とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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上条さんのアルバイト 看護師バージョン




おじさん 「兄ちゃん、そこそこ。あ~、気持ちいいわ~。うまいな~、兄ちゃんは」
上条 「いや~、そんなないですよ。ハ、ハハ、ハハハ……」
お姉さん 「そこの若い看護師さん。私もマッサージお願いね~」
おじさん 「おっ、ご指名されとるぞ兄ちゃん。来たばっかりなのに人気だね~」
上条 「ハハ、ハハハ~」

最後の方に渇いた笑い声を出しながら上条は困っていた。
現在上条はアルバイトをしているのだが、今やっているアルバイトは普通ではできないものだった。
上条自身も家にとりついている怨霊(※ちゃんと生きてます)、白いブラックホールが
冷蔵庫の中をきれいに掃除してくれちゃうので家計が圧迫されており
そろそろ、限界が来そうだったのでアルバイトを探していたのだが
今日も例によって例のように例の如く女性〈美女・美少女・ロリ・巨乳(ry〉を助けて病院行き。
不満ががたまっていた上条はカエル顔の先生にその不満を聞いてもらっていた。
すると、カエル顔の先生は傷の処置をやり終えると、どこかに電話をしながらこう言った。

冥土帰し 「患者に必要なものは何でも用意するのが僕の仕事だ」

そんなこんなで上条は看護師をやっていた。
仕事中は何も考えないようにして、休憩時間になったらトイレで頭を抱えていた。

上条 (いやいやいや!おかしいだろ、この状況!用意するのが仕事って、なんてもんを用意してんだよ!
    これ大丈夫なのか!?俺、資格とか持ってないけど捕まったりしない!?)

混乱の真っただ中にいる上条だが、仕事は何気にこなしていた。
さすがに、手術や点滴などの医療は手伝えなかったが
マッサージや包帯を巻くなどの処置がナースさん達と同じぐらいの力量を持っていた。
マッサージは一、二週間の割合で来るこの病院でカエル顔の先生からマッサージを受けている間に
どこをどのように揉めば気持ちいいのかがわかるようになっており、少し手ほどきを先生から受けるだけでマスターした。
包帯の巻き方に関しては、当たり前のように事件に巻き込まれるので少しでも事件終了後の
治療費を浮かせるために軽傷であれば自分で処置できるように土御門や先生から教わっていたのだ。

上条 (まさかこんな所で役に立つとは、上条さんは思いもしませんでしたよ)

そう思いながらも仕事に出ていくというのは律義なものだ。
もうすぐ昼食なので、次の仕事は食事の運搬かな~と思いながら上条は仕事にも出っていった。




場面は変わってここは、カエル顔の先生の診察室。
そこには申し訳なさそうな顔をしたレベル5の第3位こと、御坂美琴がいた。

冥土帰し 「君もあの少年に負けず劣らず、よく怪我をするんだね?」
美琴 「すみません」

美琴の現在の状況は両手にギブスを巻き、頭に包帯を巻いている。
他にも太ももや二の腕に包帯を巻きつけているという少し痛々しい感じだ。
どうしてこうなったのかは、美琴もまた今日も元気よく事件で戦っていたからだ。
どんな事件だったかは、話し出すと長くなるので割愛させていただきます。
とりあえず、これが美琴の現状である。

冥土帰し 「頭をぶつけたりしているから、検査なんかを含めて少しの間、入院だね?」
美琴 「はい。(うぅ~、明日から少し休みだからアイツ……と、当麻を無理やり
    デ、デデデートに誘おうと思ってたのにな~。それどころか、しばらく会えないのか~
    寂しいな~)シュン」
冥土帰し 「?まぁ、もうすぐ昼食だからいつもの部屋で食べるんだね?」
美琴 「はい。って、あの~この状態だと食べれないんですが」
冥土帰し 「ん?あぁ~、じゃあ看護師を送るから、しばらくはその看護師に食べさせてもらってくれるかね?」
美琴 「はい、わかりいました。(看護師?という事は男の人ってこと?
    う~ん、せめてナースの人がよかったなぁ~。それか、と、当麻がいいな。無理な話だけど……)」

