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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/4スレ目短編/611 - (2010/02/14 (日) 21:37:08) の最新版との変更点

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#asciiart(){{{ 「♪♪♪」 ビリビリこと御坂美琴が勝手に弄ったため彼女専用となった けたたましい着信音が早朝の上条宅を襲った… 「もしもし?どうした?」 「もしもし?アンタ今日の放課後は暇?ちょっとお願いがあるんだけど」 「あー今日は夜ならいいぞ」 「夜?まぁいいわ。じゃあ第2学区のターミナル駅に  7時待ち合わせにしましょ」 『第2学区なんかに何の用があるんだ?』 「りょーかい」 上条当麻は急いでいた事もあり特にそれ以上話を進めず電話を切った。 彼はこれからとある試験に行かなければならない。 『はぁー結局今日もボロボロ…不幸だ…』 今日一日への妬みを反芻しながら上条当麻は現在第2学区の中心部に向かっている。 「アンタにしては早かったじゃない。」 時刻はPM7:05。上条当麻の不幸イベント=遅刻という方程式を知る御坂美琴にとって してみれば5分の遅刻はオンタイムといってもいい。 「あーまぁ5分とはいえ悪かった。しかしなんでまた第2学区なんだ?  まさか研究用のデカイフィールドで心置きなく電撃をぶちまけようとかでは…」 「ちょっと?アンタん中で私はどういう認識なのよ?まぁ当たらずとも遠からずね。  でもご期待に沿うのはちょっと難しい用件かもね。」 『イヤイヤよっぽどのM男でもない限りそんな事は期待しないと思いますが…』 2人は現在とある試作自動車用のサーキットにいる。 発電系能力者を集め電気自動車の利便性向上のカンファレンスが開かれていたのだ。 御坂美琴はもちろん運転は出来ないのだがエレクトロ系の頂点に立っている以上は お呼びが掛っても当然である。 「であたしは半自律運転制御AIの実地評価テストってのをやるのよ  生体電気の流れを読んで行きたい方向を捉えたりしながら走ってくれるっていう  なんだかモラトリアムなドライブに使うための装置なんだけどさ  まだ一般化する程電気信号の流れが正確じゃないみたいなのと  異様に電池を消費するみたいで私が車内で充電しながらテストする。って訳」 「それオレまったく必要ないじゃん…」 「うっさいわねぇ!実地評価って言ってんでしょ、要するにドライブよ、ドライブ  この美琴センセーとドライブなんて~」 「お決まりの台詞ドウモ。上条当麻はウレシクテタマリマセン」 「なんだその棒読みはー!!!!」 「ゴフッ!?」 流石に研究所の中である電撃は不味いと思ったのか全力の右ハイキックが炸裂した。 前日の夜。 『万が一に備え能力暴走時のためAIMジャマー?あの下心丸出しそうなおっさんと  テストとはいえドライブ?はぁいくら学校から直接依頼された実験とはいえ気が滅入るわ…』 『[※機密保持を条件に運転免許を取得済みの学生さんの運転は許可します。]  あれ?あの馬鹿って確か…』 学園都市内では公共インフラは整っているがやはり18になると学生は運転免許試験を 受験する風習がある。しかし法の下での試験であるため試験は公務員の皆様が わざわざ出張して学園都市で行われる。そのためもあってか外とは違い17~18歳の人間が 一斉に受けられる様に試験日程が調整されている。 上条当麻は大学入学後初めての今回の一斉テストを受けに行くというのは 御坂美琴は本人から聞いていた。 『だったら実験を口実にあいつとドライブ。ってのもありね…』 夜の第7学区でガッツポーズをとる美少女がそこにはいた。 こうして上条当麻は騒音を伴う様な実験施設が集中している第2学区に来る事となった訳だ。 「御坂美琴さん。よろしくお願いします実地試験は人通りの多い学区を1時間、  高速での走行を1時間程よろしくお願いします。運転はほぼAIが行いますが  緊急時や狭い路地などは同乗の~」 「ああ、大丈夫です。この人私の手伝いに呼んだドライバーなんで。」 