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0-2/14-25 - (2010/05/30 (日) 18:01:21) のソース
そして超ドン引きした。 「ちょ、超何なんですかこれわ!?」 「…多分ウエディングケーキならぬウエディングチョコケーキですの…」 「せやなー……ようこんなもん送ってきたな…」 「みんなもうこの状態に慣れてる気がするのよな……」ため息交じりに建宮が言う。 「そりゃー、当麻お兄さんですから」 「「「「ですよねー!」」」」 全員一致。 「で、さらにこれに学生寮の分もあるんやと。」 「超世界一もらってるでしょ超確実に!!」 「で、さすがにこの家に入りきるか私不安なんですけれども…」白井が言う。 そして佐天が言う。 「でもその中でもこのウエディングチョコ見た美琴姉さんがどういう行動とるか……」 「その間だけでもわてら外にいた方(逃げた方)がええやろな。いちばん高そうな電化製品持って」 「「「「ですねー。」」」」 この量と質でおそらく御坂の堪忍袋の緒が切れると判断した5人は避難準備を始めるのだった。 そうとは知らない配達業者がトラックもろとも黒こげになるとも知らずに…… ---- 同時刻 上条の実家では。 上条刀夜がチョコ(の入った箱)の山を見て 「…当麻のやつ、もらいすぎだろうこれは」 「あらあら、刀夜さん羨ましいのかしら??」 「そ、そんなわけないだろう私だって若かりし頃は……はっ!」 刀夜はうっかり口を滑らしたという感じで口をふさぐがもう遅い。 振り返らずともどす黒いオーラが後ろから漂っている。振り返ったら間違いなく陰影がすごい というより陰影しかない妻が仁王立ちしていることだろう。 「確かに刀夜さん、私とバレンタインにデートした帰りには絶対にお宅まで連れてきてくれませんでしたからねえ」 刀夜は詩菜とデータした後、自宅前に積まれたチョコの山を詩菜にばれないように処理していたのだ。 「は、ははは母さんや それはもう昔のことだし、な?」 そう言ってごまかしに入る刀夜。 だが。 そのタイミングを見計らったかのようにチョコの山から包みが一つ落ちてきた。 英語で書かれていることからおそらく海外からだろう。 まったく当麻の奴 世界規模で女たらしをしているのか と刀夜が他人事のように思っていたが。 包みを拾い上げた詩菜が。 その宛先を読み上げる 「宛先は Toya kamijo ですか……」 一気に気温が100度下がった。 「あらあら、刀夜さん的には妻がいても女の子に手を出しちゃうのかしら??」 「待ってくれ母さん!! 多分それは仕事の取引s」 「問答無用!!!!!!」 刀夜がその夜 家に入れてもらえず野宿する羽目になったのは言うまでもない。 ---- その頃、トライアングルカップル改めポリアモリーカップルはというと、真夜の携帯で小萌と電話していた。 「で、俺たちの結果はどうだったのですか?」 『あ、そうでしたね。すっかり三人の成長の事ばっか話してしまいましたね。』 そう、先ほどまで小萌が今までのポリアモリーカップルの成長を話ばっかしていたのだ。 『それで、三人のシステムスキャンの結果なんですが、まずは真夜ちゃんはレベル4になったのですよ。』 「え!?真夜君レベル4になったの?」 いきなり電話が赤音に代わっていた。 『あれ?さっきまで真夜ちゃんと話していたのに、なぜ赤音ちゃんに代わっているのですか?』 「それは、私が真夜君に代わって言ったから。」 『そうなのですか。じゃあ次は赤音ちゃんの結果を言いますね。赤音ちゃんも真夜ちゃんと同じくレベル4になりましたのですよ。』 「おお、真夜も赤音も凄いじゃないか。」 今度は真昼に代わっていた。 『今度は真昼ちゃんに代わったのですか!?』 「俺も聞きたかったからな。それで、俺の結果はどうだったのですか?」 『真昼ちゃんはレベル3になりましたよ。