「上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/17スレ目短編/578」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/17スレ目短編/578 - (2011/07/24 (日) 22:33:39) のソース

*上条当麻の幸せ生活
#asciiart(){{{


AM6:00『1日の始まり』

「………」

日が少し昇りカーテンから朝日がこぼれようという時間帯、上条は無言で目を覚ました。
起きなければならない時間までまだ1時間近くある。
だが上条は毎朝必ずこの時間に目を覚ます。

(美琴……幸せそうだな……)

なぜならば隣で寝ている美琴が目を覚まし抱きついてくる時間だから。
美琴は上条が起きていることに気づいていない。

そして美琴が上条から離れベッドから降りて行くのを確認してから再び眠りにつく―――


AM7:00『上条起床』

午前7時ジャストに美琴は絶対に上条を起こしにくる。

「ほら当麻朝よ!起きた起きた!!」

やはり来た。こうやって好きな人に朝起こしてもらえることはとても嬉しい。
美琴はゆさゆさと揺すってくるがまだ寝たい。
だが今日は絶対に遅刻してはいけないので

「ん……おはよ美琴……」

そう言って上条は上半身を起こした。

「ありゃ?珍しいわねすぐ起きるなんて。」
「ああ…今日だけは絶対に遅刻しちゃいけないからな。」
「……起きなかったら『あれ』で起こしてあげたのに……」

美琴の言う『あれ』とは上条を『あなた』と呼ぶ必殺技のことだ。

(……もう少し寝とけばよかったかも…)

上条としてはぜひとも『あなた』と美琴に呼ばれたい。
なぜかって?そりゃ夫婦みたいだから……

「朝ご飯できてるから早く顔洗ってきてね~♪」

そう言って台所へと戻っていく美琴の背中を上条はボーっと見ていた。

こうして毎日上条当麻の幸せな生活は幕を開ける。


AM7:10『2人で朝食』

上条が洗面所から戻ってくるとテーブルの上にはもう朝食が並べられていた。
相変わらず朝から豪華だ。

「今日は洋食か、美琴の料理はバリエーション豊富で毎日が楽しみだな。」
「楽しみ……えへへ…」

そして2人はイスに座り2人そろって食べ始める。
いつも上条のほうが後からやってくるが美琴は絶対に待っていてくれる。

(なんかそれだけのことがすげぇ嬉しい……)

これで毎朝上条の幸せ指数はアップする。


AM7:45『上条出社』

「さて……書類よし、財布よし、そして美琴の弁当よし!準備完璧!!」

一通り確認をして上条は『窓のないビル』へ出社する。

今日はついに科学サイドと魔術サイドとで友好条約が結ばれる日だ。
これまでできるだけのことはやってきた。

(うまくいきますように……)

上条は玄関で静かに祈った。

「よし、じゃあ行ってくるよ。」
「うん、うまくいくといいね!」

美琴は優しく励ましてくれた。これだけで勇気がでる。
そして上条が美琴にいってきますのキスをしようとすると……チュ

「―――え、」
「う、うまくいくようにおまじないよ!頑張ってきてね♪」

まさかの先制攻撃だった。
キスをしてきた美琴はどうやら恥ずかしいようで顔を赤くしている。

「お、おう……」

それだけ言って上条は出発する。
その際美琴は満面の笑みで見送ってくれた。
これはもうやる気が出るに決まっている。

「……よっしゃあ!!今日も1日美琴のために頑張りますかぁ!!」

上条は周りのことも気にせず大声を出しご機嫌で『窓のないビル』へと向かった。


AM8:15『窓のないビルの到着』

「ありがとな、結標。」
「はいはい、次は……メルヘンか…」

結標は愛想なくそう言ってどこかへテレポートした。
通常ここへくる場合はどこか別の場所で『案内人』と待ち合わせテレポートでここへ来る、という手順になっている。

「さて……今日の部屋はと……」

上条は今日の会議が行われる予定の会議室へと向かった。
だが廊下が地味に暑い、さっきテンションが上がりすぎて結標との待ち合わせ場所まで走ったため汗が浮き出てくる。
鞄からタオルを出し、顔の汗を拭こうとした……が、その手が止まった。

