配線


モータを使用するロボットには必需品である配線.
しかしほとんどの高専はよく分からずに配線をしていることがある.
私も適切と呼べるような配線ができるわけではないが,いくつかポイントがあるので,それをまとめておこうと思う.

配線の種類

配線は、中に使われる金属、金属のメッキ、金属の太さと数、被覆の材質、芯の数、シールド線の有無などで識別される。
最もよく使われているのは、家庭用電気配線で使われるビニル絶縁電線で、メッキのない細い軟銅線を束ねてビニル被覆で保護したもの。
高周波の通信では、軟銅線が1本の単線を絶縁して束ねて、シールドで保護している。
電線の太さ、断面積は電流によって決められ、細いと抵抗が大きく発熱してしまう。太いと曲げにくく重いのでバランスが大事。
メッキは錆び耐性や加工性などの用途で選ばれている。錫メッキが使われることが多いが、その分高い。銀メッキやニッケルメッキもある。ニッケルメッキは半田が着かないので注意が必要。

被覆の厚みは絶縁耐圧によって決められているため、絶縁特性のいい材質だと薄くなる。
材質は環境や組み立て性、経済性などから選ばれていて、例えば宇宙分野では放射線に強く絶縁もいいPTFEやETFEという被覆が使われている。

芯数が多いケーブルは通信などで使われる。特に高速通信向けではツイストペア配線にシールドが行われていることが多い。

おすすめの電線

  • ロボットケーブル
ロボットアーム用に作られたケーブルで、柔軟性を優先して作られている。
耐圧は低めで、シールドつきのものもある。芯線が通常より細い線を多く使うことと、被覆を薄くすることで柔軟にしている。

  • ビニル線
入手性と値段としては一番よく、ホームセンターで売っている。
AC用のため耐圧は十分。

ノイズ対策

高速通信を行うか、アナログ信号を伝える電線では、ノイズが問題になることがある。
最終更新:2024年11月02日 09:14