第2部 第17話 第三章(5)
8月24日 月曜日 5時
昨晩から台風が接近しているせいか風が強い。雲が激しく流れ荒れ模様だ。
シャワーのような雨が断続的にふり、妙に蒸し暑い。ただでさえ憂鬱な天候なのに、自分の
体調が追い打ちをかける。
シャワーのような雨が断続的にふり、妙に蒸し暑い。ただでさえ憂鬱な天候なのに、自分の
体調が追い打ちをかける。
今日は妙な頭痛で十分な睡眠がとれなかった。最初は久々に存分に夜伽を楽しんだせいかと思ったが、
生体電流を流しても簡単に頭痛が取れず私は原因を悟ら座ろう得なかった。
「封印が解除されつつある」いやでも現実を認識させられる。
いままでだましだまし対応してきたが、そろそろ抜本的に対策を立てないと、
自分だけの現実をいつまで維持できるか自信がない。いつにもなく弱気な自分といつも強気な自分が脳内で
会議を始める。
生体電流を流しても簡単に頭痛が取れず私は原因を悟ら座ろう得なかった。
「封印が解除されつつある」いやでも現実を認識させられる。
いままでだましだまし対応してきたが、そろそろ抜本的に対策を立てないと、
自分だけの現実をいつまで維持できるか自信がない。いつにもなく弱気な自分といつも強気な自分が脳内で
会議を始める。
私は心の中で反問する。
本当にいいの?。
決めたことよ、何があっても当麻と一緒に立ち向かう。
アンタはもう人間をやめなきゃないかもしれないのよ?
力を得ることが問題じゃない。得た力を何に使うかが問題よ。
それに今の私はひとりじゃない。当麻がいる。当麻と一緒に
運命へ立ち向かおう。
私は心の中で決める。
そうよ。うじうじ悩むのはしょうに会わない。今週中にけりをつけよう。
私は頭の中で封印解除プロジェクトを作成し、PCへ転送する。
もやもやしたものを形にすることで動揺は消え、頭痛は収まり、元気が出てくる。
さあ・・行動開始よ。御坂美琴
本当にいいの?。
決めたことよ、何があっても当麻と一緒に立ち向かう。
アンタはもう人間をやめなきゃないかもしれないのよ?
力を得ることが問題じゃない。得た力を何に使うかが問題よ。
それに今の私はひとりじゃない。当麻がいる。当麻と一緒に
運命へ立ち向かおう。
私は心の中で決める。
そうよ。うじうじ悩むのはしょうに会わない。今週中にけりをつけよう。
私は頭の中で封印解除プロジェクトを作成し、PCへ転送する。
もやもやしたものを形にすることで動揺は消え、頭痛は収まり、元気が出てくる。
さあ・・行動開始よ。御坂美琴
・・・・・・・・
食卓には、当麻の作った心尽くしの朝食が並んでいる。
香ばしい純和食のニオイが、食欲をそそる。
私は、味をかみしめながらゆっくりと食べる。
もしかしたらこれが人として最後の朝食かと思うと
なおのこと貴重に感じる。
ふふふ・・まるで最後の晩餐みたいね。
食卓には、当麻の作った心尽くしの朝食が並んでいる。
香ばしい純和食のニオイが、食欲をそそる。
私は、味をかみしめながらゆっくりと食べる。
もしかしたらこれが人として最後の朝食かと思うと
なおのこと貴重に感じる。
ふふふ・・まるで最後の晩餐みたいね。
「当麻 いつも悪いわね。学校始まったら私が作るわよ」
「俺は食わせてもらっている立場だ。このくらいはやるよ」
「正直ありがとう。助かるわ。しばらくは甘えさせて」
「俺は食わせてもらっている立場だ。このくらいはやるよ」
「正直ありがとう。助かるわ。しばらくは甘えさせて」
「美琴体調は大丈夫か?ここんとこ頭痛がひどそうだけど」
「いまは収まっているわ。でも・・原因を解消しないとね抜本的には治らない。」
「封印の事か?」
「ええ 当麻・・私は決めたわ。封印を解く。もう先延ばしできない」
「そうか・・俺に何か手伝えることはあるか?」
「私は封印を24時間かけて解除する。その間私を守って」
「それは・・?」
「私は24時間身動きが取れないてことよ。24時間で約1京文字のコマンドを実施し、数千億ケ の暗号を開錠する。その間私の脳はフル稼働。だけど一見すると昏睡状態よ。」
「いまは収まっているわ。でも・・原因を解消しないとね抜本的には治らない。」
「封印の事か?」
「ええ 当麻・・私は決めたわ。封印を解く。もう先延ばしできない」
「そうか・・俺に何か手伝えることはあるか?」
「私は封印を24時間かけて解除する。その間私を守って」
「それは・・?」
「私は24時間身動きが取れないてことよ。24時間で約1京文字のコマンドを実施し、数千億ケ の暗号を開錠する。その間私の脳はフル稼働。だけど一見すると昏睡状態よ。」
「一応聞くけど、成功するんだろうな?」
「妨害がなければね。もし途中でじゃまが入れば何が起こるかわからないわ」
「危険すぎるんじゃねえか。」
「そうね。だけど放置すればもっと危険よ。だから当麻・・私を守って」
「そうか・・いや、美琴が決めたことだ。わかった。で何をすればいい?」
「そばで見守ってくれる?」
