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【デルタフォース】クラスの3バカの日常/10-16 - (2010/03/03 (水) 22:42:54) の1つ前との変更点
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覗く者がいなくなった個室内ではこんな会話が。
「ところで飾利、御坂嬢がこんな風(幼児化)になるのはお酒が入った時では?」
「そうなんですよね。私も驚いてます。半分ねかけてますし。」
「妙ですね。今日はドリンクバーにしてお酒はなかったはずですが…店長に聞いてみます。」
そう言って神裂は個室の外に出て店長と話をする。
現在上条達で貸し切り状態なので人目を気にする必要もない。
「今日のドリンクバー、もしかしてお酒入ってませんか?」
「あー、実はねぇ…店の者が間違えて5分間だけお酒になってた時間が有ったんだ…すみません。」
「いえいえ。人間そういうこともありますし。…で飲んだ人間は?」
「ちょうどそこのお嬢さん(白雪)のショータイムでほとんど皆さん外に出ておられましたが…。」
「が?」
「ツインテールじゃないほうの常盤台のお嬢さんが『これおいしい』とお気に召されて…都合10回ほどおかわりに来られてました…。」
「なるほど、わかりました。」
そう言って個室の方を振り返る。
が
物の1秒でまた店長と向きなおる。
「いま、個室の中光りませんでした?」神裂がおそるそる確認する。
「光りました。確実に」店長も青くなって同意する。
「まずい、中には飾利が!!」
そういって神裂はすぐに個室に向かった。
そして、個室の中を見ると…
初春が倒れていた。
「飾利、大丈夫ですか?」
「と、とりあえず大丈夫です」
初春は美琴の頭をずっと撫でていたので直接電撃を食らったのだ。
そして、個室の外から一人大きな殺気が出ていた。
「おのれ、よくも飾利姫をぶっ殺す!!」
建宮がフランベルジェを構え、美琴に向かってきた。
建宮がこっちに向かっているのに気づいた神裂は大声で言った。
「だ、誰か建宮を止めてください!!」
だが、今の建宮を止めるすべは無いのだ。一人を除いて…
「じゃあ、私が凍らせればいいんじゃないの?」
っということで、白雪は建宮を凍らせた。
「全く凄いな白雪は。…とりあえずおしぼりはやめろ五和!!!!」
「美琴ちゃんの調子がおかしいのは上条君のせいだよねー。」
「月夜さんもそう思いますの?私もですわ。」
「常々そう思っていたでー。」
「にゃー。」
「理不尽!マジでやめろ五和!!!!」
「美琴ちゃんのためにも二人まとめて凍らせようか。」
「それはナイスアイディアだにゃー月夜。ただし別々の氷に閉じ込めないといけないぜい。」
「ひとつの氷に入れたらそれこそ御坂はん悲しみまっせー。」
「了解。吹雪でバラケさせてから凍らせるよ♪」
「「ギャーッ!!!!!」」
五和と上条は別々に凍らされた。
ちなみに美琴は現在爆睡中で気が付いていない。
「舞夏、その五和さんを持って行ってくれない?ほっといても30分くらいで凍りは融けるか消えるからさ。」
「了解なんだぞー。にしても重いなコレ。」
「そりゃー胸がでかいからにゃーってゴギュ!!!!」
「元春、何じっくり見てるの?元春も凍らせちゃうよ♪溶かせる上条君いないからピンチだね。」
「ってか何で上条は凍ったまンまなんだァ?」
確かに右手で消せるはず。
「そりゃーカミやんの右手がおしぼりでふさがれてるからや。」
「なるほど。不便な右手だなァ。」
すると、
「ダーラッシャー!!」
「「「「「「「「「「何ぃぃぃいいいいいいい!?」」」」」」」」」」
五和気合で復活!!(実際には天草式の魔術があったりするが。)
「さあ!!当麻さん!!私と一緒に愛の滑走路へ!!」
ただいま上条さんは氷付け中、更には最後の砦、美琴まで眠ってしまっている。と、そこにそのまんま救いの手が!!
