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【デルタフォース】クラスの3バカの日常/10-8 - (2010/02/26 (金) 19:26:39) の編集履歴(バックアップ)


「ははっ…これは流石に驚いたよ、












                レベル5決定だな…」



「「「「「「「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」」」」」」」」


全員文句無しッ!!今夜は宴が決定付けられた。

「…えー、本当ですか…?」
「にゃーに言ってんだにゃー!!レベル5だぜい?八人目だぜい?すごいにゃー!!」

「そうだよ白雪さん!!私なんか自分がレベル5になった時と同じ気持ちだよ!?」
「そうですわよ!!お姉様と同等の能力を持っているんですよ!?」

「…実感ないわー…面白かったけど」
「にゃー月夜が放心状態だにゃー。」


「当麻に知らせよっと」
そう言って美琴は当麻に連絡した。

『美琴、いきなりなんでせうか?』
「白雪さんのレベルが判明したから連絡した」

『そうなのか。結果はどうだったんでせうか』
「8人目のレベル5になったんだよ」
『まじですか。スゲー』

「あ、あとこれみんなに教えといてね」
『わかった。っと言いたいけど今はムリです』

「どうして?」
『美琴は分かっていると思うけど、今アクセラと一緒にクラスのみんなを制裁しているところなんで』

「そうだったね。じゃあアクセラだけにも言っといて」
『わかった。じゃあな美琴』

そう言って美琴は電話を切った。

「さてと、ってあれ?」
美琴は電話が終わって周りを見ると土御門と黒子も電話していた。
少し経つと、土御門と黒子は電話をするのをやめた。

「みんな、誰に電話してたの?」
「俺は浜面に電話してたにゃー」
「わたくしは○○様に電話していましたの」
どうやら2人とも白雪がレベル5になったことを知らせていたのだ。

そのころ、電話を切った後の上条は…

「アクセラ、白雪がレベル5になったらしいぞ」
「まじかよォ!!あの雪女がかァ、で何位なんだァ?」
「そこまで分からない。多分4位から5位の間じゃねーか」

「そのあたりだよなァ。だって瞬時に凍らせるんだろォ?下手するとオメーの彼女より強いかもしれないぞォ!!」
「そうかもしれないな。そんなことよりアクセラ、こんなアホなことはやめて白雪の宴しないか?」
「賛成だなァ。じゃあクソがき達にも連絡しておくかァ」

上条とアクセラは制裁を止め、白雪の宴をすることになった。
またアクセラは、打ち止め達に連絡するのだった。



プル

「もしもし?てミサカはミサカは電話に出てみる」

「はェーなオイ。んで、元気にしてるかァ?」

「もちろんだよ。遊んでもらってたしってミサカはミサカは報告してみる」

「そーか。ところで、あの白雪っているだろォ?そいつが無事Level5に昇格したんだとよォ」

「おお!てミサカはミサカは素で驚いてみる」

「んで、そのお祝いをやるそうなのだが・・・」

「いくいくー!てミサカはミサカは大声出してみる!」

「バカッ耳が痛ェだろォーが」

「それじゃ、後で行くねーってミサカはミサカは電話を切ろうとしてみたり」

「場所とかはわかンのかァ?」

「忘れたの?あなたと私は電波(赤い糸)でつながってるんだよ?場所くらいわかるよ」

「それじゃァあとでなァ」

プチ

きり終わったと同時に土御門からメールが・・・

『みなしゃん!わが白雪の順位がだいたい決まったにゃー
先生方の予想では6位だっていってるにゃー
でも実際、垣根と麦野の分が繰り上がって
実質的な4位だそうだにゃー』

「だとよォ」

「考えてみればすげぇな
俺らの周りだけで・・・
level5・・・3人
level4・・・滝壺も含めて2人
level2~level3一万人を動かせるガキ・・・1人
幻想殺し・・・オレ
level5を倒したlevel0・・・1人
大陰陽師・・・1人
守備範囲の広いただの男・・・1人
もいるんだぜ?」

