とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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「よーし!! 買い物楽しむぞー!!」

「お手柔らかにお願いしますよー」



「どう?」

「おう、似合ってる似合ってる」

「どう?」

「おう、似合ってる似合ってる」

「どう?」

「おう、似合ってる似合ってる」

「どう?」ビリビリ

「殺す気か!!」

「アンタが同じ反応ばっかするからでしょうが!!
 ふざけんな!!」

「いや、全部似合ってたし、大真面目ですけど?」

「余計立ち悪い!!」///////////////

「どうゆうこと!!!?」



「お、あのマンガの新刊だ」

「あー前の巻でヒロインが怪物になって終わったやつね」

「これのヒロインが好きなんだよ」

「へー、わたしは主人公がかっこいいから読んでるかな」

「でもコイツ鈍感じゃん」

「そうなのよねー」

「あんなにヒロインがアプローチしてるのにさ」

「うんうん」

「あいつ全然気がつかないんだぞ!! 鈍感にもほどがある!!」

「うんう、ん?」

「ヒロインはツンデレなのにあんなに頑張ってるのにさー」

「……」

「少しは主人公も甲斐性うぉいひゃいいひゃいひゃひひゅんひょひひょとひゃん」

「ほっぺひっぱてってんの」

「ひゃんでー?」



「これはいるんじゃない?」

「目覚まし時計?」

「これがあればアンタの遅刻もなくなるんじゃない?」

「残念だがそうはいかない」

「どうして?」

「オレが最初に買った目覚まし時計は初日で5時間ずれていた。次に買った奴はどの電池も使えなかった。その次は鳴った直後にインデックスに容赦なく叩き壊されて、その次は魔術師の罠で木端微塵に「もうやめて、目から流れる液体が止まらない!!」



「……見て」

「ん?」

「『カルボナーラ風天然水 驚きの舌触り』だって」

「どこに向かうんだ学園都市」



「あ、携帯コーナー」

「ん? 変えどきなのか?」

「アンタのがね、もうボロボロでしょそれ」

「……いや、変える気はねーよ」

「なんで?」

「こいつとは今までどんな死地でも一緒にやって来たんだ」

「……」

「だから、コイツの寿命が来るまでは、変える気はないよ」ポロッ

「「あっ」」パッキーーン

「……」

「……」

「…………データだけでも、無事だと、いいなぁ」

「だ、だれか!! アイツの夢をまもってあげてぇぇぇええええ!!!」



「テレビにパソコン、洗濯機、
こういうところってなんかわくわくするのよね」

「オレはハラハラするな」

「なんでよ?」

「テメェのせいだよ」

「へ?」

「うーん、そうだなぁ」

「?」

「……今日もかわいいぞ美琴」

「ふにゃ~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

「ほらー!!! こうなるじゃん!! っていうかちょろ過ぎるよこの子!!!」



「このクローゼットいいわね!!」

「お前の服もあれから増えたよな」

「高校生とは違うんだよ当麻君」

(ようやく高校生レベルのセンスだとは言わない)

「1つはゲコ太ようで……」

「なん、だと?」



「……新しい携帯、いいじゃない」

「……ああ、そうだな」

「ほ、ほら、わたしのゲコ太携帯とおそろいの緑だし!!」

「……そうだな」

「『僕とおそろいは嫌なのケロ?』」

「……はは、ゲコ太ってそんなキャラなのか?
 でも、元気出たよ、サンキューな、ゲコ太」

「『き、気にすることは無いケロ!!』」ポロッ

「「あ」」パッキーーン

「「ゲ、ゲコ太―――――――――――!!!!」」



「あー、落ち込むなよ美琴」

「……ゲコ太……」

「……ゲコ太買っていいから「ホント!!?」ああ、でも来年20才になる自覚を「このジャンボゲコ太ふたつください!!」持てよーー!! っていうかふたつ!!?」



「あ、歯ブラシ」

「ついでに買っとくか」

「オレは「赤」はわたしね」

「……」「……」

「普通男が青でしょ」

「青はトラウマが多いんだよ。じゃあ、白にするか」

「ぜったいにヤメテ!!」

「……いい加減に仲良くなれよ」

「しょうがない、じゃんけんよ!!」

「よっしゃあ!!」

「「ジャーンケーンポン!!」」

「あっ!!!」

「……今頃気づいたの? アンタがじゃんけんで勝てるわけないじゃない」

「ま、まさか」

「じゃんけんに乗った段階で、アンタの負けは決まってたのよ」

「ガクッ」



「このシングルベットください」

「ちょっと!! ダブルじゃないの!!?」

「お前がクローゼットふたつも買うからだろ!!!」

「で、でも!!」

「でも、シングルで二人か、狭いよなー」

「……これでいい」//////////

「へ?」



「新しい携帯はゲコ太じゃなくていいのか?」

「うん、アンタとおそろいの方がいい」

「……お前、ホントかわいいよな」

「にゃ!!? 急にニャに言ってんのよ!!」

「あー怒るな怒るな、」

「まったく」

「お、そういえば今度から美琴が直接起こしてくれるし、目覚まし時計はいらなかったな」

「……わたしが寝坊したらどうするのよ?」

「……二人して二度寝?」

「ふふっ、なーにバカ言ってんのよ」

「さて、今日は帰るか」

「そうね、引っ越しいつだっけ?」

「明後日」

「そっか、……ねえ当麻」

「ん?」

「幸せな家庭を築こうね!!」

「……そうだな」








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