……ここに見事なフラグが立ってしまって展開が見えてしまっていますが気にせず話を続けましょう。
上条はナースの人たちと一緒に食事を運んでいた。
一歩間違えれば命にかかわるせいか、今のところ大した不幸は起きていなかった。
せいぜい、退院間近の女性患者のベットに飛び込んだり
着替え中の女性患者andナースさん達を覗いてしまったしたぐらいだ。
後は、昔助けた(財布を拾ったなどの)女性が入院していてフラグを立て直したことが数回
階段などで転びそうになった女性患者やナースさん達に新品の旗(フラグ)を突きたてたのが数回あった。
まあ、色々と野外の人(主に男性患者全員)からブーイングされるが普段から慣れているので一応へこたれてはない。
とりあえず、上条は真面目に仕事を行っていた。
すると、カエル先生がこっちに来いと手招きされたので仕事は途中だったが、とりあえず先生のもとに行く。

冥土帰し 「上条君、君の部屋に両手を怪我した患者がいるから食事を食べさせてあげてほしいんだね?」
上条 「俺の部屋と言われて、どこなのかわかった俺を殴りたい……
    つか、何でいつも疑問形なの?それと、俺がいかないといけないんですか?
    食べさせるなんて誰でもできません?ナースさん達とか」
冥土帰し 「君以外は全員、ちょっと忙しくて手が離せないんだね?」
上条 「だから、何で疑問形なんですか?ハァー、わかりました。俺がいきます」
冥土帰し 「ちゃんと食べさせるんだね?」

上条はさっきまでやっていた仕事を先輩ナースさんに任せて自分の部屋へと向かう。
さぁ、フラグを回収に向けて話は進んでいく!♪



美琴は現在、しばらく上条に会えないと思っているのでベットの中で少し……いや、結構ショゲていた。
そんなところにドアをたたく音が鳴る。

コンコン
美琴 「どうぞ」
上条 「食事を持ってまいりッ!?って、ビリビリ!?」
美琴 「ビリビリじゃない!っていうか何でアンタが居んの!?
    (え?え!?看護師ってコイツなの!?じゃあ、コイツが、と、当麻が食べさせてくれんの!?//////)」
上条 「上条さんにも色々とありまして、お金に困っていてアルバイト探してたら何故かこうなったんですよ
    って、御坂?どうした?そんなに顔赤くして気分悪いのか!?待ってろ今ナースコールで先生を」
美琴 「ふぇ!?あ、だっ大丈夫よ!!苦しいわけじゃないから別に誰も呼ばなくても大丈夫!!」
上条 「そ、そうか?まぁ、大丈夫ならいいけど……気分悪くなったら、ちゃんと言えよ」
美琴 「う、うん」
上条 「てか、ひどいケガだな。いったい、今回は何の事件に首を突っ込んだんだ?」
美琴 「アッアンタには関係ないわよ」
上条 「お前はよくケガするんだから気をつけろよ」
美琴 「アンタには言われたくないわよ」
上条 「うッ、それはそうと食事を食べさせればいいんだろ」
美琴 「そ、そうよ!おなか減ってるんだから、さっさと食べさせてよ//////
    (やっぱり当麻が食べさせてくれるんだよね////そして、この状態でってことは。あ、あれよね//////)」
上条 「ほら、ビリビリ。食べさせてやるから口開け」
美琴 「……アンタさぁー、私の名前を呼ぶ時の掛け声安定しないわよねぇ~」ピクピク
上条 「ん?そうか?じゃあ、ビリビr」
バッチン!
上条 「じゃなくて!!御坂って呼んだらいいか?」
美琴 「うッ(コイツには下の名前で呼んでほしいけどなんて言おう……そうだ!?)
    そ、そんな風に呼ばれたら、妹達と一緒の時、紛らわしいでしょ。
    その、しっ下の名前で呼んでよ//////(よし!私、ナイス!!!)」
上条 「ん~、そうゆうものか?まぁ、お前がそうしてほしいんだったら、その方がいいか。
    じゃあ、美琴。ほら、食べるだろ」
美琴 「!?(コイツ、たまに下の名前で呼ぶけど、これからずっと読んでくれるのよね!?よッ予想以上に嬉しいわね)
    う、うん////おなか減ったから食べさせて。」
上条 「おう。じゃあ、ほら口開けろ」

そう言いながら上条はスプーンでよそったご飯を美琴の口元へと運ぶ。
だが、美琴は下の名前を呼んでもらえることの喜びにプラス自分の妄想では毎回のように思い浮かべ破顔した
ニヤけ顔をする例の行為『アーン』を目の前にして恥ずかしくて動けなくなっていた。
上条としても差し出した物をいつまでも食べてもらえなければ不安になってくる。

上条 (あれ~?俺なんな間違えてるか?いや、そんなことはないはずなんだが?あっれ~?)

