三つの鎖 10 後編

143 三つの鎖 10 後編 ◆tgTIsAaCTij7 sage 2009/12/27(日) 23:51:54 ID:m4g4C64d
 夏美ちゃんと別れて僕は一人で商店街を歩いた。商店街は多くの人がいて賑やかで活気がある。
 しかし僕の心は沈んでいた。
 春子は今日の夜に来いと言った。目的は想像がつく。それは夏美ちゃんを裏切る事。
 断れば春子は容赦しない。あの夜の僕と夏美ちゃんの映像ばらまくだろう。学校にばれれば僕と夏美ちゃんは恐らく退学。
 いや、下手すれば春子は本気であの映像をインターネット上にばらまくかもしれない。春子はインターネットにも詳しい。
 そうなれば、不特定多数の者にあの夜の出来事を見られる。永遠に。
 気がつけば僕は拳を固く握りしめていた。考えるだけでもおぞましい。
 ではどうする。春子の家に侵入してデータを消すのか。不可能だ。春子は僕よりはるかにコンピューターに詳しい。家だけでなく、暗号化してネット上にも隠しているに違いない。
 「幸一君」
 僕は振り返った。そこには制服姿の春子がいた。
 いつもとおり、のんびりとした笑顔で僕を見つめている。
 「どうしたの。恐い顔をして」
 僕にゆっくり近づく春子。そして耳元に囁く。
 「そんな顔だといろんな人に気がつかれちゃうよ」
 僕は荒れ狂う感情を必死に抑えた。
 「僕に何を望む」
 夏美ちゃんと別れろと言うのか。
 「勘違いしないで。夏美ちゃんと付き合えばいいよ」
 春子の温かい息が吹きかかる。鳥肌が立つ。
 「だって幸一君が別れたら、幸一君が我慢する必要がなくなっちゃうもん。幸一君はいい人だから昔の彼女でも見捨てることはできないと思うけど、念のためにね」
 春子の話す内容に悪寒が走る。
 「安心して。他の人には何も言わない。お姉ちゃんと幸一君だけの秘密。幸一君は今まで通りにすればいい」
 頬に熱くて柔らかい感触。
 「お姉ちゃん今日の夜を楽しみにしてるよ」
 春子は僕から離れた。背を向けて去っていく。振り向き際の流し眼がいつもの春子らしかぬ艶めかしさをはらむ。
 歩き去る春子に何も言えなかった。
 (お兄さん)
 脳裏に夏美ちゃんの声が蘇る。
 (私はお兄さんをいつでも信じています)
 迷いのない夏美ちゃんの笑顔。
 (お兄さんも自分を信じてください)
 言葉が胸に突き刺さる。
 どうすればいいんだ。一体どうすれば。
 答えの出ない悩みに僕の心は沈んだ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 晩御飯は梓が作った。
 季節の魚の刺身。僕の好物なのに、あまり味がしなかった。
 それでもいつも通りの量を食べる。
 「ごちそうさま」
 梓は食器を片づけて僕お茶を淹れてくれた。礼を言って受け取る。熱い緑茶。おいしい。
 お茶に口をつけていると、梓は僕の隣に座って体をすりよせて来た。
 「ちょっと梓」
 「うみゅー。兄さん温かい」
 嬉しそうに頬ずりしてくる。
 「あのね梓」
 言わなくてはいけない。この年になって兄妹でのスキンシップにしては過激すぎる。
 「分かってるよ」
 梓がぽつんと言う。
 「兄さんには夏美がいるって」
 先ほどの面影は露ほどなく、ただ寂しそうな梓。胸が締め付けられる。
 「でもね、時々でいい。兄妹としてでいい。少しだけでいいから甘えさせてほしいの」
 梓は僕の胸に顔をうずめた。数秒そのままで、すぐに顔を離し立ち上がった。
 「はい。甘えタイム終了」
 梓は笑顔で僕を見た。
 「夏美はいい子だから、泣かせちゃだめだよ」
 背を向けて歩き出す梓。リビングを出る前に振り向き僕を見る。
 「ま、そんな事とは関係なしに私は今まで甘えられなかった分を甘えるけど」
 そう言って梓は可愛く舌を出してリビングを出た。