「そうだなァ。このメンバーなら小さい国ひとつ壊せるぞォ?」

「だな」

冗談半分の世間話?をしながら歩いていると前から・・・



「ハァ、ハァ、こ、ここまで来れば……ゲッ、上条に一方通行!」


 そこに現れたのは当麻と一方通行から逃げていた情報屋こと紫木友で実は彼、当麻をシメる会の最後の生き残りなのだ。

(ま、まずい! ここで下手な動きをしたら確実に……死ぬ! どうする? どうやってこの危機的状況を……)
「な、なあ情報屋……? 別に俺達もう怒ってねえからさ、そんなに警戒しなくても大丈夫だぞ」
「(俺は別に怒ってもいねェンだけどなァ)オラ、もう行けよ。俺はともかく上条の気が変わらねェうちによォ」

 当麻と一方通行の二人に見逃してもらえることになった情報屋は自分の幸運っぷりを神に感謝した。
 しかし当麻達の後ろから歩いてくる二人を見るや否や、謝罪の言葉を並べまくりながら猛ダッシュで逃げて行ってしまう。

「……アクセラ、お前何かしたのか?」
「いや、何もしてねェぞ」
「当麻お兄ちゃーん、一方通行さーん。こんにちはー♪」
*1

 情報屋が逃げた理由、それは前日に彼の心に恐怖を刻み付けた初春と神裂の姿を確認したからだ。
 当麻と一方通行はその事情を当然知らないが、最近の初春を知っているので何となく納得してしまった。

「こうして会うのはクリスマス以来ですね。お久しぶりです二人とも。それにしても今日は災難でしたね」
「災難って……もしかして二人とも、俺のピンチを知ってたのか?」
「はい。滝壺さんから連絡をもらって力になって欲しいと。今頃は最愛さんも頑張ってると思いますよ。こっちも火織お姉ちゃんがお仕置きしてくれました」
「安心して下さい上条当麻。七閃は使いましたが、加減はしておいたので斬ってはいません。飾利にもきつく言われましたから」

 当麻は神裂の七閃の脅威を身を以って味わってるだけに、彼女の言葉にやや不安を感じているがそれ以上に二人のお互いの呼び名が気になっていた。
 それは一方通行も同じなのだが、初春がすっかり苦手(というか怖い)になった彼にはそれを指摘する勇気など無かった。

「ああ、そういやあ白雪のやつがさシステムスキャンの結果、8人目のレベル5になったんだ」
「本当ですか? それって凄いことじゃないですか!」
「土御門の恋人ですね。なるほど、それは心強いです。これで土御門も少しは大人しくなってくれるでしょう」
「それでさ、今日の夕方から白雪レベル5記念パーティーを開こうって思うんだけど二人もどうだ? 最愛や涙子、それに他の天草式メンバーも一緒にさ」

 月夜のレベル5到達に初春は純粋に喜び、神裂は土御門の抑止力がさらに強くなったことを喜んだ。
 当麻はこの二人もパーティーに誘ったのだが、返って来たのは意外な返答だった。

「ごめんなさい。今日、こっちでも大事な約束があって来られそうにないんです。私と火織お姉ちゃん、それに天草式学園都市支部の皆さんは」
「約束があるんならしょうがないな。じゃあさ、そっちの用件が終わってからでも来てくれよ。きっと白雪も喜ぶからさ」
「分かりました。こちらの用件はすぐに片付くでしょうから必ず伺います。魔術の存在を探り当てた者との会談ですが、話が分かる方のようですから揉め事も無く終わるでしょう」
「なァ、そいつってもしかしてよォ、木山って女じゃねェだろうな?」

 初春達の約束の相手を学校でのシステムスキャンで接触してきた時のことを思い返し、予想を立てた一方通行。
 それにわずかに驚いて見せた初春の反応は一方通行の予想が正しいことを示していた。

「さすが一方通行さん、その通りです。木山先生、凄いんですよ。自分の力だけで魔術の存在を嗅ぎつけたんですから。今日は木山先生とこれからのことを話し合うんです」
「おいアクセラ。木山先生ってあの脱ぎ癖のある木山先生か? あの人ってそんなに凄いのか?」
「観察眼に関しちゃかなりのモンだ。雪女の能力の強さの振り幅の原因も土御門だって見抜いてたしな。俺達の事情にも何となくだが察しがついてたみてェだぞ」