「え?それだけか」
「それだけで十分よ、研究所のバンカーで防備を固めるからたとえ核攻撃されても
問題ないわ。今日12時から開始で明日12時までね」
「そうか・・まあわかった。」
「妨害がなければね。もし途中でじゃまが入れば何が起こるかわからないわ」
「危険すぎるんじゃねえか。」
「そうね。だけど放置すればもっと危険よ。だから当麻・・私を守って」
「そうか・・いや、美琴が決めたことだ。わかった。で何をすればいい?」
「そばで見守ってくれる?」
「え?それだけか」
「それだけで十分よ、研究所のバンカーで防備を固めるからたとえ核攻撃されても
問題ないわ。今日12時から開始で明日12時までね」
「そうか・・まあわかった。」
美琴は、全身に電極をつけまるで、これから心臓移植手術でも受けるかのごとく
ベットに横たえ苦しそうにしている。
助けてやりたいが、俺は何もできない。美琴の命がけの戦いをただ見守るだけだ。
まるで出産を見守る男と一緒の無力さを感じる。
ベットに横たえ苦しそうにしている。
助けてやりたいが、俺は何もできない。美琴の命がけの戦いをただ見守るだけだ。
まるで出産を見守る男と一緒の無力さを感じる。
美琴から作業内容について話を聞かされたが、俺の学力では意味をまったく理解できない。
分かるのは、膨大な解析と作業を美琴が行い、その結果安全に封印が解除されるということ
だ。美琴は自分を核兵器でも破壊できないシェルターに隔離し、あるかじめセットされた
プログラムにしたがい淡々と作業がされる。
分かるのは、膨大な解析と作業を美琴が行い、その結果安全に封印が解除されるということ
だ。美琴は自分を核兵器でも破壊できないシェルターに隔離し、あるかじめセットされた
プログラムにしたがい淡々と作業がされる。
それにしても・・クローンね。身長、サイズ、声音、みかけは
美琴そっくりな見た目14歳の女性が作業の指揮をとっている。
美琴にあらかじめとある実験で作成されたクローンが約1万人
聞いていたので衝撃はないが、実際に実物を見ると驚きを禁じ得ない。
御坂美琴という人物がいかに学園都市の闇に染まっていたか
あらためて認識する。
「呼び名は当麻でいいですか?とミサカは確認します」
「ああ。アンタはなんて呼べばいい?検体番号19090号じゃ長いし」
「では麻美でいいですか?」
「美琴に悪いな。美月にしょう。」
「わかりました。」
美琴そっくりな見た目14歳の女性が作業の指揮をとっている。
美琴にあらかじめとある実験で作成されたクローンが約1万人
聞いていたので衝撃はないが、実際に実物を見ると驚きを禁じ得ない。
御坂美琴という人物がいかに学園都市の闇に染まっていたか
あらためて認識する。
「呼び名は当麻でいいですか?とミサカは確認します」
「ああ。アンタはなんて呼べばいい?検体番号19090号じゃ長いし」
「では麻美でいいですか?」
「美琴に悪いな。美月にしょう。」
「わかりました。」
「で進捗は順調か?」
「すべて計画どおりですとミサカは報告します。
あくまでも現時点ではと付け加えますと
ミサカは報告します」
「俺は何かすることあるか?」
「何か発生すれば、ミサカが報告しますので、そこでお姉さまが
用意したゲームでもやってくださいとミサカは伝えます」
「すべて計画どおりですとミサカは報告します。
あくまでも現時点ではと付け加えますと
ミサカは報告します」
「俺は何かすることあるか?」
「何か発生すれば、ミサカが報告しますので、そこでお姉さまが
用意したゲームでもやってくださいとミサカは伝えます」
正直ただモニターを見ていても退屈なので、美月の言葉に甘えてゲームを始める。
将棋、トランプ、オセロ、シューティングゲーム、あらゆるゲームをする。
美琴は不安だが、悩んだところで問題が発生しなければ何もすることもないので、
とりあえず遊んで気を紛らわす。
将棋、トランプ、オセロ、シューティングゲーム、あらゆるゲームをする。
美琴は不安だが、悩んだところで問題が発生しなければ何もすることもないので、
とりあえず遊んで気を紛らわす。
俺にとって美琴はなんだろうな。両親公認の婚約者。もうそんな簡単な言葉で伝えられない
付き合いは2ケ月だが、いままで付き合った誰よりも俺に深い影響を与え、今の俺を変えつつある。今の俺は不幸だと思わない。
勿論いまだって不幸な女の子を助けたいのは変わらない。だけど、もうそれも美琴の力に
なりたいという莫大な感情に比べれば小さなものに思えるほどに・・
勿論いまだって不幸な女の子を助けたいのは変わらない。だけど、もうそれも美琴の力に
なりたいという莫大な感情に比べれば小さなものに思えるほどに・・
今なら心の底から言える。俺は美琴を愛していると。心の底から、地獄の底まで何があっても
ついていくと。俺は、今度なにか美琴に会った時には自分で右腕を切り取っても美琴とともに
戦うと誓う。
