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【デルタフォース】クラスの3バカの日常/10-4 - (2010/02/21 (日) 12:24:17) の編集履歴(バックアップ)


場所は上条達の教室に戻って…
「じゃあこのあとはシステムスキャンですので早めに集合してくださいね」
小萌先生はHRが終わった後、教室を出た。
そして、上条は凍った二人の氷を割った。

「なんなんだこの学校は」
「浜面これが内のクラスだ。基本、小萌先生を泣かしたり寝てたりしたらみんなから襲撃されるされるからな。まあ、さっきのはまだまともだな」
「これ以上酷いことされるのかよ!!」

「浜面こいつら知り合いなのか?」
「まあな。ちなみにこっちが上条当麻」
「よろしくな半蔵」

「こっちが土御門元春」
「よろしくにゃー」

「こっちが○○○○。通称青髪ピアス」
「よろしくなー半蔵」

「で、こっちが一方通行。通称アクセラ」
「っておい、いつの間にかアクセラになっているンだよォ!!」
気付くの遅いと思うんだけど…

「浜面、俺が知らない間にこんなに知り合いいたんだな」
「まあな、ってそろそろ行かないと」
そう言って、上条たちは集合場所に向うのだった。


「つっても皆一方通行以外はレベル0の普通の高校生、だからシステムスキャンの意味無いけどにゃー。」

お前のどこが普通の高校生だッ!!と、心の中で突っ込む上条とアクセラ

「でもコイツの右手は『異能の力なら善悪関わらず打ち消す問答無用の能力』だろうがよォ、俺の能力だってぶち壊して今じゃ他人に演算任せてる身だァ。」
「いや、それは俺のせいじゃないだろ?」

「学園都市最強を倒したレベル0ってお前!?」
「ああ、まあルール違反の能力にはルール違反の能力ってな。でもそれ以外には何の役にもたたない普通の右手だ。」

「んじゃこの中で普通の高校生って言ったら誰だよ?」

「「うち(俺だぜい)」」
「「お前らのどこが普通だよ!?」」

「まず青髪ピアス!!お前の女の守備範囲は異常だ!!」
「何甘いことゆうてますねん。ぼくは――――」

「「「「言わんでよろしい!!」」」」
「おい!!すんげー気になるんだけど!?」

バカ共が騒いでいる時に白雪達は

「みんなー、なんでそんな目で睨んでくるのー?」



「白雪はこのシステムスキャンで今のレベルがようやく分かる、分かるんだけど……(暴走が怖いんだよな……)」
「分かるけどどうかした上条くん? もしかして私がレベル5になるとか思ってるなら買いかぶりすぎだよ」
((((状況次第だと行くだろ、絶対)))))

 そう、今回一番注目されているのは最近、というか土御門と恋人になって以来、能力が進化してる月夜だった。
 土御門絡みだと特に力を発揮する彼女なのでどう転ぶのか分からないが、もしかしたらという可能性もはらんでいる。
 するとそこへ、この高校に全く縁の無さそうな人物が現れる。

「おー上条当麻に土御門とその彼女さん、それに青いのに白いのに茶色いのー、久々なのよな」

 集合場所に向かってる途中、前方から建宮が挨拶をしてきたことに驚く当麻達(半蔵は除く)。
 とりあえず青ピ、一方通行、月夜、浜面、半蔵、を先に集合場所へ向かわせた後で当麻と土御門は人気の無い場所に建宮を連れ込む。

「建宮、どうしてあんたがここにいるんだ! もしかして魔術師がこの学校を狙ってるのか?」
「落ち着くにゃーカミやん。天草式学園都市支部からウチの学校で働くって説明したぜよ。もう忘れたのか?」
「……そういえば」

 当麻は数日前に土御門から言われたことを思い出し、自分の記憶力の悪さをちょっと嘆いた。
 そんな当麻を尻目に土御門は一番聞きたいことを建宮に尋ねる。

「ところで建宮。ここに勤めるのってお前さんだけってことは無いよな? そんなむさ苦しい展開はゴメンだぜい」
「むさ苦しくて悪かったのよ。残念ながらここに勤めるのはわし一人なのよな。まあ、ここは他のどこよりも安全だから守り甲斐は無いのよね」
「じゃあ神裂達はどこか別の場所で働いてるのか?」

