第2部 第19話 第三章(7)
8月28日 (金) 5時
「美琴結構涼しいな」
「そう?まあ上空500mだからね・・」
俺は今、美琴の研究所が開発した2人乗り有人ドローンに乗っている。
「これすごいじゃん」
「最高速度400km、航続距離1000km、AIで自動操縦も、
自分の脳でも、コントローラでも操縦可能よ」
「これは何に使うんだ?」
「小型ヘリにも、農薬散布も兵器にも使用可能。整備が簡単
だから、個人でも使用可能よ」
「へ・・」
「どう鳥の目で見ると」
「ああ・・視野の違いは大事だな。でもさ・・
前に宇宙へ行ったじゃん。瞬間移動なら絶対
能力者になった今の美琴なら自在じゃん。
なんでこんな普通のものに乗せるのさ・・」
「能力は元々向き不向きがある。飛行できる能力者なんて数は少ない。
だから残り99.99%のために科学技術は必須だと思うわ」
「ライターがあるなら、レベル2までの発火能力は不要て理屈か」
「ええ・・魔術てやつもそうだろうね。万人むきじゃない。
できない人にはやさしくないわ」
「だから魔術も能力開発も限界がある・・か」
「そんなわかりきったことを、ごまかすのは誠実じゃないと思うわ。」
美琴は数キロ先に聳え立つ窓のないビルを指さす。
「ああそうだな、結局半分は無能力者だからな・・この街は」
俺は嘆息して応じる。
「でも・・当麻の場合にはちょっと無能力者は違うかな」
「え・・ああ右手か・・そうだな。こいつのおかげで今は幸せかもな」
「ふふ・・それ惚気?」
「え・・ああ・・いまさら」
「まあいいわ・・じゃそろそろ帰ろう。」
美琴はドローンをマンション裏の公園へ着陸させる。
「美琴これここにおいていいのか」
「この近くに住んでいる所員が通勤には使うから心配ないわよ」
俺はマンションへ歩きながら美琴と話をする。
「へ・・。でも美琴の仕事も結構いろいろあるんだな」
「こうゆう民生品も大事な分野なのよ。兵器だけじゃ
市場が限られるわ」
「そうか・・」
「兵器なんて以外に市場は小さいのよ。工業製品の数%くらいなものよ。」
「はあ・・美琴といると勉強になるな」
「ありがとう。そういえば最近ちゃんと勉強しているじゃない」
「そう?まあ上空500mだからね・・」
俺は今、美琴の研究所が開発した2人乗り有人ドローンに乗っている。
「これすごいじゃん」
「最高速度400km、航続距離1000km、AIで自動操縦も、
自分の脳でも、コントローラでも操縦可能よ」
「これは何に使うんだ?」
「小型ヘリにも、農薬散布も兵器にも使用可能。整備が簡単
だから、個人でも使用可能よ」
「へ・・」
「どう鳥の目で見ると」
「ああ・・視野の違いは大事だな。でもさ・・
前に宇宙へ行ったじゃん。瞬間移動なら絶対
能力者になった今の美琴なら自在じゃん。
なんでこんな普通のものに乗せるのさ・・」
「能力は元々向き不向きがある。飛行できる能力者なんて数は少ない。
だから残り99.99%のために科学技術は必須だと思うわ」
「ライターがあるなら、レベル2までの発火能力は不要て理屈か」
「ええ・・魔術てやつもそうだろうね。万人むきじゃない。
できない人にはやさしくないわ」
「だから魔術も能力開発も限界がある・・か」
「そんなわかりきったことを、ごまかすのは誠実じゃないと思うわ。」
美琴は数キロ先に聳え立つ窓のないビルを指さす。
「ああそうだな、結局半分は無能力者だからな・・この街は」
俺は嘆息して応じる。
「でも・・当麻の場合にはちょっと無能力者は違うかな」
「え・・ああ右手か・・そうだな。こいつのおかげで今は幸せかもな」
「ふふ・・それ惚気?」
「え・・ああ・・いまさら」
「まあいいわ・・じゃそろそろ帰ろう。」
美琴はドローンをマンション裏の公園へ着陸させる。
「美琴これここにおいていいのか」
「この近くに住んでいる所員が通勤には使うから心配ないわよ」
俺はマンションへ歩きながら美琴と話をする。
「へ・・。でも美琴の仕事も結構いろいろあるんだな」
「こうゆう民生品も大事な分野なのよ。兵器だけじゃ
市場が限られるわ」
「そうか・・」
「兵器なんて以外に市場は小さいのよ。工業製品の数%くらいなものよ。」
「はあ・・美琴といると勉強になるな」
「ありがとう。そういえば最近ちゃんと勉強しているじゃない」
「いつまでも美琴に養われているわけにはいかないだろう」
「ふふそうね。だけど大学院卒業までまだ8年はあるじゃない。
ゆっくり考えればいいわ」
「大学院?俺が」
「欧米じゃいまどき学士でろくな就職先ないわよ。
まあ日本は違うようだけど」