144 三つの鎖 10 後編 ◆tgTIsAaCTij7 sage 2009/12/27(日) 23:53:53 ID:m4g4C64d
 梓も前に歩こうとしている。梓の言うとおり夏美ちゃんはいい子だ。絶対に泣かせない。
 そして泣かせない方法は一つしかない。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 夜。僕は春子の家を訪れた。すでに夜は遅い。
 チャイムを押さずにドアを控えめにノックする。しばらくしてドアが静かに開き春子が出迎えた。シャツに短パンの部屋着姿。
 お風呂あがりなのか、シャンプーの匂いが暗闇でも分かった。
 「来てくれてありがとう」
 どこかほっとしたような表情の春子。
 「ついて来て」
 僕は春子について二階に上がった。昨日も来た春子の部屋。
 「私、ピルを飲んでいるから」
 だから生でと春子は続けた。
 春子はドアを閉め鍵をかけた。
 「幸一君。来てくれたってことはいいんだね」
 春子の最後の確認。
 脳裏に夏美ちゃんの笑顔が浮かぶ。
 温かく僕を包んでくれたあの笑顔。
 恥ずかしそうに僕の手を握る小さい手。
 嬉しそうに僕に話しかけてくる可愛い声。
 迷いなく僕を信じ切った言葉。
 (私はお兄さんをいつでも信じています)
 その気持ちを、僕は裏切ろうとしている。
 今ならまだ間に合う。
 「迷ってるんだ」
 春子が近づき僕に囁く。
 「大丈夫だよ。私は何も言わない。幸一君が何も言わなければ、いつも通りだよ」
 僕と春子が何も言わなければ、夏美ちゃんは何も知らないまま。
 「あれを学校に送りつけることもできるんだよ?そうなれば夏美ちゃんは退学だよ」
 きっとそうなる。
 「いいの?夏美ちゃんのあられもない姿が世界中に配信されても」
 考えるだけでもおぞましい。
 「世界中の男が夏美ちゃんが乱れる姿で」
 「言わないで」
 僕は春子の言葉を遮った。
 「それ以上、言わないで」
 「じゃあ」
 春子が僕の顔を両手で包む。
 「分かってるね」
 夏美ちゃんを守るために、夏美ちゃんが悲しむ事をする。
 その矛盾に胸が張り裂けそうになる。
 「幸一君。少しかがんで」
 春子の言う通りに僕はかがんだ。
 「好きだよ幸一君」
 夏美ちゃんごめん。
 僕は目を閉じた。春子の唇が僕の唇にふれる。
 柔らかくて温かい感触。
 夏美ちゃんの笑顔が脳裏に浮かんで消えた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 僕たちはゆっくりと唇を離した。
 目を開けた時、春子は泣いていた。
 春子は僕に抱きついて体を震わす。
 「ひっく、ううっ、ぐすっ」
 何で泣くんだろう。僕は春子の背中をなでた。
 「春子。何で泣くの」
 「ぐすっ、だって、ひっくっ、幸一君にふれるの、うっ、久しぶりなんだもん」
 春子は顔をあげた。涙でぬれた顔。嬉しそうに笑う。


145 三つの鎖 10 後編 ◆tgTIsAaCTij7 sage 2009/12/27(日) 23:56:43 ID:m4g4C64d
 「仕方ないって分かっていても、お姉ちゃん寂しかったんだよ」
 僕にしがみつく腕に力がこもる。ささやかで弱い力。
 「幸一君。お姉ちゃんにキスして」
 僕は春子のあごに手をあて、上を向かせた。春子が目を閉じる。唇を唇でふさぐ。
 「んっ」
 春子は震えた。僕は春子の唇に舌を這わす。
 「ちゅっ、んっ、んんっ、あむっ、ちゅっ」
 春子は一生懸命僕の舌に絡ませてくる。拙い動き。脳裏に夏美ちゃん笑顔が浮かぶ。思わず僕は唇を離した。
 「あっ」
 春子が切なそうにつぶやき僕を見た。
 「幸一君。お願い」
 僕の頬をつつむ春子の白い両手。温かい。
 「今だけはお姉ちゃんを見て」
 そう言って目を閉じて僕に口づけした。