ついていくと。俺は、今度なにか美琴に会った時には自分で右腕を切り取っても美琴とともに
戦うと誓う。
8月25日(火) 午前11時40分 解除まであと20分
美琴が事前に打った手が奏功したのだろう、何事も起こらず23時間40分が経過し
俺と美月がやれやれ感につつまれ、張り詰めた気持ちが緩み始めた時
事態は急変した。それでも規則正しい呼吸音を発していた美琴の呼吸音が急速に大きなり
ぜえぜえ苦しむ始める。それはあまりに唐突で俺は何が起きたかわからず美月にどなりち
らす。
「オイ美月、美琴は大丈夫か?」
「お姉さまの心拍や脳波それ自体には異常は・・いや・・」
俺と美月がやれやれ感につつまれ、張り詰めた気持ちが緩み始めた時
事態は急変した。それでも規則正しい呼吸音を発していた美琴の呼吸音が急速に大きなり
ぜえぜえ苦しむ始める。それはあまりに唐突で俺は何が起きたかわからず美月にどなりち
らす。
「オイ美月、美琴は大丈夫か?」
「お姉さまの心拍や脳波それ自体には異常は・・いや・・」
美月がそう言いかけた時、異変が発生した、美琴の全身が眩い光に包まれ明らかに異常
の発生をつげる。
その時美月が頭を抱えて崩れ落ちる。クールな美琴のクローンが大声で断末魔のうめき声
を上げる。
の発生をつげる。
その時美月が頭を抱えて崩れ落ちる。クールな美琴のクローンが大声で断末魔のうめき声
を上げる。
「美月どうした?」
「お・お姉さまの・・・無意識が・・・が・・学園・・と・・都市の
ぜ・・全員AIM拡散力場を吸収し尽くそうとしています。」
「どうすれば・・いいんだ」
「お・お姉さまの・・・無意識が・・・が・・学園・・と・・都市の
ぜ・・全員AIM拡散力場を吸収し尽くそうとしています。」
「どうすれば・・いいんだ」
「お・・お・・お姉さまをお・・落ち着かせてく・・ください。」
「どうやって?」
そこまで言って美月はぶっ倒れてしまった。
(追いつかせるて・・どうやって?)
(とりあえず美月をおこさないと。)
俺は、美琴の異能の力が原因だろうとあたりを
つけ右手で美月をつかみ、人工呼吸の
要領で美月を起こす。
「どうやって?」
そこまで言って美月はぶっ倒れてしまった。
(追いつかせるて・・どうやって?)
(とりあえず美月をおこさないと。)
俺は、美琴の異能の力が原因だろうとあたりを
つけ右手で美月をつかみ、人工呼吸の
要領で美月を起こす。
「当麻・・早くお姉さまを落ち着かせてください。」
「いや。。だからどうすれば・・?」
「鈍感は罪だとミサカは指摘し、当麻に反省を促します。」
「え?」
「ミサカは、お姉さまは、あなたと密接な密接な
肉体接触を望んでいますと推測を述べます」
「あ・・それでいいのか?」
あらためて俺は、美琴の以外なほどうぶな乙女心に驚かされる。
普段は野心と自信と誇りに満ち溢れた御坂美琴が、
人生の岐路に俺との肉体接触に
安心を求める。そんな美琴に驚きと愛おしさを感じる。
「いや。。だからどうすれば・・?」
「鈍感は罪だとミサカは指摘し、当麻に反省を促します。」
「え?」
「ミサカは、お姉さまは、あなたと密接な密接な
肉体接触を望んでいますと推測を述べます」
「あ・・それでいいのか?」
あらためて俺は、美琴の以外なほどうぶな乙女心に驚かされる。
普段は野心と自信と誇りに満ち溢れた御坂美琴が、
人生の岐路に俺との肉体接触に
安心を求める。そんな美琴に驚きと愛おしさを感じる。
「そうか・・美琴は自分が変わることにためらいと怖さをもっているんだな?」
「お姉さまは、最後の一歩をあなたと一緒に超えたいと思っています。」
「わかった、抱擁してキッスをすればいいんだな」
「お姉さまは、最後の一歩をあなたと一緒に超えたいと思っています。」
「わかった、抱擁してキッスをすればいいんだな」
美月は再度声さえ出すのも辛そうで、かろうじて首を縦にふる。
俺は、まばゆく青白く発光する美琴を抱擁しようと接近を試みるが、
美琴の無意識は簡単に他人の接近を許すほど甘いものではなく
俺は後頭部を鈍器で殴られたような激しい衝撃を受け倒れる。
痛みの激しさに卒倒しかけるが、美琴を助けたい一心で
体を奮い立たす。
俺は、まばゆく青白く発光する美琴を抱擁しようと接近を試みるが、
美琴の無意識は簡単に他人の接近を許すほど甘いものではなく
俺は後頭部を鈍器で殴られたような激しい衝撃を受け倒れる。
痛みの激しさに卒倒しかけるが、美琴を助けたい一心で
体を奮い立たす。
再度突進しようとするが、そう思った瞬間、さっきの比ではない
自動車が高速で衝突したような激しい衝撃で数M吹っ飛ばされる。
美琴の無意識は邪魔なものにいらいらしだしたのだろうか。
さっきより容赦がない。
次こそ成功させないと殺されかねない。だけど・・
無意識なはずなのに、俺の突進はまったく通用せず、美琴の高性能レーダと
自動迎撃システムにまったく隙がない。
(美琴俺はどうしたらいい?お前は何をすれば安心するんだ?)