 当麻に神裂達について聞かれた建宮だが、その表情はかなり悔しそうだった。
 理由を聞かれてもいないのに、建宮は今回の件についての説明を始める。

「今回、我ら天草式学園都市支部がこうやって働いてるのは仮の姿なのよ。本当は上条当麻、お前さんやその仲間達を守るのが主目的なのよな」
「成程。カミやんにとっては仲間を人質に取られる方が効果は大きいからな。それなら納得だぜい。でもどうしてそんなに悔しそうにしてるにゃー?」
「よくぞ聞いてくれたのよ! 本当ならわしだって飾利姫をお守りしたかったのよな! こんな所で食堂のおじさんなんてやってられないのよ!」
((最低だコイツ……))

 天草式学園都市支部の目的に感心した二人だったが、その後の建宮の態度にはかなりムカッときている。
 しかしそんな態度はおくびにも出さず、当麻は残りのメンバーのことを尋ねる。

「ところでさ、他のメンバーはどこで働いてるんだ?」
「対馬と浦上は確か常盤台の寮で働くとか言ってたのよ。プリエステスはう、羨ましいことに飾利姫の学校に歳ごまかして教師として潜り込んだのよな!」
「(ねーちん、そこまでして……)なあ、建宮。五和はどうしたにゃー?」

 前日の件で土御門は神裂の初春に対する思い入れの強さを感じていたが、そこまでやるとは予想の範囲外だったようだ。
 建宮は五和について聞かれたのだが、その表情には明らかな呆れが浮かんでいた。

「もともと働き口に関しては飾利姫が紹介してくれたのよ。でも五和のやつは何故か飾利姫を嫌っててな、警護対象を守ることを放棄したのよね」
(五和が初春ちゃんを嫌う理由は……考えるまでもないにゃー。ま、こればっかりは時間が解決してくれるぜよ)
「でも飾利姫はそんな五和にある学校を紹介したのよ。確か……メイド育成学校の繚乱家政女学校の講師だったのよね」
「にゃ、にゃんですとーーーーっ! ま、舞夏の学校で五和が働くとかありえないぜよっ! いやでも五和の家事スキルを考えると……」

 土御門は五和と義妹の舞夏が同じ場所にいることに一抹の不安を覚えるが、深く考える間もなくシステムスキャン開始の時間が迫っていた。

「土御門、そろそろ俺達も行かないと遅刻するぞ! じゃあ建宮、悪いけど俺達行くよ」
「すまんが詳しい事情とかは後で聞くことにするぜよ! 後で食堂に顔出すにゃー!」
「おーっ! 食堂のおじさん建宮斎字はいつでもお前さん方を歓迎するのよな♪」

 慌てて集合場所へ向かう当麻と土御門を見送った後で、建宮も食堂へと向かうことにした。
 そして当麻と土御門が合流したことで色々と注目されているシステムスキャンが開始されることに。

「んじゃ、システムスキャンを始めるじゃんよ。各自各々の能力のシステムスキャンの場所に行ってくるじゃんよ!!」
「「「「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」」」」

システムスキャンは学校全体で行う行事である。しかし滝壺は例外であった。

「よみかわ、実は私能力使うと副作用でかなりヤバい」

「ああ、そうだったじゃんよ、んじゃ…保健室は電極と薬だったじゃん。教室は念力系のシステムスキャンじゃん…じゃあ滝壺は食堂で待機じゃん。」
「わかった」

そう言うわけで滝壺は食堂にいた。

「あれ?滝壺なのよね。」
「あったてみや、初春をストーカーするなら学校が違うよ。」

「そんな奴いたら切り殺してるけど違うのよね。しばらく仕事で学園都市にいることなったからついでにバイトなのよね。」
「たてみやの仕事は副業ありなの?」

「と言うか副業してないと意味が無いのよね。」
「?」

てな感じで健宮で時間潰しいる。
そして期待の白雪は…

「とりゃー!!」

掛け声は実に可愛らしいが能力はとても恐ろしかった。

吹雪を出した時のために能力専用温度計を出した結果、

「これは寒い…」

そう言って木山に服を着せる程である。温度は

「マイナス五十℃だと…通りでに寒いわけだ…。」

更には

「とりゃー!!」

高さ11mを超える巨大氷人形を作ったり。

「とりゃー!!」

その巨大氷人形を絶対零度で粉々にしたり。

「とりゃー!!」

落ちてくる氷の破片から守る為に周りや自分の身に氷の固いドームなどを作ったり。

「とりゃー!!」

氷の剣を作ったりとめちゃくちゃすごかった。


――――――――――――――――――――――――

「ふう、やりすぎたかな~?最後の剣ってちょっと調子乗っちゃったかな?」
「その前にスゴいよ月夜ちゃん!!絶対レベル5行くって!!」

「いやー、そんな事ないよ赤音ちゃん、そんなの絶対行かないって、大体冬休みにあんまり能力使ってないし、」

これはうそである。実際雪を降らして雪合戦したりしていたりする。(最後らへんは能力ぶつけ合いだったりするが…)