 「んっ、ちゅっ、あむっ、ちゅっ、んんっ」
 一生懸命で拙いキス。
 「ちゅっ、んっ、ぷはっ、幸一君?」
 春子が唇を離す。寂しそうに悔しそうに唇をかみ締める。
 「幸一君。夏美ちゃんにするみたいにして」
 心に強い感情が渦巻き、爆発する。
 僕は春子を強く抱きしめた。
 「きゃっ!?」
 春子が小さな悲鳴を上げる。あごに手を添え上を向かせる。少しおびえた表情。僕は強引にキスした。
 「んんっ!?」
 苦しそうにもがく春子。僕は歯を割り口腔に舌をねじりこむ。
 「んっ!んっ!んんっ!」
 舌を絡め歯茎を舐めまわす。春子の口腔を容赦なく蹂躙する。
 「んっ!ちゅっ、じゅるっ、んっ!んっ!」
 苦しそうにもがく春子を強く抱きしめ、さらに舌を這わす。
 「ちゅ、んっ、はむっ、じゅるっ、ふあっ」
 春子は口腔を蹂躙する僕の舌に体を震わせる。僕は唾液を流しこんだ。春子の白いのどがこくこく動く。
 「んっ、こくっ、ちゅっ、じゅるっ、こくっ、こくっ」
 唾液の合計が多いのか、春子は苦しそうに喉を震わす。
 「こくっ、こくっ、んんっ、こくっ、ぷはっ、はあ、はあ」
 唇を離すと、春子は苦しそうに息をした。唇の端からよだれが垂れる。頬は赤く染まっている。切なそうな眼で僕を見上げる。
 「ふふ、幸一君すごいよ。キスだけでお姉ちゃんイっちゃいそう」
 そう言って春子は僕に抱きついた。熱い体。上気した体はしっとりしている。
 「幸一君。夏美ちゃんと同じように抱いて」
 僕は歯を食いしばった。夏美ちゃんとの思い出を穢された気分だった。
 「全部脱いで」
 僕は春子に言い、自分の服を脱ぎ始めた。脱がす気にはなれなかった。春子は大人しく従った。
 春子は上のシャツを脱いだ。白くて滑らかな肌と豊満な胸が露わになる。ブラジャーは白い清楚で可愛らしいレースがついている。
 さらに春子は短パンをゆっくりと恥ずかしそうに脱いだ。思ったより細くて白い太ももがゆっくりと露わになる。下着は白くてこちらも可愛らしい飾りがついている。下着は既に濡れている。
 春子の体は綺麗だ。白く滑らかな肌、くびれた腰、大きいけど形のいい胸。僕の気持ちと関係なく見とれてしまう。
 「あの、幸一君」
 春子が恥ずかしそうに身をよじる。太ももが悩ましげに擦り合わされる。
 「その、お姉ちゃんを、ベッドの上で、脱がして欲しいの」
 きっと春子は僕が夏美ちゃんを脱がせたのを見ているのだろう。耐え難い怒りと暗い衝動が心に渦巻く。僕は春子を乱暴にベッドに押し倒した。
 「きゃっ!」
 春子に覆いかぶさり、強引にブラジャーを外す。露わになる春子の胸。乳首はすでに立っている。
 僕は両手で包み込むようにふれ、強く揉みほぐした。春子の顔がゆがむ。
 「んっ、いたっ、幸一君っ、痛いよっ」
 身をよじる春子にのしかかり、胸を揉み続ける。大きくて柔らかい。それなのに張りがある。
 「んっ……やだっ……あうっ……ひっ…んっ…あっ、いっ」
 春子は苦しそうに身をよじる。しかし、声には疑いようのない艶がある。僕は顔を振る春子の首筋に強く吸いついた。
 「ああっ!やあっ!」
 声を震わす春子。その間も両手は春子の胸を強く揉む。唇を離すと、薄らと痕が付いている。
 「ひうっ……こ、幸一君、痕がつくのはだめっ…ああっ、やんっ」
 春子の声を無視して首筋を、胸元を、唇をキスし、舐め、吸う。春子は喘ぎ、震える。
 「やあっ!こういちくんっ!ひふっ!ああああっ!!」


146 三つの鎖 10 後編 ◆tgTIsAaCTij7 sage 2009/12/28(月) 00:00:14 ID:m4g4C64d
 僕は春子の乳首に吸いついた。
 「きゃあっ!やだっ!だめっ!んっ!ああああっ!」
 僕は舌で春子の乳首を転がす。
 「んっ…ああっ……やあっ…いやっ……ひふっ……だめっ……転がさないでっ……ひっ……あんっ、あっ」
