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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/14スレ目ログ/14-709 - (2011/02/13 (日) 12:51:53) の編集履歴(バックアップ)


小ネタ その感情の名前も忘れている 2



「ようするに……これはチャンスってやつなのかしら………」
ルームメイトの視線を気にしつつも、美琴は先ほど送られてきた上条からのメールを読んで呟く。
「やりすぎたかなって思ってたけど、結果オーライってやつね、うん」
「ていうか……この文面からすると…もしかしてアイツ……私のこと……」
「っ~~、無い無い!……アイツは素でそういうこと言っちゃう奴なのよ」ブンブンと首を振り、ふと浮かんだ淡い期待を打ち消す美琴。
(いい加減にして欲しいですの……お姉さまのああいった表情が見られるのは嬉しいのですが……それにも限度と言うものがありますの)
もやもやとした感情を抱きながら、白井は、段々とヒートアップしていく美琴の様子を眺めている。
「で、でもでも!……もしかしたらってことも!………いや………あ~……けど……いっそ私の……迫れば………アイツ……」
(楽には殺しませんわよ!……あの類人猿めがああぁぁぁぁぁ!!)
黒い感情に支配された白井には、もう美琴の呟きは断片的にしか耳に入ってこなかった。
"いっそ私の……迫れば……"この部分だけで、白井の中では、上条当麻ブチ殺し確定となった。
「ばっ馬鹿っ!こんなところで……けど……当麻がどうしてもって言うなら………」美琴の呟き(妄想)は止まる気配を見せない。
冷酷非情な真っ黒子が誕生した。
(ケッケッケ……類人猿め…貴様の寿命も今日限りですの……)ユラリと立ち上がった白井は、金属矢を取り出し尖り具合を確認する。
「何言ってるのよ……OKに決まってるでしょ。………不束者ですが……」黒くなったルームメイトとは対照的に、美琴は真っ赤になっていく。
「えーと、………どうしよっか……初春……」二人の奇行に固まっていた佐天は、隣で同じように固まっていた初春に囁く。
「さ、さあ……どうしましょうか……佐天さん……」あまりの事態に頭が働かない初春は、そう返すのがやっとであった。
リッチなお嬢様気分を味わいたい、と二人の部屋を訪ねたのは、どうやら失敗だったようだ。
ビクッと、突然佐天の体が震えた。どうしたのかと佐天の視線の先を追ってみると、そこには………。
リンゴのように真っ赤な顔をした美琴が、青白いスパークを発生させていた。「「ま……まさか……」」
"ビリビリさえなければ………"そんな上条の願いが叶う日が果たしてやってくるのだろうか……それは誰にも分からない。


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