「………美琴の匂いがする…」

実はこのタオル、昨日美琴が1日持ち歩いていたのだ。
前の洗濯物の件でこの『特製美琴タオル』を思いついたのだが上条はそれを知らない。

「うわ、やべーこれ、何これ超いい。マジ美琴。」

足も完全に止まり廊下に突っ立っている。
タオル1枚でものすごく癒される上条だった。
だが……

「……上条のやつ何してんだ?」
「さあ……?」

同じく会議室に向かっていた浜面と垣根にバッチリ見られていた。


AM9:00『会議準備中』

「上条、そのファイル取ってくれ。」
「あいよー。」
「上条ォ、こっちのパソコンにそのデータ送ってくれェ。」
「ちょっと待って…」
「上やん、お茶入れてきてくれないかにゃー?」
「だから待てって!ていうか茶くらい自分で入れろ!」

まもなく会議が始まるということで大忙しだ。主に上条が。
すると土御門が

「まあお茶は冗談としてねーちんたちをそろそろ呼んできてほしいにゃー。あ、部屋にはまだ入れるなよ。」

魔術サイドとのパイプ役でもある上条にとってこれは1つの仕事だ。
そして魔術側のメンバーを呼ぶために部屋をでると

「ん……お!美琴からメールだ!何々……」

その内容は……

『もうすぐ始まるんでしょ?頑張ってね!』

上条はマジで全力で頑張ろうと思った。
ここで条約締結がもし失敗すれば学園都市には危険がおとずれる。
それはつまり最愛の彼女、美琴にも危険があるということだ。

「よし!絶対に成功させるぞ……ん?続きがあるのか……」

下にスクロールするとまだ続きがあった。

『会議には女の人が多いみたいだけどもし何かあったら……わかってるわよね♪』

音符マークが逆に怖い。
上条はマジで気をつけようと思った。


AM9:40『会議スタート』

いろいろあったが会議はスタート目前。
司会は両サイドに顔のきく上条だ。

科学サイドは親船最中を筆頭に貝積やその他数人前からいた理事会メンバー、
それから新しく加入した一方通行、浜面、雲川。
そして『補佐』として垣根、麦野、絹旗、結標が参加している。

ここからわかるようにアレイスターはすでに統括理事会から姿を消している。

対する魔術サイドのメンバーはローラを筆頭にマタイ=リース、クランス=R=ツァールスキー、フィアンマ、エリザベスの代わりに来たキャーリサ、科学側から被害を受けたシェリー、ヴェント、場の雰囲気が悪くなった時に和ませるためにオルソラ、そして以前上条と同居していたインデックス、以上9名。
『補佐』は神裂、ステイル、アックア、騎士団長。

ただ『補佐』というのは名ばかりで『護衛』と言ったほうが正しい。
万が一のことも考えて両サイドともトップクラスの戦力をそろえている。

そして土御門だが両サイドに属する上、多重スパイという立場から姿を見せていない。
いつも会議前だけ手伝ってどこかへ姿を消している。

「えーそれでは……ただいまより科学サイドと魔術サイドによる合同会議を始めたいと思います。」

学園都市の、いや世界の命運をわける会議が始まった―――


PM0:30『会議終了』

「ふう……終わったな……」

3時間近い長い会議が終わった。
結果は

「やったな上条!大成功だ!」
「ああ!これでようやく平和への第一歩だ。」

浜面と上条は廊下で喜びをあわらにした。

正直途中は結構まずい雰囲気になった時もあった。
フィアンマは第3次世界大戦の元凶、シェリーやヴェントも学園都市に攻撃してきたことがあったからだ。

だが上条の熱血的な説得と最終的にはインデックスの
『とうまは私を守ってくれてたんだよ?だからとうまが科学サイドを指揮するなら何も危ないことは起こらないんだよ!』
という言葉により条約締結が決まった。

(これで美琴に危険が及ぶこともない……ほんとよかった…インデックスにはお礼を言わないといけないよな。)


PM2:00『お昼ご飯』

1時間ほど魔術サイドのメンバーと話していたためお昼を食べ損ねた。
なので少し遅いが上条達男衆は昼ご飯を食べるために『窓のないビル』から出て集合していた。
昼ご飯、といっても各自彼女に作ってもらったお弁当だ。

本当はもっとやることはあったのだが親船ら元からいた理事会メンバーが『こんな日くらい若い者はゆっくりしておいで』という言葉に甘えさせてもらった。

今いるのは上条、一方通行、浜面、土御門、垣根の5人。
いつもは女子陣も来るのだがなぜか今日はいない。

「おう、遅れてすまねぇ。」

そこに半蔵、黒妻が登場。
いつもはこのメンバーに青髪ピアスを加えた8人でいろいろすることが多い。
だが今日は青ピの都合が悪いので7人だ。

このメンツで統括理事会で働いているのは上条、一方通行、浜面の3人。
土御門は相変わらず多重スパイ的なことをやっており、黒妻はアンチスキル、半蔵は情報収集系の仕事、垣根は統括理事会の護衛長だ。