 身をよじる春子を抑えつけ、舐めつくす。春子は声をあげ震える。僕は春子の乳首を軽く噛んだ。
 「ひうっ!!!」
 春子の背が大きく反る。僕は胸を揉む片手を、春子の下着に当てる。すでに濡れている。張り付く下着に浮かぶ筋を僕は何度も指でなぞった。
 「んっ、ああっ、いやっ、んっ、ひいっ、あうっ、あっ、だめぇっ」
 春子は激しく身をよじる。僕を見上げる春子の顔には確かな怯えと隠しきれない悦び。僕は春子の下着をつかみ強引に脱がせた。
 「きゃう!」
 春子の悲鳴を無視して強引に最後まで脱がせた。春子が怯えたように太ももを閉じる。
 「こ、幸一君。怖いよ」
 荒い息をつきながら上気した顔で僕を見上げる春子。怯えと悦びが見え隠れする。僕は強引に春子の足を開いた。
 「きゃっ!」
 春子の膣の入り口は既に愛液でびちょびちょだった。僕は人差し指を入り口に添える。春子は怯えたように目を閉じた。ゆっくり指を挿入する。
 「ひっ……んっ……ああっ……やっ……だめっ……いやっ」
 春子は体を震わせた。春子の膣は熱くてきつい。それでも愛液で濡れているせいでスムーズに動く。
 僕は何度も指を往復した。春子が身をよじり喘ぐ。
 「こ、幸一君、ひうっ、そんなっ、ひゃっ、ああっ、乱暴しな、きゃうっ!」
 春子の声を無視して何度も指を往復させる。夏美ちゃんと同じように舐める気にはなれなかった。
 そして春子は体をびくっと震わせた。膣が指を締め付ける。僕は乱暴に指を抜いた。
 「ひうっ!」
 春子は体を震わせた。そのまま荒い息をつきながら僕を濡れた視線で見つめる。
 「幸一君、お願い、夏美ちゃん、みたいに、シて」
 僕は歯を食いしばった。まだ言うのか。
 春子の足を開きのしかかる。
 「こ、幸一君!?」
 上から見た春子の体。白い滑らかな肌は上気し、胸はかすかに震える。春子は怯えたように、期待するように僕を見上げた。
 「こ、幸一君、お願い、優しくして」
 春子のよわよわしい懇願。蹂躙し、滅茶苦茶にしたい衝動がこみ上げる。
 「春子」
 僕は春子の顔を見た。上気し赤くなった顔。
 「あの映像のデータを全て消してほしい」
 春子の目が見開く。しばらく無言の後、春子は僕の固くなった剛直を恐る恐るつかみ、先端を膣の入り口に添えた。
 「だめだよ。幸一君が今考える事は、お姉ちゃんを抱くこと。余計な事を考えないで」
 余計な事。余計な事だと。
 春子の一言に全身の血液が沸騰する。
 僕は一気に春子を貫いた。
 「ひあっ!あああああああああ!!!!!」
 悲鳴をあげ身をよじる春子。僕は容赦なく腰をふる。
 「ひっ、いやっ!んはっ、ひぐっ、ああっ!やあっ、いやっ、あああ!」
 春子の膣は熱く、大量の愛液で滑りがよい。剛直が膣を擦り上げる度、快感が脳髄に走る。結合部からいやらしい水音がぐちゅぐちゅ聞こえる。
 「ひゃうっ、あんっ、やあっ!ああっ、んっ、あんっ!ひうっ!んあっ」
 春子は僕の背に細い腕をまわしてしがみついてきた。その非力さが嗜虐心をそそる。僕は腰だけを大きく振った。春子の膣を何度も擦り上げる。
 「んっ!あうっ!ああっ、いやっ!ああっ、ひぐっ、ひゃうっ、ああっ!ひっ!」
 悲鳴とも嬌声ともつかない春子の声。抱きつく春子の両腕を引きはがし、ベッドに押し付けた。春子の膣を何度も擦り上げる。この体勢だと春子の白くて大きい胸が揺れる。
 ベッドに押さえつけられた腕を春子は必死に振りほどこうとするが、僕の腕はびくともしない。驚くほど非力な力。
 「ああっ、やあっ、ひぐっ、ひっ、うっ、あんっ、ひゃふっ、んあっ」
 やがて押さえつけた春子の腕に力がなくなる。春子はとろんとした顔で僕を見上げる。僕の腰の動きに合わせて、春子の白い胸が大きく揺れる。
 「ひゃうっ、こういちくん、ひうっ、あんっ、おねえちゃんっ、いいよっ、んあっ」