「「やめなさい!!」」
「ってうわわわわ!?いきなりなんですかプリエステスとその他一名!?」
「上条当麻は私達の恩人…手を出すというならば徹底的に殺ります…」
「その他一名ってのが超気に入りませんが、お兄ちゃんを連れて行くなんて超させませんよ?」
そんなシリアスな空気の中、この三人よりもものすごい殺気が現れる。
「テメェらは月夜のパーティーで何やってるぜよ?」
そこには魔術師にして能力者、能力者にして魔術師の天邪鬼、土御門元春が居た。
その後の数分間は筆舌に尽くしがたい。
あっさりさっくりまとめよう。
土御門が血を出して倒れ。
ただしそれを見たのは白雪と一方通行、打ち止めだけで。
他はほとんど瀕死の重傷を負っており。
見ていなくても無事だったのは隣の個室で寝ていた美琴と氷づけされた上条(この二人の盾になるような場所で打ち止めが一方通行に助けられていたため)と。
テレポートして逃げた白井と青ピだけ。
その7名を除いて。
他は全員、がれきに埋まった。
周囲50メートル近くが廃墟となった状況で。
白雪が見ている者はただ一つ。
「元春!?大丈夫!?」
「にゃー…。取りあえず救急車だにゃー…」
「わ、分かったからもう話さないで!!」
「まったく、土御門の野郎…」余波で氷が割れて出てきた上条が言う。
「雪女の彼氏にぴったりな強さだなァおィ…。」あきれ顔の一方通行。
「他の人助けなくて良いの?」さすがに酔いがさめた美琴
「さすがにこのままだとまずいよーってミサカはミサカは忠告してみたり。」
爆炎と共に現れたのはイノケンティウス、近くには術者のステイル、助けられたインデックスと滝壺がいた。
「やれやれ全く酷い目にあったよ。インデックスに師匠、二人とも無事かい?」
「ありがとうステイル。でもご飯もっと食べたかったんだよ。『喰わせ殺し』の店長さんにも申し訳ない気分で一杯なんだよ」
「大丈夫、いんでっくすの気持ちはきっと店長に伝わっている。それに店長さんならこんなことが起こっても笑って許してくれる」
後日、滝壺の言う通り、『喰わせ殺し』の店長も店員も笑って許してくれるのだがそれはまた別の話。
瓦礫を粉々に切り刻んで現れたのは神裂と建宮で、神裂の腕の中には初春がいた。
「土御門、もう少し冷静になってもらいたものですね。飾利、怪我はありませんでしたか?」
「この通り無事です。火織お姉ちゃんと建宮さんのおかげです。本当にありがとうございます、お二人とも」
「飾利姫を守るのが我らが使命、気にすること無いのよな。貴女の感謝の言葉でわしは腹いっぱいなのよ」
次に現れたのは対馬と浦上、彼女達が抱えてるのは気を失っている五和と舞夏だ。
「ふぅ、やっぱり土御門は恐ろしいわね。とりあえず元々の原因とも呼べる五和は後で折檻決定ね」
「……うぅ、何だか助けられたみたいだなー。どうもありがとうなんだぞー」
「いえいえ。私達は御坂さんと白井さんを寮に連れ帰らないといけませんので土御門の妹さん、五和を連れて帰って下さい」
浦上は気絶中の五和を舞夏に預けると、対馬と共に美琴と黒子の所へと向かった。
舞夏はというと五和の首根っこを掴まえて、引きずりながら自分の寮へと帰っていく。
「だーーーっ! 超酷い目に遭いました! 無事ですか涙子!」
「かすり傷程度なら負ったけど、特に問題ないよ。ありがとね最愛」
「超水くさいことを言わないで下さい。私と涙子の超仲じゃないですか♪」
『窒素装甲』を駆使して佐天を守った絹旗の顔は疲れが見えながらも、佐天の無事に安堵してる印象が見受けられる。
そこへ一際大きな爆発があったと思うと、そこには無傷の木山、周りには気を失っている芳川、小萌、黄泉川が倒れていた。
木山の様子を見て一番驚いたのは誰あろう、かつて戦ったことのある美琴だった。
「……なんで? なんで『幻想御手』も無いのに木山が……『多才能力者(マルチスキル)』になってんのよーーーっ!」
プルルルルルル
ここで一人の携帯がなった・・・
「もしもしですー。はい。はい。えー!?なんでですかー?
