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 シスコンvsロリコン

これは・・平和なはずの泉家の食卓で起きた出来事である・・

 シン・こなた・ゆたか・そうじろう
この4人が一緒にご飯を食べてるにも関わらず、そこに流れる空気は非情に重々しかった。
なぜかと言うと、それはそうじろうが普段あまりしないようなシリアスな表情を浮かべていたからであるが・・
不意に、そのそうじろうがシンに向けて話かけた。

そうじろう「シン・・。一つ話があるんだが・・いいか?」
シン「何です・・??飯時なんですから、下品な話は却下ですよ。それと、できるだけ手短にお願いします」
 そうじろうの話に、シンもどこかケンカ腰で応じた。それが余計に空気を悪くさせる。
そうじろう「そこは心配ないぞ。なにせ、一言で終わるからな・・」
シン「・・・だったら、早く言ってくれます・・?」
そうじろう「うむ。では・・単刀直入に言う。シン・・
      こ の 家 に 男 は 二 人 も い ら な い と思うんだが、おまえはどう思う・・?」
シン「・・・・・・・・・・・!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

これが戦いの発端である。

 シンとそうじろう、両者の間で激しい火花が散る。
シン「・・オレも常々、そうじろうさん・・アンタを邪魔に思ってましたよ。俺がゆたかとスキンシップしてるのを
   アンタは・・アンタはことごとくジャマしやがって・・ッ!!!」
 シンの握った拳がわなわなと震える。あまりに強く握っているのか、その拳からは血が滴り落ちていた。
そうじろう「・・ふん、あのワイセツ行為がスキンシップだと・・!?片腹痛いわ!ゆーちゃんがイヤがってるのがわからんのか?」
シン「何を言うんです!ゆたかは別にイヤがってなんていませんよ・・・。なぁ・・ゆたか?」
ゆたか「・・え・・えええッ??・・は・・はひ・・!」
 はい、とは答えたものの・・ゆたかの表情が明らかに曇っているのは想像に難くないであろう。

そうじろう「・・まぁ、それはいい。それとは別に、オレにもオマエを邪魔だと思う・・理由がある。
      オレの長年の夢は、この家で男一人・・女の子複数でハーレム生活を送るというものでな。
      しかも女の子は小さい子限定という条件付きで・・。
      この夢はゆーちゃんが我が家にきたことで、まさに現実になろうとしているわけだが・・・邪魔者がいるんだよ・・。
      そう、今オレの目の前にいる・・おまえという害虫が・・!!
      だからシン、おまえには消えてもらうしかないんだ。泉家ハーレム計画のためにも・・!」

 すると、そうじろうの夢を聞いたシンが・・邪悪な笑みを浮かべてこう言った。
シン「なるほど・・よくわかりました。でも、オレだってせっかく手にいれたゆたかを手放すなんて愚かなマネはしませんよ。
   なにせ、ゆたかのスリーサイズは上からピーピーピー(自主規制)・・。
   高校生でこれほどまでの幼児体型・・他にいるわけないんだ・・!絶対にゆたかを手放すわけには・・わけにはッ!!!」
 シンの赤い目が極端に血走っている。もはやその目には赤しか色が付いていない。
そうじろう「シン・・。ならばどちらがこの家に残るのか・・・・勝負といこうじゃないか!」

シスコンとロリコン。ついに両者の不毛な戦いが始まろうとしていた。

そうじろう「だが・・勝負といってもオレは争い事は好まん。シン、おまえのような単細胞とは違ってな・・」
シン「言ってくれますね・・。じゃあ、何で勝負するんです?」
そうじろう「うむ、ここは・・・我々以外の人間、こなたとゆたかに・・どちらがこの家に残るに相応しいかを決めてもらう」
シン「へぇ、いいんですか?そんなことしたら、そうじろうさん・・アンタが確実にこの家から消えることになりますけど・・」
そうじろう「・・ええい、黙らっしゃい!!一家の大黒柱が・・居候ごときに負けるかーッ!!」
 一触即発。もはや勝負は避けられぬといったその時、やっと・・この人物が発言した。
こなた「はぁ、やっと喋れる・・。とにかくさー、もうこういうの、やめない?」

しかし、こなたの忠告をヒートアップした二人が聞くはずもない。・・こうして戦いの火蓋は切られた。
そうじろう「まずはこなた、おまえから聞こう!!オレとシン、どっちが残るに相応しいと思う?まぁ、勿論オレだろうけどな!」
シン「・・こなた、こんな変態親父・・いい加減、嫌気がさしてたろ。オレを選んでくれないか・・」

 ここでこなたは・・バカバカしくなったのか、意外な返答を返した。
こなた「うーん、なんかさ・・もうどっちもいらないや。両方出てってよ」
そうじろう「な・・そ・・そんなッ!こなたッ・・お・・お父さんに出て行けと!!?それにそんな回答じゃ勝負にならないんだよ・・。
      っていうか、これはシンと同点ということか!?
      こなたの中では、シンなどという変態と・・お父さんが同レベルってことなのかァァァッ!!??」
こなた「・・もう黙ってよ・・、おとーさん・・」