3人ともレベルが一つずつ上がったのですよ。』 「そうなんですか。じゃあ真夜に返すな。」 真昼はそういうと、真夜に携帯を返した。 「すみません。二人が代わってと言うもんで。」 『別に良いですよ。それと木山先生からの伝言なんですが、今日から訓練はしないとのことで。』 「そうなのですか?じゃあこれからは放課後は自由にして良いのですか?」 『そうなのですよ。それじゃあ木山先生の伝言も伝えた事ですし電話切りますね。』 小萌はそういうと電話を切った。 「おっしゃー!!レベル4だ!!ひゃっほーい!!」 「真夜、はしゃぎすぎだろ?まあ俺も色んな意味で嬉しいがな♪」 「ふっふふ~ん♪このまま行けばレベル5になれるかもね!!」 「「いや、それはない」」 「姉弟そろって即否定!?」 何て楽しげに話ながら真夜の家に向かっていった。 だが、途中の公園で露出狂の女が十歳位の男の子を抱き締めていたが、あえてスルーした。 ---- 「何でカミやんはこんなにモテるん……やッ!!」 ドーン!!テッテレテ~♪120て~ん♪ その頃上条家にいた五人は、美琴の怒りから逃れる為、上条家の地下の『ゲームルーム』にいた。 最初は外に逃げようとしたのだが、またまた宅配便が来たので居留守を使うことにしたのだ。 ちなみになぜ『ゲームルーム』かと言うと、ここなら無料でゲームセンターのゲームで遊べるのだ。 だがクレーンゲーム等の類は無く、全部と言うわけではないだろう。 おっと、話を戻すとしよう。 青ピがパンチングマシーンの最高記録を更新すると、黒子がすぐさま抱きついてきた。 「さすが○○様!!最高記録更新ですわ!!」 「いやー、そこまでの事ちゃうて~」 「う~、私の最高記録が……」 佐天は自分の最高記録を打ち破られ、青黒の近くでうなだれていた。 だが、そこに絹旗が出てきて佐天に手をさしのべる。 「著安心してください!!私が涙子の敵を取ってきます!!」 「さ、最愛……」 絹旗がパンチングマシーンの近くにたつと、100円の代わりにボタンを押す。 そして絹旗は構えた。だが、 「最初に言っておくけど、それは能力使用禁止なのよね」 それを聞いた瞬間絹旗は動けなくなった。 「そ、そんなの超嘘っぱちです! だってこの地下室って能力者が能力使っても超壊れないって……」 「それは建物の強度と一部のアミューズメント施設に言えることよな。中には能力使用禁止のものだってちゃーんとあるのよね。上条当麻のことを配慮してな」 学園都市最強やローマ正教最強を倒した当麻だがシステムスキャンではレベル0の無能力者扱いにされてしまう。 それに当麻の友達には能力者じゃない者達も居るということを考えた美鈴の計らいによるものだったりする。 「くっ、超仕方ありませんね……。でも青髪さんの得点なら能力を超使わなくても……建宮の超バーーーーーカっ!!」 もう絹旗の暴言に悲しいことにすっかり慣れてしまった建宮だが、それでも聞く度に少しばかり傷付いてしまう。 “ドーン!!”という大きな音を立てたパンチングマシーンから聞こえてきた点数は、 『テッテレテ~♪ 117て~ん♪』 「あーーーっ! 超惜しかったですーーーーーっ! ごめんなさい涙子! 私はあなたの敵を超取れませんでした!」 青ピの得点まであと少し及ばないもので、悔しさのあまり絹旗は佐天に抱きつく。 悔しがる絹旗をあやしつつ、佐天は負けた理由を理不尽にも建宮に擦り付ける。 「最愛は良くやったよ。○○さんの得点まであと少しだったんだからさ。悪いのは掛け声に使われた建宮さ……建宮だから」 「ちょ! 何で絹旗の負けた原因がわしにならなきゃならんのよ! つーか佐天! どうしてわしのことを呼び捨てにわざわざ呼び直した?」 「んー、なんとなくかな♪ 建宮って大人の威厳とかあまり無さそうだから。それにこれは親しみを込めてフランクな感じで話してるんだから悪いことじゃないよ」 いきなりタメ口になった佐天に納得出来ない建宮だったが、佐天に上手く言いくるめられて納得してしまう。 