自動車が高速で衝突したような激しい衝撃で数M吹っ飛ばされる。
美琴の無意識は邪魔なものにいらいらしだしたのだろうか。
さっきより容赦がない。
次こそ成功させないと殺されかねない。だけど・・
無意識なはずなのに、俺の突進はまったく通用せず、美琴の高性能レーダと
自動迎撃システムにまったく隙がない。
(美琴俺はどうしたらいい?お前は何をすれば安心するんだ?)
だが・・このまま放置すれば、美琴の暴走は止まらず、
何が起こるか・・いや
間違いなく学園都市の180万人学生のAIM拡散力場を
美琴は飲み尽くし、世界は崩壊する。
確かに2年前のようにハッピエンドで終わるかもしれない。
だけど今後は永遠にすべて終わるかもしれない。
何が起こるか・・いや
間違いなく学園都市の180万人学生のAIM拡散力場を
美琴は飲み尽くし、世界は崩壊する。
確かに2年前のようにハッピエンドで終わるかもしれない。
だけど今後は永遠にすべて終わるかもしれない。
残された時間はあと5分。どうすれば・・ダメ元だやってみよう。
俺は一縷の望みをかけ、大声で叫ぶ。
「美琴 愛している」
美琴の光が眩さが薄れる。さっきは光でみえなかった
表情に笑みが浮かび始める。
俺は手ごたえを感じさらに畳みかける。
「美琴 俺は 上条当麻は世界の誰より愛している」
美琴を包んでいた光が消え、美琴は溢れんばかりの笑みを見せる。
(よし・・今だ。)
俺は、ゆっくりと溢れんばかりの笑みを浮かべ、美琴に近づく。
「美琴、よく頑張ったな。」
俺は美琴の前髪をなでる。美琴は俺に髪をなでられるのも
いつも楽しそうにしていた。
美琴は微笑みながら、両目からうっすらと涙が零れ落ちる。
「美琴 愛している」
美琴の光が眩さが薄れる。さっきは光でみえなかった
表情に笑みが浮かび始める。
俺は手ごたえを感じさらに畳みかける。
「美琴 俺は 上条当麻は世界の誰より愛している」
美琴を包んでいた光が消え、美琴は溢れんばかりの笑みを見せる。
(よし・・今だ。)
俺は、ゆっくりと溢れんばかりの笑みを浮かべ、美琴に近づく。
「美琴、よく頑張ったな。」
俺は美琴の前髪をなでる。美琴は俺に髪をなでられるのも
いつも楽しそうにしていた。
美琴は微笑みながら、両目からうっすらと涙が零れ落ちる。
うれし涙なのだろうか。俺は美琴がどれだけ不安と
一人でたたかい、苦しんできたか
その思いの深さに心を打たれる。
だけど。。もうおれは美琴をひとりにさせない。
させてはいけないのだ。俺はこころの中で誓う。
「美琴、ごめんな。お詫びに・・」
俺は美琴の可愛らしい口に最初は軽く接吻する。
美琴は、満面の笑みを浮かべ俺を両手で引き寄せ始める。
俺は脳の中で美琴の声を聴く。
(当麻・・私を救ってくれてありがとう)
俺は、接吻しながら、そのままの態勢で抱擁を続ける。
美琴は笑みを浮かべ、目を覚まし
俺に開錠時間の終わりを告げる。
「当麻、私はすべての記憶を取り戻したわ。
本当に、本当にありがとう」
一人でたたかい、苦しんできたか
その思いの深さに心を打たれる。
だけど。。もうおれは美琴をひとりにさせない。
させてはいけないのだ。俺はこころの中で誓う。
「美琴、ごめんな。お詫びに・・」
俺は美琴の可愛らしい口に最初は軽く接吻する。
美琴は、満面の笑みを浮かべ俺を両手で引き寄せ始める。
俺は脳の中で美琴の声を聴く。
(当麻・・私を救ってくれてありがとう)
俺は、接吻しながら、そのままの態勢で抱擁を続ける。
美琴は笑みを浮かべ、目を覚まし
俺に開錠時間の終わりを告げる。
「当麻、私はすべての記憶を取り戻したわ。
本当に、本当にありがとう」
美琴は立ち上がり、俺を抱擁しかえす。
「当麻・・抱いて」
「ああ・・わかった」
