2008/04/21 社民党中島氏事務所開き 福島党首駆け付ける【読売】


中島氏の後援会事務所開きであいさつする福島党首 次期衆院選の熊本5区に社民党から出馬予定の前八代市長・中島隆利氏(64)の後援会事務所開きが20日、同市海士江(あまがえ)町であり、福島党首も駆けつけた。

 支持者約700人のほか、選挙協力を行う民主党県連代表代行の松野信夫参院議員、連合熊本の手嶋一弘会長らも出席。松野議員は「全国注目の5区で中島さんを全面、全力で応援する」と共闘態勢を強調した。

 福島党首は「(私の)両親はともに熊本県人。母の実家がある“やっちろ”から中島さんが立ってくれるのがうれしい。社民党でなく、みんなの力を結集した中島党で国会に送ってほしい」と呼びかけた。

 中島氏は「31年の地方政治の経験と、国民の声を反映する国会議員として働かせてほしい」と訴えた。

 福島党首はその後、水俣市に足を運び、産廃最終処分場建設問題について、宮本勝彬市長や市民らから意見を聞き、現地付近を視察した。同市役所で記者会見し、「水俣病に苦しんだ水俣には、産廃場は似合わない」と反対の考えを表明した。水俣病未認定患者の救済問題については、「(特別措置法案を検討している)民主党と、法案について事務段階で話し合いを進めている。野党共闘で法案、可決までやりたい。先行する与党よりいい案をつくって与党にぶつける必要がある」との考えを示した。

(2008年4月21日 読売新聞)

2008/04/21 水俣の産廃処分場計画:福島・社民党首が反対を表明 /熊本【毎日】

 IWD東亜熊本(本社・水俣市)が水俣市長崎地区に計画している産業廃棄物処分場の建設問題で、社民党の福島瑞穂党首は20日「水俣に産廃処分場は合わない」と述べ、反対する考えを示した。

 福島党首は八代市であった党の衆院選候補予定者の事務所開きに合わせて水俣市を訪れた。市役所での会見で福島党首は、処分場からの排水による悪影響への懸念を示した。水俣病についても触れ「(被害が出る前に)予防原則があれば被害は広がらなかった」と語り「(被害を防ぐには産廃処分場を)造らせないことだ」との考えを述べた。

 計画に反対している宮本勝彬市長は福島党首に「市民は不安を持っている」と反対運動への協力を要請した。会見後、福島党首は約1時間半にわたり反対派住民らと予定地周辺を視察した。【西貴晴】

毎日新聞 2008年4月21日 地方版

2008/04/21 水俣病救済で野党共闘へ 社民党首【熊日】


 社民党の福島瑞穂党首は二十日、水俣市で会見し、水俣病の未認定被害者の救済問題について、民主党が五月の国会提出を目指している救済特別法案を挙げ、「野党が共闘して参院可決まで持っていきたい」との考えを明らかにした。

 福島党首は、社民党国会議員が事務レベルで民主党の法案づくりにかかわっていることを表明。一時金百五十万円と療養手当月額一万円などを柱とした与党プロジェクトチームの政治決着案について「内容が不十分。PT案より良い法案をつくって与党にぶつけたい」と述べた。

 この日は、市民団体などの案内で民間事業者が水俣市の山林に計画している産業廃棄物最終処分場予定地を視察した。

 市役所では市の担当者が地下水汚染や崩落の危険性など、処分場建設の問題点を説明。宮本勝彬市長も「産廃阻止に必死の思いでいる水俣に、力を貸してほしい」と支援を求めた。

 これに対し、福島党首は「私も建設には反対。公害で長年苦しんだ水俣に産廃は似合わない。国会で大いに取り上げたい」と述べた。(渡辺哲也)

2008/04/03 水俣市民会議が環境相に中止を要望書提出…産廃最終処分場計画【熊日】


 水俣市の水俣川上流域で「IWD東亜熊本」(本社・水俣市)が進める産廃最終処分場建設計画で、「産廃阻止!水俣市民会議」(会長=宮本勝彬市長)の代表約20人が2日、環境省を訪れ、鴨下環境相あてに計画中止への協力を求める要望書を提出した。

 反対運動を全国に訴える「東京行動」の一環。要望書は「市民は水俣病の経験を生かし環境モデル都市づくりを進めており、計画は到底受け入れられない」とした上で▽国として問題に積極的にかかわる▽水源地域の立地規制など――を求めている。宮本市長が田村義雄事務次官に手渡した。

 環境省で記者会見した宮本市長は「水俣は公害に長い間苦しんできた。産廃は我々の息の根を止めるもの。市長として闘っていきたい」と述べた。

 一行は、民主党の廃棄物リサイクル対策小委員会に出席したほか、県選出国会議員らにも協力を要請。3日は同社に出資している「IWD」(神奈川県海老名市)と東亜道路工業(東京都港区)に計画の即時中止を申し入れる。

(2008年4月3日 読売新聞)

2008/04/03 水俣の産廃処分場計画:中止への働きかけ、市長らが国に要請 /熊本【毎日】

 IWD東亜熊本(本社・水俣市)が水俣市内で計画している産廃処分場建設問題で、反対する市民団体「産廃阻止!水俣市民会議」の会長を務める宮本勝彬市長らメンバー約20人が2日、環境省を訪れ、計画中止に向けた国の働きかけを要望した。田村義雄事務次官は「注意深く見守りたい。状況によっては法律の範囲内で県に助言指導したい」と述べた。

 市民会議による環境省への要望は06年9月以来。今回の要望書では「市は水俣病の経験を基に『環境モデル都市』の実現を目指している。建設によって将来にわたる環境汚染や健康被害が危ぐされ、到底受け入れられない」として、国に対して環境の視点から問題に積極的にかかわることと、水道水源地域への処分場立地規制などの制度改正を求めた。

 要望後に省内で会見した宮本市長は「(計画は)水俣の息の根を止める。市民も非常に不安をもっており市長として闘っていく」と述べた。同席したメンバーの緒方正人さん(54)は「鴨下一郎環境相は就任して半年以上たつのに、この問題にはほとんど触れてこなかったのでは。視察のため予定地に足を運ぶべきだ」と語った。

 メンバーらは3日、親会社のIWD(本社・神奈川県海老名市)や東亜道路工業(同・東京都港区)への建設中止要請と、都内での建設反対のビラ配りを予定している。【足立旬子、西貴晴】

毎日新聞 2008年4月3日 地方版






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最終更新:2008年04月22日 08:59