「でも勉強は・・正直」
「当麻・・焦る必要はないわ。一緒に勉強しよう。
勉強なら私が役に立つと思うわよ」
「ありがとう。美琴は教え方がうまいし、教材も面白いし。」
話をしているうち、自宅へたどりつく。美琴の言うとおり
確かに朝の散歩は雑念も取れるし、
気がまぎれる。
「ほめてくれて、ありがとう。じゃ悪いけど食事お願いね」
「ああ・・30分ほどかかるかな」
「ふふそうね。だけど大学院卒業までまだ8年はあるじゃない。
ゆっくり考えればいいわ」
「大学院?俺が」
「欧米じゃいまどき学士でろくな就職先ないわよ。
まあ日本は違うようだけど」
「でも勉強は・・正直」
「当麻・・焦る必要はないわ。一緒に勉強しよう。
勉強なら私が役に立つと思うわよ」
「ありがとう。美琴は教え方がうまいし、教材も面白いし。」
話をしているうち、自宅へたどりつく。美琴の言うとおり
確かに朝の散歩は雑念も取れるし、
気がまぎれる。
「ほめてくれて、ありがとう。じゃ悪いけど食事お願いね」
「ああ・・30分ほどかかるかな」
・・・・・・・・・
(さあてと・・とりあえずアレイスターと取引はしたけど)
私は昨日深夜に突然呼び出され、窓のないビルへ行ったことを思い出す。
アレイスターは、私が魔神に関するあらゆる情報を提供することを
条件に、3ケ月プランの凍結を提案し、私はそれを受諾した。
私は昨日深夜に突然呼び出され、窓のないビルへ行ったことを思い出す。
アレイスターは、私が魔神に関するあらゆる情報を提供することを
条件に、3ケ月プランの凍結を提案し、私はそれを受諾した。
今時点では、魔神という共通の敵もある以上受け入れるのが上策だろう。
そもそもアレイスターは悪なのだろうか?
そもそもアレイスターは悪なのだろうか?
正直な話、現状では判別できない。
確かにクローンや置き去りを使った無慈悲とも言うべく実験は
断罪されるべきだろう。
正直私は自分のクローンを実験やプランに使われてむかむかする。
当麻をプランの人柱にしてより大きな力を召喚しようと発想も気にくわない。
なにより事故とは言え私をこんな化け物にしたことも胸糞悪い。
確かにクローンや置き去りを使った無慈悲とも言うべく実験は
断罪されるべきだろう。
正直私は自分のクローンを実験やプランに使われてむかむかする。
当麻をプランの人柱にしてより大きな力を召喚しようと発想も気にくわない。
なにより事故とは言え私をこんな化け物にしたことも胸糞悪い。
だけど・・もしも私のこの力も、当麻との出会いも、
研究所の人々との交流もアレイスターがこの街をつくらなければなかった。
いろいろ考えるととてもアレイスターをぶち殺す気になれない。
私は弱いな・・。私を知っている人は私は優しいという。優しすぎるという。
研究所の人々との交流もアレイスターがこの街をつくらなければなかった。
いろいろ考えるととてもアレイスターをぶち殺す気になれない。
私は弱いな・・。私を知っている人は私は優しいという。優しすぎるという。
だけど・・それは優しさじゃなくて甘いだけじゃないの?と最近は思う。
こんな時は当麻はどうするんだろう?
私は当麻のような心の強さがほしい。だけど・・結局自分は自分のやり方で
やるしかない。当麻は当麻、自分は自分。回りくどいようでも、優しすぎるようでも
私は自分のやり方で、やるしかないのだから。
私は当麻のような心の強さがほしい。だけど・・結局自分は自分のやり方で
やるしかない。当麻は当麻、自分は自分。回りくどいようでも、優しすぎるようでも
私は自分のやり方で、やるしかないのだから。
さて。私は思考を現実へ戻す。
アレイスターの神サマのいない世界をつくるプラン自体は悪なのか?
確かに神の名を使い信者を搾取する腐敗しきった十字教や三ケ月教の頑迷な
教えはこの世界の現状ではプラスとは言えない。無差別テロや宗教対立が
多くの争いを生んでいることも否定できない。
アレイスターの神サマのいない世界をつくるプラン自体は悪なのか?
確かに神の名を使い信者を搾取する腐敗しきった十字教や三ケ月教の頑迷な
教えはこの世界の現状ではプラスとは言えない。無差別テロや宗教対立が
多くの争いを生んでいることも否定できない。
とはいえ古より多くの信者と一定の秩序を形成してきた、多くの信者のよりどころの
神を否定することは、現状で正しいと言えるのだろうか。
それを消滅すれば大きな混乱と無秩序が、地上を覆いつくすのではないか?
神を否定することは、現状で正しいと言えるのだろうか。
それを消滅すれば大きな混乱と無秩序が、地上を覆いつくすのではないか?
