632 :
水面下の戦い8 ◆ZNCm/4s0Dc :2012/12/28(金) 14:15:35.18 ID:ATJ5iVIR
彼女のアパートに泊まった日から2か月が過ぎた。
……結論からいえばいまだ童貞のままだ。
ファーストキスも済ませ、風呂に入り、いざ事に及ぼうとしたとき―――
自身が全く反応しなかったのだ……。
自分で悲しくなる出来事だった……。
彼女は
“男の人は緊張すると勃たなくなることもあるらしいから気にしないで”
と言っていたが、普通気にするだろ…。
次回は精のつくものを食べ、よく休まなければな。
あと劇的に変わったことが一つ―――。
なんと
姉さんに彼氏が出来たのだ!
写真を見せてもらうと、茶髪にピアスといった…悪く言えばチャラい感じの人が写っていた。
同僚らしいその人から告白され付き合うことになったそうだ。
少し心配だが姉さんが選んだ人だ、信じるしかない。
そんなある日の夜―――
寝る前に明日提出するレポートの仕上げをしていたときだった。
コンコン…
「兄さん、起きてます?」
「んー、どうした?」
「…ちょっと相談がありまして…」
入ります、と言った妹の手にはお盆とその上にお茶の入った湯呑が二つ。
「いいよ、何かあったか?」
「―――姉さんがお付き合いしているのは聞いてますよね?」
「うん、その時にお前も一緒に聞いただろ」
「はい、……実は私も気になってる人がいまして」
――?!…ほほう、妹が恋愛相談とはな。
考えてみれば、3兄弟の中で付き合ってないのは妹だけとなる。
633 :水面下の戦い8 ◆ZNCm/4s0Dc :2012/12/28(金) 14:16:59.46 ID:ATJ5iVIR
「なるほど?どうすればその人と付き合えるか、だな?」
「ええ…」
お茶を一杯啜る。
他人の色恋沙汰となると、興味深々となっていた。
そんな自分におばちゃんかよ…、とツッコミを入れる。
「それで、どういう人なんだ?」
「とても優しい人です、周りにいる他の人達のことを考えてくれる…。最初はその人のことをあこがていたんですが、それがいつの間にか好きだという気持ちに気付いて―――」
「そっか…いい人みたいだな。でもそんな相手じゃ人気もありそうだな。ライバルも多そうだ」
「いえ、そうでもないんですよ。その人の良さを知っている人はそうはいないんです」
「そうなのか?じゃあ―――」
突然身体が?!
ドサッ!!
椅子から転げ落ちてしまった。
なんだこれ?!指すらも満足に動かせない…。
「どうしました兄さん?!大丈夫ですか?!!」
「く…あ、あ…」
喋ることさえ出来なくなる。
何なんだ一体?病気か?!
妹が身体を支えてくれて、何とかベッドに寝かせてくれた…。
「具合はどうですか?」
かろうじて首を横に振る。
どうやら身体の自由が利かなくなっているようだ。
しかし、感覚は鋭敏になっていた。
そしてある一点だけが―――“自身”だけが怒張を立てていた。
634 :水面下の戦い8 ◆ZNCm/4s0Dc :2012/12/28(金) 14:18:02.53 ID:ATJ5iVIR
「兄さん……」
それを妹に見られた!
いかんな…、また変態だの言われて誤解される。
弁解しようにも話すこともできないんじゃ―――
「フフフ―――兄さん…」
しかし妹の顔には軽蔑ではなく、至福の表情が浮かんでいた―――。
「私のあこがれの人――――――好きです、兄さん…。ずっと好きでした…」
?!
何を言って―――
「答えは聞きませんよ。もう駄目なんです。もう我慢なんてできません。このシアワセを手に入れてしまったら―――」
スリスリ、とズボンの上から撫でられる。
「苦しそうですね、兄さん。今楽にしてあげます」
ジィィィィ…
ジッパーを開けられ、下着も下げられて遂に空気に触れることになった自身。
駄目だ!!これ以上は―――止めさせなければ。
何とか身体を動かそうとするものの、意味のある行動にはならなかった。
「フフフフ…、そんなに怖がらなくてもいいですよ。ハジメテじゃないし」
どういうことだ?!
妹は経験があるというのか?
635 :水面下の戦い8 ◆ZNCm/4s0Dc :2012/12/28(金) 14:19:30.43 ID:ATJ5iVIR
「ハァ…先から一杯垂れてますね…。ほら、こうやってしごかれると気持ちいいんでしょ?」
ニチャニチャという音が響き渡る。
羞恥と混乱で思考が止まりそうだ…。
「―――イタダキマス。あむ、んっ。んむ、んぐ、んんん」
!!!
ずちゅにゅちゅ、ニュプ。ジュリュリュウ…。
んちゃグチュ。ズズズズズ…ちゃぷにちゃニチュ―――
「ぷはっ。んん、兄さん、イキそうなんですか?フフ、でもまだ駄目ですよ。ちゃんと中に出してもらわないと…」
れろれろ―――
妹がなにをいっているのかわからなかった…。
でもとてもいけないことの気がして、くびをよこにふるくらいしかできない…。
「はあはあはあ、服が邪魔ですね。脱いじゃいましょう、兄さんのも…ね」
――――
「相変わらず、いい身体してますね…。―――私ももうビショビショです。お漏らししたみたい、あははは」
きじょういのたいせいでいもうとがひしょをあてがう。
なんかもうどうでもよくなってきた。
ただきもちよくなりたい。
636 :水面下の戦い8 ◆ZNCm/4s0Dc :2012/12/28(金) 14:20:12.73 ID:ATJ5iVIR
「ふうふう…、イきます」
ずぷぷぷぷ…
「んんぅ!!…兄ぃさ…ん。奥までぇ…届いてぇ…」
ずぷずぷずぷ―――グチュグチュ、ニチャリ。
「ん、ん、ん、んん!!兄さん!兄さん!!兄さん!!!」
いもうとにあわせてこしをうごかす。
せっくすってこんなにきもちよかったのか。
ああ、もうげんかいだ。
「ビクビクしてるぅ…。イっちゃうの?兄さん。いいよ、私もぉ…」
びゅくびゅくびゅく!!どくどく!!!
「―――!!!はっ!はぁぁぁ!!…に、ぃさん…」
たいりょうに射精したな…、妹の中に。
その瞬間、意識が一気に覚めた―――
俺はなんてことを?!
妹は痙攣したまま身体に覆いかぶさったままだ。
とにかくどかさなければ―――
「ねえ―――、何やってるの?」
その姿を姉さんに見られた?!!
いつだったかの光景が姉妹を変えて再現した状況だった…。
「―――私もいれてよ」
最終更新:2013年02月02日 04:41