『花言葉デンドロビウム』その二後半

n754 『花言葉デンドロビウム』その二後半 ◆uC4PiS7dQ6 sage 2008/06/18(水) 19:12:47 ID:LE8LZX1S
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 ウサギの様に、ルビーの様に、暗闇でも栄える天然の赤い瞳。
それが不安気に潤み、俺を見下ろして答えを催促する。
だけど俺は、
「愛、してるさ。たった一人の家族として……半身として、妹として、な」
この台詞が精一杯。
硝子は瞳を潤めたままで、泣き出しそうになるのを下唇を噛む事で堪えてる。
納得なんて、してくれるはずもない。

「女として……は? 言っとくけど、私ぐらい尽くしてくれる女も居ないわよ? 毎日好きな物を食べさせてあげるし、掃除だって綺麗にするし、
それに……ガマンできなくなったら、いつでもシテ良いのよ? 私の頭を乱暴に掴んで、無理やりイマラチオさせて良いんだよ!? そしたら頼光の好きなノド穴で……いつだって処理してあげるんだからっ!!」
一息で言い切られる告白。
最初から最後まで全て本音だろう。どこまでも尽くしてくれると。
確かにこれから先、硝子以上の女性に巡り逢えないかも知れない。だけど硝子は違う。俺以上の男なんて沢山いる。
俺が『夜の硝子』と一緒に居られるのは双子だから。家族だから! そうでなきゃ、夜の硝子は受け入れられない。昼間とのギャップに驚き、脅えて、暴言を吐いて、間違いなく逃げ出す。
そんな人間じゃイケナイんだ。そんな屑を、番い(つがい)に選ぶなよ。
「ゴメンな硝子。俺は、応えられないよ」
ずっと後ろ指を刺されながら過ごす生き方を選ぶな。
本当は今夜にしようとしてたけど、ここで決着を付けてしまうか?
俺も赤い瞳を見上げ、一時も逸らさない。
それから三度も呼吸をした頃、硝子の口元がフッと緩む。
「断られると、思った……ふふっ、安心して。私ね、さっき加藤君の彼女になったのよ」
硝子の告白は続く。
でもそれは、俺を追い詰めるモノから解放するモノへと変わっていた。
「えっ、そうなのか?」
やったな加藤……
俺は込み上がる嬉しさを表情に出さないようにしながら、淡々とした言葉を硝子に返す。
今度こそ終わり! 後は硝子と加藤が上手く行く為に、見守り、祝福するだけ。
終わりだ! こんな脅える生活も。これで終わ……
「うん。だから、ね……最後に思い出をちょうだい。セックスしたいの……それも、ダメかなぁ?」
りじゃないのか?



755 『花言葉デンドロビウム』その二後半 ◆uC4PiS7dQ6 sage 2008/06/18(水) 19:14:21 ID:LE8LZX1S
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 双子の妹が双子の兄に言うだろう最後の懇願。
妹の願いは何でも叶えて来たつもりだけど、それだけはできない。恐くて、できない。せっかく着いた踏ん切りが揺らいでしまいそうで。
「駄目、だ……それに初めてだろ硝子? 彼氏に操を立ててやれよ」
逃げる。
諭しに掛かる。
最もらしい言葉で。
サウナルームは既にきちんと作用していて、促進された汗が硝子の頬を零れ、身体を流れ、俺を伝って床に落ちる。
磨りガラスも更に曇り、ぼやけた人影すらも見えない。完璧に遮断された二人の空間。