美琴は口に細長いアツイものを挿入し、手を腰に回し俺に密着する。
「今日はこのままでいて」
「ああ・・俺も放したくない」
5分間美琴は身動きもせず、じっと抱きしめ続ける。
「当麻・・抱いて」
「ああ・・わかった」
美琴は口に細長いアツイものを挿入し、手を腰に回し俺に密着する。
「今日はこのままでいて」
「ああ・・俺も放したくない」
5分間美琴は身動きもせず、じっと抱きしめ続ける。
女性としても華奢な体が、俺に美琴が女であることを強く意識させる。
1位とか能力でかさ上げされた異常な身体能力とか、そんな異常な肩書で
見えなくなるが
素顔の美琴はただの可愛いらしい少女である事実を再確認させられる。
美琴は、可愛らしい口を開き言葉を紡ぎだす。
「汗臭くない?」
美琴は1日風呂には入っていないが、どうゆう
仕掛けなのかあれほど眩く輝いていたのに
汗ひとつかかず、いつも柑橘系香水のやわらかい女の子
らしい香りしかしない。
「美琴のニオイしかしないぞ」
「馬鹿・・照れるじゃないの」
1位とか能力でかさ上げされた異常な身体能力とか、そんな異常な肩書で
見えなくなるが
素顔の美琴はただの可愛いらしい少女である事実を再確認させられる。
美琴は、可愛らしい口を開き言葉を紡ぎだす。
「汗臭くない?」
美琴は1日風呂には入っていないが、どうゆう
仕掛けなのかあれほど眩く輝いていたのに
汗ひとつかかず、いつも柑橘系香水のやわらかい女の子
らしい香りしかしない。
「美琴のニオイしかしないぞ」
「馬鹿・・照れるじゃないの」
それ・・と俺は美琴を両手で抱きかかえお姫様だっこをする。
「お姫様、風呂にしましょうか?食事になさいますか・・」
「ふふ・・何それ?メイドにつもり?似合わないわね。」
美琴はあのオーラに満ちた勝気ないつも顔を取り戻し、いたずらを
始める小悪魔のように微笑む。
こんな時の美琴はいつもとんでもないことを行っておれを驚愕させる
のだ。俺は心の準備をして身構える。
「お姫様、風呂にしましょうか?食事になさいますか・・」
「ふふ・・何それ?メイドにつもり?似合わないわね。」
美琴はあのオーラに満ちた勝気ないつも顔を取り戻し、いたずらを
始める小悪魔のように微笑む。
こんな時の美琴はいつもとんでもないことを行っておれを驚愕させる
のだ。俺は心の準備をして身構える。
「じゃ・・当麻て一度地球を外から見たい?」
「え?」
「え?」
「いや・・まあ人並に宇宙には興味ありますが」
俺は心の底から嫌な予感につつまれる。美琴がなんかとんでもないことを
おっぱじめそうな不安。
俺は心の底から嫌な予感につつまれる。美琴がなんかとんでもないことを
おっぱじめそうな不安。
「ふふ まあそうよね。そうね・・じゃちょっと行きますか。絶対能力者の
システム・スキャンをしにね 」
「はあ?・・・ちょっとまて・・美琴はテレポータじゃないだろう?」
「24時間前まではね。でも・・」
あたりが眩い光に包まれ、俺は一瞬目がくらみ目をつぶる。
システム・スキャンをしにね 」
「はあ?・・・ちょっとまて・・美琴はテレポータじゃないだろう?」
「24時間前まではね。でも・・」
あたりが眩い光に包まれ、俺は一瞬目がくらみ目をつぶる。
「当麻ついたわよ」
「え?ここは」
真っ暗な空に、荒れ果てた大地、太陽らしき天体が
地平線近くにぎらぎらと輝く。
(これは・・地球じゃないな・・)
「美琴・・まさか月か?」
「ええ地球の唯一の天然衛星。地球から384、400Km離れた
もっとも身近な天体・・月よ」
「いや・・真空は・・あ・・そうか」
「ええ・・周囲の大気を含めて移動したわよ。
周りは見えない膜のようなもので覆っているから散逸もしないわ安心して」
「絶対能力者か・・とんでもない力だな・・それはそうと。あれ・・俺の右手は?
