『花言葉デンドロビウム』その一

426 『花言葉デンドロビウム』 sage 2008/06/05(木) 21:44:15 ID:tefTKxJP
 気持ち悪い。
俺の妹は何でも出来るから……
気持ち悪い。
俺の事まで何でもしようとするから……
妹は人間ですら無いかも知れない。


幼い頃に両親が事故で死んだ。
それからは唯一の親戚夫婦に育てられていたけど、その夫婦も去年に事故で帰らぬ人に。
家に残ったのは、多額の保険金と高校二年になったばかりの双子。

腰の位置まで有る長い黒髪にスレンダーで官能的なプロポーション。
擦れ違う人々を男女関係無く振り向かせる極上のテンプテーション。
加えて誰にでも優しい性格に低音で凛々しい声音。掃除も、洗濯も、料理も、全てを完璧に熟すソツのなさ。

早く彼氏を作って貰いたくて、幸せになって貰いたくて、親戚夫婦が死んでからは、それまで一緒だった部屋を別にした。
男を部屋に連れ込める様に。未だに連れ込んでいないが……
しかも十日も経った頃からは、俺の部屋を甲斐甲斐しく掃除する様になる。
結局は負担を増やしただけ。勿論断ろうとしたが、「ついでだから」と言われてはどうしようもない。
そんな出来の良い妹に比べると自分が情けなくて、
これ以上情けない所を見せたくなくて、
数ヶ月してからは部屋でオナニーする事をヤメた。
とは言っても、俺がオナニーを覚えたのは高二。妹と別部屋になり、初めて性欲が沸いた。
で……行為に使用したティッシュなんかを見せたくないってちっぽけなプライド。
だからオナニーホールとローションを買い、入浴する時に風呂場で……これなら飛び散らないし、匂いも心配ない。
使った後は洗い流し、ドライヤーで乾かし、机の、鍵付きの、引き出しの、一番奥に閉まっておくだけ。
それだけ。
それだけだったけど、俺は机の上に置きっぱなしにしてしまった。
しかも気付かずにそのまま登校する愚行。
ああ、馬鹿だ……
そんな馬鹿の双子は、
双子の妹は、
俺が帰宅し、
自室に入ると、
ハサミを持ち、
椅子に座って、
バツン、バツンと、
オナニーホールを細切れにしていた。

俺の妹は……
真道 硝子(しんどう がらす)は、どこに出しても恥ずかしくない自慢の妹……だった。三ヶ月前までは。
自分の半身と思えない最高の妹だったんだ!
でも、三ヶ月前に、還付無きまでに、俺の中の評価が、逆転した。



427 『花言葉デンドロビウム』 ◆uC4PiS7dQ6 sage 2008/06/05(木) 21:47:06 ID:tefTKxJP
   『花言葉デンドロビウム』




1
 四月の半ば。急激な冷え込みで雪が降った。
太陽は灰雲に侵されて消え、吐き出させれる小さな埃核が僅かに積もる。
そんな日……

「頼光(よりみつ)、忘れ物なぁい?」
家の鍵を掛けながら向けられる問い。妹から毎朝続けられている言葉。
「無いな」
それを毎朝同じ言葉で返す。
表札の前でブロック壁に背を預け、止みそうに無い粉雪を見上げて空返事。
「それじゃあ、行きましょうか?」
俺達兄妹が朝に交わす最後の言葉。
「ああ……」
学校が終わるまでは、余程の事が無い限り言葉を交わさない。
妹は俺を通り過ぎ、いつもと同じに追い越して行く。
俺は三歩も遅れて、いつもと同じに妹の後ろ。
膝下まで隠れてるダッフルコートの裾が、後ろ髪と共演してユラユラなびくのを、いつもと同じに定位置から眺めてる。
これだけは譲れない。妹と俺が取るべき距離。兄妹で決めた『ルール』。
迷惑ばかり掛けている出来の悪い双子の兄と、
全てに秀でた出来の良い双子の妹。
顔も似ていない、似ていないから。
目立たぬ様に……
他人と思われる様に……
男が妹に声を掛け易くなる様に……
都会の街並みで、距離を取り、他人を装い、妹に告白する人物を待つ。
そんな事を三ヶ月……
何で声を掛けないんだよ!? 間違いなくみんな見取れているだろ!? 
女は瞳を輝かせ夢見る少女に。
男は瞳をギラつかせ野性の獣に。
綺麗な歩方も、透き通った切れ長の目も、ぷってりとした赤い唇も、その全てに視線を捕われてるじゃないか!
早く声を掛けろよ!
早く告白しろよ!
こんな女、そうそう居ないんだぞ!?
抱きたいだろ? セックスしたいだろ? オナペットで満足してんじゃねぇよ!!
ちく、しょう……
はやく、俺を、気持ち悪い妹から、解放してくれよ。