「あはははははっ♪ 私……処女じゃないのよ? それに、ね」
そこで硝子は笑う。心底おかしそうに、知らないの? と。
高々に笑い、笑い終わりに、硝子は右手で俺のペニスに触れた。
水着の上から勃起した先端部分に親指の爪を立て、そのまま線を引く様に裏スジを爪でなぞり下げる。
それだけ。それだけであっさり。
「ッ!? なんで!!?」
あっさり、『水着が裂けた』。
水着の股間部。そこだけがナイフで切れ込みを入れられたみたいに裂けて穴が開き、遮る布を失ったペニスはその全てを外に晒して主張する。
「昨日のうちに細工してたのよ。これで……逃げられないね? 水泳帽を内側から入れて切れ目を隠せば、更衣室まではごまかせそうだけど……オチンチンを固くしてたら無理よねぇ♪」
妹はデキが良い。俺がやっとの思いで出した答えも想定範囲。
それより一歩も二歩も先を読み、対策を立てている。
「はは、はっ」
渇いた喉から、渇いた唇から、渇いた声しか出ない。
今朝と同じだ。馬鹿な俺は、同じ鉄を何度も踏む。
もう、どうしようもないよ。
「ねぇ『おにいちゃん』、コウビしよ♪ ガラスね、おにいちゃんとコウビしたいな♪ いいでしょおにいちゃん? 交尾してもいいよね?」
舌をダラリと垂らし、
トロトロと唾液を垂らし、
ペニスに纏わせながら愉しそうに竿部分を扱く。
 にっちゅ、にっちゅ、にっちゅ、にっちゅ、にっちゅ……
夜しか使わなかった淫語を使い、精神と肉体の両方から俺を追い込む。
ちく、しょう!
「うぐっ……するなら、バレないうちに早く、してくれ!」
情けない、情けないよ!
こんな簡単に降参。お手上げ。
情けない、情けないのに……俺は、今までに無いくらい興奮してた。
妹と初体験を迎えられるって考えるだけで。
どうせ加藤と付き合うんだと最低な言い訳で。



756 『花言葉デンドロビウム』その二後半 ◆uC4PiS7dQ6 sage 2008/06/18(水) 19:15:56 ID:LE8LZX1S
8
 硝子は赤い瞳を細めて微笑み、ゆっくりと腰を上げて立つ。
そして唾液に塗れた右手を自らの喉元に添え、ツーと身体の正中線上を下ろして行く。胸上、胸下、鳩尾、ヘソ、恥骨、肉突起、水着に形が浮かんでいる秘部。
そこまで手を滑らせると、小指を引っ掛けて水着を横にズラした。
すると見えて来る。淫毛すら生えて無いナデらかな丘に、透明な粘液を零す年齢よりも幼いワレメが。
絶え間無く垂れる液はトロットロに糸を引き、俺のペニスへと落ちてヌルヌルと包み込む。
「うん嬉しいよ、おにいちゃん」
硝子は微笑んだまま、より頬を上気させ、両手を使って幼い秘肉を左右に拡げる。
ぐちぃぃっ……とイヤラシイ音が鳴り、ピンク色の柔肉を覗かせながら、ゆっくりと腰を下ろして行く。
「はぁっ、はぁぁっ……」
渇いた喉じゃ呼吸も困難。ツバも飲め無い。
可愛らしく膨れたクリトリスに、ヒクヒク動く尿道に、ヨダレを垂らして口を拡げる欲張りな肉洞に、思考も封じられてされるがまま。
 ぐちゅっ……
硝子はペニスの先端に拡げた肉穴をくっつけると、
「コウビ……んっ、するね?」
乱れた息使いで、
一方的に確認して、
最奥へと一気にペニスを呑み込む。
 ズブゥゥゥゥゥッ!!
「ぐうっ……」
喘ぎ声を殺すしかできない。
硝子の中は蜜が満たされてるようにヌメり、ヒダ肉がカリから根元までミッチリと絡み付いてくる。
手とは比べ物にならない。少しでも気を緩めたら、すぐにでも果ててしまいそう。
「んんっ! わたし、加藤君の、んっ……彼女なの、にぃ、『頼光』に……あんっ♪ チンポ挿れられちゃったぁ♪ 寝取られちゃったぁっ♪♪」
硝子は声の音量を上げ、
彼氏を裏切る好意に歓喜し、
俺に身体を預けて倒れ、
頭の後ろへと両手を回してくる。
 ずぢゅ、ずぢゅ、ずぢゅっ、ずぢゅっ、ずぢゅっ……
本当に交尾。上半身は抱き合って固定したまま、互いに腰だけを激しく上下させて快楽を貪り合う。
「がら、す……黙れ」
余計な事を言わせぬよう、目の前に有る妹の唇に吸い付き、舌を差し入れて台詞を潰す。
「んむっ……ちゅっ、はぁっ……頼光も、気持ち良いよね? 懐かしいよね? 十年振りのセックスだものねっ?」