「条約締結成功したんだってな。」
「ああ!だから今日はパーっといこう……?」

上条はそこまで言ってあることに気づいた。

「条約締結おめでとうございます!!」
「どうも上条さん、おめでとうございます。」

半蔵は郭を、黒妻は固法を連れている。

「あ、どうも…」

今日は男だけの予定では?と思ったところへ、

「おまたせー!ってミサカはミサカは元気よく挨拶してみたり!」
「おーあにきー、うまくいったんだってなー。」
「はまづら…おめでと。」

ぞろぞろと各メンバーの彼女が登場。

「おいおまえら…これどういうこと?」
「いや別に?」

まさかはめられた?だから女性陣はこなかったのか?
でもまあ垣根にもいないからいいか、と思った矢先…

「ていとくーん!おまたせしましたー。」
「おう、丁度だな。」

垣根の彼女も登場、これで彼女が今いないのは上条のみとなった。

「……お前ていとくんなんて呼ばれてるのか…」
「おお、いいだろ。」

上条だけでなく全員あきれた様子だった。
そして全員の視線が垣根から上条に移された。

「な、なんだよお前ら…」

圧倒的なアウェー感を感じる。

「あれ~上やんの彼女さんはいないのかにゃー?」

まず土御門。

「そういや姿が見えねェなァ。」

一方通行もにやにやしながらこちらを見ている。

「いつも彼女にべったりの上条にしては珍しいな。」

黒妻も続いた。

「もしかして今日は彼女連れて集合ってこと知らなかったのか?」

さらに垣根、上条はそろそろお前ら黙れとか言いたかった。
ここまでで明らかにはめられたことがわかる。

「なんだよ上条、お前らしくないな!」

今度は半蔵だ、ちなみに黄泉川には振られている。

「つーかお前パーッといこうって言ったけど弁当食ったら2人で行動するからな。」
「え!?」

それは予想外、浜面お前何ぬかしてんの?
と、思ったが全員そういう考えらしくうなずいている。

「ていとくん今日はどこ行きます?」
「そうだな……まだ時間はあるし遊園地でも行くか?」

隣では垣根と垣根の彼女がそんな会話をしていた。

「ま、マジか……」

上条はなんだか泣きたくなった。


PM4:15『上条帰宅』

「うう……不幸だ……」

上条は1人寂しくマンションへと向かっていた。
結局あの後、彼女と弁当を食べているところを見せつけられることとなった。
さらにご飯後は本当にメンバーは彼女とどこかへ行ってしまった。

早く美琴に会いたい、会って癒されたい、その一心から少し早歩きになる。
そしてマンションに到着。

「ただいまー!」

が、美琴の反応はなかった。
靴はあるので帰って来ているはずだ。不思議に思ってリビングに向かうと

「美琴…?…あ……」

美琴はソファーですやすやと気持ち良さそうに寝ていた。
その寝顔がとてもかわいらしい。芸術作品のようだ。
上条は一瞬にして癒された。

「天使だよおい……」

そして上条は美琴鑑賞タイムに入った。


PM4:30『美琴鑑賞』

「おお……超可愛い……」

どれだけ見ても飽きない、飽きるわけがない。

「よし、今度はこっちから見てみよう。」

そして上条は様々な角度から美琴鑑賞を楽しんだ。


PM4:45『美琴鑑賞2』

「~♪ああ~幸せだ~♪」

ここでふと時計を見てみると…

「……もう30分も見てるのか……」

思った以上に時間が経っていた。

「……もうちょっとだけ見よ。」


PM5:00『ご飯を作ろう』

たっぷり30分以上も美琴を鑑賞した上条は元気100倍、まるで酸素カプセルに10時間ほど入っていたくらい元気になっていた。

「よし……美琴は寝てるし飯でも作るかな。」

そう言って上条は台所へと向かった
だが最近は美琴に家事をまかせっきりにしていたこともあり料理を作るなんてのはかなり久しぶりだ。
少し不安はあるが冷蔵庫を開け準備に取りかかる。