「そうですか。でしたらこちらで登録をお願いいたします。」 などというやり取りを傍目に上条当麻は今日取り立ての免許で運転をする事に不安を隠せない。しかもなんだか大事な実験器具とこれまた大事なお嬢様を隣に乗せて、である。 「不幸だ…」 「あー見てーアソコあんたが昔、女の子の胸に飛び込んでたトコロよ~」 そう言って車外に向けられた美しい指がちょうど運転席の視界を遮る。 「ぎゃー!!わー!!御坂!!前!!前見えないから!!」 「え!え!?ちょ、ちょ!!」 腕を払おうとした上条当麻の腕がもつれたりと当然の如く襲いかかる不幸に AIが反応したのか路肩に車が止まる。 「何ケロッとした顔してんだよ?寿命が10年は縮みましたよ!!」 「うっさいわねぇ、AIが止めてくれると思ったし。それに…」 「それになんだよ?」 「あ、あんたの事はし、信頼して…」 「あーありがとよ。上条さんもお前と心中なら本望ですよ。」 「ちょ、アンタ…何て事言ってんのよー!!!!!  だいたい落雷でもまったく縮まない寿命がこの程度で縮むかー!!」 「はまづら。いつまでも無免許運転じゃなくて免許とって。あたしもああいうのがいい」 「ああいうの?」 「それ」 『車内でイチャイチャしやがって!くそー!!!』 歩道で充てられているカップルがいたのだがそれはまた別のお話。 「あのぅ...御坂さん?さっきからどんな場所考えてますか?」 「そりゃーアンタがなんかやらかしてんを見たトコロを考えてんのよ。」 「あ!!ここは….」ボンッ。なんだか車内がほんわかとした空気に包まれる。 『ここは海原を倒した辺りか。そういえば御坂とが一番学園都市内で思い出あるかもな』 しかし思い出すと電撃の槍やら砂鉄の剣、挙げ句の果てには雷が落ちた事もあった。 『ふこ…うでもねぇーか。こいつといる時がなんだかんだ一番落ち着くしな』 『なんか嬉しそうな顔してるなぁ。こいつもこういう顔する時結構あるのよね』 実は上条当麻が人を助けた、何かを為したといった事以外に幸福そうな顔をするのは 大概が御坂美琴の前なのだが本人達はその辺りを意識した事はない。 「次は高速運転での自律制御テストか」 『あたしが行きたいトコロってどこなんだろう?』 脳から発せられる電気信号であれば本能的に隣に座るこの男と行きたい場所を 指し示してくれのではないかと考えていると車が発信した。 『え!??えぇええ!?まだなんもインプットしてないわよ!?』 御坂美琴が落雷停電沙汰を引き起こし、妹達の事に悩んだあの鉄橋の真上を走る 高速道路の上をテストカーが疾走していると不意に車が高速を降り鉄橋の近くで止まる。 御坂美琴の意思なのか上条当麻の運転なのかどちらも口には出そうとしない。 お互いの意思が共鳴した様な感覚なのだろう。 「ここって…」 「うん。アンタが私のために駆けつけてくれたあの橋の上」 「そうだよな。なんかあの時さ、風車をヒントにお前を探してたんだ。でもこの辺りでここに  お前がいる様な気がしたんだ。なんつーかさ記憶がないのに、わかったんだ。」 「そうでしょうね。アンタはここでその1月位前に死にかけたんだから」 御坂美琴が屈託のない笑顔で笑う。なにより愛おしい顔に上条当麻には映った。 「あたしの全力の落雷をアンタが受け止めて、大規模停電騒ぎ。後にも先にもあんたにしか  使ってない大技よ。」 「落雷でも縮まない。ベクトル反転でも縮まない。金星だかなんだかの光でも縮まない  そんなオレの寿命って…最早、人としてどうなんでしょう?」 「アタシが助手席に座ってふざけて縮んだんでしょ?」 「ん?あーそりゃ能力じゃねーからな、でもお前を助手席に座らせてもいい男ってのが  なんだか幻想っぽい聞こえだな。それもいつかブッ壊れちまうのかな…」 『え?こいつ何言って??ちょ??これこ、こくはく??ちゃんす??』 上条当麻はおもむろに右手を見てなんだか遠い所を見つめている。 「壊れないわよ。あんたの唯一壊れない幻想はこうやってここにあるの。」 細く美しいそれが左側の助手席から右側の運転席に向かって伸ばされる。 「あんたの右手はこの幻想を守るために寿命分きっちり働いてもらわないとね。」 「電撃女王の癖に守ってもらう気かよ?」 「あんたが言ったんじゃない。御坂美琴とその周りの~」 「だーだーわかりましたよ!!オレは御坂美琴とその周りの世界をこれからも守り続けて行く」 おしまい。 }}} #back(hr,left,text=Back)