757 『花言葉デンドロビウム』その二後半 ◆uC4PiS7dQ6 sage 2008/06/18(水) 19:18:09 ID:LE8LZX1S
9
 「なに、を……ふぅっ! 言って、るんだ硝子?」
舌同士を結ぶ唾液の橋を作りながら、硝子は俺の知らない何かを語る。
恐らく十年前……共に七歳だった頃の事。
「くうぅぅぅんっ!? あっ、あっ、あっ、あんっ♪ やっぱり……あぁんっ♪♪ 覚えてっ、ないんだぁ? 私ね……頼光がぁ、んふっ♪ 寝てる時にぃ、襲っちゃったの♪」
イクまではしなかったから起きなかったけどね。と、ヨガりながら続けて。
つまり、俺達双子は、変態兄妹は、とっくの昔に、人道を外れてたんだ。くっだらねぇ。
 ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ……
「もう、どうでもいい……イクッ、からっ……そろそろ、抜いてくれっ!」
気持ち良くて、限界はすぐに訪れる。グツグツ昇り詰める射精感。
硝子の膣内はペニスから精液を搾り取るかのように蠢き、キュウキュウと絞め付けて竿全体を擦り上げて来る。
「嫌よっ! 私は交尾してるんだからっ、子作りしてるんだからぁっ! 子宮がザーメンで満たされるまでっ! 膣出しして貰うのぉっ♪♪」
戻っていた血の気が再び引く。
熱くなっていた感情も冷め、打ち付け合っていた腰の動きも止める。
「お願い、だからっ……これ以上、俺を困らせるなよ硝子」
水音と摩擦音の混ざり合った音は消えた。
吐き出す声質の変化に気付き、硝子の動きも繋がったまま止まる。
そして一瞬で、話す口調はいつも通りに。
「私ね、いつも思うのよ。本当は頼光に与えられる筈だった才能や能力まで、私が貰って産まれたんじゃないかって」
静かに語られる硝子の本音。俺も思っていた事。
だけどっ!
「劣等感なんて持ってない。硝子は、自慢の……妹だ」
それを不幸に感じた事は無い。
俺は輝いてる硝子を見てるのが好きだ。硝子が幸せになる事が俺の幸せ。
不幸は俺が一人で背負い込み、幸福は二人で分かち合う。
それが俺の夢、幸せ。俺の才能が全て硝子に行ってたとしても俺は……

「ふっ、違うわ頼光。まだまだ貰い足りないのよ。もっと、もっと頼光が欲しいの! 頼光のキスが欲しい。頼光のザーメンが欲しい。頼光の……赤ちゃんが欲しいのっ!!」
俺の言葉は、俺の想いは、何も届いてない。
硝子の言葉は、硝子の想いは、俺よりも貪欲。


759 『花言葉デンドロビウム』その二後半 ◆uC4PiS7dQ6 sage 2008/06/18(水) 19:20:22 ID:LE8LZX1S
10

 ズブゥッ、ズヂュゥゥゥッ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュッ……
柔らかな肉壁の穴が、再び活動を開始する。
まるで俺のペニスの為に存在してるのかと勘違いするほど、みっちりと隙間無くフィットして離さない。
今朝出したにも関わらず、即座に高められる射精感。
「ぐおぉおおぉぉぉぉぉっ!!」
余りの快感に堪らず吠える。
そして硝子の背中に腕を回し、打ち付けられる官能的な尻肉をガッチリと掴んで捕えた。
これだけは越えちゃならない一線。
加藤の為にも、硝子の為にも、これだけは。
俺は何とか硝子の腰を持ち上げ、ペニスを肉穴から引き抜こうとする。
「ウソ、よ。はぁん♪ 加藤君の、彼女になったって、言ったでしょ? それにぃ……んんっ♪ 大丈夫な日、だからぁっ。気に、しないで頼光。挿してっ! ナカにだしてぇっ!!」

