転生恋生 第二十二幕

54 転生恋生 第二十二幕(1/5) ◆.mKflUwGZk sage 2010/09/21(火) 23:54:23 ID:A4VAs7Q2
「んっ……あぁっっ!!」
 姉貴が悶えている。そして俺の目の前には、縮れ毛がしとどに濡れながら、肌色の上で三角形のように固まっている光景がある。
 俺の口の中に広がっていくのは酸っぱくも苦い、ねばついた液体だ。
「たろーちゃんっっ……!!」
 俺たち二人は裸になって、豆電球ひとつの明かりの下で絡み合っていた。
 姉貴は俗に言うM字開脚で、俺は姉貴の股間に顔を埋めて舐め回している。
 専門用語でクンニリングスというやつだ。
 場所は姉貴の部屋で、今は夜の10時。おふくろは病み上がりということもあって、最近はこの時間に就寝している。
「気持ちいい……よぅ……んっ!」
 俺は約束どおり、姉貴に性的奉仕をさせられた。せめて自分の部屋は汚したくないと思って、姉貴の部屋でやることにした。
 陰毛が舌にまとわりつくのは不快極まりない。時々指で払いのけながら、俺は姉貴の秘唇を割って、赤いクレバスに舌を這わせる。
 突起の部分は皮がめくれて、毒々しいほど赤く腫れ上がって隆起していた。そこを重点的に舐めると、姉貴はよがりまくった。
「んぁぁっっ!」
 予想外に低い呻き声をあげて、姉貴は背をのけぞらせた。イッたのだとわかった。
 ……既に3回目だ。いい加減、顎が疲れた。
「はぁはぁ……」
 姉貴もさすがに呼吸が乱れて、容易に戻らない。もう、これくらいで勘弁してくれるかな。
「もう、今日はいいだろ?」
 俺はシーツがぐちょぐちょになってしまったベッドから降りて、トランクスを穿こうとした。
 その手を姉貴がつかむ。
「だめよ……。たろーちゃんはまだイッてないじゃない」
「俺はいいよ。姉貴が満足すればいいだろ」
「そんな風にして、どうするつもり? そのままじゃ眠れないでしょう?」
 姉貴の唇が淫らな笑みを形作る。視線の先には、勃起している俺のペニスがある。
 くそぅ……どうして、俺は興奮しちまっているんだ。
 嫌々しているはずなのに! 実の姉相手に、どうして!



55 転生恋生 第二十二幕(2/5) ◆.mKflUwGZk sage 2010/09/21(火) 23:55:31 ID:A4VAs7Q2
「今度は、私がたろーちゃんを気持ちよくしてあげる」
 俺は姉貴に促されるまま、ベッドの縁に腰掛ける。姉貴が俺の前に跪くように陣取った。
「もう、汗でぬるぬるになっちゃった」
 俺の肉棒が姉貴の乳房でサンドイッチされた。そのまま姉貴は手で乳房を上下運動させる。
 言葉どおり、汗で濡れている姉貴の乳房は俺自身を挟み込んだまま、スムーズにしごきあげる。
「……っく!」
 思わず声が漏れてしまった。
「気持ちいいのね。うれしい」
 姉貴は張り切って動きを加速する。俺は懸命に声を押し殺した。
 姉貴に感じさせられるなんて! 認めたくない! 俺は姉貴なんかに……!
 ……気持ちいい! たまらない! 柔らかい摩擦運動で、俺のモノがとろけてしまいそうだ。
 どうして……姉貴に感じさせられているんだ、俺は。
 ついこの間まで、全く反応しないでいたのに。
「そろそろね。飲んであげる」
 先端部に新しい感覚が加わった。熱くて湿った小さい空間に、俺の先端部が誘い込まれた。
 もう何度か経験している、姉貴のフェラチオだ。舌のざらざらした部分が、俺の一番敏感な部分をこすり上げる。
 腰の奥から、熱いものが突き上げてきた。
「くぁぁっっ……!!」
 暗い部屋のはずなのに、目の前がホワイトアウトして、俺は姉貴の口の中に激しく射精した。
 膣に挿入されただけでは必ずしも気持ちいいとは限らない女と違って、男が射精すれば一定の快感は約束されている。
 本来なら女よりも恵まれた特権と思えるのが、今はたまらなく苦痛だった。
 なにせ、どんなに強がっても、姉貴が俺をイかせたという事実は隠しようがないからだ。
 現に、姉貴は喉を鳴らして俺の精液を飲み込みながら、満足げな笑みを浮かべている。
「激しかったね。たろーちゃん」
 俺は自分が情けなくて、泣きたくなった。姉貴に弄ばれている自分が、男として、いや人として最低のクズとしか思えない。
 そんな俺の気も知らず、姉貴はティッシュで後始末をした。硬くなくなった俺のモノを押し揉んで、残り汁を出して拭き取る。
 いつもは自分でしているのを人にしてもらうだけで恥ずかしく、そして快く感じる自分に嫌悪感を覚えた。
「もう……休ませてくれ」
「うふふ。お疲れ様」
 そそくさと服を着て部屋を出る俺の背中に、姉貴は絶望的な一言を投げかけた。
「明日もね」