*寿命が #asciiart(){{{ 「♪♪♪」 ビリビリこと御坂美琴が勝手に弄ったため彼女専用となった けたたましい着信音が早朝の上条宅を襲った… 「もしもし?どうした?」 「もしもし?アンタ今日の放課後は暇?ちょっとお願いがあるんだけど」 「あー今日は夜ならいいぞ」 「夜?まぁいいわ。じゃあ第2学区のターミナル駅に  7時待ち合わせにしましょ」 『第2学区なんかに何の用があるんだ?』 「りょーかい」 上条当麻は急いでいた事もあり特にそれ以上話を進めず電話を切った。 彼はこれからとある試験に行かなければならない。 『はぁー結局今日もボロボロ…不幸だ…』 今日一日への妬みを反芻しながら上条当麻は現在第2学区の中心部に向かっている。 「アンタにしては早かったじゃない。」 時刻はPM7:05。上条当麻の不幸イベント=遅刻という方程式を知る御坂美琴にとって してみれば5分の遅刻はオンタイムといってもいい。 「あーまぁ5分とはいえ悪かった。しかしなんでまた第2学区なんだ?  まさか研究用のデカイフィールドで心置きなく電撃をぶちまけようとかでは…」 「ちょっと?アンタん中で私はどういう認識なのよ?まぁ当たらずとも遠からずね。  でもご期待に沿うのはちょっと難しい用件かもね。」 『イヤイヤよっぽどのM男でもない限りそんな事は期待しないと思いますが…』 2人は現在とある試作自動車用のサーキットにいる。 発電系能力者を集め電気自動車の利便性向上のカンファレンスが開かれていたのだ。 御坂美琴はもちろん運転は出来ないのだがエレクトロ系の頂点に立っている以上は お呼びが掛っても当然である。 「であたしは半自律運転制御AIの実地評価テストってのをやるのよ  生体電気の流れを読んで行きたい方向を捉えたりしながら走ってくれるっていう  なんだかモラトリアムなドライブに使うための装置なんだけどさ  まだ一般化する程電気信号の流れが正確じゃないみたいなのと  異様に電池を消費するみたいで私が車内で充電しながらテストする。って訳」 「それオレまったく必要ないじゃん…」 「うっさいわねぇ!実地評価って言ってんでしょ、要するにドライブよ、ドライブ  この美琴センセーとドライブなんて~」 「お決まりの台詞ドウモ。上条当麻はウレシクテタマリマセン」 「なんだその棒読みはー!!!!」 「ゴフッ!?」 流石に研究所の中である電撃は不味いと思ったのか全力の右ハイキックが炸裂した。 前日の夜。 『万が一に備え能力暴走時のためAIMジャマー?あの下心丸出しそうなおっさんと  テストとはいえドライブ?はぁいくら学校から直接依頼された実験とはいえ気が滅入るわ…』 『[※機密保持を条件に運転免許を取得済みの学生さんの運転は許可します。]  あれ?あの馬鹿って確か…』 学園都市内では公共インフラは整っているがやはり18になると学生は運転免許試験を 受験する風習がある。しかし法の下での試験であるため試験は公務員の皆様が わざわざ出張して学園都市で行われる。そのためもあってか外とは違い17~18歳の人間が 一斉に受けられる様に試験日程が調整されている。 上条当麻は大学入学後初めての今回の一斉テストを受けに行くというのは 御坂美琴は本人から聞いていた。 『だったら実験を口実にあいつとドライブ。ってのもありね…』 夜の第7学区でガッツポーズをとる美少女がそこにはいた。 こうして上条当麻は騒音を伴う様な実験施設が集中している第2学区に来る事となった訳だ。 「御坂美琴さん。よろしくお願いします実地試験は人通りの多い学区を1時間、  高速での走行を1時間程よろしくお願いします。運転はほぼAIが行いますが  緊急時や狭い路地などは同乗の~」 「ああ、大丈夫です。この人私の手伝いに呼んだドライバーなんで。」 「そうですか。でしたらこちらで登録をお願いいたします。」 などというやり取りを傍目に上条当麻は今日取り立ての免許で運転をする事に不安を隠せない。しかもなんだか大事な実験器具とこれまた大事なお嬢様を隣に乗せて、である。 