる+0
2:別のことで気を逸らす+1
選択肢A
1番選択後
1番選択後
とにかく、ご機嫌をとった後で打ち明けて、許してもらおう!
一也
「お、乙女お帰り~」
「お、乙女お帰り~」
乙女
「ん……? あ、えっと、ただいま。どしたの? 出迎えなんてしちゃって」
「ん……? あ、えっと、ただいま。どしたの? 出迎えなんてしちゃって」
ん? 何か様子が変なような気がするが……まあいいか。
一也
「あ、ああ。ちょっと、そういう気分でな」
「あ、ああ。ちょっと、そういう気分でな」
乙女
「? まあいいけど。それよりドラマドラマ……」
「? まあいいけど。それよりドラマドラマ……」
一也
「+おおっと!+」
「+おおっと!+」
乙女
「ちょっと、目の前に立ちふさがって……何かあるの?」
「ちょっと、目の前に立ちふさがって……何かあるの?」
一也
「いや~、乙女、アイス食べないか? この間残しといた俺の分、やるよ」
「いや~、乙女、アイス食べないか? この間残しといた俺の分、やるよ」
乙女
「え、本当? 後で金払えとか言わないよね?」
「え、本当? 後で金払えとか言わないよね?」
一也
「い、言うわけないだろ~? 俺は今日ちょっと、腹の調子が悪いからさ」
「い、言うわけないだろ~? 俺は今日ちょっと、腹の調子が悪いからさ」
乙女
「そうなの? 薬飲んだ?」
「そうなの? 薬飲んだ?」
一也
「そこまで痛いわけじゃないから、トイレにでもいけば大丈夫だ……」
「そこまで痛いわけじゃないから、トイレにでもいけば大丈夫だ……」
乙女
「そ? じゃあドラマ見ながらアイス食べよ~っと」
「そ? じゃあドラマ見ながらアイス食べよ~っと」
一也
「ま、待て待て待て~い」
「ま、待て待て待て~い」
乙女
「早くトイレ行ったら?」
「早くトイレ行ったら?」
一也
「その前に、その……足をマッサージしてやるよ。長く歩いてきて疲れただろ?」
「その前に、その……足をマッサージしてやるよ。長く歩いてきて疲れただろ?」
乙女
「え、いいよ」
「え、いいよ」
若干引いてるな……。
だがこちらが引きさがるわけにはいかない。
一也
「まあ、遠慮するなって」
「まあ、遠慮するなって」
乙女
「いや、いいって! 別に疲れてないし! ってか、何? お兄ちゃん、ちょっとおかしいよ!?」
「いや、いいって! 別に疲れてないし! ってか、何? お兄ちゃん、ちょっとおかしいよ!?」
一也
「俺はいつもどおりだぞ? はははは」
「俺はいつもどおりだぞ? はははは」
乙女
「その乾いた笑いからして変だよ! それに、さっきトイレ行きたいって言ってなかった?」
「その乾いた笑いからして変だよ! それに、さっきトイレ行きたいって言ってなかった?」
一也
「だ、大丈夫だ。我慢すれば問題ない」
「だ、大丈夫だ。我慢すれば問題ない」
乙女
「我慢してる人に、マッサージとかされたくないんですけど!」
「我慢してる人に、マッサージとかされたくないんですけど!」
一也
「いいから、俺にマッサージさせてくれよ!」
「いいから、俺にマッサージさせてくれよ!」
乙女
「こ、怖いんだけど。わかったから……! マッサージさせてあげるから、まずはトイレ行ってきて!」
「こ、怖いんだけど。わかったから……! マッサージさせてあげるから、まずはトイレ行ってきて!」
一也
「ちっ、わかったよ」
「ちっ、わかったよ」
しかし、トイレ行ってる間にビデオを見られたらまずい。
ここは行く振りだけしよう。
ここは行く振りだけしよう。
ガチャ、バタン。
ガチャ、バタン。
一也
「ふう~」
「ふう~」
乙女
「早すぎるよ! 絶対何もしてないでしょ!?」
「早すぎるよ! 絶対何もしてないでしょ!?」
一也
「ゆるべんだったんだ」
「ゆるべんだったんだ」
乙女
「それだったら、拭くのにもっと時間かかるでしょっ、パンツについてたら汚いでしょっ!」
「それだったら、拭くのにもっと時間かかるでしょっ、パンツについてたら汚いでしょっ!」
一也
「……い、いや違う、出るようで出ないうんこだったんだ」