56 転生恋生 第二十二幕(3/5) ◆.mKflUwGZk sage 2010/09/21(火) 23:56:24 ID:A4VAs7Q2
「桃川君、最近顔色がすぐれないわね」
 金曜日の朝、猿島が無表情に気遣ってくれた。
「ちょっと疲れているんだ」
 俺は自嘲気味に答えた。この一週間、毎晩俺は姉貴の慰み者にされている。
 毎日のように自家発電している男子高校生だったら、毎日射精しているという点では俺と変わらないのかもしれない。
 だけど、姉貴の相手をするというのは、想像以上に体力を消耗させられた。なにせ、姉貴の性欲ときたら半端ない上に、体力が有り余っている。
 何かスポーツでもやらせるよう仕向けるか。もっとも、俺も無理やりつき合わされるのは目に見えているが。
 そして、精神的疲労も笑えない域に達している。
 男としてのプライドを蹂躙される形で禁忌を犯しているという事実の重みが、日に日に俺の心にのしかかる。
 それより何より許せないのは、俺自身が姉貴に性感を開発されているということだった。
 勃起していても姉貴に咥えられただけで萎えたのは昔の話。今の俺は、姉貴に愛撫されただけで勃起してしまう。
 こんなこと、絶対に誰にも知られるわけにいかない。知られたら、俺は二度と家の外に出られない。
 つまりは、誰にも相談できないということを意味する。
 誰にも助けを求められない状況が、これほど苦しいとは思わなかった。
 唯一の救いは、まだ本番だけはやっていないということだ。


「センパーイ! ごはん食べよう!」
 俺に残されたもう一つの希望は、昼休みに会いにきてくれる司だった。
 ふたりでそそくさと校舎裏の指定席へ行き、弁当を食べ、残った時間は人目を警戒しながら、司と抱き合う。
 胸の大きさとかウェストのくびれとか、スタイルなんてものは愛情の前には些細なことだ。俺はつくづく実感していた。
 司は幼児体型で、胸はないに等しいし、寸胴といっていい。女らしい体つきという点で、姉貴には遠く及ばない。
 唯一対抗できるのは引き締まった太ももだろうが、それでも俺は司の体を抱き締め、撫で回すことで慰められた。
 もちろん、キスも数え切れないくらいに重ねている。司の小さい唇を割って、舌を絡み合わせるのが、たまらなく気持ちよかった。
「ねえ、ご主人様」
 司が俺の腕の中で甘えた声を出す。
「今度の日曜日だけど……大丈夫だよね」
「ああ」
 忘れようもない。その日は俺と司の記念すべき日になる。そのためにぎりぎりのところで、俺は童貞を守っている。
 といっても、司にだって姉貴とのことは話していない。話せるはずもない。