上条がそんな疑問を思い浮かべている時美琴も焦っていた。

美琴 (どッどうしよう!食べたいのに動けない!は、早くしないと下げられちゃう)

そんな状態が二分続くと、さすがに上条も困惑しているだけでなく心配になってくる。
なのでスプーンを下げながら美琴に声をかける。

上条 「おい、美琴。食欲が無いのか?なんだったら先生呼ぶか?
    食事も後でにしてもらえるように先生に頼んでおこうか?」
美琴 「え!?いや!!おなかすいてる!食欲はあるわよ!!だから、そのまま食べさせて!!!」
上条 「お、おう。そんなに一生懸命に言わなくてもわかったから、そんなにこっちに突っ張ってくるな」

上条に頭突きをしそうなほど近づいていた美琴は、そんな事を言われながら自分のベットに戻っていく。
美琴としては夢(妄想)で何度も見ている事が実現しそうな状況をそう易々と手放すわけにはいかない。
近づきすぎたのは少し恥ずかしかったが上条が食事を中止するのをやめた事にホッとしている。

上条 「ほら、食べるんだろ?だったら口を開けてもらえないと食べさせれないですよ?」
美琴 「ふぇ!?あっあ~、そうね!わかってるわよ
    (うぅ~、やっぱり恥ずかしい。で、でもこのままじゃ今度こそ食事を下げられちゃう!それは嫌!!)」

口をあけるが恥ずかしくて目をギュッと強くつぶる美琴。どんなに恥ずかしくても美琴の中にはやめるという選択肢はない。
上条としては顔を少し赤くして目を強くつぶって口をあけている光景は少し笑える物だった。
なので上条は美琴を、からかいながら口にご飯を入れてやる。




上条 「プッ、なんだなんだ?美琴さんは上条さんに食べさせてもらえるのが嬉しいのか?」ニヤニヤ
美琴 「(まだスプーンをくわえたまま)ん!?ふぉんまぽとまいもにょ(そんなことないわよ)!ッ!!」カーッ//////
上条 「ほらほら、口の中に含んだまま喋るな」ニヤニヤ

スプーンを引っ込めながら注意する上条だが美琴の脳内はそれどころではなかった。
まだ、スプーンをくわえたままで目を開けて抗議した美琴は上条に自分の気持ちを知られたのではないかと
焦っていたが目を開けて広がっていたのは妄想でしか見たことのない上条が自分にスプーンを差し出している光景。
美琴はご丁寧にもご飯を飲み込んでから次の行動に移る。

美琴 「ふっ」
上条 「ふ?ヤベ!?まさか!?」

上条も迅速に次の行動に移す。スプーンを食器に投げ捨てるように置いて美琴の頭に右手を置く。

美琴 「ふにゃ!?」
上条 「ふぅー、間に合った。ふっふっふ、上条さんも学んでいるんですことよ!
    何度、美琴の漏電を受けてる思いますか!こうして右手を頭に置いてしまえば被害も無く。
    俺には珍しい不幸を回避できるってわけだ!」

と、空いている左手をぐっと握りながら力説している上条だが
いつもと違うアクション(行動)をすれば新しいイベント(不幸?)が起こる事をまだこの時はわかっていなかった。
そして、そのイベント(美琴)は進行していた。
上条は気が付いていないが美琴は上条の顔を凝視していた。からかわれたことに腹を立てて睨みつけているのではない。
ただただ、上条の顔をポーっと顔を赤らめながら見ているのだ。
その視線は言い表すなら、すごく甘く、ものすごく熱を帯びていた。
普段は「ふにゃー」した後、気絶しているのだが今回は違っていた。
上条に右手を置かれることによって、気絶しかけのところへ新たな刺激が加わったことによって気絶できずにいた。
眠くて寝そうな時に驚かされて目が完全にさめてしまうようなものだ。
そして、美琴の気絶するという行動は、ある種の防衛反応のようなものだ。
そんな防衛反応を抑えつけてしまったため、その先に何が待っているのか誰にもわからない。

上条 「(ん?よく考えたら、いつまで右手を置いておけばいいんだ?漏電は止まったか美琴に聞いてみればいいか)
    おーい、美琴。漏電は止まったk、うっ!?」
美琴 ポーーーーー
上条 「(な、何で顔を赤らめながらそんなにこちらを見つめていらっしゃるのですか美琴さん!?)
    お、お~い。美琴。も、もう食べべないのか?」
美琴 「食べる。アーンして当麻」ポーーー
上条 「(うっ!?そんなふうに言われると恥ずかしいな~。それに初めて名前を呼ばれたような)////
    ハハ。ほら」