え、でも・・・うぅわかりましたー。わざわざありがとうございましたー。でわー。」
「どうしたんですか?先生」
「月夜ちゃん。ものすごーく残念なお知らせです」
「じつは・・・level5認定を認められなかったのですー」
「「「「「「「「「「工工工工エエエエェェェェ!?」」」」」」」」」」
「他のlevelと違ってlevel5は上の認定が必要なのですが、それが認められなかったそうなんですー」
「なんでですか?詳しい理由は?」
「表向きでは、まだ能力に未熟な部分があるということなんですがー」
「表向きではというと?」
「これはあくまで先生の予想なのですが・・・」
「なになに?」
「能力の急成長と言うのは、あまり研究で認められていないんですよー
ましてやlevel3からlevel5だなんてなおさらですー
だから、誤認識などの面も含めてlevel4でとまっているのだと思いますー」
「でも、実際、実力はlevel5並の力があるんですし・・・」
「上は頭が固いんですよー」
「はふぅ・・・」
これを聞いていたステイルと土御門は・・・
「(土御門、君だろ?これを仕向けたのは)」
「(良くわかったにゃー。まぁ、こっちもいろいろとコネがあるからにゃ)」
「(学園都市の頂上に直訴とは良い判断だな)」
「(いくら力と根性があるからってあまり関わらせたくはないんでね)」
「(君は昔から頭が回る・・・付き合っている僕は目が回っていたよ)」
「(だれがうまい事をいえと。それにあの時はガキのいたずらだ。今とはわけが違う)」
「なーにこそこそ話してるんだ」
そこに文字通り不幸の避雷針が来て・・・
「まぁとりあえずカミやんのせいだにゃー!」
「理不尽!?」
「上条当麻、貴様と言うやつは白雪さんにまで迷惑をかけよって…」
「吹寄サン!?ってか何でみんな俺のせいという方向でまとまってますか!?」
「それが真実なんだにゃー。つまりだにゃー、理由とか論理とかそういう小さな小さなもろもろは『不幸体質』という一言で消し飛ばされてしまうんだぜい。
結論を言うとだにゃー。…年貢の納め時だぜいカミやん!」
「何それ!?つまり説明する気はねえんだなテメエ!!!」
「良ィことに学園都市第三位も寝てるしよォ…ここらでやっちまうか。」
「「「「「「「「「「「「「イエス、オフコース!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」
「不幸だぁーっ!!!!!!!!」
久方ぶりに本当の不幸が上条を襲った。
ドッカーーーーーン
「なんでレールガンがァ!?」
「いつのまにか起きてたにゃー」
「もしかしたらこのパターンは・・・」
「よし、ココは全員で、せーの・・・」
「「「「「「「「「「「「「「「不幸だ(だァ、にゃー、やー)ーーーーー」」」」」」」」」」」」」」」
ここからの流れはいつもどおりである
_______________________________________________________________________
そのころ木山たちはというと・・・
「たぶんだが、強力な能力者がいっぺんに集まったために、AIM拡散力場が干渉しあって・・・」
解説をしていた
「そういえば、そこのシスターちょっと話があるのだが・・・」
「なに?」
「(私は能力は発現していないのだが、魔術は使えないのか?)」
「(その事なんだけど・・・多分無理かも・・・)」
「(どうしてだ?)」
「(一度でも、能力を使った事がある人っていうのはね、やっぱり脳の回路が普通の人とは違うんだよ
そうでなくても、体が能力の使い方を覚えちゃってる。魔術と超能力は似てるけど微妙なところで違うから