57 転生恋生 第二十二幕(4/5) ◆.mKflUwGZk sage 2010/09/21(火) 23:57:22 ID:A4VAs7Q2
「体調には気をつけてね」
「それはむしろ、司の方だろ? ほら、その女の子には……アレがあるし」
「大丈夫! この間来たばかりだから!」
 ……こういう即物的なところは直してほしいな。ドン引きする。
「ああ、そうだ。ゴムを買わないといけないな」
 お互い高校生だし、間違いがあってはいけない。避妊具の用意は男のたしなみだ。
 でも、どこで売っているんだろう? コンビニにあるのかな? 女性店員だと買いづらいな。
「別にいらないよ」
 おいおい、それは無謀だろう。安全日だから、とか言う気か?
「違うよ。ピルを持っているの」
 ピル? 
「飲むと妊娠しなくなる薬」
 そんな便利なものがあるのか。
「女の子には常識だよ」
 常識で司に負けたのか。なんか悔しいな。
「だから、安心して生でヤろうね。やっぱり初めては、余計なものをつけずに、直にご主人様がほしいから」
 反射的に、司を抱き締めてしまった。なんていじらしいことを言うんだ。
 ……でも、副作用とかないだろうな。一生子供が生めなくなるとかいうのは困る。
「大丈夫だって。外国では日用品らしいから。性病とかは防げないけど、ボクはバージンだし、ご主人様もチェリーだから問題ないでしょ」
 だから、そういう即物的な物言いはやめてくれ。
「えへへ……。素敵な思い出にしようね」
 そういや、値段は高くないのか? 俺も半額出すべきじゃないだろうか。
「男がそんなつまらないこと気にしちゃダメだよー。だいたい、もらいものだから気にしなくていいの!」
 もらいもの?
「知り合いのお姉さんからもらったの」
 ……女の子同士のネットワークって凄いな。


 そんなこんなで土曜日の夜になった。いよいよ、明日決行だ。
「んぁぁぁっっ!!」
「ぅぅぉぉっ!!」
 姉貴の部屋のベッドの上で、姉貴と俺は裸で重なり合いながら同時に果てた。
 今回は正常位素股だ。「本当に入れてもいいのよ」なんて誘われても、俺は乗らなかった。俺の初挿入は司にやると決めている。  
 それにしても長い一週間だった。希望と絶望が交叉するってやつだ。



58 転生恋生 第二十二幕(5/5) ◆.mKflUwGZk sage 2010/09/21(火) 23:58:20 ID:A4VAs7Q2
「ねぇ、たろーちゃん。明日デートしようよ」
 ……今、何て言った?
「今年の水着を買いたいの。たろーちゃんに選んでもらうから」
 ちょっと、待て。明日は大事な用事が……。
「たろーちゃんの好きなデザインにするわ。脱がしたくなるようなの選んでね」
 司との約束が……。
「個人的には紐パンみたいなのがいいな。すぐにヤれるもんね」
「待てよ! 勝手に決めるなよ!」
 俺は思わず叫んでしまった。姉貴はきょとんとする。
「どうしたの?」
「俺にも用事があるんだよ。友達と遊びに行く約束をしているんだ」
 とっさだったが、男友達と一緒に出かけることを装った。司はもちろんのこと、他の女と逢引するなんて、姉貴が許すわけがない。
 だが、姉貴の反応は俺の想像を超えていた。
「キャンセルして。明日は私と一緒に過ごすんだから」
「そんな……!」
 姉貴の目が細くなった。機嫌が悪くなる兆候だとわかって内心びびったが、俺も引き下がるわけにはいかない。
「姉貴だって、友達付き合いは大切にしろって……」
「私が最優先よ。今のたろーちゃんに、私より大切なものなんてないんだから」
 にべもない断言口調に、俺は二の句が告げない。
「……っ!」
 股間に痛みを感じて、俺は呼吸が止まった。姉貴が俺のナニをひっつかんだんだ。
「たろーちゃんのオチンチンは私を満足させるためにあるの。休んでいる暇なんてないのよ」
「痛い……」
「あらあら、ごめんね」
 姉貴は手を放してくれた。
「私も病みつきになっちゃったみたい。たろーちゃんだって、男同士でつまらないことして時間を潰すより、私と気持ちいいことする方がいいに決まっているわ」
 俺は絶望した。姉貴が、今までに見たこともない濁った目をしていたからだ。まるで、以前テレビ番組で見た、薬物中毒者の目に似ていた。
 俺を苦しめている禁忌は、姉貴にとっては至上の快楽なんだ。麻薬なんて言葉では表現しきれないくらいの。
 そして俺自身にも絶望するしかなかった。姉貴に握られて、痛みを感じたはずの俺自身が硬さを取り戻していたからだ。
「あら……うふふ……」
 目ざとく気づいた姉貴が俺の股間に顔を近づける。
「もう1回出さないといけないわね」
 俺は無抵抗で、姉貴のフェラチオを受け入れた。俺の目の端から涙が一筋こぼれたことを、一心不乱にしゃぶっている姉貴は知る由もない。


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最終更新:2010年11月15日 20:50
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