色々と恥ずかしくなった上条は少しそっぽを向きながら、スプーンを差し出す。一方、美琴は完全に壊れ始めていた。
上条の顔を凝視しながら、まつ毛が意外に長いなぁ~とか、ほっぺが柔らかそうだなぁ~とか、唇に…………とか。
色々考えていた。要件をまとめれば、上条の事で脳内がピンクになっていた。
そんな中、上条は見つめられているのが恥ずかしいので何とか話を振ろうとする。

上条 「そ、そうだ。よく入院してる身だから言えるんだけど、この病院の食事おいしいよなぁ」
美琴 「ん、よくわかんない」ポーーー
上条 「そ、そうか?そんなことないと思うんだけどなぁー」パク
美琴 「あっ」ポーーー
上条 「ん? モグモグ ゴクン なんだ?どうした美琴?」



いつもの美琴なら「何でもないわよ!バカ!」////と言っていただろうが、先ほどにも書いたが今の美琴は壊れていた。

美琴 「当麻と間接キスしちゃった」//////
上条 「ぶぅっ!! カァーー//// アハ、アハハハ、あ~普段あまり気にしてないからなぁ~。
    スプーン落とした事にして新しいの貰ってくるわ」アセアセ//////
美琴 「や!そのスプーンで食べさせて!」
上条 「いやいやいや!?そんな事を言われて意識してしまったら、そんなこと出来ないから!?
    早く食べたいんだったら急いで行ってくるから!せめて洗わせて!」
美琴 「そのスプーンを持って行くんだったら電撃を喰らわすわよ」バチバチ
上条 「こわ!?わっわかったから!!電撃をしまってくれ!!
    ハァ~、なんですか?美琴さんは上条さんと間接キスでもしたいのか?」
美琴 「うん」//////
上条 「へ?(あ、あれ?怒らせてこの雰囲気を払拭する事前提で言ったのに普通に返された。
    美琴はもしかして?いやいや、そんなことはないだろう。上条さんをからかっているだけに違いない)」ブツブツ
美琴 「?ねぇ~、早く食べさせてよ~」
上条 「うっ////ほっほら////」

完全にうろたえてしまいながら、スプーンを差し出すが間接キスを意識してしまったためスプーンが震えている。
いつもの美琴なら一緒に赤くなっていたかもしれない(それ以前にこのような状況にはならないだろうが)。
だが、何度も言うように今の美琴は色々と壊れている。
よって、スプーンを差し出された美琴は何の迷いもなく、そのスプーンを口に含む。
上条曰く、この時の美琴は心なしか喜んでスプーンにかぶりついたように見えたそうだ。
見えたというか完全に美琴は満面なとろけた笑顔を浮かべている。
上条は恥ずかしくてたまらないので、すぐにスプーンを引き抜こうとするが抜けない……
理由は簡単、美琴が例の笑みを浮かべながら放さないのだ。

上条 「おい!?何で放さないの!?ほっほら、放さないと次のご飯食べさせれないだろ!?
    (つうか、スプーンを口に含んだままにされると色々と意識してしまう////)」
美琴 「ん、んんん~」
上条 「ほら!口に含んだまま話してないでスプーンを放しなさい」グイー
美琴 「ん~!」グググ

放すまいとする美琴だが上条もこのままでは困るので半ば強引に引き抜く。
(この時、スプーンが持って来た時よりきれいになっていた気がしたが、そんなことはないだろうと思いつつ上条は
そう考えたこと自体を心の奥に放り込んで二度と思いださないようにしたのは秘密である)
そうこうしているがご飯の減りは全然進んでいない。
それでいて、美琴の放つ謎のオーラは、いまだに消えない。それどころか強さを増している。

上条 (や、やばい!この雰囲気はやばい!!何がどうやばいか言い表せないけど、とにかくやばい!!
    何とか、この雰囲気を変える方法はないのか!?)

不幸な上条にそんな都合よく幸運が舞い降りてくるわけが無い

白井 「おっ姉ぇ~様~~♪お見まいに来ましたわよ~~♪」

はずなのだが、今回は風の吹きようが違うようだ。

上条 「白井~~~!いいところに来てくれた~~~(涙」
白井 「ち、近寄らないでくださいまし!?類人猿ごときが一体なんですの!?」
上条 「カクカクシカジカと色々はしょるけど、ようはご飯を美琴に食べさせるのをかわってほしい」
白井 「まぁ!!貴方が先ほどまで、お姉様に食べさせていたのが気に食いませんが
    そのようなことであれば、いくらでも引き受けて差し上げますわ!!」
上条 「おおおおぉぉ~~~!!!(涙)ありがとう!!白井!!!」
        ガシッ!!!!