 春子は恥ずかしそうに顔をそむけた。首筋に僕がつけた口づけの痕。僕はそこにキスし、強く吸い上げた。
 「ひあっ!あああ!んっ!あうっ!ひぎっ!ひうっ!」
 嬌声を上げる春子。激しく身をよじるが、僕の腕はびくともしない。その間も休まずに膣を擦り上げる。結合部からいやらしい水音が響く。
 僕の下で激しく身をよじる春子を何度も責めた。春子の胸が大きく揺れる。
 突然、春子の膣が強く締め付けてきた。あまりの強さに腰が止まる。


147 三つの鎖 10 後編 ◆tgTIsAaCTij7 sage 2009/12/28(月) 00:04:02 ID:m4g4C64d
 「ひうっ、らめっ、もうらめっ、ひっ、んあ、あああーーーーーーっ!!!」
 ひときわ大きな嬌声をあげ身をよじる春子。しかし、僕に押さえつけられた腕のせいでそれもままならない。
 「あうっ……ひうっ……んっ……あっ……っ」
 目尻に涙を浮かべ、荒い息をつく春子。胸の間には玉のような汗が浮かんでいる。
 僕は腰の動きを再開した。
 「ひあっ!!!」
 春子の体が大きく震える。
 「ひうっ!だめっ!まだ、お姉ちゃん、敏感、ひゃうっ!」
 春子の悲鳴を無視して何度も膣をこすりつける。白い胸が揺れる。春子の悲鳴がすぐに嬌声に変わる。
 「ひゃうっ!んあっ!ひぐっ!んっ、あう!あんっ、あひっ、ふあっ」
 だらしなく開いた口から涎が垂れる。夏美ちゃんの姿が脳裏に浮かぶ。夏美ちゃんはキスしながら膣を擦り上げると、膣がキュッと締めあげた。
 僕は唇をかみしめ夏美ちゃんの姿を脳裏から追い出す。八つ当たりするかのように腰を奥までズンズンと突き出す。剛直の先端が膣の奥にコツンコツンとぶつかる。
 「ひっ、んはっ、ひゃっ、ひぐっ、ひゃうっ、んっ、ああああっ!」
 春子が身をよじる。それを抑えつけてさらに責め続けた。お互いの性器がこすれる快楽に身を任せ、春子の膣を何度も突く。
 部屋には腰のぶつかる音と、結合部から漏れるいやらしい水音、春子の喘ぎだけが響く。
 急速に高まる射精感に、僕は腰の動きをさらに速める。
 「ひいっ!ひぐっ!ひゃうっ!んあっ!」
 春子の膣の一番奥に剛直を突き出し、精液を吐き出した。快感に頭が真っ白になる。
 「ひっ……ああっ……やあっ……ひぐっ……んあっ……」
 精液が膣の奥を剛直の先端が叩くたびに春子は身を震わす。
 「んっ……あっ……熱いっ」
 春子はぐったりとベッドに横たわる。僕は剛直を春子から抜いた。剛直は春子の愛液と精液でぐちゃぐちゃだった。膣の入り口から精液がとろりとこぼれる。
 荒い呼吸をする春子。白い胸が大きく揺れる。春子は顔をあげ僕を見た。焦点の定まらない視線が僕の股間に向かう。
 「んっ……お姉ちゃんがきれいにしてあげる」
 春子は四つん這いになって僕の股間に顔をうずめた。
 「はむっ」
 剛直の先端に熱い感触。
 「ちゅっ、れろっ、んっ、じゅぷっ」
 春子の舌が剛直を舐めまわす。ざらざらした舌の感触が心地よい。
 僕は春子を見下ろした。白い背中には玉のような汗が浮かぶ。春子の小さい頭が僕の股間で揺れる。黒くて長い髪をなでる。
 「んっ、ちゅっ、んぷっ、れろっ」
 春子はくすぐったそうに身をよじりながら舐め続ける。ざらざらした刺激に剛直が再び固くなるのを感じる。
 「あっ」
 春子は驚いたように顔をあげた。そして上目使いに僕を見つめる。
 「ふふっ、嬉しいな。お姉ちゃんのそんなに気持いい?」
 濡れた視線で僕を見上げる。その姿が夏美ちゃんと重なる。
 気がつけば春子を突き飛ばしていた。
 「きゃう!」
 怯えたように僕を見上げる春子。僕は唇をかみしめた。夏美ちゃんを裏切ったという罪悪感が胸を締め付ける。
 「あ、あのね、幸一君」
 春子は恐る恐る僕に尋ねた。視線は僕の固くなった剛直に向けられる。
 「んっ」