 当麻と一方通行、それに神裂は知らないが木山は過去に『幻想御手』を使って一万人を昏睡状態に陥らせ、アンチスキルと美琴相手に戦闘を仕掛けた過去の持ち主。
 魔術のことも学園都市の暗部のことも手段を選ばないモットーのもと、木山が独自のルートで探り当てたものに他ならないのだ。
 時計を見た初春は名残惜しそうに当麻と一方通行に別れの挨拶をする。


「ではお二人とも、私達はこれからジャッジメントのお仕事がありますからこれで。涙子さんと最愛さんも第一七七支部で待ってるでしょうから」
「いや、飾利は分かるんだが神裂もか?」
「私は飾利のお姉ちゃんとしてこの子の仕事ぶりを見学しようと思っているだけです。ついでにジャッジメントの仕事も体験するつもりですが」
(オイオイこの女がジャッジメントになっちまったらとンでもねェことになるぞ……)

 一方通行の予感通り、神裂という最強のジャッジメントが誕生するのは先の話だが、実はあの男がアンチスキルの研修を受けることだけは決定済みだ。
 最後に初春は月夜の為のパーティーについて気になったことを当麻ではなく、一方通行に尋ねる。

「そういえば一方通行さん、パーティーのことってアホ毛ちゃんにも教えましたか?」
「ああ、まあな。でもそれがどうかしたってのか?」
「じゃあ食事に関しての準備は万端にした方がいいですよ。だってアホ毛ちゃん、今日はインデックスさん、それにステイルさんと行動してますから」

 初春に言われた一方通行は打ち止めの安全を考え、目の前の少女の提案を受け入れステイルとインデックスのいる教会に打ち止めを預けていたことを思い出す。
 それを横で聞いていた当麻も顔を青くして、パーティーの食糧危機を予感せざるを得なかった。

「……まあ、滝壺さんとステイルさんがいるから大丈夫だと思いますよ? じゃあ私達はこれで。行きましょうか火織お姉ちゃん」
「ええ飾利。迷子にならないように手を繋ぎましょう」

 別れ際に爆弾発言を投下した初春は神裂と手を繋ぐのを恥ずかしがりながらもギュッと手を握ると、本当の姉妹のような雰囲気を出したまま去って行った。
 残された当麻はインデックスのことを考え、憂鬱になったがそれを一方通行がフォローした。

「大丈夫だろ、多分。初春のやつも言ってただろうが。あの暴食シスターを抑えられる滝壺と赤髪も来るンなら、大ピンチにはならねェだろ」
「た、確かにステイルはまだ日が浅いけど、滝壺のインデックスマイスターの力は信頼出来る……けど、対策は立てようぜ」
「ああ、そうだな……。念には念を入れねェとなァ。土御門辺りに連絡入れるとすっか」

 実は滝壺、正月の上琴新居での一件以来、インデックスマイスターの名誉ある(?)称号を仲間達から与えられていた(本人は知らない)。
 しかしインデックスの食に対する脅威を考え、当麻と一方通行は念の為に土御門に相談することにした。
 話は少し遡り、一方通行との電話のやり取りを終えた打ち止めは一緒に行動していたインデックスとステイルにパーティーのことを伝えていた。



「へえ、土御門の彼女がレベル5になったのかい。」
「それってそんなにすごいことなの?」
「そこで疑問形になるあなたにミサカはミサカは驚愕してみたり!!だって学園都市に今のところ8人生存確実なのは6人しかいないんだよ!!ってミサカはミサカはあの人の事を思い出してみたり。」

「生存確実って…ネセサリウスなみに不穏な言葉が出たな。」
「そういえば美琴は3番目だよね?」

「そうそう、ただし生存確実な人だけで行くと2番目だよってミサカはミサカは教えてみたり。」

「ところでパーティーと言ってたがどこでするんだい?この子の食慾は半端じゃないよ。」
「すている忘れたの?この街には『喰わせ殺し』があるんだよ。」
「おおっ!!それは良いアイディアかもってミサカはミサカはあの人に電話してみたり!!!」