428 『花言葉デンドロビウム』 ◆uC4PiS7dQ6 sage 2008/06/05(木) 21:48:57 ID:tefTKxJP
2
 揺れて、揺れて、揺らされて。
これも毎朝。身動きが取れない程の満員電車で、学校までの七駅間をひたすら堪える。
妹は制服の上にダッフルコートを羽織り、入り口のドアを背にしてジッと立つ。
俺は向かい合って庇う様に覆い立ち、両手を妹の顔横に着いて空間を作る。
こっちのドアは目的駅でやっと開く。それまではこのまま。30分はこのまま。


――ゴトンゴトン、ゴトンゴトン。


「ねぇ頼光……私、寒いわ」
妹は右手を口元に添えてハァと息を吐くと、珍しく朝に会話を振ってくる。
「あ……じゃあ、駅に着いたら缶コーヒーでも買ってやるから、それまでは我慢しろよ」
上目で見詰める妹から視線を外して流れる風景を眺め、そんな台詞だけを義務的に返した。のだが……
「イヤよ。いま、あったまりたいの」
わがまま姫は気に入らないらしい。
泳がせていた視線を妹に戻し、小さく溜め息を付く。
「硝子、俺はどうすればいい?」
ガラスと名を呼び、手詰まりで答えを求めると、妹は目を細め口だけで微笑む。
「何もしなくて良いわ。私が、する、んっ……から」
そして言葉を紡ぐと、ピンク色の舌を出し、その襞(ひだ)上を伝い落としながら、添えていた掌に透明な唾液を垂らす。
トロトロにヌメり、掌の窪みに溜まる硝子の唾液。
「ヤメろ、早く手を拭け!」
硝子にだけ届く様に叫び、非常識を考えるなと睨み付ける。
「んっ……ふふっ、聞こえないわ頼光」
無駄。この世界で一番近い存在の筈なのに、俺の声は届かない。
ぐちゅぐちゅと水音を立てて手を開閉して、指の間に粘液の糸を引かせ、掌全体にヨダレを馴染ませる。
「頼むからヤメてくれ……」
硝子はヨクナイ事を考えてる。
硝子はヨクナイ事をしようとしてる。
逃げようにも、こんなギュウギュウ詰めの満員電車の中ではどうしようもない。
いつの間にか俺の言葉は、命令から懇願に変わっていた。
「そうね、良いわよ」
硝子はあっさりと引き下がり台詞を一旦打ち切ると、左手を俺の背中に回し、より一層に身体と胸を密着させて来る。
「そっか、わかってくれた……」
安堵の溜め息を吐こうとして、
「昨日の夜……私に言った事を取り消してくれるのならね」
全部飲み込んだ。



429 『花言葉デンドロビウム』 ◆uC4PiS7dQ6 sage 2008/06/05(木) 21:50:22 ID:tefTKxJP
3
 妹の目は真剣。どこまでも険しく流移する。
だけど、それは出来ない。それは取り消せない。それは俺の決心だ。『昨日の夜に言った事』は、絶対に取り消せない!
しかも今の妹は、取り消す事を望んで俺を脅してる。
俺のせいで、妹をこんな行動に駆り立ててしまったんだ。
だから尚更に、取り消せない。
「ゴメンな硝子……それは、取り消せないよ」
思えばこれが、初めて妹の願いを拒否した瞬間。


――ゴトンゴトン、ゴトンゴトン。


「そう……残念だわ」
見上げていた硝子の瞳は、答えを聞いて泣き出しそうに潤む。
俺は見るに堪えない。強く目を閉じて、視界をシャットアウト。
可哀相だけど、これで良いんだ。これで終わり。
これで……
「やっぱり、『お兄ちゃん』に暖めて貰うしかないようね」
終わらない。
ズボンの左ポケットに違和感。
きっと唾液塗れの右手を入れられた。
「硝子、ヤメろ!」
驚きから連鎖して刮目。
その右手は『穴の空けられた底の無いポケット』に潜り、そのままトランクスの中まで進入する。
「イ、ヤ、よ♪ ココで暖まりたいの。お兄ちゃんもガラスのよだれで気持ち良くしてあげるね♪」
そしてネバ付いた親指の腹でグリグリとペニスの尿道を刺激し、裏スジに指を這わせ、カリを引っ掛けるようにしながら、柔らかな手で竿部分を上下に扱き始める。
 ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぬちゅっ……
硝子から泣きそうだった瞳は消え、代わりには夜の表情が在った。
「ぐっ……がら、す……ふぅっ、お願いだか、ら」
ゾクゾクと快感が駆け登り、すぐに息が荒くなる。興奮する。
 ぬっちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ……
硝子は掌で適度にペニスを絞め付け、根元から先端までを何度も擦り上げ、唇を舌でなぞりながらイヤらしく笑う。
「お願いだから……なぁに? お願いだから、イカセて欲しいの? こんな公共の場でチンポ勃起させて、ズボンの中でせーし撒き散らしたいの?」
夜しか使わない淫語を喋り、味覚以外の全感覚で射精感を高めようとする。イカセようとする。
普段の姿と正反対。俺だけが知っている硝子のギャップ。