だから現状では、アレイスターの方向性は間違っている。私はそう思う。
だけど、神サマのいない世界を考えるだけなら思想・信条の自由を保障した
憲法上それだけで悪とはいえない。
じゃ・・神サマを商売道具にするロンドン(イギリス清教)へアレイスターの
正体をばらすか?それも違うだろう。アレイスターを裁くべきは、この街の
人間であるべきだ。私はそう思う。それに現状無計画に彼を倒せば、
この街の230万人が路頭に迷う。
だけど、神サマのいない世界を考えるだけなら思想・信条の自由を保障した
憲法上それだけで悪とはいえない。
じゃ・・神サマを商売道具にするロンドン(イギリス清教)へアレイスターの
正体をばらすか?それも違うだろう。アレイスターを裁くべきは、この街の
人間であるべきだ。私はそう思う。それに現状無計画に彼を倒せば、
この街の230万人が路頭に迷う。
能力者なんて、この街があるから差別されずに済む。1位の私も含めこの街があるから
こそ生きていける。受益者の私はアレイスターを処刑する気分には正直なれない。
この街の闇を弾劾するには私の手はあまりに汚れすぎている。
私はあまりに豊かすぎる。
こそ生きていける。受益者の私はアレイスターを処刑する気分には正直なれない。
この街の闇を弾劾するには私の手はあまりに汚れすぎている。
私はあまりに豊かすぎる。
難しいな。私は自分の両手を伸ばす。その気になればいつでもこの街なんて
ぶっ壊すことはできる。だから悩ましい。
3ケ月考えさせてもらうか・・今は魔神を処分するほうが先だ。
ぶっ壊すことはできる。だから悩ましい。
3ケ月考えさせてもらうか・・今は魔神を処分するほうが先だ。
さあてそろそろ食事ね。
「当麻、そろそろいい?」
「ああ・・いいぞ」
「はあ、すごいわね」
ひとつひとつは地味だが、手間をかけ、材料を吟味したことは、一目でわかる。
「だしまき卵美味しいわね。甘味といい、微妙な塩加減といい」
「あんまりほめるなよ。上条さんも美琴を喜ばすために必死なんですよ」
「ありがとう。でも美味しいわね。このお米の艶も水あんばいもいいわ」
「でも今日は一段と力をいれているわね」
「美琴の問題が一応解決したんだろう。アレイスターがらみの」
「3ケ月先延ばししただけよ。すべてはこれから」
私は、ごはんのお代わりの誘惑を断ち切り食事を終える。
私は食器を洗浄機へ運び、会話を続ける。
「当麻、そろそろいい?」
「ああ・・いいぞ」
「はあ、すごいわね」
ひとつひとつは地味だが、手間をかけ、材料を吟味したことは、一目でわかる。
「だしまき卵美味しいわね。甘味といい、微妙な塩加減といい」
「あんまりほめるなよ。上条さんも美琴を喜ばすために必死なんですよ」
「ありがとう。でも美味しいわね。このお米の艶も水あんばいもいいわ」
「でも今日は一段と力をいれているわね」
「美琴の問題が一応解決したんだろう。アレイスターがらみの」
「3ケ月先延ばししただけよ。すべてはこれから」
私は、ごはんのお代わりの誘惑を断ち切り食事を終える。
私は食器を洗浄機へ運び、会話を続ける。
「美琴は抱え込みすぎ、少しは俺も一方通行も頼れよ」
「ふふ・・ありがとう。早く当麻のそんな幻想ぶち殺すを見たいわね」
「美琴は・・俺の右手に幻想いだきすぎ」
「ふふ・・当麻はアレイスターにそんな幻想をぶち壊すなんて言える?」
「アレイスターか。独裁者相手にそんな幻想ぶち殺しなんて言ったところで、
こっちが犯罪者にされる、今は無理だな」
「ふふ・・ありがとう。早く当麻のそんな幻想ぶち殺すを見たいわね」
「美琴は・・俺の右手に幻想いだきすぎ」
「ふふ・・当麻はアレイスターにそんな幻想をぶち壊すなんて言える?」
「アレイスターか。独裁者相手にそんな幻想ぶち殺しなんて言ったところで、
こっちが犯罪者にされる、今は無理だな」
「そうよね。いくらクローンをつくりそれを殺す実験を承認したと言ったところで
アレイスターの自筆決裁書類なんてどこにもないしね。」
「そうだろな。アイツのもったいぶった言葉も部下が勝手に聞き違えて暴走したと
言い逃れる保険の意味もあるんだろうな」
「秘書が秘書がという政治家みたいね。ちょっと待って部下・・?」
「当麻・・学園都市を実際に動かしているのは木原なのは知っているわよね」
「ああ・・そうだな 木原幻生先生も美琴の上司もそうだ」
アレイスターの自筆決裁書類なんてどこにもないしね。」
「そうだろな。アイツのもったいぶった言葉も部下が勝手に聞き違えて暴走したと