「……い、いや違う、出るようで出ないうんこだったんだ」
乙女
「だったら、出るまでトイレ入ってなよ……!」
「だったら、出るまでトイレ入ってなよ……!」
一也
「そんなことはいいんだよ! 乙女、何かしてほしいことはないか!?」
「そんなことはいいんだよ! 乙女、何かしてほしいことはないか!?」
乙女
「トイレに行って欲しいです」
「トイレに行って欲しいです」
一也
「それ以外でだ!」
「それ以外でだ!」
乙女
「な、何もしなくていいよ……。お兄ちゃん、本当におかしいよ?」
「な、何もしなくていいよ……。お兄ちゃん、本当におかしいよ?」
一也
「なんでだよ! いつもなら、あれしてこれしてってうるさいのに!」
「なんでだよ! いつもなら、あれしてこれしてってうるさいのに!」
乙女
「いや、それでも今は特にしてほしいこととかないからさ。……あ、じゃあお風呂洗ってきてよ」
「いや、それでも今は特にしてほしいこととかないからさ。……あ、じゃあお風呂洗ってきてよ」
一也
「それ以外でだ! もっと、なんていうか、お前がすぐに喜びそうなことをさせてくれ!」
「それ以外でだ! もっと、なんていうか、お前がすぐに喜びそうなことをさせてくれ!」
乙女
「……はあ? お兄ちゃんの意図するところがまるでわからないんだけど……?」
「……はあ? お兄ちゃんの意図するところがまるでわからないんだけど……?」
一也
「だーーっじれったい! いいからお前の足揉ませろやーーーっ!!」
「だーーっじれったい! いいからお前の足揉ませろやーーーっ!!」
乙女
「きゃあああああっ! おかあさあああああん! おかーーーさーーーーーーーんっ!」
「きゃあああああっ! おかあさあああああん! おかーーーさーーーーーーーんっ!」
そこには、変質者のように妹の足にすがりつこうとする兄の姿があった。
;場面転換 リビングへ
選択肢A
2番選択後
2番選択後
べ、別のことに気を逸らして、その間に解決策を考えよう!
乙女
「た、ただいまー」
「た、ただいまー」
一也
「おかえり」
「おかえり」
乙女
「うわっ、お兄ちゃん、出迎えなんてしちゃってどうしたの……?」
「うわっ、お兄ちゃん、出迎えなんてしちゃってどうしたの……?」
一也
「ん? ああいや別に? とにかく着替えてきたらどうだ?」
「ん? ああいや別に? とにかく着替えてきたらどうだ?」
乙女
「う、うん……」
「う、うん……」
ん? 心なしか、乙女の様子が変に感じたが……まあ気にする程でもないか。
;場面転換 リビング
一也
「あのさ乙女、久しぶりにゲームで対戦しないか?」
「あのさ乙女、久しぶりにゲームで対戦しないか?」
乙女
「……え? いや、その……」
「……え? いや、その……」
一也
「な、いいだろ? 久しぶりに格闘ゲームやろうぜ!」
「な、いいだろ? 久しぶりに格闘ゲームやろうぜ!」
乙女
「しょうがないなあ」
「しょうがないなあ」
乙女は俺に強引にコントローラーを握らされ、テレビの前に渋々と座った。
……しばらく時間は稼げそうだが、さてどうするか。
ジョインジョイントキィ デデデデザタイムオブレトビューションバトーワンデッサイダデステニー
ナギッペシペシナギッペシペシハァーンナギッハァーンテンショーヒャクレツナギッカクゴォナギッナギッナギッ
フゥハァナギッゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカナギッカクゴーハァーテンショウヒャクレツケンナギッ
ナギッペシペシナギッペシペシハァーンナギッハァーンテンショーヒャクレツナギッカクゴォナギッナギッナギッ
フゥハァナギッゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカナギッカクゴーハァーテンショウヒャクレツケンナギッ
ハアアアアキィーンホクトウジョウダンジンケンセッカッコー! K.O. イノチハナゲステルモノ
バトートゥーデッサイダデステニー ヤメテオケ テーレッテーホクトウジョーハガンケンハァーンFATAL K.O.