無意識にミスが出ちゃうんだよ。両方使えるとなるとものすごく器用な人くらいかも)」
「(そうかそれは残念だ)」
「な、なんか微妙にほめられた気がするにゃーバタリ」
覗く者がいなくなった個室内ではこんな会話が。
「ところで飾利、御坂嬢がこんな風(幼児化)になるのはお酒が入った時では?」
「そうなんですよね。私も驚いてます。半分ねかけてますし。」
「妙ですね。今日はドリンクバーにしてお酒はなかったはずですが…店長に聞いてみます。」
そう言って神裂は個室の外に出て店長と話をする。
現在上条達で貸し切り状態なので人目を気にする必要もない。
「今日のドリンクバー、もしかしてお酒入ってませんか?」
「あー、実はねぇ…店の者が間違えて5分間だけお酒になってた時間が有ったんだ…すみません。」
「いえいえ。人間そういうこともありますし。…で飲んだ人間は?」
「ちょうどそこのお嬢さん(白雪)のショータイムでほとんど皆さん外に出ておられましたが…。」
「が?」
「ツインテールじゃないほうの常盤台のお嬢さんが『これおいしい』とお気に召されて…都合10回ほどおかわりに来られてました…。」
「なるほど、わかりました。」
そう言って個室の方を振り返る。
が
物の1秒でまた店長と向きなおる。
「いま、個室の中光りませんでした?」神裂がおそるそる確認する。
「光りました。確実に」店長も青くなって同意する。
「まずい、中には飾利が!!」
そういって神裂はすぐに個室に向かった。
そして、個室の中を見ると…
初春が倒れていた。
「飾利、大丈夫ですか?」
「と、とりあえず大丈夫です」
初春は美琴の頭をずっと撫でていたので直接電撃を食らったのだ。
そして、個室の外から一人大きな殺気が出ていた。
「おのれ、よくも飾利姫をぶっ殺す!!」
建宮がフランベルジェを構え、美琴に向かってきた。
建宮がこっちに向かっているのに気づいた神裂は大声で言った。
「だ、誰か建宮を止めてください!!」
だが、今の建宮を止めるすべは無いのだ。一人を除いて…
「じゃあ、私が凍らせればいいんじゃないの?」
っということで、白雪は建宮を凍らせた。
「全く凄いな白雪は。…とりあえずおしぼりはやめろ五和!!!!」
「美琴ちゃんの調子がおかしいのは上条君のせいだよねー。」
「月夜さんもそう思いますの?私もですわ。」
「常々そう思っていたでー。」
「にゃー。」
「理不尽!マジでやめろ五和!!!!」
「美琴ちゃんのためにも二人まとめて凍らせようか。」
「それはナイスアイディアだにゃー月夜。ただし別々の氷に閉じ込めないといけないぜい。」
「ひとつの氷に入れたらそれこそ御坂はん悲しみまっせー。」
「了解。吹雪でバラケさせてから凍らせるよ♪」
「「ギャーッ!!!!!」」
五和と上条は別々に凍らされた。
ちなみに美琴は現在爆睡中で気が付いていない。
「舞夏、その五和さんを持って行ってくれない?ほっといても30分くらいで凍りは融けるか消えるからさ。」
「了解なんだぞー。にしても重いなコレ。」
「そりゃー胸がでかいからにゃーってゴギュ!!!!」
「元春、何じっくり見てるの?元春も凍らせちゃうよ♪溶かせる上条君いないからピンチだね。」
「ってか何で上条は凍ったまンまなんだァ?」
確かに右手で消せるはず。
「そりゃーカミやんの右手がおしぼりでふさがれてるからや。」
「なるほど。不便な右手だなァ。」
すると、
「ダーラッシャー!!」
「「「「「「「「「「何ぃぃぃいいいいいいい!?」」」」」」」」」」
五和気合で復活!!(実際には天草式の魔術があったりするが。)
「さあ!!当麻さん!!私と一緒に愛の滑走路へ!!」
ただいま上条さんは氷付け中、更には最後の砦、美琴まで眠ってしまっている。と、そこにそのまんま救いの手が!!
