3-424です。最大級の賛辞をいただいたようで恐縮です。
電波が足りず、今はこれが精一杯です。お目汚しで恐縮ですがどうぞ。
文化祭当日……でもシンが
かがみと会うより前のこと――
朝の準備と終わった後の片付けが担当のシンは自分のクラスのお化け屋敷の準備が終わると手持ちぶさたになり廊下へふらりと出た。
(後で
こなたのとこに顔を出さなきゃなぁ。しかしウサギのぬいぐるみはちょっと勘弁だよな)
ぼ~っと歩いていて走ってきた誰かにぶつかったことに気がつかなかった。
『ぺた!』何かクッションの足りないモノに手がふれてしまったような感じがしたシン。
「!」相手は声もなく尻餅をついた。
「あんた、大丈夫か?」あわててその倒れた人物に手を貸して引き起こす。
「ああ、あんた、たしか
ゆたかの親友の……」
「岩崎みなみ……」親友といわれてとてもうれしいみなみは少しだけ口元をゆるめた。
「ああ、そうだったっけ」
コクリとうなずきつぶやくように言葉を発した「あなた、シンさん?」
「ああ、でもシンでいいよ」
「そう、私も
みなみでいい」
「しかし、劇でもするのか、みなみのクラスは?」
上履きが不似合いだが黒いストッキングに黒いミニスカートと肩口と袖のふくらんだ黒い長袖のシャツ、そして白いフリル付きのエプロンと白いリボン。
極めつけは頭につけた白いフリル付きのカチューシャ……。(よくこんなのを学校も許したな)
「『メイドあ~んど執事喫茶』……」
「は?」頭の中にははてなマーク、目は点になるシン。
「出し物の喫茶店の名前。『メイドだけでは不公平』と女子がいった」
「はあ。……しかし、もしかしてゆたかもその格好か?」
「違う。彼女は裏方。サイズが合うのがなかったので私が代わり」
「ありがとな」
「いい。でも恥ずかしいから余り見ないでほしい」ゆるゆるぺたぺたの胸の辺りを少したくし上げる仕草をするみなみ。
「ごめん。でもすごく可愛いいし似合ってるじゃないか」
「私が?」
「ああ、どっかのモデルみたいだ」
「そう……」うつむき加減で頬を染めるみなみ。
「で、そういえば何か急いでるみたいだったがどうしたんだ」
「そう、実行委員会に用事」
「そうか、じゃあ引き留めて悪かったな」
「いい、ところでシンは何か悩んでた?」
「まあな。ちょっとな」
「……ファイト……」みなみは真剣なまなざしでシンの目を見ると小さくガッツポーズをした。
「あ、ああ」
「……がんばって……」またささやかなガッツポーズを作るみなみ。
「わ、わかった。あんたもがんばれよ」
「うん、がんばる」のっぽの無口美人メイドさんは慎ましやかな胸の前に再度小さくガッツポーズを作ると、かすかに笑顔を浮かべた。
もう一度頭を下げるとみなみは実行委員会の本部のある方へと走っていった。
「さてと……、ああ、でもな~」
仮にもザフトレッドでフェイスにまで任命されたシン=
アスカともあろう者が異世界とはいえウサギのぬいぐるみはちょっとプライドが許さない。
「ファイト、か……」
やはり階段の辺りで逡巡を繰り返していると階段の上から聞いたことのある声が聞こえてきた。
「あれ~、シン、こんなところでどうしたのよ?」
最終更新:2007年11月13日 12:03