「ベルリン・天使の詩」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ベルリン・天使の詩 - (2008/04/11 (金) 08:09:51) のソース

**ベルリン・天使の詩 [#kd47e715]
#amazon(B000EGDDLI)

-監督・脚本:[[ヴィム・ヴェンダース]]
-出演:ブルーノ・ガンツ、ソルヴェイグ・ドマルタンオットー・ザンダー、ピーター・フォーク
-1987年西独=仏合作
----
-なぜ僕は僕で きみでない?
-なぜ僕はここにいて そこに居ない?

-だれもが語る自分の詩。
-天使はその詩をただ聞くのみ。
-個人のささやきが、すべて詩となり、様々なオムニバスが流れていく。
-天使の見る世界は、モノクロームな本質だけだ。
-本質のみの世界。それは人生の中で語られていく詩の織りなす世界だ。
-なにも触れることなく、なにも触れられることなく。
-暖かいコーヒーの香りすら感じない。
-心の囁きのみを聞き、伝えたくとも通じない。

-人間の世界は、カラフル。
-様々な表層のみ漂い、あふれる。
-心を刺す欺き。なにも信じられない追いつめられた心。
-いつまでも変わらない日々をもとめる心。
-あの時を探し続ける心。

-閉ざされた心は、孤独を迎えるだけだ。
-自らを全て受け止めることが出来ぬままに、人間をやめる。
-あるいはこの世界へ目を閉じ、盲目なまま生きていく。

-この映画は二つの世界をさまよわせる。なにも知らない、たとえ欺かれた世界だとしても、本質だけを知らされたままの天使は、寂しさだけを引き継いでいくだけだ。 

-人間の世界は、依然としてただカラフルなままだが、今をいきる生命観は、表層的なものの中にこそ、見えてくる。

-ベルリンという都市が、時間的、存在論的、叙情詩を彷彿させる。この映画は、タルコフスキー、トリュフォー、そして小津に捧げられている。00.03.20/k.m 
***コメントをぜひ [#m0adf5dd]
#comment
----
カテゴリー-[[映画]]