「「やめなさい!!」」
「ってうわわわわ!?いきなりなんですかプリエステスとその他一名!?」
「上条当麻は私達の恩人…手を出すというならば徹底的に殺ります…」
「その他一名ってのが超気に入りませんが、お兄ちゃんを連れて行くなんて超させませんよ?」
そんなシリアスな空気の中、この三人よりもものすごい殺気が現れる。
「テメェらは月夜のパーティーで何やってるぜよ?」
そこには魔術師にして能力者、能力者にして魔術師の天邪鬼、土御門元春が居た。
その後の数分間は筆舌に尽くしがたい。
あっさりさっくりまとめよう。
土御門が血を出して倒れ。
ただしそれを見たのは白雪と一方通行、打ち止めだけで。
他はほとんど瀕死の重傷を負っており。
見ていなくても無事だったのは隣の個室で寝ていた美琴と氷づけされた上条(この二人の盾になるような場所で打ち止めが一方通行に助けられていたため)と。
テレポートして逃げた白井と青ピだけ。
その7名を除いて。
他は全員、がれきに埋まった。
周囲50メートル近くが廃墟となった状況で。
白雪が見ている者はただ一つ。
「元春!?大丈夫!?」
「にゃー…。取りあえず救急車だにゃー…」
「わ、分かったからもう話さないで!!」
「まったく、土御門の野郎…」余波で氷が割れて出てきた上条が言う。
「雪女の彼氏にぴったりな強さだなァおィ…。」あきれ顔の一方通行。
「他の人助けなくて良いの?」さすがに酔いがさめた美琴
「さすがにこのままだとまずいよーってミサカはミサカは忠告してみたり。」
爆炎と共に現れたのはイノケンティウス、近くには術者のステイル、助けられたインデックスと滝壺がいた。
「やれやれ全く酷い目にあったよ。インデックスに師匠、二人とも無事かい?」
「ありがとうステイル。でもご飯もっと食べたかったんだよ。『喰わせ殺し』の店長さんにも申し訳ない気分で一杯なんだよ」
「大丈夫、いんでっくすの気持ちはきっと店長に伝わっている。それに店長さんならこんなことが起こっても笑って許してくれる」
後日、滝壺の言う通り、『喰わせ殺し』の店長も店員も笑って許してくれるのだがそれはまた別の話。
瓦礫を粉々に切り刻んで現れたのは神裂と建宮で、神裂の腕の中には初春がいた。
「土御門、もう少し冷静になってもらいたものですね。飾利、怪我はありませんでしたか?」
「この通り無事です。火織お姉ちゃんと建宮さんのおかげです。本当にありがとうございます、お二人とも」
「飾利姫を守るのが我らが使命、気にすること無いのよな。貴女の感謝の言葉でわしは腹いっぱいなのよ」
次に現れたのは対馬と浦上、彼女達が抱えてるのは気を失っている五和と舞夏だ。
「ふぅ、やっぱり土御門は恐ろしいわね。とりあえず元々の原因とも呼べる五和は後で折檻決定ね」
「……うぅ、何だか助けられたみたいだなー。どうもありがとうなんだぞー」
「いえいえ。私達は御坂さんと白井さんを寮に連れ帰らないといけませんので土御門の妹さん、五和を連れて帰って下さい」
浦上は気絶中の五和を舞夏に預けると、対馬と共に美琴と黒子の所へと向かった。
舞夏はというと五和の首根っこを掴まえて、引きずりながら自分の寮へと帰っていく。
「だーーーっ! 超酷い目に遭いました! 無事ですか涙子!」
「かすり傷程度なら負ったけど、特に問題ないよ。ありがとね最愛」
「超水くさいことを言わないで下さい。私と涙子の超仲じゃないですか♪」
『窒素装甲』を駆使して佐天を守った絹旗の顔は疲れが見えながらも、佐天の無事に安堵してる印象が見受けられる。
そこへ一際大きな爆発があったと思うと、そこには無傷の木山、周りには気を失っている芳川、小萌、黄泉川が倒れていた。
木山の様子を見て一番驚いたのは誰あろう、かつて戦ったことのある美琴だった。
「……なんで? なんで『幻想御手』も無いのに木山が……『多才能力者(マルチスキル)』になってんのよーーーっ!」
プルルルルルル
ここで一人の携帯がなった・・・
「もしもしですー。はい。はい。えー!?なんでですかー?
