概要

 (株)IWD東亜熊本が水俣市長崎・木臼野地区に計画している廃棄物の最終処分場建設阻止を目指す市民団体。
 設立当初の略称は「市民の会」、その後水の会の略称が定着、「産廃阻止!水俣市民会議」が発足するにあたり、規約を改正し、正式に略称を「水の会」と定めた。

結成日 2004年8月23日
役員 代表世話人 坂本ミサ子
事務局長
世話人
連絡先 電話62-4505(坂本)

設立の趣旨

(株)IWD東亜熊本が水俣市長崎・木臼野地区に計画している廃棄物の最終処分場建設をやめさせるとともに、水俣市民と関係住民の命と水を守るために環境と水源の安全確保のための運動をすすめる。

活動

署名活動、地区説明会の実施など地域のネットワークを生かした活動を行っている。市長選挙後は、環境アセスメント準備書への意見書集めを主な活動としている。

会則

第1条(名称) この会は「水俣の命と水を守る市民の会」(以下「会」と呼ぶ)といいます。
第2条(目的) この会は、(株)IWD東亜熊本が水俣市長崎・木臼野地区に計画している廃棄物の最終処分場建設をやめさせるとともに、水俣市民と関係住民の命と水を守るために環境と水源の安全確保のための運動をすすめます。
第3条(活動)この会は、前条の目的を達成するため、次の活動を行います。
一 廃棄物の最終処分場建設を許さないために行政・議会などへの働きかけ。
二 環境と水源の安全確保について考え、また、広く市民参加の運動を進めるために講演会、シンポジュウムなど必要な各種イベントの開催
三 廃棄物問題・環境問題などに取り組む各地の運動団体、個人、専門家などとの交流、および協同行動
四 「会」ニュースの発行、署名・アンケート活動など各種の広報・公聴活動
五 その他の活動
第4条(会員)この会の目的に賛同する団体・個人は誰でも会員になることができます。
第5条(所在)この会は、暫定事務局を「代表世話人の自宅」におきます。
第6条(運営) この会は、会員の意見を尊重しながら、必要に応じて、総会・世話人会・対策委員会・広報委員会・専門委員会等によって運営されます。
第7条(総会) 総会は、この会の最高決議機関で、活動方針、年間計画、役員・委員の選任、委嘱、会計の承認、会則の改正、その他重要なことを決定します。総会は年1回以上開くこととします。
第8条(委員会)各委員会は、当該委員を中心とする役員、会員の自由参加で開かれ、総会の決定にしたがって活動の計画、運営に当たります。必要に応じ随時開くことにします。
第9条(役員)この会には、次の役員をおきます。
一 代表世話人1名、世話人若干名、地区責任者、事務局長、事務局若干名をおき  ます。
二 会計監査委員 2名をおきます。
第10条(財政) この会の活動のための費用は、団体会費(年間5,000円/一口)と個人会費(年間500円/一口)、協賛金およびその他の収入をもって充てます。
第11条(会計年度)この会の会計年度は、9月1日から翌年8月31日までとします。


水俣の命と水を守る市民の集い 集会決議(2004年6月27日)


 水俣市民は、平成4年、世界に向かって「環境モデル都市づくり」を宣言しました。
 水俣の歴史と風土は、私たち人間が自然とどう向き合い、共生していくべきかを問いかけています。
 古くから、人々は野や山さらに川や海、豊かな自然と水の恩恵に浴しながら、生活を営んできました。
 しかしながら、このたび長崎・木臼野地区に「管理型」「安定型」の巨大な産業廃棄物最終処分場事業が計画されています。
これまで、建設予定地に降り注いだ天の恵みは、木や畑そして人々の生活を潤(うるお)し、田んぼに潜(もぐ)り、伏流水となり浄化され、再び湧水となって湯出川沿いの集落を育(はぐく)んできました。やがて、水量豊かな湯出川は、魚や鳥やホタルを育てながら、下流域に住む水俣市民の貴重な水源となって、私たちの家庭に届いています。遠くは御所浦町・津奈木町ともその恩恵を分け合っています。
 水俣市民は、水俣病を体験し、環境破壊と健康被害、さらに多くの犠牲者との惜別(せきべつ)に苦しみながら、日本の近代工業都市発展の一翼を担いました。
 しかし今回は、農業・漁業・畜産業・化学工業・建設業などあらゆる営みの墓場となる産業廃棄物最終処分場が、この地に建設されようとしています。
人間がどれほど優れた知識や技術を持っていようと、どれほど頑強な工作物を作ろうと、自然の前にいかに無力であるか、昨年の豪雨災害が、まさに一瞬のうちにいやというほど見せつけ、いまだに自然は、その脅威(きょうい)をこの地の目の前に晒(さら)したままです。
 私たちが水俣病被害を、尊い教訓として世界に警鐘するならば、決して同じ過ちは繰り返しません。
「海」の次は「山」ですか。「川」もですか。
 私たちはもっと自然を恐れ、畏敬(いけい)の念を持って自然と共生することを誓い、清流を絶やそうとする、すべての行為を排除し、豊かに恵まれたこの地を守りましょう。
みなさん、安全・安心の郷土水俣の未来のため、環境モデル都市づくりをめざして、主義主張・立場の違いをのり越え、大同団結して、後世に悔いを残さないために力を合わせて、最終処分場建設を断念させるまで、ともに頑張りましょう。(平成16年6月27日 水俣の命と水を守る市民の集い)

※この項目は書きかけです。続きを書いてください。
最終更新:2006年10月25日 19:19