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16-609

ある日、宮河家にシンが遊びにやって来ました。

シン「お邪魔します」
ひなた「いらっしゃいませアスカさん、どうぞごゆっくりぃ」
ひかげ「…いらっしゃい」
シン「それじゃあ、ひなたさん。来た早々で悪いですけど、ちょっと台所借りますね」
ひなた「はい。その辺の物は御自由に使ってくださいねぇ」
シン「わかりました。ひかげちゃん、また後でな(台所へと引っ込む)」
ひかげ「…?お姉ちゃん、あの人何しに来たのよ?」
ひなた「えーとねぇ、何でも今日の御夕飯を作ってくれるんですって。
    お姉ちゃんの趣味にお金が掛かるから、うちはいつも生活が苦しいって言ったら
    ひかげちゃんにもっと美味しい物を食べさせてあげたいとか何とか」
ひかげ「はぁっ!?お姉ちゃん、あの人にそんなことまで話しちゃったの!?」
ひなた「いけなかった?」
ひかげ「当たり前でしょ!?そんな恥ずかしい話、他の人にするなんて信じられない!」
ひなた「でもタダで御飯が食べられるんだし…お姉ちゃん、もう塩粥も飽きちゃったしぃ」
ひかげ「それはお姉ちゃんがいっつも無駄遣いばっかりしてるせいじゃない!
    …それに私、幾ら貧乏だからって、そんな恵んでもらうみたいな真似は絶対にイヤ!
    あの人が私達に恩を着せて、代わりに何か変なお礼とかさせるつもりだったらどうするのよ!?」
ひなた「ひかげちゃん…それ、言ってることがちょっと耳年増…」

なんて会話を宮河姉妹が繰り広げている内に――

シン「はい、お待ちどう様」
ひなた「わあ~。すごいですねぇアスカさん」
ひかげ「む…!確かに、どれもこれも気合の入った料理の山々…」
シン「昔は一人暮らしやってたし、料理も嫌いじゃないからな。
   もっとも、今世話になってる家の女の子とかに比れば、まだまだだとは思うけど」
ひなた「見て見てひかげちゃん、お肉よ、お肉。こんな御馳走なんて何年ぶりかしら」
ひかげ「もう、そんなに浮かれないでよ!お姉ちゃんってば、恥ずかしい」
シン「はは…どうぞ遠慮なく召し上がれ」
ひなた「ではお言葉に甘えて、いっただきまぁ~す。…わあ、美味しい~」
ひかげ「………」

シン「ん…ひかげちゃん、気に入らなかったかい?」
ひかげ「別に…。ただ、一つだけ言わせて貰ってもいいですか」
シン「何だい?」
ひかげ「お姉ちゃんに近付く為に、私の御機嫌を取ろうとしたって無駄ですからね。
    …もし、お姉ちゃんを傷付けるような真似をしたら、私、あなたを絶対に許さないから」
シン「そうか。うん…わかった、気を付ける。でもきっと大丈夫さ。
   ひかげちゃんがそこまでお姉さんのことを心配してあげているなら…
   この先何があってもひなたさんは大丈夫だって、俺はそう思うよ」
ひかげ「……ッ」
シン「…さあ、ぐずぐずしてると料理が冷めちまうぞ。
   試しにでいいから、ひかげちゃんも一度食べてみてくれないかな」
ひかげ「…いただきます。(もふもふ)……あ、美味しい…」
シン「良かった」
ひなた「本当に美味しいわぁ。なんて言うかこう、本当に生きる活力が湧いて来るみたい~」
シン「っつーかひなたさん、あんたはもっと浪費癖を治すべきですって!
   いつも塩粥しか食わせてないとか、ひかげちゃんが可愛そうじゃないですか!?」
ひかげ「お姉ちゃんの悪口を言わないで!わ、私は……別にっ、私は気にしてないもん!
    そりゃ貧乏なのは嫌だけど……そんなの、私が我慢すればいいだけのことだし!」
ひなた「本当、ひかげちゃん?良かったわぁ~、なら丁度来週、どうしても欲しい新商品が発売して…」
シン・ひかげ「「だからあんた(お姉ちゃん)はもっと自重しろ(して)!!」」
ひなた「う~。二人ともいじわる~」

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最終更新:2009年07月10日 03:23
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