え、でも・・・うぅわかりましたー。わざわざありがとうございましたー。でわー。」
「どうしたんですか?先生」
「月夜ちゃん。ものすごーく残念なお知らせです」
「じつは・・・level5認定を認められなかったのですー」
「「「「「「「「「「工工工工エエエエェェェェ!?」」」」」」」」」」
「他のlevelと違ってlevel5は上の認定が必要なのですが、それが認められなかったそうなんですー」
「なんでですか?詳しい理由は?」
「表向きでは、まだ能力に未熟な部分があるということなんですがー」
「表向きではというと?」
「これはあくまで先生の予想なのですが・・・」
「なになに?」
「能力の急成長と言うのは、あまり研究で認められていないんですよー
ましてやlevel3からlevel5だなんてなおさらですー
だから、誤認識などの面も含めてlevel4でとまっているのだと思いますー」
「でも、実際、実力はlevel5並の力があるんですし・・・」
「上は頭が固いんですよー」
「はふぅ・・・」
これを聞いていたステイルと土御門は・・・
「(土御門、君だろ?これを仕向けたのは)」
「(良くわかったにゃー。まぁ、こっちもいろいろとコネがあるからにゃ)」
「(学園都市の頂上に直訴とは良い判断だな)」
「(いくら力と根性があるからってあまり関わらせたくはないんでね)」
「(君は昔から頭が回る・・・付き合っている僕は目が回っていたよ)」
「(だれがうまい事をいえと。それにあの時はガキのいたずらだ。今とはわけが違う)」
「なーにこそこそ話してるんだ」
そこに文字通り不幸の避雷針が来て・・・
「まぁとりあえずカミやんのせいだにゃー!」
「理不尽!?」
「上条当麻、貴様と言うやつは白雪さんにまで迷惑をかけよって…」
「吹寄サン!?ってか何でみんな俺のせいという方向でまとまってますか!?」
「それが真実なんだにゃー。つまりだにゃー、理由とか論理とかそういう小さな小さなもろもろは『不幸体質』という一言で消し飛ばされてしまうんだぜい。
結論を言うとだにゃー。…年貢の納め時だぜいカミやん!」
「何それ!?つまり説明する気はねえんだなテメエ!!!」
「良ィことに学園都市第三位も寝てるしよォ…ここらでやっちまうか。」
「「「「「「「「「「「「「イエス、オフコース!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」
「不幸だぁーっ!!!!!!!!」
久方ぶりに本当の不幸が上条を襲った。
ドッカーーーーーン
「なんでレールガンがァ!?」
「いつのまにか起きてたにゃー」
「もしかしたらこのパターンは・・・」
「よし、ココは全員で、せーの・・・」
「「「「「「「「「「「「「「「不幸だ(だァ、にゃー、やー)ーーーーー」」」」」」」」」」」」」」」
ここからの流れはいつもどおりである
_______________________________________________________________________
そのころ木山たちはというと・・・
「たぶんだが、強力な能力者がいっぺんに集まったために、AIM拡散力場が干渉しあって・・・」
解説をしていた
「そういえば、そこのシスターちょっと話があるのだが・・・」
「なに?」