430 『花言葉デンドロビウム』 ◆uC4PiS7dQ6 sage 2008/06/05(木) 21:51:26 ID:tefTKxJP
4

 ヌチュュュッ、ヌッチュ、ヌッチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ……
ペニスを扱くスピードが上がる。
硝子は本気だ。
本気で俺をイカセる気だ。
満員電車の中で手コキして、本気で精液を搾り取る気だ。
硝子の手は気持ち良すぎて、とっくに限界が来てる。射精に至るのは時間の問題。
「はぁっ……ヤメて、くれ、がら、す……んぐっ、はぁぁっ……お前の兄貴を、くっ……変態にする、気か?」
もう手遅れと悟りながらも、微かな望みに賭けて説得を試みる。
落ちたくない。
人として墜ちたくないって思いだけで。
「確かに、変態はイヤね……」
今度こそあっさり。硝子はその一言だけで射精寸前のペニスを離し、ポケットから手を抜いて行く。
「あっ……ありがとう、硝子。わかって、くれたんだな?」
今度こそ安堵。ゆっくりと溜め息。
勃起したペニスは、駅に着いてから駅のトイレで納めれば良い。
そう考えていた。
「変態はイヤ。だけどそれ以上に……お兄ちゃんのアクメ顔が見たいの」
そんな考えも甘い。
硝子は止める気なんて更々無かった。
ポケットを出た手は股間の位置まで滑り、そのまま一気にファスナーを引き下ろす。
そうすれば勿論。ペニスは制服の外で空気に触れる。
「っ!? いい加減にしろよ硝子! これは公然猥褻だぞ? 犯罪だぞ? 捕まるんだぞ!?」
終わり、誰かに見られたら人生が終わってしまう。こんなブザマな格好で逮捕されて転落する。
全身から血の気が引く。
「もぉ、静かにしてよぉっ。きちんと隠して上げるから♪」
硝子は危機感の無い声で抗議すると、自らのスカートを持ち上げてペニスに被せた。
確かに、これなら、バレない……けど、硝子が何をしようとしてるかを理解してしまう。
スカートの中で、ペニスを扱く気だ。
馬鹿野郎ッ!!
「何を考えてんだ! 今すぐヤメろ!!」
事態は一向に好くならない。悪くなる一方。泥沼。
抜け出す術が、見付からない……



431 『花言葉デンドロビウム』 ◆uC4PiS7dQ6 sage 2008/06/05(木) 21:53:54 ID:tefTKxJP
5
 「静かにしてってばぁっ……悲鳴上げても良いんだよ? この人に痴漢されましたぁって。この変態にレイプそうになりましたぁって。それともガラスが……お兄ちゃんをレイプしてあげよっか?」
硝子の頬は赤く上気してる。
この状況に興奮してるんだ。
 ぬちゅぅぅぅっ、ぬっちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ……
「ふぅっ!?」
スカートの中に場所を移し、硝子の手コキが再開される。
人肌で温められた唾液をローション代わりに、徐々に激しくなって行く淫音。
先端付近にはピッタリとスカートが張り付き、カウパーが滲んで染みを作る。
「スカートを青臭くしてないで答えてよぉ♪ ふふっ……いいわ『頼光』。イキなさい」
 ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌッチュ、ヌッチュ、ヌッチュ……
ペニスの中を熱いモノが駆け昇る。
指一本ずつの動きも的確に伝わり、射精寸前の快感に酔う。
「ぐぅっ……ちくしょう、チクショウ、畜生ッ!」
結局は同じ。同じ結末。
どんなに抵抗しようと、最後は妹の手でイカされる。
だから、だから……俺は妹と離れなくちゃいけない。
いつか間違いを犯す前に。
「ほら、学校中の子からオナペットにされてる私に直接扱かれてるのよ? 中には私に手でしてもらえたら、死んでも良いって子も居るんじゃないかしら」
 ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ……
硝子は目を細め、早く出せと催促してる。
ダメだ。ちくしょう。
「ぎッ……ぐおぉぉぉっ!!」
「私の手でイッて頼光!」

 びゅるぅぅぅぅぅっ!! びゅる、びゅるびゅるびゅるっ! どくんどくんどくんどくんどくん……

射精が終わってからも暫くは手淫が続き、何も出なくなるまでペニスを摩る。
放ち終わった後の敏感なペニスはビクビクと震え、精液を全部吸い取ったスカートはソコだけ雨に濡れた様に重く湿っていた。
「ふふっ、まさか痴漢にザーメンを掛けられるとは思わなかったわ。ほんと……代えのスカートを持って来てて正解だったわね」
晴れやかな妹の笑顔。
ああ、まだまだ。
まだまだ夜までは時間が有る。
だけど、もう変な事はさせない。
学校を終え、家に着いたら、今度こそ妹に理解して貰おう。
俺が家を出る事を……


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最終更新:2012年05月31日 14:32
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