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【リアル鬼ごっこ】姉妹達との性戦6話 ◆dtvnEZ7OsY [sage] 投稿日:2012/08/04(土) 19:33:38.69 ID:qpV+QF31 [8/14]
さて、家に戻ってみると、リビングの窓は開けっ放し。
リビングにはバスタオルがころがって、テーブルが転がって、ソファも転がって
ってどれだけ転がしてくれてんだよ。相変わらず無茶しやがる。
ブツブツ言いながらも、リビングを片付け、転がったバスタオルをもって風呂場へ
途中、廊下に赤いランプが点滅した携帯が一つ転がっていた。
なんだ?オレのケータイだよなこれ?と拾い上げる。
どこまで飛ばしてくれんだよ。
幸いどこも壊れてはなさそうだ。
着信13件。秀樹と陽子からだった。
陽子はいいとして、秀樹には連絡してなかったな。
時刻は8時前、まだ家にいるかな?
さて昨日のことなんて言おうかな?
と思っていたところに
『オネーチャンダヨー、ケイダヨー、フタリアワセテ ヨシクン ラブダヨー』
なんだこれ?
着信ボイス?
かわいいなぁ、エヘヘ…
………って違う。シスコンがこじれてきたかオレも。
しかし、あいつら、また勝手にいじりやがったな……。
それより電話だ。
ああ、秀樹からかちょうどよかった。
「はい?」
『おお、ヨシか?大丈夫だったか?怪我ないか?』
「ああ、おかげさまでなんともないよ。ゴメン心配かけたな」
『そっか、それはなによりだった』
「そっちは大丈夫なのか?」
「まあ、大丈夫だな。打撲程度だしな。」
思ったより元気な声が返ってくる。
ん?打撲?
「打撲って?」
『ん?ああ、そうだよ、氷の微笑がうちの道場で暴れまわってくれたからな』
「氷?」
『なんだよ知らなかったのが、その名の通り、氷のような微笑のまま、冷徹にして確実に、
相手の隙と弱点につけこんで完膚なきまでに叩きのめす、『氷の微笑』別名アイスシスターズ』
「・・・」ダサッ
『とにかくさ、お前んとこの二人が暴れまわって、道場全員やられちゃって、
いや当然俺もだよ。さすがに母ちゃんはやられなかったけどさ。』
「すまん、さっそく謝りに」
『ああ、いいのいいの、母ちゃん曰く、受け身も取れずやられるのは、
鍛練が足りていない証拠だって逆に怒られたぐらいだから』
「いやでも」
『まあまあ、で、電話したけどつながらないし、とにかく治療しなくちゃと思ってな。あわてて片手でメール打ったんだけど」
「あれは、ビビったよ。『逃げろ』だなんて。まあおかげで助かったよ。本当にありがとう」
『いいよいいよ、そんな。改めて言われるとなんか照れるなぁ。
ん?ああ、なんか母ちゃんが代わってくれって』
なんだろ?もしかしてお怒りでしょうか?
506:【リアル鬼ごっこ】姉妹達との性戦6話 ◆dtvnEZ7OsY [sage] 投稿日:2012/08/04(土) 19:35:03.65 ID:qpV+QF31 [9/14]
『あーもしもしヨシ君、久しぶり』
「ご無沙汰しております。この度はうちのバカ姉妹がとんでもないことしでかしまして」
『ああ、そのこと?そのことはどうでもいいのよ、うちのやつらが弱すぎたんだから、
ああ、ちょっと秀樹、あっちいってなさい。母ちゃんヨシ君と大事な話があるから』
「大事な話?ってなんですか?」
『ああ、聞こえてた?そうよ大事な話よ。あなたの大事な姉妹について』
「・・・」
『あなたの大事な姉妹の『盛り』については知ってるわ』
『あなたのお母さんもそうだったし、たぶんそうなるんじゃないかなって思ってた』
『で、前にあなたのお母さんからその話を聞いて、やっぱりって思ったの』
『だいたいこの道場に通い始めたきっかけも、『盛り』を軽減させるため、身体の“内”にこもったものを
できるだけ“外”に発散させるために、私から勧めたんだから』
なるほどねぇ。
「そうでしたか、でも母のことも知っていたって?」
『あら知らなかった?あなたのお母さんとは私は幼馴染で、高校までずっと一緒なのよ』
そういや、母さんがそんなこといっていたような気がする。
仲いいなとは思ってたけど。
『あなたのお母さんもうちの道場に来てたのよ?中学までは、それはもう強かった。
それこそ全国レベルで。もしかしたら史上最年全日本チャンピオンになってたかも?』
それは初耳だな。どうりでたまに見せるあの半端ない迫力は、そういうことだったのか………。
『そうよ、でもね、そんな大会にも出ずに、街で暴れまわってたわ。
街のチンピラ相手にゴロまいて一度も負けなかったし、つかまりもしなかったけど。』
「なんですか?その黒歴史は、一言も聞いたことないんですけど」
『そりゃそーよ、だれが、息子にそんな黒歴史教えるもんですか、私だって』
「ってことはおばさんも?」
『おばさんじゃないでしょ?友里さんでしょ?まあいいわ、そうよ、一緒に暴れてた。
元祖“氷の微笑”よ』
とカラカラとわらった。
命名はあなた方でしたか。
「……なんというかその、本当に若気の至りですね」
『でも外見は普通の女子中学生だったから、ばれなかったも~ん』
もんじゃねーよ、もんじゃ、いい歳ブッコいてなにいってやがりますか
『なんかいった?でもね、高校に入った途端ピタっとやめちゃって、
そうあなたのお父さんと付き合い始めたら、もうピタッとね』
「はあ、さいですか………」
『私もそんなにいい男とも思えなかったんだけど、ああ失礼よねこんな言いじゃ』
「いやいや、いい男なんてめっそうもない。ゴミ虫以下ですから、うちのオヤジは」
『あいかわらず仲悪いわね。まあそれで唯を問いただしたのよ』
唯(ゆい)というのはうちの母です。今更ながらはい。
『そしたらね、赤い顔して俯いてモジモジやってんのよ、今までそんなことしたことないし、
何気色悪いことやってんだーっていったら、どういったと思う?』
……………嫌な予感しかしない。
507:【リアル鬼ごっこ】姉妹達との性戦6話 ◆dtvnEZ7OsY [sage] 投稿日:2012/08/04(土) 19:35:56.16 ID:qpV+QF31 [10/14]
『だってあの人のことを思うだけで濡れちゃうからって』
………母よ、やっぱり昔からそうだったのか。
やっぱり血は水より濃いですね。立派に受け継がれてますよ。コンチキショー
『息子からしたら、おんなおんなした母親ってのは気持ち悪いだけかもしれないけど、母親だって女なのよ』
そりゃまーそーだ。でもなぁ、そんな母さんの生々しい部分は聞きたくなかったわ。
『話がそれちゃったわね。そうそう、で、そんなにすごいんだって聞いたら、
それはもう、相性ばっちり、一生離さないから、でもあなたなら貸してあげても
って、いらんチューねん』
なぜに関西弁?