言い逃れる保険の意味もあるんだろうな」
「秘書が秘書がという政治家みたいね。ちょっと待って部下・・?」
「当麻・・学園都市を実際に動かしているのは木原なのは知っているわよね」
「ああ・・そうだな 木原幻生先生も美琴の上司もそうだ」
「ええ・・だとするとアレイスターを排除しても木原が担げる人が統括理事長になれば
いいのよね」
「ああ・・そうだな。」
「当麻・・ありがとう。そうよ。それでいいのよ。」
「美琴・・おれには意味がまったく意味がわからないんだが」
「当麻ありがとう。ヒントをくれてね。」
「美琴?」
「ちょっと考えさせてくれる。なんかいい方法を思いつきそうなのよ」
いいのよね」
「ああ・・そうだな。」
「当麻・・ありがとう。そうよ。それでいいのよ。」
「美琴・・おれには意味がまったく意味がわからないんだが」
「当麻ありがとう。ヒントをくれてね。」
「美琴?」
「ちょっと考えさせてくれる。なんかいい方法を思いつきそうなのよ」
・・・・・・・・・・
私は、自分の朧げに浮かんだ考えをまとめる。
検証するのは後にしても項目をまとめPCへ出力する。
自分の記憶力には自信はあるが、とても大事なことなので記録をとる。
私は、思いついたことを当麻にひとつ提案する。
検証するのは後にしても項目をまとめPCへ出力する。
自分の記憶力には自信はあるが、とても大事なことなので記録をとる。
私は、思いついたことを当麻にひとつ提案する。
「当麻その前にひさしぶりに運動しない」
「え?」
「一方通行がひさびさに当麻と喧嘩したいそうよ」
「はあ?」
「まあ・・いいんじゃないの。それに一方通行なんて目じゃない敵が襲ってくることは
想定しなくちゃ」
「魔神か・・?」
「ええ。おそらく。いづれ絶対能力者になった私の存在は公になる。ただでは済まないわ。
私が原因で大騒乱になる。当麻・・最悪は全人類対私も覚悟しなきゃない。
それでも私を助けてくれる?」
「美琴。決まりきったことだ。俺はどうせアレイスターに使いつぶされる運命だった。
それを救い上げたのは美琴だ。だから。。いや死ぬまで一緒だ。」
「ありがとう。でもそんなことにはさせないわよ。私を信じなさい。じゃ・・10時にいつも
河原ね」
「え?」
「一方通行がひさびさに当麻と喧嘩したいそうよ」
「はあ?」
「まあ・・いいんじゃないの。それに一方通行なんて目じゃない敵が襲ってくることは
想定しなくちゃ」
「魔神か・・?」
「ええ。おそらく。いづれ絶対能力者になった私の存在は公になる。ただでは済まないわ。
私が原因で大騒乱になる。当麻・・最悪は全人類対私も覚悟しなきゃない。
それでも私を助けてくれる?」
「美琴。決まりきったことだ。俺はどうせアレイスターに使いつぶされる運命だった。
それを救い上げたのは美琴だ。だから。。いや死ぬまで一緒だ。」
「ありがとう。でもそんなことにはさせないわよ。私を信じなさい。じゃ・・10時にいつも
河原ね」
・・・・・・・・・
「どう?驚いた?」
私は数キロ離れたマンションにいた一方通行をこの場所へ転送した。
「こいつはおどろいたなア。テレポートかア」
「ええ。座標さえわかれば、どこからどこでもね。重量制限も距離の制限もないわ」
「まさかア・・」
「ええそのまさかよ。ただ完全なレベル6にはもう少し時間がかかりそうね」
「やりたい?」
「ああ、だけど先に三下だよなア」
「ええ。周辺に保護膜を張ったから全力でいいわよ。アンダーラインも監視カメラも無効化
しているから思いっきり当麻をぶちのめして。可能ならね」
「hahahahaha。冗談きついぜエ、美琴さン。ヤツの能力は全部わかっているんだぜ」
「そうだといいわね」
「じゃはじめましょ」
「当麻いいわね」
「おおいいぞ」
「じゃ・・レディ・ゴー」
当麻と一方通行は10mほど間合いをとる。
すでに両者は2回戦い、お互い手のうちはかなり知っている。
私は数キロ離れたマンションにいた一方通行をこの場所へ転送した。
「こいつはおどろいたなア。テレポートかア」
「ええ。座標さえわかれば、どこからどこでもね。重量制限も距離の制限もないわ」
「まさかア・・」
「ええそのまさかよ。ただ完全なレベル6にはもう少し時間がかかりそうね」
「やりたい?」
「ああ、だけど先に三下だよなア」
「ええ。周辺に保護膜を張ったから全力でいいわよ。アンダーラインも監視カメラも無効化
しているから思いっきり当麻をぶちのめして。可能ならね」
「hahahahaha。冗談きついぜエ、美琴さン。ヤツの能力は全部わかっているんだぜ」