普段は犬猿の仲(白井から一方的に)だが、この時ばかりは利害が一致し熱い握手を交わす二人。
この時の状況を漫画的に表わすなら、背景には『交☆渉☆成☆立』と出ていただろう。




上条 (ふぅ~、助かったぁ~~。これで一件落着かな?)
白井 「という訳でございますから、今からは、このわたくし白井黒子が食べさせて差し上げますわ♪
    お姉ぇさmッ!!!」
上条 「?」
白井 「え、えぇ~と……。かっ上条さん、やはり先ほどの事はご遠慮させていただきますわ」
上条 「はぁっ!!??えっ!?いや、ちょっと!!?何で!?お前、お姉様ラブじゃなかったか!?
    というか、何でもするから代わってくれ!せめて、一人にしないでくれ~!」
白井 「いや、まぁ~確かにわたくしはお姉様ラブなのですが、それも命あっての物だねですの」
上条 「意味がわかんねえよ!?」
白井 「お、お姉様方を見ていただければ、わかりますわよ」アセアセ

そう言いながらも、白井はジリジリと後ずさりしている。
上条としては、せっかくの脱出手段なので何としても白井に代わってもらいたいのだが
断られた理由がわからず、とりあえず白井に言われたとうりに美琴の方を見てみた。
そしてそこには御坂美琴という名の違うものがいた(ちゃんと本人です)。

美琴 「ナンデコノタイミングデクロコガクルノヨセッカクトウマニアーンシテモラッテタノニオマケニナンデカワッテモラオウトシテンノカシラソンナニワタシニタベサセルノガイヤナノカシラ……」ブツブツ
白井・上条 「…………」

さっきまでとは違うどす黒いオーラを放つ美琴。
たぶん、今の彼女のもとに小動物を連れてくれば電磁波とは別の事で逃げだすだろう。
というか、近づけすぎたらコロッと逝ってしまうかもしれない。
上条の脳内では、この時ヤンデ、ゴホンゴホン。いや、なんでもない。
そんなわけで、美琴はとてつもなく恐怖を感じるオーラを放っている。
お姉様ラブの白井を無言で払いのけてしまうとは、どんな形相をしているのであろう。
書き手である私ですら、想像できない(無責任)。
とりあえず言えることは、このまま白井が交代しようものならば火曜○スペンスのBGMが流れていたであろう。
つまり、このまま上条がアーンしなければならないという事だ。

上条 「…………」ダラダラ
   (ヤバイヤバイ!?とりあえず、二人っきりになるのだけは何としても避けなければ!)
白井 「そ、それでは上条さん。わたくしはこれで失礼しますの」
上条 「え!?いや、あの、ほら!せっかく来たんだしゆっくりしていけばいいじゃないか!」
白井 「そうしたいのは山々なのですが、そんな事をしようものならお姉様に睨みで殺されかねないので
    ここは、いったん引かせてもらいますわ。ほとぼりが冷めた頃にでもまた来ますの。それでは失礼しますわ」シュン
上条 「あぁ~!?」
美琴 「…………」
上条 「うっ!?」
美琴 「…………」ジ~
上条 (ど、どうしよう。ガクガク)
美琴 「…………」ジ~~~
上条 「し、し、しかたないなぁ~。こっこのまま、上条さんが食べさせてございましょう」
美琴 「本当?」
上条 「お、おう」
美琴 「ちゃんと食べさせてくれる?」
上条 「ちゃんと上条さんが食べさせて差し上げます事よ」
美琴 「ア~ンしてくれる?」////
上条 「うっ、ちゃんとしてやるよ」////
美琴 「そのスプーンで食べさせてくれるの?」
上条 「えっ!?」
美琴 「そのスプーンで当麻が味見してくれる?」
上条 「えぇ!?いや、それはちょっと」
美琴 「してくれないの?」ウルウル

この後、上条がどのように食べさせたのかは二人だけが知っている(無責任放置by作者)。
ただ、カエル顔の医者が言うには上条はゲッソリし、美琴はツヤツヤしていたそうだ。
そしてそして、ついでに言うとしばらくして正気に戻った美琴は
たまたま、部屋に来ていたナースの人の目も気にせずベットで悶絶していたそうだ。









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