セメテイタミヲシラズニヤスラカニシヌガヨイ ウィーントキィ (パーフェクト)
バトートゥーデッサイダデステニー ヤメテオケ テーレッテーホクトウジョーハガンケンハァーンFATAL K.O.
セメテイタミヲシラズニヤスラカニシヌガヨイ ウィーントキィ (パーフェクト)
乙女
「トキ選ぶとか、全く対戦する気ないじゃない!」
「トキ選ぶとか、全く対戦する気ないじゃない!」
一也
「……しまった、時間を稼ぐつもりが」
「……しまった、時間を稼ぐつもりが」
乙女があまりにも弱すぎて相手にならなかった。
乙女
「時間を、稼ぐ?」
「時間を、稼ぐ?」
乙女が訝しげな顔をする。
一也
「あ、いや、あのな……」
「あ、いや、あのな……」
乙女
「何? 隠し事でもあるの?」
「何? 隠し事でもあるの?」
一也
「あー、あのな……お前が小学校三年生の時……リコーダーにねり消しつめたの、俺だ」
「あー、あのな……お前が小学校三年生の時……リコーダーにねり消しつめたの、俺だ」
乙女
「あれお兄ちゃんだったの!? って、そんなことじゃなくて! 他にあるでしょ!?」
「あれお兄ちゃんだったの!? って、そんなことじゃなくて! 他にあるでしょ!?」
一也
「…………」
「…………」
これ以上、何言っても見破られそうだな……。
;一度暗転
選択肢A 合流
乙女
「……あのさ、やっちゃったなら素直に謝ればいいじゃん」
「……あのさ、やっちゃったなら素直に謝ればいいじゃん」
一也
「はい、すいませんでした」
「はい、すいませんでした」
乙女
「何で姑息な手段に走ろうとするかな?」
「何で姑息な手段に走ろうとするかな?」
一也
「弁解の言葉もございません」
「弁解の言葉もございません」
乙女
「……はあ、もういいや。怒る気も失せたし」
「……はあ、もういいや。怒る気も失せたし」
一也
「本当、ごめんな」
「本当、ごめんな」
乙女
「ま、わざとやったわけじゃないってのはわかったし」
「ま、わざとやったわけじゃないってのはわかったし」
一也
「……」
「……」
なんか、乙女にしては妙に優しいな……?