「そうだといいわね」
「じゃはじめましょ」
「当麻いいわね」
「おおいいぞ」
「じゃ・・レディ・ゴー」
当麻と一方通行は10mほど間合いをとる。
すでに両者は2回戦い、お互い手のうちはかなり知っている。
(一方通行は3度目の正直て言っているようだけどどうなるのかしらね。)
一方通行は挨拶のように超音速の小石連続攻撃を行う。到達まで0.02秒しかない
のに、当麻はそのすべてを予兆の感知でかわす。
「やるなア 三下。砲弾より速い小石を全部かわすなんてよオ。」
「はあ・・このくらい、美琴どころか削坂以下だよ」
「削坂?あああの根性馬鹿か・・。舐められたなア」
一方通行は挨拶のように超音速の小石連続攻撃を行う。到達まで0.02秒しかない
のに、当麻はそのすべてを予兆の感知でかわす。
「やるなア 三下。砲弾より速い小石を全部かわすなんてよオ。」
「はあ・・このくらい、美琴どころか削坂以下だよ」
「削坂?あああの根性馬鹿か・・。舐められたなア」
(まあこれはジャブね)
当麻は、10mの距離を詰めようとするが、一方通行は体を高速移動させ
上条には手の届かないところへ移動している。
10mだった両者の間隔はたちまち100m開き、当麻にはすぐには手の届かない。
「は・・逃げるのか一方通行」
「ア?・・テメエの右手は解析済みなんだよオ」
(さすがに研究しているわね。でも・・・)
一方通行は大気の運動を操作し、密度を操作しドリルのように
先端をとがらせた小型竜巻を当麻にぶつけようとするが、
当麻の右手がすべてを無効化する。
風速1000mの超音速に達した鋼に匹敵する威力のジェット流を
ただのそよ風に変える。(すごいわ・・当麻あんな力技を無効化
できるの)
当麻は、10mの距離を詰めようとするが、一方通行は体を高速移動させ
上条には手の届かないところへ移動している。
10mだった両者の間隔はたちまち100m開き、当麻にはすぐには手の届かない。
「は・・逃げるのか一方通行」
「ア?・・テメエの右手は解析済みなんだよオ」
(さすがに研究しているわね。でも・・・)
一方通行は大気の運動を操作し、密度を操作しドリルのように
先端をとがらせた小型竜巻を当麻にぶつけようとするが、
当麻の右手がすべてを無効化する。
風速1000mの超音速に達した鋼に匹敵する威力のジェット流を
ただのそよ風に変える。(すごいわ・・当麻あんな力技を無効化
できるの)
一方通行は、100mの距離を0.2秒で詰めて突進し、
左手をつかもうとするが、当麻はそれを
さばき、動きを読み切っていたようにカウンターをくらわせる。
左手をつかもうとするが、当麻はそれを
さばき、動きを読み切っていたようにカウンターをくらわせる。
だが上条当麻も一方通行もさすがに秒速500mの突進の運動エネルギーそのものは
すべては無効化できず、両者とも派手な音を立て地に崩れ落ちる。
すべては無効化できず、両者とも派手な音を立て地に崩れ落ちる。
一方通行は本来なら秒速500Mの反動などすべて相殺できるはずだが、上条当麻
の右手に演算を一部妨害され、衝撃を何%かくらったのだろう、グロッキー状態に
なる。私は心の中で戦況を分析する。
(大砲の弾頭に突進するようなもんだわ・・・当麻はすごいわね)
(でも第3者がいたら詰むわね・・ここで一方通行も演算は瞬間飛ぶだろうし、当麻は心臓を
銃弾がつらぬいたら終りね・・まだ魔神とは戦えないわ)
(それしても打たれ強いわね。あれだけの衝撃を食らってまだ起き上がるなんて)
の右手に演算を一部妨害され、衝撃を何%かくらったのだろう、グロッキー状態に
なる。私は心の中で戦況を分析する。
(大砲の弾頭に突進するようなもんだわ・・・当麻はすごいわね)
(でも第3者がいたら詰むわね・・ここで一方通行も演算は瞬間飛ぶだろうし、当麻は心臓を
銃弾がつらぬいたら終りね・・まだ魔神とは戦えないわ)
(それしても打たれ強いわね。あれだけの衝撃を食らってまだ起き上がるなんて)
当麻のほうが先に立ち上がり、
右手で一方通行をノーバウンドで吹っ飛ばす。
右手で一方通行をノーバウンドで吹っ飛ばす。
一方通行は、ぐったりとしてピクリとも動かない。
(もう終わり?当麻が強くなりすぎてもう一方通行では相手にならない?)
私は、投資に失敗した投資家のように唖然として8兆円の投資の妥当性について
頭を悩まし始める。だが・・
(もう終わり?当麻が強くなりすぎてもう一方通行では相手にならない?)