なんでテレポートできるんだ?」
「え?ここは」
真っ暗な空に、荒れ果てた大地、太陽らしき天体が
地平線近くにぎらぎらと輝く。
(これは・・地球じゃないな・・)
「美琴・・まさか月か?」
「ええ地球の唯一の天然衛星。地球から384、400Km離れた
もっとも身近な天体・・月よ」
「いや・・真空は・・あ・・そうか」
「ええ・・周囲の大気を含めて移動したわよ。
周りは見えない膜のようなもので覆っているから散逸もしないわ安心して」
「絶対能力者か・・とんでもない力だな・・それはそうと。あれ・・俺の右手は?
なんでテレポートできるんだ?」
「ふふふ・・私たちの空間そのものを座標ごと移動させたのよ。
だから当麻の右手は関係ないわよ」
「はあ?」
「まあこんなのはまだ小手先だけどね。それより当麻見て」
俺は美琴の指さす方向を見る。地(月)平線の先の
少し上に小さな天体が見える。
「あ・・あれが地球か?」
いつも地球から見る月よりは大きいが、それでも結局は小さな天体にしかすぎない。
広大無辺な漆黒の宇宙空間に小さな、ごく薄い大気でふちどられた心細くなるほど
小さな惑星。あんな小さな惑星で本当に70億があせくせ暮らしているのか・・?
だから当麻の右手は関係ないわよ」
「はあ?」
「まあこんなのはまだ小手先だけどね。それより当麻見て」
俺は美琴の指さす方向を見る。地(月)平線の先の
少し上に小さな天体が見える。
「あ・・あれが地球か?」
いつも地球から見る月よりは大きいが、それでも結局は小さな天体にしかすぎない。
広大無辺な漆黒の宇宙空間に小さな、ごく薄い大気でふちどられた心細くなるほど
小さな惑星。あんな小さな惑星で本当に70億があせくせ暮らしているのか・・?
「ええ・・あれが地球よ。あのたった直径約1.3万キロしかない天体の表面に
約70億人がひしめきあって暮らしている。これが不都合な真実てやつよ」
「神サマになった気分だな」
「哲学者になった?当麻。でも確かに視点で大事よね。気象衛星ができる前、
台風なんて全体像を見たものはいなかった。でも、いまは一般市民が毎日
サテライト映像をリアルタイムで見て台風なんて誰でも形を知っている」
約70億人がひしめきあって暮らしている。これが不都合な真実てやつよ」
「神サマになった気分だな」
「哲学者になった?当麻。でも確かに視点で大事よね。気象衛星ができる前、
台風なんて全体像を見たものはいなかった。でも、いまは一般市民が毎日
サテライト映像をリアルタイムで見て台風なんて誰でも形を知っている」
「人類なんて小さな存在だな・・美琴」
「でもその人類は・・そうだ当麻もっと衝撃的な風景を見せてあげるわ」
「え?」
「ちょっとこの恒星系の果てまでね」
「おい・・美琴 どこまで行くんだ?」
「海王星・・太陽系の一番果ての惑星よ」
「オイ・・」
再び眩い光がつつむ。
「でもその人類は・・そうだ当麻もっと衝撃的な風景を見せてあげるわ」
「え?」
「ちょっとこの恒星系の果てまでね」
「おい・・美琴 どこまで行くんだ?」
「海王星・・太陽系の一番果ての惑星よ」
「オイ・・」
再び眩い光がつつむ。
1秒か2秒だろうか・・。まさしく瞬間。確か昔読んだ図鑑では光の速さでも4時間
かかるんじゃなないか。美琴はついに光速まで突破したのか?
俺は恋人の変化に驚愕を禁じ得ない。
「あれが海王星か?」
梅干しのような恒星の、弱弱しい日差しに照らされた暗い紺色北極海のような
巨大な惑星が視界に広がる。
海王星はガス惑星で地面がないのでその赤道上の空間に浮遊しているのだろうか。
惑星の衛星軌道上で美琴と俺は浮遊している。
美琴は淡々と事実を告げる。
かかるんじゃなないか。美琴はついに光速まで突破したのか?