「にゃーったく月夜は頭が下がるぜい。こんなのが俺の彼女だと思うともったいない気がするぜい。」
「元春!!…どこから見てた…?」

「氷の剣を振り回してキメポーズしてる所からだにゃー。」

「わ、忘れろー!!」

「いやだにゃーあの剣、デザインカッコいいから誉めに来ただけだぜい?さすが月夜、ドンだけスゴいんだにゃー!!って、」
「(元春にカッコいいって誉められた!!)別に対した事じゃないって!!普通だよ!?いたって普通!!」

照れ隠しで言った言葉なのだが何故か土御門がションボリタイムに入っていた。

「どうせ俺なんかスプーンも曲げられないレベル0ですよにゃー、月夜とは住む世界が違うぜい…」

「ギャー!!ごめん!!元春ごめーん!!」

そんなバカップルを見て茜川は思う。

――――学校でイチャイチャすんな!!そんなんなんら私にいい男紹介しろ!!

と、


「やれやれ、いったいどうしたもんかにゃー……」

 恋人の月夜から離れた土御門は浮かない顔で彼女を見つめている。
 それに気付いた一方通行は友人(?)としてグループのメンバーとして、そして暗部を知る人間として話しかける。

「あいつ、あのままいったら間違いなく8人目のレベル5になンだろうな。そうしたらアレイスターや他の奴等に利用されるのは目に見えてンぞ」
「分かってるさ。だから俺は今、迷ってる。月夜を遠ざけるべきか否かをな。あいつに俺達の世界は苛烈過ぎる」
「はっ! てめェにしちゃあ弱気な台詞吐くじゃねェか。素直に全部話しちまえよ、そうすりゃ楽になれンぞォ?」

 一方通行の物言いに激怒した土御門は一方通行の胸倉を掴んで壁に叩きつける。
 その様子に気付いた者達は驚くが、土御門の作り笑顔を見ていつものじゃれ合いと思うとそれ以上は追求しなかった。
 冷静になった土御門が一方通行を離すと、一方通行は背中を打ち付けられた痛みが無くなるのを感じた後でアドバイスをする。

「あいつはウチのクソガキと違う。一人でも戦える力を持ってる。だったら巻き込ンであいつを抱えながら戦えよ。てめェがその気になりゃ出来ンだろ?」
「……実を言うとな、オルソラの乱から俺達の事情を月夜が知りたがってるんだ。今までは何とかはぐらかしてきたが頃合いなのかもしれないな……。忠告感謝ぜよ、アクセラ」
「そンなンじゃねェよ。ただそうした方がまだマシだって思っただけだ。それにあいつがこっちでもてめェに付いてたら、色々と楽出来そうなンでなァ」

 土御門は目の前の意地の悪い仲間に心底感謝すると同時に月夜に全てを打ち明け、彼女を護り抜く為に戦うことを誓うのだった。
 ようやくシリアスモードから脱出した土御門と一方通行は、また能力披露を始めた月夜を眺めていた。

「……どうでもいいけどよ、アイツ遊ンでねェか?」
「氷で色んなもん作ってる時点で遊んでる以外の選択肢は無いと思うぜよ。ああゆう月夜もまた可愛いにゃー♪」
「ほう、あの少女は君と恋人なのか。なかなかアンバランスなカップルだな、実に興味深い」

 土御門と一方通行はいつの間にか横にいた木山に驚き、警戒を強めるが彼女に敵意が無いことを察知すると警戒を緩める。

「そんな怖い目で見ないでくれるかな。私はこれでも君達と同じで真っ当な人間じゃないからね。あの花飾りの少女から聞いてたのとは随分と違うようだが」
「おい土御門……今、コイツの口からアイツっぽい人間の特徴が出たのは気のせいだよなァ? それってつまり」
「アクセラは察しが良くて助かるにゃー♪ 初春ちゃんもオルソラの乱以来、俺達側の事情を知って動いてくれる人間になってるぜよ」
「……あの野郎、そこまでいかれてンのかよ。あいつドンドン厄介な人間になってねェか?」

 目の前の少年二人が自分を無視して、初春のことで話し合いを始めたのを木山は黙って眺めていることにした。
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