私は、投資に失敗した投資家のように唖然として8兆円の投資の妥当性について
頭を悩まし始める。だが・・
一方通行は、突然変容を遂げ、黒い翼を広げ始める。
私はこれに覚えがある。・・これは私が8月31日に起こした現象の初期段階。
(とめるべきか・・?一方通行は正気を失っている)
一方通行は羽から超高エネルギー物体を周囲に飛ばし始める。
私の保護膜がなければ周囲を焼き尽くすほどの。
(これ本質は荷電粒子砲ね・・まだ出力は1億kw時ぐらいでたいしたことないけど)
私と生成方法は異なるが、彼は短時間でベクトル操作を応用し、高圧・高密度の
プラズマを射出する兵器として利用できるようになりつつある。
(さすがね・・一方通行)
私はこれに覚えがある。・・これは私が8月31日に起こした現象の初期段階。
(とめるべきか・・?一方通行は正気を失っている)
一方通行は羽から超高エネルギー物体を周囲に飛ばし始める。
私の保護膜がなければ周囲を焼き尽くすほどの。
(これ本質は荷電粒子砲ね・・まだ出力は1億kw時ぐらいでたいしたことないけど)
私と生成方法は異なるが、彼は短時間でベクトル操作を応用し、高圧・高密度の
プラズマを射出する兵器として利用できるようになりつつある。
(さすがね・・一方通行)
だが、当麻はひるまずに右手で高温プラズマを無効化し突進する。
攻撃が直線的なことが幸いし、また当麻の苦手な面上の飽和攻撃でないおかげで
一方通行へ到達し、ひるまず眩い光を放つ羽をただの右手を使ってむしり始める。
数十枚の羽をむしり取られついに一方通行は力尽きぶっ倒れる。
攻撃が直線的なことが幸いし、また当麻の苦手な面上の飽和攻撃でないおかげで
一方通行へ到達し、ひるまず眩い光を放つ羽をただの右手を使ってむしり始める。
数十枚の羽をむしり取られついに一方通行は力尽きぶっ倒れる。
「当麻すごいわね・・」
「それより救急車は呼ばなくていいのか。見た感じ肋骨くらいは折れているようだけど」
「大丈夫よ。ほれ・・」
それまでピクリとも動かなかった一方通行が、普通に動き出す。
「はあ・・すごいというのか無茶苦茶というのかスゴイナ」
「まあ一応絶対能力者の端くれだから」
「それより救急車は呼ばなくていいのか。見た感じ肋骨くらいは折れているようだけど」
「大丈夫よ。ほれ・・」
それまでピクリとも動かなかった一方通行が、普通に動き出す。
「はあ・・すごいというのか無茶苦茶というのかスゴイナ」
「まあ一応絶対能力者の端くれだから」
「さて・・久しぶりにする?」
「え?」
「いや・・ちょっと美琴とは・・」
「ふふ・・ありがとう。私も嫌だわ。でも少しいい?」
「え?」
「いや・・ちょっと美琴とは・・」
「ふふ・・ありがとう。私も嫌だわ。でも少しいい?」
「ふ・・戦闘マニアのお嬢さまは」
じゃ・・始めましょ。
じゃ・・始めましょ。
別にかまえる必要もないので、わざと無警戒にしてリラックスして立つ。
(じゃそろそろ始めるか。)
「当麻・・後ろががら空きよ」
「え?」
俺は頭に激しい衝撃を感じ数十m飛ばされる。まるでマンション解体の鉄球を
ぶつけられたような激しい痛みを感じる。
「美琴・・何を」
「なんだろね。少し眠ってくれる」
吹き矢のようなものが胃壁に突き刺さり俺は睡魔に襲われる。
「じゃ・・ダーリンお休み」
(じゃそろそろ始めるか。)
「当麻・・後ろががら空きよ」
「え?」
俺は頭に激しい衝撃を感じ数十m飛ばされる。まるでマンション解体の鉄球を
ぶつけられたような激しい痛みを感じる。
「美琴・・何を」
「なんだろね。少し眠ってくれる」
吹き矢のようなものが胃壁に突き刺さり俺は睡魔に襲われる。
「じゃ・・ダーリンお休み」
「ほおオ・・半径1mの窒素分子をナノ秒単位で急速加速し、1点に集めて空気銃の要領で
延髄を攻撃ねエ。約4キログラムの窒素分子を秒速10kmに加速し1点へ集約しぶつけ
れば戦車の装甲くらいは楽々突き破ると」
解析能力に優れた一方通行が私の攻撃を分析する。
延髄を攻撃ねエ。約4キログラムの窒素分子を秒速10kmに加速し1点へ集約しぶつけ
れば戦車の装甲くらいは楽々突き破ると」
解析能力に優れた一方通行が私の攻撃を分析する。
「それだけじゃねエ、即効性の睡眠薬のアンプルをテレポートで直接胃に送ったか?」
「あら・・ばれた。ええそうよ。さすが。。よくわかるじゃない。いくら当麻でも自分が
思考する前に右手を差し出せないで しょ。彼には威力なんて不要。速さがあれば十分よ」
「テメエ、すげえなア。」
「ふふ・・こんなの小細工よ。だけど当麻はまだまだ本来の力を発揮していないわ
当麻は、まだ右手の力を使いこなしていない」
「あら・・ばれた。ええそうよ。さすが。。よくわかるじゃない。いくら当麻でも自分が
思考する前に右手を差し出せないで しょ。彼には威力なんて不要。速さがあれば十分よ」
「テメエ、すげえなア。」
