マリオ・ジャコメッリ展
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- また見つかった、永遠が。
- 会期:2008年3月15日(土)~5月6日(火)
- 会場:東京都写真美術館2階展示室
イタリア北東部のセニガリア生まれ。ほとんどの作品をその街で撮り続けたアマチュア写真家。まとまった展覧会としては日本初だそう。
すばらしい写真ばかり。とても強いコントラストで画面が白く浮き立ち、人物が地についてなく幻想的な像を作っている。しかも細部がきっちり写っているのでリアリズム色は強い。だからこそ詩的な情景となって迫ってくる。危険なまでの美しさを感じる作品たち。
セルフタイマーで撮られたシリーズ「この憶い出を君たちへ」は、同時期に開催されていたシュルレアリスムの写真群よりも、はるかにシュールで緊張感に満ちていた。それが遺作だと知って、「死」を喚起させるわけでもない。そのような観念は、取り出して語られるほど安易ではない。けれどこの滑稽にも感じる出来栄えによってか、何だかとても切実な像として響いてくることは確か。
展示カタログを購入しこれから再度楽しむ。これはお買い得かも。2008-05-04/
k.m
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最終更新:2013年04月08日 21:20