 春子は僕に背を向け四つん這いになる。白い足の間の膣の入り口が丸見えだ。壮絶な色気を放つ。
 「あのね、お姉ちゃんをね、夏美ちゃんみたいにね、そのっ」
 恥ずかしそうに身をくねらす春子。その仕草が艶っぽい。
 「幸一君に、後ろから、シて欲しい」
 柔らかそうな白いお尻が揺れる。
 僕は歯を食いしばった。春子はどこまで僕と夏美ちゃんの記憶を穢すつもりだ。
 「夏美ちゃんみたいにシてほしいんだ」
 僕の声は驚くほど冷たかった。
 「うん」
 身をくねらせ答える春子。その声はかすかに震えている。
 僕は春子の白いお尻を力いっぱい叩いた。
 「きゃんっ!?」
 部屋に響く悲鳴。春子の体がびくっと跳ねる。
 「盗撮した映像を何度も見たんだろ」
 さらに僕は叩く。
 「ひっ!」
 部屋に響く春子の悲鳴。
 「どうなんだ?」


148 三つの鎖 10 後編 ◆tgTIsAaCTij7 sage 2009/12/28(月) 00:06:36 ID:RpgAjafM
 春子の体が震える。
 「う、うんっ」
 「じゃあ夏美ちゃんが何て言ったか覚えてる?」
 赤くはれた春子のお尻を僕は両手でつかみ、強く揉む。
 「ひうっ!やあっ!んっ!」
 身をくねらす春子。僕は手を離し再び叩いた。
 「きゃうっ!」
 「なんて言った」
 春子は四つん這いのまま僕を見た。その視線にはまぎれもない怯え。
 「こ、幸一君、お姉ちゃんで気持ち良くなって。お姉ちゃんのアソコに幸一君の」
 僕は春子の言葉を遮ってお尻を叩いた。
 「ひうっ!?」
 「勝手にかえないで。夏美ちゃんはそんな事は言っていない」
 春子を見下ろす。
 「一言一句同じに言って」
 「そ、そんな、いやだよっ」
 春子は激しく首を振る。
 「いやっ、そんなの絶対いやっ!幸一君、お願い、今だけはお姉ちゃんを見て!」
 目に涙を浮かべ懇願する春子。僕はさらにお尻を叩いた。
 「ひあっ!」
 「言わないならいい。春子は同じように抱かれたいんだろ。違う事は出来ない」
 自分でも言っている事が無茶苦茶だと分かっている。子供じみた言い訳。
 いやだった。もういやだった。
 春子は泣きながら首をふった。
 「ひどいっ……ひどいよっ……」
 そう言って春子は体を起こし僕の胸に顔をうずめた。
 柔らかくて温かい春子の体の感触。それがたまらなく苛立つ。
 「幸一君。分かっているでしょ。お姉ちゃんの言う事を聞いて」
 春子を突き飛ばそうとした瞬間に春子が囁く。
 僕を見上げる春子。自分の優位を確信した表情。
 「お姉ちゃんを、夏美ちゃんと同じように抱いて。断ったら、わかっているでしょ」
 僕の頭は沸騰した。負の感情が心を激しく渦巻く。
 怒りにまかせて春子を突き飛ばした。
 「きゃっ!?」
 春子の短い悲鳴。脅えるように僕を見上げる視線。
 僕は春子の体の向きを変えて腰を強くつかむ。膣の入り口がひくひく動く。
 怒りにまかせて僕は春子を貫いた。
 「ひゃうううっ!」
 春子の背中が弓なりに反る。僕は腰をつかみ激しく腰をふった。
 「ひどいだとっ!?なら春子のしたことは何なんだっ!?」
 腰と腰がぶつかり合い、春子のお尻を叩いた時よりも大きな音が部屋に響く。剛直が膣を擦り上げる感覚が気持ちいいのに、嫌悪と怒りを感じる。
 「ひゃうっ!こうい、ひうっ!ひあっ!はげし、んあっ!」
 激しく身をよじり悲鳴を上げる春子。僕は腰を両手でしっかり固定し、激しく責め立てる。結合部からいやらしい水音が響く。
 「僕と夏美ちゃんをっ!隠し撮りして!それで僕を脅迫してっ!」
 春子の膣の奥に剛直の先端がぶつかる。そのたびに春子の膣がキュ、キュ、と締め付ける。白い体をよじらせる春子は、腹が立つほど美しい。
 「やんっ、ひっ、ふあっ、ああっ、ひぐっ、あっ、うあっ、ひゃう!」
 春子の白い体がびくりと震える。僕は怒りのままに春子を後ろから何度も貫いた。