「ふふ・・こんなの小細工よ。だけど当麻はまだまだ本来の力を発揮していないわ
当麻は、まだ右手の力を使いこなしていない」
「ねえ。一方通行。アレイスターは排除すべき悪なのかな」
「エ?」
「動機は復讐とはいえ、私は彼の気持ちはよくわかるの」
「美琴ちゃん、ワリイことはいわねエ、割り切らねエと心が持たねエぞオ」
私は一方通行の顔を見つめる。本質的には不愛想な男だが付き合いが長い
私には、私の事を気使っている彼の真意が見える。
「ふ・・ええそうね。そうよね。一方通行こんな頼りない私だけど力を貸して」
「エ?」
「動機は復讐とはいえ、私は彼の気持ちはよくわかるの」
「美琴ちゃん、ワリイことはいわねエ、割り切らねエと心が持たねエぞオ」
私は一方通行の顔を見つめる。本質的には不愛想な男だが付き合いが長い
私には、私の事を気使っている彼の真意が見える。
「ふ・・ええそうね。そうよね。一方通行こんな頼りない私だけど力を貸して」
「それはそうと。当麻を起こしましょ。」
「はア?6時間は起きねエだろう?」
「はア?6時間は起きねエだろう?」
「ふふ・・まあ見てなさい」
私は当麻の口に接吻する。
「ふふ。恋の魔術かしらね」
1.2.3
「当麻 おはよう」
「え・・確か。俺は思いっきりなんかでぶん殴られて、数十mぶっ飛ばされて、
睡眠薬のアンプルを胃に射出されて昏倒していたんじゃないか?」
「ええ・・そうね」
「美琴には勝てねえな。」
「大したことはないわよ。こんなの小細工なんだから」
「ふふ。恋の魔術かしらね」
1.2.3
「当麻 おはよう」
「え・・確か。俺は思いっきりなんかでぶん殴られて、数十mぶっ飛ばされて、
睡眠薬のアンプルを胃に射出されて昏倒していたんじゃないか?」
「ええ・・そうね」
「美琴には勝てねえな。」
「大したことはないわよ。こんなの小細工なんだから」
「当麻・一方通行・・。正直今のままでは魔神には勝てないわ。だけど
いい方法があるのよ。すぐに強くなる」
「いい方法?」
「ええ」
「AI.オンライン・シミユレータよ」
「ようは仮想現実ゲームか?」
「ふふ・・まあ一見するとね。でもまあ見てなさい。現代科学の最高峰の成果をね」
いい方法があるのよ。すぐに強くなる」
「いい方法?」
「ええ」
「AI.オンライン・シミユレータよ」
「ようは仮想現実ゲームか?」
「ふふ・・まあ一見するとね。でもまあ見てなさい。現代科学の最高峰の成果をね」
「はア?つまんねえなア。垣根でもぶっ飛ばしてエなア」
「ほっときなさいよ。垣根は。シミユレータは絶対やみつきなるわよ。やろう?」
「ほっときなさいよ。垣根は。シミユレータは絶対やみつきなるわよ。やろう?」
「拒否権はネエなア」
「ああ・わかった」
「じゃ・・夕方16時にこの座標にそれぞれ待機して。テレポートで研究所まで送るから」
私は一方通行を先にテレポートし、次に自分と当麻を自宅へ送る。
「ああ・わかった」
「じゃ・・夕方16時にこの座標にそれぞれ待機して。テレポートで研究所まで送るから」
私は一方通行を先にテレポートし、次に自分と当麻を自宅へ送る。
当麻は、前日に仕込んだカレーを鍋にかけ、昼食の準備を終える。
形が整えられたオニオンとトマト、レタスのサラダと、少し酸っぱいニオイのドレシング
が食欲を誘う。チキンの香りといい、スパイスの配合具合といい、下手なカレー専門店
が裸足で逃げ出すほどの腕前だ。
(凄すぎる。)
形が整えられたオニオンとトマト、レタスのサラダと、少し酸っぱいニオイのドレシング
が食欲を誘う。チキンの香りといい、スパイスの配合具合といい、下手なカレー専門店
が裸足で逃げ出すほどの腕前だ。
(凄すぎる。)
私は婚約者の料理の腕前に感嘆する。常盤台で一応家庭科で5
の評価はもらってはいたが
栄養学と、高級食材の知識以外では勝てそうもない。
(これは恥をしのんで料理をおそわるしかないわね。聞くのは一時の恥よね)
の評価はもらってはいたが
栄養学と、高級食材の知識以外では勝てそうもない。
(これは恥をしのんで料理をおそわるしかないわね。聞くのは一時の恥よね)
「当麻すごいわね。専門店なみよ」
「美琴。見かけだけだよ」
「凄いわよ。香りだってさ・・。じゃ食べていい?」
私は着席して、カレーを一口ごはんに絡めて食べる。
「なにこれ?こんなスパイスの配合なんて普通の家庭ではできないわよ」
「喜んでくれてありがとう。正式なレシピと作り方を通信教育動画で
学習したかな」
「男の人て凝るとすごいわね。あとで私にも教えて」
「美琴。見かけだけだよ」
「凄いわよ。香りだってさ・・。じゃ食べていい?」
私は着席して、カレーを一口ごはんに絡めて食べる。
「なにこれ?こんなスパイスの配合なんて普通の家庭ではできないわよ」
「喜んでくれてありがとう。正式なレシピと作り方を通信教育動画で
学習したかな」
「男の人て凝るとすごいわね。あとで私にも教えて」
「まあ美琴ならすぐにできるんじゃねえの?頭はいいんだしさ」
