バーナード星
- 英語では"Barnard's Star"という。バーナードの星という意味。発見者のエドワード・バーナードにちなんで名づけられた。
- 太陽より小さい赤色矮星。
- 単一星。
- 全ての恒星はその相対的な位置を刻々と変えているが、バーナード星はその変化が大きい。およそ一万年後には太陽系に最接近すると考えられており、その時の距離は3.8光年である。
- 年齢は110~120億歳とされる。太陽の誕生が46億年前、宇宙の誕生が150億年前であることを考えるとかなり古い星である。一般に赤色矮星は寿命が長く、バーナード星の場合は残りの寿命は400億年もあると考えられている。
- 重元素比は太陽の10~32%という低い値を示す。初期の宇宙全体の重元素比は今より低かったので、これはバーナード星が宇宙初期に誕生した古い星であることを反映するものである。
- 赤色矮星の中には活発なフレア活動を示すものが多いが、バーナード星ではそれほど目立たない。バーナード星が誕生からかなりの時間が経過していることと関係していると思われている。
- りゅう座BY星型変光星に分類され、表面の明るさが不均一なため自転に伴って数%だけ変光する。
- かつては惑星の存在を示すデータが得られたと報告されたこともあるが、現在では完全に否定されている。今のところバーナード星を回る惑星は知られていない。
変光星データ
近隣の星
最終更新:2008年03月10日 16:29