だが、痛み分けであるにも関わらず・・その結果を冷静に受け止めたシンは・・やけに余裕のある表情でこう言い放った。
シン「痛みわけってところですか・・、そうじろうさん。これだと、ゆたかの選択で勝負で決まるってことですよね。
   じゃあ・・ゆたか。オレかそうじろうさん、どちらかを選ぶんだ・・・」
ゆたか「・・・・・・・・!!」

 ここで・・やけに余裕綽々なシンの表情を見たそうじろうは、シンの心の裏を探ることにした。
そうじろう(こ・・ここにきて、シンのこの余裕・・。コイツ・・確信している!
      ゆーちゃんが確実に自分を選ぶという・・・勝利への揺るぎない自信を持っているッ!!
      普段、ゆーちゃんに嫌われるようなことばっかしてるくせに・・・なんだ、シンのこの根拠のない自信は・・??)
 そしてそうじろうの目論見通り、シンは内心・・勝利を確信していた。
シン(そうじろうさん、悪いですが・・この勝負、オレの勝ちですよ。ゆたかは確実に・・オレを選ぶ。
   オレはゆたかを愛している。そしてゆたかもオレのことを愛しているんだ。何も問題はない・・・)

それぞれの思惑が交錯する中・・ゆたかが重い口を開いた。

ゆたか「もう・・・もうイヤですッ!!!!」
すると、ゆたかは突然泣き始めた。涙を流しながら・・感情を爆発させる
シン「お・・おい。どうしたんだ・・ゆたk」
ゆたか「もうやめてよ!!シンお兄ちゃんはいつも・・{成長を確かめないとな・・}とか言って、変なところばっかり触ってくるし・・、
    そうじろうさんだって・・いつも私をジロジロと変な目で見つめてくるんだもん・・!
    もう、どっちを選ぶとかじゃないの!!!・・・どっちも顔を見るのもイヤなんですッ!!
    だから・・二人とも、出て行ってくださいッ!・・これでどうしても出て行かないのなら・・
    ・・私が・・この家から出て行きます!!!」
そう言って・・・ゆたかは怒りを露わにしながら、シンとそうじろうへの糾弾を叫び終えたのだった。

 しかし、ゆたかの魂の叫びも・・この極度の変態に通じることはなかった。
シン「・・ゆたか。それほどまでに・・追い詰められてたなんてな・・。お兄ちゃん・・知らなかったよ」
ゆたか「・・シンお兄ちゃん・・!!反省してくれたの・・?」
シン「うん、とっても反省してるよ。だからオレ、この家を出て行く。でも・・ゆたか、もちろん君も一緒にね」
ゆたか「・・・え?」
シン「オレはホントに反省しなきゃいけないな。ゆたか、君はいつもいつもそうじろうさんの邪魔が入って、オレと愛を育めないことに不満を持ってたんだろ?
   それが君をここまで追い詰めてたなんて・・!それに気づけなくて、ホントにゴメンな・・。でも、もう大丈夫だ。
   これから、誰にも邪魔されない・・オレとゆたかだけの新天地を探しに行こう!さぁ・・おいで・・!」

 シンがそう言いながら手を広げ、ゆたかにゆっくりと近づいていく。
ゆたか「きゃ・・こ・・来ないで!!」
 そう言って、ゆたかはシンをぶった。しかし・・言わずもがな、逆効果である。
シン「ああ・・なんて痛くて気持ちいいんだ・・!そんな小っちゃい手でぶたれたら・・逆に気持ちよすぎて死にそうだよ・・!
それに、その怒ってる顔も・・いい!!実にいい!!
   さぁ、ゆたか。もっとお兄ちゃんをぶってくれ・・!!!そして、・・罵ってくれよォォォーーッ!!!」
ゆたか「う・・う・・・うわぁぁぁん!!!!(泣)」


こなた「・・ゆーちゃん。妹属性を持ってしまったのが・・最大の不幸だったね・・。
    っていうか、シンくんと・・おとーさんの勝負はどうなったの?」
そうじろう「うむ、引き分けだな・・。だが、流石はシンといったところだ。まさかオレと互角に戦うとは・・」
こなた「・・うん。確かにお互いに変態っぷりで互角・・・というか、最近はシンくんのほうが上に思えてきてるんだよね・・。
    シンくん・・もう救いようがないって言うかさ・・。
    とにかく、シンくん・・・元のシンくんに戻ってくれないかなぁ」
そうじろう「いや、アレがシンの素だよ。それよりこなた、お父さんとスキンシップでも・・」
こなた「・・ムゥ、おとーさん・・ウザイ!!!!」
そうじろう「・・・こなた、それを言うなら・・おとーさんなんて大嫌いって言えーーーッ!!」

こうして、今日も変態二人が暴れまわる泉家であった。

終幕

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最終更新:2007年11月24日 14:38
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