「私は…どうすればいいかな?」
この気持ちを…と顔を真っ赤にして、困ったように問いかける少女。
それが恋心だとは微塵にも思っていない初々しさに、思わず拳を震わせ。
御坂さん、それって!と二人の少女は、戸惑うその手をぎゅっと握り。
この気持ちを…と顔を真っ赤にして、困ったように問いかける少女。
それが恋心だとは微塵にも思っていない初々しさに、思わず拳を震わせ。
御坂さん、それって!と二人の少女は、戸惑うその手をぎゅっと握り。
「その気持ちが、『好き』って事ですよ」
と告げて、佐天と初春は微笑んだ。
と告げて、佐天と初春は微笑んだ。
美琴の中に生まれた『好き』という気持ち。
それは少年と出会ったときから、時間をかけて少しずつ育っていた、たった一つの想い。
それは少年と出会ったときから、時間をかけて少しずつ育っていた、たった一つの想い。
「そっか、私…あいつの事、好き…なんだ」
声に出すと、今まで何を悩んでたんだろうというぐらい、美琴はスッキリしていた。
と同時に物凄く恥ずかしくなってきて、その場にうずくまる。
声に出すと、今まで何を悩んでたんだろうというぐらい、美琴はスッキリしていた。
と同時に物凄く恥ずかしくなってきて、その場にうずくまる。
「「みっ御坂さん?!」」
「なっ、なんでもない!ちょっと色々気持ちの整理をさせてー!」
そこはかとなく、美琴の状態に気付いた佐天と初春は、あー…と納得した。
そこはかとなく、美琴の状態に気付いた佐天と初春は、あー…と納得した。
しばらくして正常な状態を取り戻した美琴は、二人にお礼を兼ねてお茶に誘った。
勿論、喜んで!という具合に三人は現在、とあるファミレスで話しに花を咲かせていた。
話題は、自然と美琴の好きな人つまり上条当麻についてへと移る。
勿論、喜んで!という具合に三人は現在、とあるファミレスで話しに花を咲かせていた。
話題は、自然と美琴の好きな人つまり上条当麻についてへと移る。
「で、告白はいつするんですか?御坂さん」
開口一番、佐天さんはどストライクな直球を投げかけた。
「ブーッ!…げほっげほっ」
いきなりの直球で、思わず美琴は飲んでいたものを吹きだし、むせ返る。
「ちょっ、そ、そんないきなり…こっこここ、告白なんて!」
「そっそうですよ、佐天さん!」
気が早すぎですよ!と初春も驚いて、突っ込む。
そうかなぁ…うーんと唸って、佐天は美琴の方を見ると、どうやら先ほどの衝撃が抜け気っておらず
テーブルに突っ伏して何やらぶつぶつと呟いている。
「あいつに、こ、告白…告白して…そっそれから、あっOKだったら付き合い…こ、恋人?!」
開口一番、佐天さんはどストライクな直球を投げかけた。
「ブーッ!…げほっげほっ」
いきなりの直球で、思わず美琴は飲んでいたものを吹きだし、むせ返る。
「ちょっ、そ、そんないきなり…こっこここ、告白なんて!」
「そっそうですよ、佐天さん!」
気が早すぎですよ!と初春も驚いて、突っ込む。
そうかなぁ…うーんと唸って、佐天は美琴の方を見ると、どうやら先ほどの衝撃が抜け気っておらず
テーブルに突っ伏して何やらぶつぶつと呟いている。
「あいつに、こ、告白…告白して…そっそれから、あっOKだったら付き合い…こ、恋人?!」
「「…………」」
違う世界に飛んでいる美琴を、どうしよう佐天さん?どうしよっか初春?と二人で
目配せ、とりあえずこのままではあまりよろしくないので、戻すための行動を起こすことにする。
「あの!御坂さん、最近上条さんと電話とかしてないんですか?」
と初春は、なるべく大きな声で質問した。
「!」
いきなり話を振られ現実に戻った美琴は、電話なんて最近は全然してないわよ…とちょっと不貞腐れて答える。