「(私は能力は発現していないのだが、魔術は使えないのか?)」
「(その事なんだけど・・・多分無理かも・・・)」
「(どうしてだ?)」
「(一度でも、能力を使った事がある人っていうのはね、やっぱり脳の回路が普通の人とは違うんだよ
そうでなくても、体が能力の使い方を覚えちゃってる。魔術と超能力は似てるけど微妙なところで違うから
無意識にミスが出ちゃうんだよ。両方使えるとなるとものすごく器用な人くらいかも)」
「(そうかそれは残念だ)」
「な、なんか微妙にほめられた気がするにゃーバタリ」
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こうしてパーティーは無事(?)に終わったのだが、ここで小萌から連絡が入る。
「じゃあみなさーん。明後日は楽しい楽しい能力強化合宿ですよー♪ 明日のうちに準備とかちゃんとするですよー」
当麻達の学校、二日後には『能力強化合宿』というハードな合宿が始まるのだ。
疲れを出来るだけ残したくない当麻の学校の生徒達はそれぞれに自分達の住む場所へと帰って行く。
当麻の学校の生徒で無いパーティー参加者も疲れたのか、自分達の住む部屋へと帰って行った。
「さて、と。じゃあ俺も帰って寝るとすっか。んで明日は合宿の準備っと」
「じゃあ私もー♪」
「待て待て待て! 何サラッとお泊りしようと画策してるんですか美琴さん!」
美琴が違和感なしで付いてきたことに焦った当麻は内心で嬉しく思いながらも、恋人の暴走を未然に防ごうとした。
そんな当麻に助け舟を出したのは黒子、対馬、浦上なのだが、これが当麻のこの日最後の大ハプニングの始まりだった。
「ダメですわよお姉様。寮監様からお電話がありまして門限破りは対馬さんと浦上さん同伴で許してくれますが、外泊は禁止されてますわ」
「うっ……残念」
「それなんだけどね御坂さん。そんなにガックリしなくても大丈夫。むしろ大変なのは上条さんの方だから」
「上条当麻、あなたに寮監さんが会いたいそうよ。私達と一緒に常盤台の寮に来なさい」
対馬の宣告に顔を青くしたのは当麻ではなく、寮監の恐ろしさを文字通り体で知っている美琴と黒子だった。
「当麻、死ぬ気で戦いましょう! あの寮監ならそれで勝てるかどうかのレベルだけど、私達の愛は負けないもの!」
「お姉様! それは自殺行為ですわよ! お願いですからそのような早まった考えはお止め下さいな!」
(この二人がここまで言う常盤台の寮監ってどんな奴なんだ? 聖人や神の右席レベルの相手なのか?)
二人が恐れる寮監のイメージを知り合いの聖人と神の右席のメンバーで想像したが、想像だけで恐怖を覚える羽目に。
しかしそんな当麻を対馬と浦上が落ち着かせる言葉を投げかける。
「そんなに固くならなくても大丈夫ですよ上条さん。寮監さんは美人ですし、御坂さんの噂の恋人を一度拝見したいだけみたいですよ」
「浦上の言う通りよ上条当麻。確かに御坂さんや白井さんが毎回門限とか規則破る度に気絶させられてるみたいだけど、怖い人じゃないから」
浦上の言葉で心を落ち着かせた当麻だったが、対馬の言葉で不安がやや持ち直してしまうことに。
美琴と黒子は当麻の無事を祈りつつ、寮監の待つ常盤台の寮へと向かうことにするのだった。
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