『で、はじめてそこで、生理日前に身体が疼いて、どうしようもなくなってしまうことを聞いたのよ』
『体の疼きを鎮める為に暴れまわってたってこともね。どうりで、月一回決まったように暴れるんだもの」
「なるほど………そういうことでしたか」
いやでも普通なんかおかしいって感じないか?
『本当はね、こんなこと言わない方がよかったけど、昨日あの二人すごかったのよ。
けど、途中でやめさせたから、発散できずに消化不良起こしてるんじゃないかなって。
そのせいでもしかして、ヨシ君食べられちゃったかも?って思ってさ』
「いやいやいや、すんでのところで、食べられてませんし、食べてもいません!!」
『本当に?食べられてもよかったのにぃ~』
「何をいいやがりますか?時間切れで撃沈でしたから、今、陽子んちで3人並んでうんうん苦しんでます」
『陽子ちゃん?ああ、昨日そっちに逃げ込んだんだ。すぐに見つかったでしょ?』
「なんでわかるんですか?」
『だって、あの二人がヨシ君のこと見失うわけないじゃない』
なんだかわかるようなわからんよーな、でも妙に納得してしまった。
「でも血のつながった姉妹ですから結ばれる、ってのはちょっと」
『そんなこと気にしてたの?そんなこと別に気にしてもしょーがないじゃない』
「世間一般には、そんな禁忌ゆるされませんよ」
『世間体なんて気にしてどうするの、本当に好きならそんなの関係ないわよ、それに』
いったん会話がとまる。?どうしたんだろう
「おば、じゃなかった、友里さん?」
『ああ、ごめん、電波悪かったみたいね。それにそうよ、あの二人なら
どっちか選んでくれなんていわないでしょ?』
「そういや、一度もそんなこと………」
『あなたのお母さんもそんなこといってたけど、『仲間』と認めたら『共有』するのも全然苦にならないんですって』
………なんかそんな感じには見えるけど、そういえば、陽子のことも『仲間』とかなんとか』
『だから嫉妬とかそういうのは本当にないらしいのよ。いいじゃない家庭内ハーレム、男の夢でしょ?』
「………友里さん、いくらなんでもそれは」
『まあ時間はたっぷりあるんだから、食べられるのもいいかもよ?あなたから食べた方が、あの娘達も喜ぶだろうけど』
「………」
508:【リアル鬼ごっこ】姉妹達との性戦6話 ◆dtvnEZ7OsY [sage] 投稿日:2012/08/04(土) 19:36:17.87 ID:/eFrxbgq [2/7]
『まあ、あなたはそんな甲斐性もないでしょうけどね』
「まったくそのとおりで」
『で?秀樹に替わる?私は言いたいこと言ってすっきりしたし』
「あ、お願いします。今日3人の看病で休むつもりなんで」
『オッケー、秀樹ーヨシ君今日学校休むからよろしくってぇ、(わかったー)わかったってさ』
いや替わってないんだけど、まあいいか
「じゃあ、よろしくお願いします。でもほんと親子ともどもご迷惑をかけてすみませんでした」
『いいよ、いいよそんな。おかげでこっちも色々助かってるから、ん助かってるじゃないわね、勉強になる。かな?』
「? とにかく、近日中にはご挨拶にお伺いしますので」
『まあ、そんな堅苦しく考えないで、いつでも遊びにいらっさ~い、あの人もまってるから』
「はい、じゃあ失礼します」
勉強、ね。そうよ世間体なんて気にしなくていいの。私もおかしな『仲間』だもの。
違う『仲間』だけどね。
そんなことを考えながら、
「秀樹、いつまでいるんだよ!遅刻しちまうよ!」
「母ちゃん携帯返してくれねーから、出られなかったんだよ」
「ほら、早くいっといで、あ、陽子ちゃんも体調不良で休むってさ」
「え?陽子なんかあったのか?」
「ちがうよ、おバカ、女の子の日だよ」
「え?・・・母ちゃんそんな艶めかしいこといわないでくれよ」
「うるさいね、チェリーがキャンキャン吠えてんじゃないよ、さっさと学校いっといで」
「チェリーで悪かったな。とにかく、いってきまーす」
やれやれ、まだまだ青臭いガキだね、うちのバカ息子は。
陽子ちゃんか、秀樹あんたどうすんの?
まあ振られたら、酒でものましてやるかな。
さて、今日も一日頑張りますか
最終更新:2012年08月16日 00:53