 「これが春子の望みかっ!?これで春子は満足なのかっ!?」
 春子はシーツを握りしめ体を震わす。僕は剛直を挿入したまま腰の動きを止めた。
 「んっ、ひうっ、ああっ!」
 もどかしげに腰をふる春子。僕は腰を握る両手に力を込めた。
 「いつっ、いたいよぉ」
 「答えろ」
 僕が欲しかった答えはどっちなのか。
 「ひっくっ、お姉ちゃんは、ひうっ、幸一君がっ、好きなのっ」
 春子の言葉はどっちの問いの答えか。
 僕は腰の動きを再開した。春子の悲鳴と、腰のぶつかる音が部屋に響く。
 「ひゃうっ、あっ、あんっ、ひっ、あっ、ひゃうっ、ひぐっ」
 春子の声が高くなる。僕も射精感を感じた。さらに春子の膣を擦り上げる。怒りと快感に頭が変になりそうだ。
 「ああっ、らめっ、おねえひゃんっ、もうらめっ、あぐっ、ひっ、あっ、……あああーーーーーーっっっっ!!」


149 三つの鎖 10 後編 ◆tgTIsAaCTij7 sage 2009/12/28(月) 00:08:14 ID:RpgAjafM
 春子の膣が一気に締まる。僕も限界を迎えた。春子の腰をつかみ膣の奥に射精する。
 「ひうっ……いっ……んあっ……んんっ……」
 震えながら身をよじる春子。その膣の奥に何度も精液を吐き出す。快感に頭が白くなる。
 「うっ……しゅきっ……おねえひゃんっ……こうひちくんがっ……しゅきっ」
 呂律の回らない舌で僕を好きという春子。
 僕は剛直を抜いた。白く濁った液がこぼれる。
 春子はぐったりとして僕を向いた。その表情は嬉しいのか泣いているのか分からなかった。そのまま僕に抱きつきキスした。何度も唇を押し付けてくる。拙くて一生懸命な動き。
 僕は何もしなかった。春子はそれでも僕に一生懸命キスした。
 何も考えたくなかった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 あの後、僕らは一緒にシャワーを浴びた。お互いに何も言わなかった。
 春子は玄関まで見送ってくれた。
 「あの、幸一君」
 何も言わずに出ようとした僕を春子が呼ぶ。
 「あのね、お姉ちゃんね、ひとつだけお願いしたいの」
 ぎこちない春子。うつむいてそわそわしている。こんな春子は今まで見たこと無かった。
 「お姉ちゃんをぎゅって抱きしめて欲しい」
 僕は春子を見た。春子はびくりと震える。
 「抱き締めなければ脅すのか」
 春子の眼が見開かれた。両手で口を押さえて震える。目尻に涙が浮かび、ぽろぽろと涙が落ちた。
 僕は何も言わずに村田の家を出た。
 自宅にこっそり入る。もう既に全員寝静まっている時間だが、僕は足音を殺して自分の部屋まで戻った。
 ベッドに入り布団をかぶる。
 脳裏に夏美ちゃんの笑顔が浮かんだ。春子の笑顔も浮かんだ。
 (お兄さん)
 脳裏に夏美ちゃんの声が蘇る。
 (私はお兄さんをいつでも信じています)
 僕は夏美ちゃんを裏切った。
 (お兄さんも自分を信じてください)
 裏切ったんだ。
 そんな事を考えていると、携帯が光っているのに気がついた。メールが着信している。僕はため息をついて携帯を開いた。
 差出人は夏美ちゃん。
 僕は震える手でメールを開いた。
 『今日はいろいろありがとうございました。明日会えるのを楽しみにしています。おやすみなさい。』
 目の裏が熱くなる。涙が止めど無く溢れた。
 「うっ……くっ……ううっ……」
 僕は枕に顔を押し付け必死に声を押し殺した。
 明日が怖かった。夏美ちゃんにどんな顔で会えばいいのか分からなかった。


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最終更新:2010年01月07日 20:29
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