364 352 sage 2008/12/24(水) 21:54:26 ID:pZsmsMbQ
「お兄ちゃん。私、
クリスマスプレゼントが欲しいんだけど。」
いつも通り二人で飯を食ってる最中に、妹がそんなことを言ってきた。
中学3年にもなって高校生の兄貴に
プレゼントをねだるな、とも思ったが、
可愛い妹の頼みだ。できるだけ聞いてやりたい。とはいっても・・・
「お前、今日になってそんなこと言うなよ。」
そう。今日はクリスマスイブ。言ってくるのが少しばかり遅いんじゃないか?
もっと早く言ってくれれば、まあ、大したものじゃないけど買ってやれたのに。
「大丈夫。すぐにあげれるものだから。」
「何だそれ?まさか現金か?」
だとしたら夢もロマンもあったもんじゃない。
「違うよ。私が欲しいのは・・・お兄ちゃん。」
「・・・は?」
俺?俺をあげる?妹に?
「なんだ?肉体労働でもしろってか?
そんなのクリスマスじゃなくたってやってやるのに。」
「ふふふ・・・肉体労働といえば肉体労働かな。」
わけわからん。まあ、でもあいつのたまのおねだりだ。
「よくわからんが、まあお前がそうしろって言えばやってやるさ。」
「・・・うん。じゃあ、後でお兄ちゃんの部屋に行くね。」
「え?・・・ああ、うん。」
妹が俺の部屋に来ることは珍しいことじゃない。
いつもゲームをやったり、ウダウダとテレビを見たり。
なんだ。結局普通のことじゃないか。
それとも、クリスマスだからって一人で家にいる兄に気をつかってくれているのだろうか。
365 352 sage 2008/12/24(水) 21:55:41 ID:pZsmsMbQ
そんな俺の軽いヘコミ具合も知らずに、風呂上りの妹がやってきた。
綺麗なショートヘアがまだ軽く湿っている。
「ちゃんと拭かないと風邪ひくぞ。」
「うん。ありがと。」
全く。いつまでたっても子供なんだからなあ。
「じゃあ、テレビでも見るか?」
「うん!」
それからしばらく二人でいつも通りの時間を過ごした。
なんだかんだでもう日付が変わる時間だ。俺も眠い。
「なあ。そろそろ寝ようか。」
「そうだね。・・・でもその前にやっておきたいことがあるの。」
「ん?何だ?もう一対戦やってく・・・」
いつの間にか。
俺の口は妹の唇で塞がれていた。
何だこれ。何が・・・?あれ?
思考が追いつかない。
どれくらいたったか。妹がようやく唇を離した。
「・・・お、おま、何やって・・・」
「言ったじゃん。お兄ちゃんが欲しいって。お兄ちゃんもいいっていったじゃない。」
「いや、でもお前・・・」
違う。こんなんじゃない。
俺が言いたかったのは、こんなんじゃ・・・・!
「お前な!俺はそんな・・・」
その瞬間
妹が俺の首に顔を近づけて
歯を
突き立てようと
366 352 sage 2008/12/24(水) 21:57:31 ID:pZsmsMbQ
「・・・・・え?」
噛み千切られる。
何故か反射的にそう思った。
妹の顔はよく見えないけれど、確信があった。
けれど。
チュッ・・・チゥ・・・ンチュ・・・
よくわからないが俺は生き永らえたらしい。
それと同時に言いようのない興奮と、気持ちよさが襲ってくる。
俺の首筋が妹の唾液まみれになって、ようやくあいつは顔を離した。
口の周りが輝いていて、何故か目が離せなかった。
「ふふ・・・噛み付いたりしないから安心してよ。
それより、私プレゼントが欲しいな。」
「それもあるけど・・・今年はお兄ちゃんをもらうでしょ。
で、来年のプレゼントも考えちゃった。」
来年?
「うん。
私ね。来年は」
お兄ちゃんとの赤ちゃんが欲しいな
最終更新:2008年12月28日 23:06