俺は恋人の変化に驚愕を禁じ得ない。
「あれが海王星か?」
梅干しのような恒星の、弱弱しい日差しに照らされた暗い紺色北極海のような
巨大な惑星が視界に広がる。
海王星はガス惑星で地面がないのでその赤道上の空間に浮遊しているのだろうか。
惑星の衛星軌道上で美琴と俺は浮遊している。
美琴は淡々と事実を告げる。
「ええ。地球から約45億キロ離れた最果ての惑星」
「あの梅干しみたいのが太陽か?」
「ええ」
「地球は?」
「あれだけど目のいい人でやっと見える程度よ」
「はあ・・あんなんか・・地球なんて」
美琴の指さす方向を見るが地球は太陽の光芒に隠れ全く見えない。
「あの梅干しみたいのが太陽か?」
「ええ」
「地球は?」
「あれだけど目のいい人でやっと見える程度よ」
「はあ・・あんなんか・・地球なんて」
美琴の指さす方向を見るが地球は太陽の光芒に隠れ全く見えない。
「本当、知識で知ってはいたけど小さいわね地球。ああそうそう。
ちょっとやってみたいことがあるのよまあみてて」
「あれはね。この惑星の衛星トリトンよ。直径は2706km、質量約3000京トンある」
美琴は右腕を伸ばし1点にエネルギを集め始める。たちまち莫大なプラズマ球が形成され
表現する言葉のないほどのまばゆい光を放つ。
ちょっとやってみたいことがあるのよまあみてて」
「あれはね。この惑星の衛星トリトンよ。直径は2706km、質量約3000京トンある」
美琴は右腕を伸ばし1点にエネルギを集め始める。たちまち莫大なプラズマ球が形成され
表現する言葉のないほどのまばゆい光を放つ。
「当麻・・初めて私の超荷電粒子砲見せて上げる。見ていて」
「オイ?いいのか・・・有名な衛星なんて破壊して」
「いいのよ。すぐに戻すから」
「はあ?戻す?」
「まあいいわ。だけどちょっと、これを叫ぶのが恥ずかしいんだけどさ・・
私も小6のころはガキだったわね。もう少しまともな言葉にしておきゃよかった」
「へえ?」
「いや・・この能力はわざわざ決め台詞を言わないと発射できないのよ。」
「おまえ本当はバカだろう?」
「失礼ね。女のロマンよ、必殺技を発射するときに叫ぶのは、じゃ始めるわよ
エネルギー充てん200% 超荷電粒子砲発射します」
「いいのよ。すぐに戻すから」
「はあ?戻す?」
「まあいいわ。だけどちょっと、これを叫ぶのが恥ずかしいんだけどさ・・
私も小6のころはガキだったわね。もう少しまともな言葉にしておきゃよかった」
「へえ?」
「いや・・この能力はわざわざ決め台詞を言わないと発射できないのよ。」
「おまえ本当はバカだろう?」
「失礼ね。女のロマンよ、必殺技を発射するときに叫ぶのは、じゃ始めるわよ
エネルギー充てん200% 超荷電粒子砲発射します」
美琴の右手から莫大な粒子線が発射され、約1秒後30万キロ
離れたトリトンへ突き刺さる。
ほぼ月サイズの天体が一瞬にして消滅する。
衛星トリトンはただのプラズマへ還元され
原型が何かまったくわからない存在になり果てる。
俺はあまりの惨事に言葉を失い
かろうじて一言を言う。
「はあ?消滅・・?美琴何をやった」
「トリトンは全部プラズマに還元されたのよ」
「やりすぎじゃねえか・・」
「大丈夫。・・まあ見てて」
離れたトリトンへ突き刺さる。
ほぼ月サイズの天体が一瞬にして消滅する。
衛星トリトンはただのプラズマへ還元され
原型が何かまったくわからない存在になり果てる。
俺はあまりの惨事に言葉を失い
かろうじて一言を言う。
「はあ?消滅・・?美琴何をやった」
「トリトンは全部プラズマに還元されたのよ」
「やりすぎじゃねえか・・」
「大丈夫。・・まあ見てて」
美琴は右手を突き出し、何かを操作する。
消滅したはずの衛星が姿を表す。
まるで何事もなかったようにトリトンが姿を現す。
3000京トンの星が何事もなくそこに存在する。
「これは再生能力よ。」
俺は、美琴が手にした莫大な能力に感嘆と同時に恐怖すら感じる。
何かとてつもないことがおこりそうな漠然とした不安。
俺はつい心の独り言を発する。
消滅したはずの衛星が姿を表す。
まるで何事もなかったようにトリトンが姿を現す。
3000京トンの星が何事もなくそこに存在する。
「これは再生能力よ。」
俺は、美琴が手にした莫大な能力に感嘆と同時に恐怖すら感じる。
何かとてつもないことがおこりそうな漠然とした不安。
俺はつい心の独り言を発する。
「これが絶対能力者か・・」
「まだ。。全部じゃないわ。今詳細は解析中よ。
でも1週間もすれば全部
能力をつかえこなせそうね」
「そうか・・」
「システム・スキャンは終わったし、地球へ戻りましょう。」
「成功か?」
「ええ・・大成功よ。1京786兆7843億5252万3336文字の
封印はすべて解読し、私は
空白の1ケ月の記憶を取り戻したわ」
