理論派保守step4-2

『憲法 第五版』 (芦部信喜:著、高橋和之:補訂 (2011年))
芦部信喜(故人) は、宮沢俊義に始まる東大憲法学(戦後左翼の通説的憲法学)の権威であり、本書は法律系資格受験者に最も参考にされている影響力の大きい基本書である。
芦部の政治的スタンスはリベラル左派からさらに左翼よりと考えると理解しやすい
(※参考ページ:よくわかる現代左翼の憲法論Ⅰ(芦部信喜・撃墜編)
なお芦部説をベースとした種々の憲法学説案内として LEC『C-Book 憲法Ⅰ《総論・人権》』抜粋 も参照
また、芦部説に代わる近年の左翼リベラル側の代表的護憲論とその対策して、よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編)も参照。
『憲法 第三版』 (佐藤幸治:著 (1995年))
佐藤幸治 は、佐々木惣一から大石義雄へと続く京都学派憲法学の代表学者であり、J.ロックの「信託」論をベースとしたその憲法論は上記の芦部説(東大憲法学)に次いで大きな影響力を持っている。
佐藤の政治的スタンス5分類/8分類では折衷的な中間派に分類すると据わりがよい
(※参考ページ:佐藤幸治『憲法 第三版』抜粋)。

憲法1 国制クラシック 憲法2 基本権クラシック
著者・阪本昌成氏(近畿大学教授・憲法学者)は、①ハイエクの自由論と②ハートの法概念論をベースに自由主義的憲法学を展開する稀有の憲法学者。
右記の2冊本は保守のための憲法基本書として唯一無二の価値を持つ名著であり、宮沢俊義→芦部信喜と続く左翼憲法学の誤謬を完膚なきまでに粉砕する内実を備えている。
2冊とも2011年秋に改訂されており、最新の判例をも取り込んでいるところも嬉しい。
(※参考ページ:政治的スタンス毎の「国民主権」論比較・評価、なお阪本氏は正確にはリベラル右派=新保守主義のスタンスであることに注意)

※阪本氏の憲法理論 紹介ページ

⇒ 1. 阪本昌成『憲法理論Ⅰ 第三版』(1999年刊)

⇒ 2. 阪本昌成『憲法1 国制クラシック 全訂第三版』(2011年刊)
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最終更新:2019年12月22日 15:26