「レシピは暗記できるし、製法も暗記できるけど、私はせっかちで
実戦では失敗するのよ」
「はあ・・なるほど。だから料理を嫌がるのか・・」
「まあね。でも少しがんばろうかな」
「でも以外だよな。万能な美琴が料理が苦手なんて」
「これに関してはいいわけできないわね。当麻教えて」
「お安い御用ですよ。お嬢さま」
「もう常盤台なんて卒業したのよ。私たちは婚約者なのよ。
だから当麻・・
突然だけど、婚約式あげない?」
「婚約式?」
「ええ。この街の独裁者と冷戦状態。
私に後2年は永遠にも感じる。だから
当麻婚約式を挙げたいの。いい?」
「断っても無駄なんだろう。いいよ。でいつ?」
「レシピは暗記できるし、製法も暗記できるけど、私はせっかちで
実戦では失敗するのよ」
「はあ・・なるほど。だから料理を嫌がるのか・・」
「まあね。でも少しがんばろうかな」
「でも以外だよな。万能な美琴が料理が苦手なんて」
「これに関してはいいわけできないわね。当麻教えて」
「お安い御用ですよ。お嬢さま」
「もう常盤台なんて卒業したのよ。私たちは婚約者なのよ。
だから当麻・・
突然だけど、婚約式あげない?」
「婚約式?」
「ええ。この街の独裁者と冷戦状態。
私に後2年は永遠にも感じる。だから
当麻婚約式を挙げたいの。いい?」
「断っても無駄なんだろう。いいよ。でいつ?」
「8月30日(日)よ。」
「えらいまた急なことで。」
「正直、何が起こるかわからないし、すぐに2人だけでもやりたいの」
「そうか・・わかった。」
「美琴エンゲージリングとか正装はどうする?」
「安心して、イギリスに行ったときにNETで購入済みよ、
式場も手配済みよ。」
「準備のよろしいことで」
「ふふ・・日常生活の段取りはまかせなさい。
手配状はメールで送ったわ。」
「えらいまた急なことで。」
「正直、何が起こるかわからないし、すぐに2人だけでもやりたいの」
「そうか・・わかった。」
「美琴エンゲージリングとか正装はどうする?」
「安心して、イギリスに行ったときにNETで購入済みよ、
式場も手配済みよ。」
「準備のよろしいことで」
「ふふ・・日常生活の段取りはまかせなさい。
手配状はメールで送ったわ。」
「へえ・・・すごいね。さすが社会人」
「当然でしょ。私は上条当麻の婚約者なのよ」
「え?」
「だから当麻は私のものになるのよ。だから安心して」
当麻はいつにもなく真剣な表情で私を見つめる。
「当然でしょ。私は上条当麻の婚約者なのよ」
「え?」
「だから当麻は私のものになるのよ。だから安心して」
当麻はいつにもなく真剣な表情で私を見つめる。
「御坂美琴さん。私は、まだ何にもなっていない未熟な男ですが、
あなたを愛する気持ちは嘘いつわりなく誰にも負けません。
永久の未来まで、私が神に召されるその瞬間まで
貴方を愛し、貴方ともに、この無常で世知辛い世の中を
生き続けます。よろしくお願いします。」
あなたを愛する気持ちは嘘いつわりなく誰にも負けません。
永久の未来まで、私が神に召されるその瞬間まで
貴方を愛し、貴方ともに、この無常で世知辛い世の中を
生き続けます。よろしくお願いします。」
私は目に大粒の涙を浮かべ、今心からのプロポーズを
してくれた婚約者を見つめる。
「上条当麻さん。最初は、貴方の右手に関する興味本位での
付き合いでした。でも 貴方の強い心に触れ、誰よりも優しい
心を知り、いつの日か、私の目にアナタしか見えなくなりました。
民法の規定では婚約まであと2年。その2年が永遠にすら
感じます。もう私は待てません。不束ではありますが、
私の貴方を思う気持ちは誰にも負けません。
どうかわたしを上条当麻の婚約者として、末永くそばにおいて
ください。よろしくお願いします。」
してくれた婚約者を見つめる。
「上条当麻さん。最初は、貴方の右手に関する興味本位での
付き合いでした。でも 貴方の強い心に触れ、誰よりも優しい
心を知り、いつの日か、私の目にアナタしか見えなくなりました。
民法の規定では婚約まであと2年。その2年が永遠にすら
感じます。もう私は待てません。不束ではありますが、
私の貴方を思う気持ちは誰にも負けません。
どうかわたしを上条当麻の婚約者として、末永くそばにおいて
ください。よろしくお願いします。」
私は、当麻の背中に手を回し、抱擁を交わす。その自然さが2人のともに暮らした
2月の一見すれば短いだが、濃密な時間を2人に思い出させる。
2月の一見すれば短いだが、濃密な時間を2人に思い出させる。
当麻・・
美琴・・
「当麻・・ごめん。」
「ああそうだな。出勤時間だな。続きは夜にな」
私はこの時ほど自分が管理職であることを呪ったことはない。
時間よとまれそう思った。
美琴・・
「当麻・・ごめん。」
「ああそうだな。出勤時間だな。続きは夜にな」
私はこの時ほど自分が管理職であることを呪ったことはない。
時間よとまれそう思った。
続く