「えーと…野菜室にはじゃがいも、にんじん……こっちには肉もあるな…」

美琴が買い出しをしてくれたのだろう、冷蔵庫の中には大量の食材が入っていた。
これだけあれば大抵のものは作ることができる。

「作るなら美琴を喜ばせるレベルの物を作らないとな!」

上条は気合いを入れて料理を開始した。


PM6:35『完成』

「な、なんとかできた……」

1時間以上をかけて上条特製カレーは完成した。
途中いろいろあって時間がかかってしまった。
だがまだ美琴はまだ起きてこない。

上条はリビングへ美琴を起こしに向かう。

「美琴ー?もう6時半だぞー?」

いつも朝起こしてもらうのと同じように軽く揺する。

「ん~……ふぁ…とーま…?」

美琴は寝ぼけた様子でこちらを見て来た。

「お~起きたか!もう飯ならつく「わーい当麻だぁ!!」!!?」

美琴はいきなり上条に飛びついた。
どうやらまだ寝ぼけているようだ。

「えへへ~夢にまで出て来てくれるなんて……嬉しいな…」
「み、美琴たん!?これは夢なんかじゃ―――」

ここで上条は美琴に唇を奪われた。

「んん…せっかくの夢なんだし普段はできないことを……」
「だからちが―――」

再びキス、普段美琴からキスをしてくることはほぼない。
このギャップに上条はやられた。

(もう夢ってことでいいや……)


PM6:40『美琴覚醒』

「うう……」

美琴は顔をこれ以上ないというほど真っ赤にしてリビングのイスに座っていた。

「美琴?落ち着いたか?」
「ま、まだ……」

どうやらかなり恥ずかしいようで俯いてふるふると震えている。
そんな美琴を見て上条は『あ、かわいい。』とか思った。

「とりあえず飯にしようぜ、カレー作ったから「ッ!!?」さ。」

美琴は急に立ち上がった。

「え?ど、どうした?」
「つ、作っちゃたの……?」

それを聞いて何かまずいことをしかたと思った。
美琴には何か作りたい料理があったのだろうか―――

「!?どうした美琴!」
「ご、ごめんなさい……私寝ててご飯作れなかった……」

美琴は涙声で謝ったきた。

「いやそんなの謝らなくていいから!別に美琴がご飯作らなきゃダメって決まりはないんだからさ!」

上条は大慌てで美琴をなだめた。
しかし美琴は料理を作れなかったことをまだ悔やんでいるようだ。

「……ダメなの…」
「え?」
「私は当麻のお嫁さんなんだから……妻が料理を作るのは当たり前だもん…」
「うぉう……」

その可愛さは反則だった。


PM7:00『晩ご飯』

「「いっただきまーす!」」

上条の作ったカレーを暖め直してようやく晩ご飯。
上条はどきどきしながら美琴がカレーを口に入れるところを見ていた。
美琴の感想は……

「うんおいし~!当麻って料理も上手ね!」
「ほ、ほんとか……ってまあ上条さんにとってこれくらい朝飯前だけどな。」

かなりの好評価。
上条は当たり前、と見栄を張ったが心の中ではかなり喜んでいた。

(イエス!!美琴超笑顔じゃん!)


PM8:00『団欒』

やはり団欒と言えば上条座椅子が定番。
今日も美琴は上条座椅子を楽しんでいた。
そして上条は鼻歌を歌いながら後ろから美琴を抱きしめている。

「当麻?なんか機嫌いい?」
「え?まあな。」
「何かあったの?」
「いやいや~そんなんじゃありませんことよ?」

機嫌が良くなるに決まっている、なぜならば

「だって……美琴たんからあれだけキスしてくれるなんて上条さんは嬉しくて嬉しくて!」
「!?あう……」

美琴は晩ご飯前のことを思い出したようで顔を真っ赤にした。
普段あまり自分からキスをしない美琴にとってあれは恥ずかし過ぎるらしい。
上条はご機嫌で美琴の頭をなでていた。