プルル
『なンだ打ち止め?』
「ふふふっあなたに勝ったってミサカはミサカは電話を取る早さを自負してみたり。」

『…切るぞ。』
「ちょっと待って!!インデックスが来るからパーティーを『喰わせ殺し』でやったらどう?ってミサカはミサカはあわてて用件を伝えたりする!!!」

『おっ、それいいなあ。ンじゃ他のやつと相談するわ。決まったらまた電話する。』
「それじゃーねーってミサ」

ブチッ

「最後のあいさつも聞かずに切りやがったってミサカはミサカは膨れてみたり。」



 打ち止めとの会話を一方的に終えた一方通行は、当麻に打ち止めの考えを伝える。
 しかし当麻は浮かない顔である一つの可能性を示唆する。

「なあアクセラ、『喰わせ殺し』があったのは神奈川でしかも学園都市にオープンするって店長が宣言したのって正月だぞ。いくらなんでも間に合わないだろ……」
「……そういやァそうだよな。たかだか一週間程度でオープンなんて出来るわけねェか」

 当麻の考えに納得した一方通行は、かねてより考えていた土御門への相談をする為に電話をかける。

『おおアクセラにゃー。実は禁書目録対策のすっげー耳寄りニュースをゲットしたぜよ♪』
「それってまさか『喰わせ殺し』が学園都市にオープンしたとかって話じゃねェよな?」
『ありゃりゃ、知ってたのか。その通りぜよ。しかも今日オープンで場所は第七学区の俺達の寮からそんなに離れてないというオマケ付きですたい!』
「……普通なら第四学区に店を出すだろ、学園都市の常識からいってよォ」

 土御門がゲットした情報は実は木山が昨日街をウロウロした時に、むやみに豪快な男(店長)から貰ったチラシを彼に見せたから。
 これには土御門も驚くしかなかったが、インデックスの存在を危惧していただけにこの展開はまさに天の助けとも呼ぶべきものだった。
 そのことはその場にいた美琴、黒子、月夜にも伝え、さらには他のパーティー参加者にもその旨を伝え終えていた所なのだ。

『てなわけでアクセラは打ち止め達に『喰わせ殺し』の場所を伝えて欲しいぜよ。パーティー開始までは自由時間で夕方の5時になったら禁書目録たちの教会に集合も忘れずにな』
「ああ、了解だ」

 そう言って、アクセラは電話を切ると当麻に土御門からの情報を伝える。
 それを聞いた当麻は一旦寮に戻ることを一方通行に伝え、その場を後にした。

「今は……げっ、もう午後1時か。昼飯まだだったな、仕方ねェがクソガキ達と合流してメシにすっか」

 一方通行は打ち止め達と合流し、昼ご飯を食べるついでにパーティーのことを伝えようと考え、打ち止めと落ち合う為に連絡を入れる。
 その頃、美琴と黒子も時間が余ったので一度寮に戻ることにする(黒子はこの後でジャッジメントの仕事有り)。
 しかし彼女達は知らない、天草式学園都市支部の対馬と浦上が出迎えようなどとは。





初春と神裂が一七七支部に行く途中に白井に会った。

「あら?初春と神裂さんじゃありませんの?」

「あっ、白井さん!!」
「こんにちは」

「そうそう、聞きましたか!?白雪さんがレベル5になったって話!!」
「ええ、知っていますわよ。なんせ、直接この目で見たんですのよ?」

「さ、さすが白井さん!!で、どんな事を白雪さんはしていたんですか!?」
「さすがレベル5と言ったところでしょうか?雪の竜巻なんて作っておりましたわ、しかも3つも!!あれはとても幻想てきでしたわ…」

「見たいです!!すごく見たいです!!」
「まあパーティーをやるようですし、その時に色々見せて貰えるんじゃありませんの?」

「わー!!それは感激です!!」

いつの間にか上下関係が元に戻っていた。


 第一七七支部のジャッジメント、固法美偉は頭を悩ませていた。
 理由は目の前でお喋りしてる佐天と絹旗にある。

「本来、私はジャッジメントに超しょっぴかれる側なのにここにいることが不思議です。これも超飾利効果というやつでしょうか」
「そういえば最愛って学校にも行ってないんだよね? 普段は何してるの?」
「フッフッフッ、知ってますか涙子。女は秘密を持てば持つほど超いい女なんですよ。いくら義理とはいえ姉妹にもそれは超秘密です」