そこで建宮がここに来た目的、すなわち初春のチョコ(正しくは義妹トリオチョコ)の件を思い出す。 「あーーーっ! そういえばすっかり忘れてたのよ! 佐天、絹旗。飾利姫のチョコを寄越すのよ!」 「うわ、この超オッサン、私達ガン無視で飾利のチョコしか食べない気ですよ……」 「ん……? 私達、とな? つまりお前さん達もわしにチョコを? ……そうか、それは失礼な態度を取ってしまってすまんかったのよ。ありがとな」 「(うっ、こんなに素直にお礼を言われると心苦しいけど……それはそれだもんね♪)じゃあ早速。建宮、口開けて。今からあたしのチョコを放り込むから」 義妹トリオチョコ、まずは佐天のチョコ、すなわち99.9999999%チョコを食す建宮。 口に放り込まれ、何の警戒もせずに佐天のチョコを噛んだ瞬間、生まれて初めて味わう境地の苦味を体験することに。 「にっ、苦っ!!!! み、水! ガフッゲホッ! も、もしくは甘いチョコを! ゲフッゴフッ!」 「言っとくけど他のモノで誤魔化したり吐き出したりしたら飾利のチョコはあたしが食べちゃうからね♪」 味覚でこれほどの苦しみを味わったことの無い建宮、しかしこれを食べないと初春のチョコが食べられないとあって何とか食べきった。 肩で息をしてる建宮に続けて絹旗の火薬チョコが襲い掛かるかと思われたが、青黒からストップがかかる。 「ちょい待ちぃや絹旗ちゃん。あない苦しんどる建宮はんにアンタのチョコは止め刺すようなもんや。きっととんでもないチョコなんやろ? それも」 「○○様の仰るとおりですわ。きっとそれは建宮さんも覚悟されてることでしょう。建宮さんが回復されるのを待ってからでも遅くはありませんの」 「……それもそうですね。じゃあ建宮が回復するまで超遊ぶついでに待ちましょう♪」 こうして絹旗に付いていくように佐天、青黒は建宮の体調が回復するまでゲームで再び遊ぶことに。 ---- その頃、土白が『喰わせ殺し』へと到着、すぐさま店内に突入する。 目的はそう、インデックスとステイルを上琴新居二号を連れて行くという建前のもと、二人のデートを冷やかす為である。 「どうもー!!ういういしいお二人さーん!!」 「チュ~ぐらいはしたのかにゃー?」 入ってきてそうそう、食べ物を取りに来てる聖職者の二人をからかう白雪と土御門。 その聖職者、インデックスとステイルは何も入っていない口で思わず吹き出してしまった。 「つっ、つつつつつつつつつつつつつ」 「咬みすぎ咬みすぎ」 「土御門!!君は何を言ってるんだ!?」 「そっ、そうなんだよ!!なんで私とステイルが付き合ってることになってるんだよ!?」 「えー?私たち、まだそんなこと言ってないよねー?」 「月夜の言うとうりだにゃー」 ううっ、とひるむ二人。土御門と白雪の周りにはみーんなでれでれしていて恥ずかしがる人間が居ないため、からかうのが楽しくなってきてしまう。 「そっ、そんなことより!!二人は何をしにきたんだよ!?」 「あれ?聞いてなかったかなー?元春がステイル君に連絡したはずなんだけどー?」 「もしかしてステイルはインデックスちゃんの食べる姿に惚れ惚れしてたのかにゃー?」 周りから聞けばそんなことあり得ない(理由:インデックスの食べる姿は正に猛獣だから)のだが、ステイルにはそんな常識は通じない。 ステイルはインデックスにとことん惚れ込んでいるため、インデックスのどんな姿にもよくじょ……うではなく、惚れ惚れしてしまうのだ。 「とっ、とにかきゅ!!」 「噛んでる噛んでる」 「さっさと上条当麻の家にいくじょ!!」 「あっ、また噛んだ」 ステイルはお会計をすませると、インデックスの手を握りさっさといってしまった。 「さりげなく手なんか繋いじゃって、ういういしいなー」 「全くだにゃー。あっ、ステイル!!そっち逆方向!!」 そのころ、上琴は後少しで家に着こうとしていた。 それが美琴の嫉妬のカウントダウンになるとも知らずに……。