PM8:30『引き続き団欒』

「それで男だけでご飯食べに行くんだと思ってたら全員彼女連れてて……」

「私を呼べば……ってその時間は無理か…初春さんも来たの?」

「ああ、来てたぞ。でもなんであの時間帯は美琴の都合が悪いことをみんな知ってたんだろ…」

「……それ多分私が初春さんに話したからね…」


PM9:00『まだまだ団欒』

「そうだ、こないだのデートの時の写真現像してきたわよ。」

「おお!ありがとな!どれどれ……」

「ほらこれ映画館で撮った写真よ、こっちは……ネコランドのね。」

「ああネコミミつけて回った時のやつか。(……もう1回ネコミミ美琴見たい…)」

「……なんで私の頭見てるのよ?」


PM10:00『美琴お風呂へ』

「今日も私から入るの?」
「ああ、前みたいなことされちゃたまらんからな。」

ここ数日は美琴が先にお風呂に入っている。
美琴は名残惜しそうに上条から離れた。

「じゃあお先に入るわね……覗かないでよ?」
「覗かねーよ!」

そして美琴は風呂場へと入って行った。

「……行ったか?」

上条はそれを確認してから……


PM10:05『???』

「ふぅ……当麻は私とお風呂入るの嫌なのかな……」

美琴は体を洗おうとしながらそう呟いた。

「嫌じゃないぞ?」
「え」

ガチャ、という音とともに上条登場、覗くとかいうレベルじゃなくて普通に入っていた。

「ちょ、アンタ…!!?」
「どうしたんでせう?美琴たんはこないだこんなふうに入ってきましたが?」

慌てる美琴を見て上条はにやにやと笑みを浮かべる。

「さて美琴たん……」
「な、何?」

美琴は持っていたタオルで大事な部分だけは隠している。

「上条さんが隅々までキレイに洗ってあげよう!!」
「!!?」

上条はずかずかと美琴に近づき背中を洗おうとした。洗おうとしたのだが

「「あ」」

上条が腰にまいていたタオルが落ちた。前回と同じような展開だ。

「!?あ、あ、あ、アンタ……」

美琴は顔を真っ赤にした。
なぜならば――――――落ちたタオルの下はモロだったからだ。

ということはもちろん

「ふにゃー。」
「美琴ここ風呂場だからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!!!!」

上条の悲鳴が夜空にこだました。


PM11:00『お風呂上がりの…』

気絶した美琴を介抱したりいろいろしていたら1時間くらいが経過した。

「美琴……風呂場で電気はダメだって……」
「ご、ごめん……でもさっきのは当麻にも原因あるわよ?」

2人はぐったりと疲れた様子でリビングのイスに座っていた。

「そうだ!今日はおめでたい日なんだし~……」

そう言って美琴は台所からビンを持ってきた。

「これ飲もっか♪」
「おお!いいね飲もうぜ!」

1本ン十万する高級ワインだ。

美琴はさらにグラスと氷を持ってきた。
そしてそのグラスにたっぷりとワインを注いだ。

「はいどうぞ。」
「ん、ありがと。それじゃ……学園都市の平和を祈って……乾杯!」

2人はグラスを手に持ち乾杯する。

「あ~…うまい!やっぱり格が違うな。」
「ほんとおいしい……!」

すっかりいい気分。さらに窓の外に見える夜空の星が雰囲気を作る。

「こんな生活が……いつまでも続けばいいわね…」

美琴はグラスを片手に夜空を見上げた。
そんな美琴を上条は心から美しい、そして護りたいと思った。

「……俺が意地でも続けさせるよ。」
「え?」

上条はグラスを置き、美琴の空いているほうの手を両手で握った。

「俺が……この平和な生活を守り続けるよ。もちろん美琴共々な。」

上条は優しい笑顔を美琴に見せた。

「あ、う、うん……」

美琴も嬉しそうだ。
こうして2人の夜は深けていく―――――


AM2:00『就寝』

「ふぅ……」

上条はベッドで上半身を起こして一息ついていた。
美琴と夜の営みを終えたのだが今日は結構激しかったため少し疲れた。

「当麻大丈夫…?」
「あ、ああ……てか美琴……最初のあれは反則だろ……」

最初のあれ、というのがベッドに行ってから美琴に『美琴でいっぱいよくなってね!』と言われたことだ。
そんなこと言われたら理性がどうのこうのというレベルではない。

「ま、まあいいじゃい!それよりそろそろ寝ないと明日がきついわよ?」
「ん?そうだな……」

そして上条はまた体を横にして美琴を抱き寄せる。

「おやすみ、美琴。」
「おやすみ、当麻。」

(明日も……俺がこの生活を護ってやる…)

そう決意して上条は眠りについた。

これが今の上条当麻の生活、それは昔不幸だと言っていたのが嘘のように幸せな生活。
上条当麻は御坂美琴と一緒に生活することによって不幸どころか世界で1番の幸せ者になることができる。

友好条約締結は成功した、これからも上条の平和で幸せな生活は続いていく―――――

}}}
#back(hr,left,text=Back)
目安箱バナー