 佐天は「おー♪」とはしゃぎ、絹旗も得意気にしているが問題はそこではない。
 彼女達二人は固法のムサシノ牛乳を遠慮を知らずにガンガン飲んでいるのだ。

「佐天さんとそこのあなた! 勝手に私の牛乳を飲まないで! 飲むとしてももうちょっと遠慮しなさい!」
「涙子、この人は超何者です? 眼鏡に委員長属性に巨乳、いかにも超あざといこの人は?」
「最愛、否定はしないけど本人の前で言うのはダメだよ。こちらが飾利や白井さんの先輩ジャッジメントの固法美偉さん。固法先輩、この子は親友兼義理の姉妹の絹旗最愛さんです」
「そうでしたか。飾利の先輩ということは私の超先輩でもありますね。はじめまして固法先輩、飾利と涙子の親友にして義理の姉妹の絹旗最愛です。職業は超秘密です」

 丁寧に挨拶された固法だが、二人の所々の遠慮ない発言に切れそうになりながらも何とか怒りを抑えて、冷静に対処した。

「はじめまして絹旗さん。……ところで、あなたはもう少し礼儀を覚えた方がいいわよ。そんなんじゃ将来困るでしょ?」
「それは超心配無用です。私なら超大丈夫ですから、色々と。それよりもその超けしからん巨乳の秘密はこの牛乳ですか?」
「け、けしからんって……! す、好きで大きくなったんじゃないわよ! 佐天さんからもこの子にもう少し言葉を選ぶように注意しなさいよ!」
「まあまあ固法先輩。最愛は基本、こんな感じですから。そんなに怒ってると身が持ちませんよ」

 佐天がまったく当てにならないことに肩を落とした固法は、早く黒子と初春が来ることを心から祈った。
 その祈りが通じたのか、初春と黒子、そして神裂が第一七七支部に到着した。

「あら、佐天さんに絹旗さんじゃありませんの」
「こんにちは白井さん」
「久しぶりですね超変態ジャッジメントの白井さん」
「だ、誰に向かって言ってますの? このチンチクリンが」

 出会って早々、火花を散らせる黒子と絹旗に胃が開きそうな思いを抱く固法。
 初春と佐天が止める気が無いので仕方ないとばかりに神裂が止めに入る。

「二人とも喧嘩は止めなさい。ここでは人の迷惑になりますし、何より飾利が怒ってしまうではないですか」
「う、初春が……そ、それでは仕方ありませんわね。命拾いしましたね、怪力チンチクリン」
「神裂さんがそう言うなら超従うしかありませんね。飾利に迷惑は超かけたく無いですし」
「あの、喧嘩を止めてくれてありがとうございます。ところであなたは初春さんのお母さんですか?」

 黒子と絹旗の喧嘩を止めてくれた神裂に固法はお礼を言うが、その後の不用意な発言に神裂はショックを受けて拗ねてしまう。

「ちょっと固法先輩! 神裂さんに何てこと言うんですか! 確かに教師してますけどれっきとした18歳なんですよ!」
「そうなんですの! わたくしもてっきり20代前半くらいとばかり……」
「まったく超ひどい人ですね。いくら老けて見えるっていっても飾利のお母さんというのは超あんまりです」

 フォローに回る3人だが、その発言でさらに拗ねてしまう神裂を初春が宥めていた。

「飾利、みんなが私のことを、私のことを……」
「大丈夫ですよ火織お姉ちゃん。火織お姉ちゃんは立派な18歳ですし、ちゃんと可愛い所もありますから」



「分かってくれるのは涙利だけです!!」
「よーし、よーし」

「(初春さんの方がお姉さんに見えるのは私だけかしら…?)」
「「(そんな事(超)ありません…)」」

二人は素直に同意した。



そしてその近くの食堂では…

「おーい、健宮!!今日は帰っていいぞ!!」
「分かりました!!お先に失礼しますのよね!!」

パパッと着替えて巡回。怪しい術式や魔術師はいないかの為だ。そして…

(うわっ!!思いっきりいたのよね!!あれは黒曜石のナイフ…?神の右席候補ではなさそうだが一応天草式、他の魔術師に連絡!!あとは人払いなのよね!!)

そしてこんな声が聞こえた。

「上条当麻…殺す…!!御坂さんはぼくが守る…!!」

「(うわー思いっきりいっちまってるのよね。あっ対馬?あやしい魔術師を見つけたのよね!!天草式、また他の魔術師に連絡なのよね!!)」
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