乙女
「あ、今許してもらえると勘違いしてるかもしれないけど、別に許したわけじゃないからね」
「あ、今許してもらえると勘違いしてるかもしれないけど、別に許したわけじゃないからね」
一也
「え?」
「え?」
乙女
「当然でしょ? 今のは素直に言わなかったことに対するお説教であって、ビデオに上書きしたことへの罰は、当然別にあるよ」
「当然でしょ? 今のは素直に言わなかったことに対するお説教であって、ビデオに上書きしたことへの罰は、当然別にあるよ」
一也
「……あんま無茶なことは無理だからな?」
「……あんま無茶なことは無理だからな?」
今回は俺が全面的に悪いので甘んじて受け入れるとしよう。
乙女
「あのね、ただこれから言うことに対して、絶対に怒らないって約束してほしいの」
「あのね、ただこれから言うことに対して、絶対に怒らないって約束してほしいの」
一也
「……? ああ、わかった」
「……? ああ、わかった」
俺は、ついつい安易に頷いてしまう。
乙女は脇に置いてあった鞄に手を突っ込み、何故か俺のPSPを取り出した。
一也
「って、おい、それ……画面にヒビが入ってるじゃねえか!!」
「って、おい、それ……画面にヒビが入ってるじゃねえか!!」
乙女
「今日朝借りて学校に持っていったんだけど、そこで落としちゃった。……ごめんねっ♪」
「今日朝借りて学校に持っていったんだけど、そこで落としちゃった。……ごめんねっ♪」
一也
「乙女……お前なあっ……!」
「乙女……お前なあっ……!」
選択肢B
1:許す+0
2:許さない+1
2:許さない+1
選択肢B
1番選択後
1番選択後
一也
「ったく、もういい!」
「ったく、もういい!」
俺は乙女から乱暴にPSPを奪い取り、リビングを出ようと立ち上がる。
乙女
「……す、素直に謝ったんだからいいじゃん」
「……す、素直に謝ったんだからいいじゃん」
一也
「素直に謝ればいいってもんじゃねえだろ……!」
「素直に謝ればいいってもんじゃねえだろ……!」
乙女
「そ、そんな怒らないでよ」
「そ、そんな怒らないでよ」
一也
「別に怒ってないから」
「別に怒ってないから」
乙女
「怒ってるじゃん!」
「怒ってるじゃん!」
一也
「だから、怒ってねえよ! まだ補償期間だから、もう気にすんな!」
「だから、怒ってねえよ! まだ補償期間だから、もう気にすんな!」
乙女
「っ……。うう……」
「っ……。うう……」
怒鳴りすぎたかな、とは思ったが、これ以上俺が謝る理由もない。
俺はさっさと自分の部屋に戻ることにした。
選択イベント6 終了
選択肢B
2番選択後
2番選択後
一也
「許すわけねえだろーがっ!!」
「許すわけねえだろーがっ!!」
乙女
「ですよねー」
「ですよねー」
一也
「何したり顔で説教してんだよ! お前こそ隠し事してんじゃねえか!!」
「何したり顔で説教してんだよ! お前こそ隠し事してんじゃねえか!!」
乙女
「だ、だから素直に言ったじゃん! 酌量の余地くらいあるでしょ?」
「だ、だから素直に言ったじゃん! 酌量の余地くらいあるでしょ?」
一也
「全くねえよ! そもそも損害の度合でいったら俺の方が圧倒的に上なんですがねえ!?」
「全くねえよ! そもそも損害の度合でいったら俺の方が圧倒的に上なんですがねえ!?」
しかも勝手に借りていって学校に持っていくとか何してんだよお前は!
乙女
「ちょ、ちょっと学校の友達とモン○ンやりたくてさ」
「ちょ、ちょっと学校の友達とモン○ンやりたくてさ」
一也
「そんな理由で俺のPSPが……!」
「そんな理由で俺のPSPが……!」
乙女
「最後の招待状はクリアできたよ」
「最後の招待状はクリアできたよ」
一也
「んなもんどうでもいいわ! ったく、まだ補償期間内だからなんとかなるとは思うけどよ……」
「んなもんどうでもいいわ! ったく、まだ補償期間内だからなんとかなるとは思うけどよ……」
乙女
「じゃあ、別にいいじゃない」
「じゃあ、別にいいじゃない」
一也
「お前が言っていい台詞じゃねえよそれ」
「お前が言っていい台詞じゃねえよそれ」
乙女
「……ごめん」
「……ごめん」
一也
「お?」
「お?」
乙女
「ほ、ほら謝った。……お金がいるなら、払うよ」
「ほ、ほら謝った。……お金がいるなら、払うよ」
一也
「あー、まあ、許すって約束したからな……。ビデオの件で、お互い様ってことにしといてやるよ」
「あー、まあ、許すって約束したからな……。ビデオの件で、お互い様ってことにしといてやるよ」
乙女
「そう? ありがと……」
「そう? ありがと……」
ま、ここでお互い険悪になってもいいことないからな……。
俺は、妹と和平の道を選ぶことにした。