じゃあ!と言わんばかりに、電話で話してみたらどうですか?と二人に進められ、確かに告白はまだ無理かもしれない
けど電話越しなら姿は見えないし、大丈夫よねっと美琴は前向きに思えてきた。それに…何より声が聞きたい。
違う世界に飛んでいる美琴を、どうしよう佐天さん?どうしよっか初春?と二人で
目配せ、とりあえずこのままではあまりよろしくないので、戻すための行動を起こすことにする。
「あの!御坂さん、最近上条さんと電話とかしてないんですか?」
と初春は、なるべく大きな声で質問した。
「!」
いきなり話を振られ現実に戻った美琴は、電話なんて最近は全然してないわよ…とちょっと不貞腐れて答える。
じゃあ!と言わんばかりに、電話で話してみたらどうですか?と二人に進められ、確かに告白はまだ無理かもしれない
けど電話越しなら姿は見えないし、大丈夫よねっと美琴は前向きに思えてきた。それに…何より声が聞きたい。
二人の後輩にがんばれーと応援され、美琴は携帯を開き電話を掛けた。
とその瞬間、近くで着信音が鳴り響き、あれ?と思って音の方を見ると見覚えのあるツンツン頭と目が合う。
さらにその後ろには、どうしたのー?とうまーと、これまた見覚えのあるシスターがいる。
とその瞬間、近くで着信音が鳴り響き、あれ?と思って音の方を見ると見覚えのあるツンツン頭と目が合う。
さらにその後ろには、どうしたのー?とうまーと、これまた見覚えのあるシスターがいる。
ビシィィィと空気が凍りつき、何やら不穏な空気が流れる。
――キキキィィィイ、ガチャ
「思ったより早く着いたな」
青い高級感の漂うスポーツカーから、颯爽と姿を現したのは、目の下にクマができた気だるい感じのする女性。
「今日は宣伝というようなものを任されていてね」
台本を取り出し、開けた。
「とある科学の超電磁砲<レールガン>第4巻は、4月28日、DVD&ブルーレイで発売だ」
「ほう…初回限定版は、豪華特典付らしい。買ってみる価値はありそうだ」
「ほう…初回限定版は、豪華特典付らしい。買ってみる価値はありそうだ」
ペラペラとめくり、面倒だな…と台本は閉じられた。
「オープニングでも見かける私の車は、ランボルギーニ・ムルシエラゴといって、ファンの間では
ムルシー、ムルシェと呼ばれている。そもそもムルシエラゴというのは、スペイン語でコウモリを指す。
その名の通り、従来の車体左右外側に向かって開くドアと異なり、ルーフとドアを接点に地面に対して
水平に展開する形で開く、ガルウィング式ドアが採用されている。さらに言えば、通常のドアよりも開閉に
必要な横方向の…「あの!」」
ムルシー、ムルシェと呼ばれている。そもそもムルシエラゴというのは、スペイン語でコウモリを指す。
その名の通り、従来の車体左右外側に向かって開くドアと異なり、ルーフとドアを接点に地面に対して
水平に展開する形で開く、ガルウィング式ドアが採用されている。さらに言えば、通常のドアよりも開閉に
必要な横方向の…「あの!」」
「…どうした?」
「あの…全然台本と違うこと言ってませんか?」
「そんな怖い顔しないでくれ、ちゃんと要点は抑えてあるのだから…」
「あの…全然台本と違うこと言ってませんか?」
「そんな怖い顔しないでくれ、ちゃんと要点は抑えてあるのだから…」
「「…………」」
「違うと思うかい?」
頭の花飾りが特徴的な少女は、キっとこちらを向いて黙ったままだ。
頭の花飾りが特徴的な少女は、キっとこちらを向いて黙ったままだ。
「……この台本は君に渡しておくのも面白いかもしれないな」
「?」
「あとで、読んでみたまえ」
「?」
「あとで、読んでみたまえ」
「ふぅ、それにしても暑いな…」
ネクタイを緩め、襟元のボタンに手を掛けて、脱ぎ…
「ふぇぇぇぇ!」
「…一つ忘れていたよ、発売まであと6日だ」
つづく!