「どうする?学園都市でも壊すつもりか?」
「難しいわね。なんでもできるということは
何もできないことでもあるのよ
今の私、御坂美琴には、使いようのない力だわ。
一瞬で星を消し復活させるなんて能力は」
「まだ。。全部じゃないわ。今詳細は解析中よ。
でも1週間もすれば全部
能力をつかえこなせそうね」
「そうか・・」
「システム・スキャンは終わったし、地球へ戻りましょう。」
「成功か?」
「ええ・・大成功よ。1京786兆7843億5252万3336文字の
封印はすべて解読し、私は
空白の1ケ月の記憶を取り戻したわ」
「どうする?学園都市でも壊すつもりか?」
「難しいわね。なんでもできるということは
何もできないことでもあるのよ
今の私、御坂美琴には、使いようのない力だわ。
一瞬で星を消し復活させるなんて能力は」
俺は美琴が力におぼれ正気を失ったかと危惧したが、
美琴がいまだ常識を失っていないことで安堵する。
「そうか・・そうだな。瞬間で星を消せる能力なんて使いようないわ
確かに。」
「何に使うか少し考えさせて。もう少し、この能力と向き合って考えてみるわ
それじゃ帰ろう」
莫大な光が俺と美琴をつつみ、俺は意識を失う。光の速度で4時間10分かかるはずの
45億キロを瞬間で移動し、何事もなく元へ部屋へ戻る。
美琴がいまだ常識を失っていないことで安堵する。
「そうか・・そうだな。瞬間で星を消せる能力なんて使いようないわ
確かに。」
「何に使うか少し考えさせて。もう少し、この能力と向き合って考えてみるわ
それじゃ帰ろう」
莫大な光が俺と美琴をつつみ、俺は意識を失う。光の速度で4時間10分かかるはずの
45億キロを瞬間で移動し、何事もなく元へ部屋へ戻る。
「早いな・・秒単位じゃないか?」
「瞬間移動て感じね。めちゃくちゃな能力だわ。ホント気が狂いそうになりそうな
ほどチートではじけた能力ね。正直私は怖いわ。こんな能力を持った自分が。
だけど他の学園都市の生徒のために私はすべてを知りたい。
そして学園都市の真実をみんなに伝えたい。」
「俺は何が起ころうと美琴についていく」
「ありがとう当麻は優しいのね。うれしいわ。
ところで当麻は自分の右手の真実を知りたい?」
「瞬間移動て感じね。めちゃくちゃな能力だわ。ホント気が狂いそうになりそうな
ほどチートではじけた能力ね。正直私は怖いわ。こんな能力を持った自分が。
だけど他の学園都市の生徒のために私はすべてを知りたい。
そして学園都市の真実をみんなに伝えたい。」
「俺は何が起ころうと美琴についていく」
「ありがとう当麻は優しいのね。うれしいわ。
ところで当麻は自分の右手の真実を知りたい?」
「え?わかるのか?」
「今の私には全部わかるわよ。その謎のすべてが。当麻は知りたい?」
「いや・・いい。そんなものは自分で調べればいい話だ。」
「わかった。じゃ・・言わないわ。でももう当麻も知る覚悟はしたほうがいいかもね」
「え?」
「そのうちわかるわ。私と当麻そしてこの学園都市はもうこのままでは済まないから」
「美琴・・?それは」
俺にはわかる。今の美琴は予言者のように何かを知り、何かをしようとしている。
それが230万人の学園都市住民にとって、決してバラ色ばかりでない結末で
あることを美琴はしっている。
「今の私には全部わかるわよ。その謎のすべてが。当麻は知りたい?」
「いや・・いい。そんなものは自分で調べればいい話だ。」
「わかった。じゃ・・言わないわ。でももう当麻も知る覚悟はしたほうがいいかもね」
「え?」
「そのうちわかるわ。私と当麻そしてこの学園都市はもうこのままでは済まないから」
「美琴・・?それは」
俺にはわかる。今の美琴は予言者のように何かを知り、何かをしようとしている。
それが230万人の学園都市住民にとって、決してバラ色ばかりでない結末で
あることを美琴はしっている。
「ふふしけた顔しないで、当麻・・未来は来るものじゃない。
自分達でつかむものよ。だから一緒につかみ取ろう」
「わかった。よーし美琴今日はおいしいの食べような?」
「ふふ楽しみね、でもその前に仕事させてね。未決裁書類がまっているわ」
「まじめだな。美琴は」
「一応私は社会人よ。だからそこで休んでいて。今終わらせるわ」
美琴は、駆け出して職場へ向かう。俺と美月は死の恐怖を乗り越え、新たな
ステージにたった美琴に、まぶしさを感じていた。
自分達でつかむものよ。だから一緒につかみ取ろう」
「わかった。よーし美琴今日はおいしいの食べような?」
「ふふ楽しみね、でもその前に仕事させてね。未決裁書類がまっているわ」
「まじめだな。美琴は」
「一応私は社会人よ。だからそこで休んでいて。今終わらせるわ」
美琴は、駆け出して職場へ向かう。俺と美月は死の恐怖を乗り越え、新たな
ステージにたった美琴に、まぶしさを感じていた。
続く