 ズブゥゥゥゥゥゥッッ!!!
汗で手が滑り、『大丈夫な日』って単語に誘惑されて滑り、先端まで抜けていたペニスが、コリコリとした行き止まりまで深々と突き刺さる。
「畜生ッ! ちくしょう!!」
俺の考えなんて、所詮はこんなもん。
今、この時、この瞬間だけの快楽に勝てない。
唯々……妹の膣を求め、ヒダの一つ一つを擦り上げてピストンを繰り返す。
 ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュッ……
「ナカがぁ、あぁん♪ カリカリ、カリカリ引っ掻かれてぇ、気持ちいいのぉっ♪♪ あうっ、あっ、あっ、あんっ! イクッ、イクッ、イクからぁっ! 頼光のっ、ザーメンでっ、お腹のっ、卵をっ、溺れさせてぇっ!!」
硝子は喘ぎ声で訴え叫び、瞳をキュッと閉じて眉を潜めた。
ペニスを絞め付ける肉洞も痙攣を始め、一層に絞め付けを強める。
 ズッ、ズッ、ズッ、ズッ、ズッ、ズッ、ズッ、ズッ、ズッ、ズヂュゥゥゥゥゥッッ!!

もう今更、こんな気持ちいい場所からペニスを引き抜くなんて考えれない。
どんな罪悪感も、たった一回の性交に負ける。
雄と雌になってまぐわう、たった一回の絶頂に。
「があぁぁああぁぁぁぁぁぁッッ!!!」
ここが何処だとか、どうだっていい。獣になって哭き吠える。
溜まっている精液を、全て肉穴へ注ぎ込めるように……
 ビュビュゥゥゥッ!! ビュルビュルビュルビュルビュルッ!! ドクドクドクドクドクンッ!!!

「あああああああああッ!! あっ、あつい、あうっ、ああっ……こんなにっ、子宮にいっぱい、入らないわよぉっ♪」



760 『花言葉デンドロビウム』その二後半 ◆uC4PiS7dQ6 sage 2008/06/18(水) 19:22:37 ID:LE8LZX1S
11
 残ってるのは後悔だけ。
昼休み。学食に加藤を呼び出し、一番目立たない端奥の席に向かい合って昼飯を食べる。
嬉しそうに笑顔で喋る加藤。
良かった。本当に加藤は硝子に告白して、硝子はそれに答えたらしい。
俺と硝子のセックスがバレなかったのも加藤のおかげ。
硝子が加藤に、「兄に報告してくるから二人切りにさせて」とサウナルームから少し離れた所で、誰も入り込まないように見張らせてたらしい。
微塵も疑ってない。本当に良い奴だ。
コイツなら硝子を任せられる。
だからこそ言わなくちゃいけない。俺と硝子がした事を。謝罪を。
間を空けて、一つ深呼吸。
「あのさ加藤……」
話そうとして、

「綱君、少し良いかしら?」
俺の後ろに立って居るだろう硝子が遮る。
いつの間にか、立っていた、妹が。
嫌な予感が頭を刺す。
加藤は相変わらず笑顔。俺に「空気を読んでどっか行け」と目配せして来る始末。
考え過ぎ……だよな? 硝子も加藤を名前で読んでるし。
椅子を引き、立ち上がろうとして、肩に手を乗せられて、押さえ付けられる。

「私、考えたんだけどね……別れましょ?」

俺と加藤、両方の身体が金縛り。動けない。

「それじゃあ行きましょうか頼光? ふふっ、バイバイ……加藤、君♪」

残酷に言い終わり、別れを告げ、俺の腕を引いて静まる学食の中を歩き出す。

最低。最低だ!
俺達、双子の、変態兄妹は、授業中にセックスする為だけに、加藤の想いを利用した。共通の親友を、踏みにじった……


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最終更新:2012年05月31日 14:35
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