「不幸だ…」 「あー見てーアソコあんたが昔、女の子の胸に飛び込んでたトコロよ~」 そう言って車外に向けられた美しい指がちょうど運転席の視界を遮る。 「ぎゃー!!わー!!御坂!!前!!前見えないから!!」 「え!え!?ちょ、ちょ!!」 腕を払おうとした上条当麻の腕がもつれたりと当然の如く襲いかかる不幸に AIが反応したのか路肩に車が止まる。 「何ケロッとした顔してんだよ?寿命が10年は縮みましたよ!!」 「うっさいわねぇ、AIが止めてくれると思ったし。それに…」 「それになんだよ?」 「あ、あんたの事はし、信頼して…」 「あーありがとよ。上条さんもお前と心中なら本望ですよ。」 「ちょ、アンタ…何て事言ってんのよー!!!!!  だいたい落雷でもまったく縮まない寿命がこの程度で縮むかー!!」 「はまづら。いつまでも無免許運転じゃなくて免許とって。あたしもああいうのがいい」 「ああいうの?」 「それ」 『車内でイチャイチャしやがって!くそー!!!』 歩道で充てられているカップルがいたのだがそれはまた別のお話。 「あのぅ...御坂さん?さっきからどんな場所考えてますか?」 「そりゃーアンタがなんかやらかしてんを見たトコロを考えてんのよ。」 「あ!!ここは….」ボンッ。なんだか車内がほんわかとした空気に包まれる。 『ここは海原を倒した辺りか。そういえば御坂とが一番学園都市内で思い出あるかもな』 しかし思い出すと電撃の槍やら砂鉄の剣、挙げ句の果てには雷が落ちた事もあった。 『ふこ…うでもねぇーか。こいつといる時がなんだかんだ一番落ち着くしな』 『なんか嬉しそうな顔してるなぁ。こいつもこういう顔する時結構あるのよね』 実は上条当麻が人を助けた、何かを為したといった事以外に幸福そうな顔をするのは 大概が御坂美琴の前なのだが本人達はその辺りを意識した事はない。 「次は高速運転での自律制御テストか」 『あたしが行きたいトコロってどこなんだろう?』 脳から発せられる電気信号であれば本能的に隣に座るこの男と行きたい場所を 指し示してくれのではないかと考えていると車が発信した。 『え!??えぇええ!?まだなんもインプットしてないわよ!?』 御坂美琴が落雷停電沙汰を引き起こし、妹達の事に悩んだあの鉄橋の真上を走る 高速道路の上をテストカーが疾走していると不意に車が高速を降り鉄橋の近くで止まる。 御坂美琴の意思なのか上条当麻の運転なのかどちらも口には出そうとしない。 お互いの意思が共鳴した様な感覚なのだろう。 「ここって…」 「うん。アンタが私のために駆けつけてくれたあの橋の上」 「そうだよな。なんかあの時さ、風車をヒントにお前を探してたんだ。でもこの辺りでここに  お前がいる様な気がしたんだ。なんつーかさ記憶がないのに、わかったんだ。」 「そうでしょうね。アンタはここでその1月位前に死にかけたんだから」 御坂美琴が屈託のない笑顔で笑う。なにより愛おしい顔に上条当麻には映った。 「あたしの全力の落雷をアンタが受け止めて、大規模停電騒ぎ。後にも先にもあんたにしか  使ってない大技よ。」 「落雷でも縮まない。ベクトル反転でも縮まない。金星だかなんだかの光でも縮まない  そんなオレの寿命って…最早、人としてどうなんでしょう?」 「アタシが助手席に座ってふざけて縮んだんでしょ?」 「ん?あーそりゃ能力じゃねーからな、でもお前を助手席に座らせてもいい男ってのが  なんだか幻想っぽい聞こえだな。それもいつかブッ壊れちまうのかな…」 『え?こいつ何言って??ちょ??これこ、こくはく??ちゃんす??』 上条当麻はおもむろに右手を見てなんだか遠い所を見つめている。 「壊れないわよ。あんたの唯一壊れない幻想はこうやってここにあるの。」 細く美しいそれが左側の助手席から右側の運転席に向かって伸ばされる。 「あんたの右手はこの幻想を守るために寿命分きっちり働いてもらわないとね。」 「電撃女王の癖に守ってもらう気かよ?」 「あんたが言ったんじゃない。御坂美琴とその周りの~」 「だーだーわかりましたよ!!オレは御坂美琴とその周りの世界をこれからも守り続けて行く」 おしまい。 }}} #back(hr,left,text=Back)

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