とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

13-194

最終更新:

NwQ12Pw0Fw

- view
だれでも歓迎! 編集

小ネタ 今日は何の日?



――ここ数日、お姉さまの様子がおかしいですの。

 その一、話しかけても反応が無い。
 そのニ、よくため息をつく。
 その三、あの馬鹿とよくつぶや…はっ! 

 あの馬鹿とは『あの馬鹿』でしかなく。
 愛しのお姉さまが、本調子でない原因は、あの類人猿のせいなのだ。

 と、それは10日までの話。

 11月11日現在、お姉さまは、打って変わって上機嫌だ。

 その一、抱きついても、寛容的である。
 そのニ、時折、鼻歌が聞こえる。
 その三、あの馬鹿のトーンが明らかに違う。

――お姉さまの身に、一体何が起きたというのですの? 昨日とは明らかに別人…。

「…お姉さま、少しよろしいでしょうか?」
「んー? なあに、黒子?」
「ここ最近のお姉さまは、心ここにあらずのご様子でしたから黒子は心配しておりましたの」
「へ? 心配?」
「ですが、どうやら解決されたようで黒子は安心しましたの」
「え? 何言って、解決ってそんな大事にまでなってるの? っていうか何の話よ?」
「そ、れ、で、何がありましたの?」
「ちょ?! アンタ、目が据わってるんだけど、別に何もないわよ 」
「例えば、あの殿方と、ピーのピーしてピーとかですの!? どうなんですの! お、ね、え、さ、ま!!」
「はぁ?!な 、なななな何言ってんの! アイツとそんな事…まだ早いって言うかそんな…こ、とするわけ」
「……(お顔を真っ赤にされるなんて、おのれぇぇええ類人猿の分際でお姉さまに何をしたーーーー!)」
「…あ、アンタね、絶対誤解してる、何もないホントよ!」
「ウソですの」
「…ないってば!」
「ウソですの!」
「……まぁ、その、あれよ。充電よ充電! 充電しただけ!」
「じゅう、でん?」
「そ、充電、ぎゅーってね! もういいでしょ、あー恥ずかし」
「お姉さま、何を仰って?」
「はい、この話はお終い。ほら早くしないと遅刻遅刻、先行くわよー!」
「お姉さま、お待ちになって! まだ話は終わってませんのー!」
「終わったの!」
  
(終)


ウィキ募集バナー