家荒らし

午後のHRが終わるとすぐに柊姉妹と高良みゆきの三人が卑猥なラクガキだらけのこなたの机を取り囲んだ
こなたは恐る恐る三人の顔を見上げる



つかさ「ねえ、今日こなちゃん家に行ってもいいよね?」
こなた「え・・・」
つかさ「だめなの?」
こなた「今日・・・は・・・その、お父さん締め切りが迫ってて・・・その・・・うるさくすると・・・」
つかさ「ゆきちゃーん!今日こなちゃん家遊びに行っていいってよ~♪」
みゆき「あら、そうなんですか。楽しみですねうふふ♪」
こなた「あ・・・」
かがみ「つかさ、こなたが何か言いたいみたいよ」



言い終わるとかがみはこなたの腿のあたりを勢いよく蹴飛ばす
こなたはおびえる表情をうかべ、紺色のスカートには綺麗に上履きの形が張り付いた
実際今日は家にゆたかも父親もいない



つかさ「ん?なぁに?こなちゃん」
こなた「えと・・・」
みゆき「泉さん、行きましょう♪」
かがみ「よっしゃ!行くわよー」



柊姉妹に肩をつかまれ学校を後にするこなた



かがみ「そうだ!コンビニよって買い物していきましょうよ」
つかさ「いいね~私、買いたい物あったんだ~」
かがみ「こなた、ちょっと財布借りるわね」
半ば強引にこなたから財布を奪い取るかがみ
こなた「あぁ・・・」
かがみ「ああ、あったあった」



かがみはこなたの財布からアニメのクオカードを取り出す
こなたは集めたクオカードは財布に入れて持ち歩いていたのだ



こなた「あの・・・それ・・・」
かがみ「こういうものは使わなきゃ♪私達が使ってあげるわよ」
こなた「ぇ・・・ゃ・・・やだょ・・・」



三人はこなたの言葉に耳も貸さずにコンビニへ入っていく



みゆきお菓子や雑誌をにかごへ放り込み
かがみは高額なサプリメントを手からかごへ落とす
つかさは少量しか入っていないのに一袋398円もするホタテの燻製を両手にもてるだけ持ってきた
三人ともクオカードに穴をあけるため必死だ



もちろんクオカードだけでは足りなくなり、こなたの財布の実弾を使うことになった
みゆき「あ、そうでした私カードしか持ってませんの、泉さん電車賃を貸していただけます?」
こなた「あの・・・さっきコンビニでつかっちゃって・・・もう」
みゆき「そうなんですの?嫌ですね、貧乏人は。それじゃあ私はどうやって電車に乗りましょう」
かがみ「大丈夫よ、こなたの財布は空だけど講座は空じゃないから」
さっき奪ったこなたの財布からキャッシュカードを取り出すかがみ
つかさ「ねぇ。こなちゃん、暗証番号は」
こなた「・・・うう・・・ひっく・・・」
つかさ「あ・ん・しょ・う・ば・ん・ご・う!」



四人は駅前のATMにいた



みゆき「じゃあ、電車賃お借りしますね。泉さん」
かがみ「まずは残高照会ね」
つかさ「いくら入ってるかな~わくわくするね~」
かがみ「9万もはいってるわよ!」
つかさ「やったね!お姉ちゃん!」
かがみ「それじゃあ、全額おろして・・・っと」



残高226円と表記された紙を丸めてかがみはこなたの頭にぶつけた
ぶつけられたこなたは俯いたままピクリとも反応しない




ようやく駅にたどり着く
三人ともクオカードで買ったお菓子やジュースを飲み食いしながら歩いていた



かがみ「私達も電車賃ないから借りるわね、えーと・・・ここからこなたの家までだと・・・一人3万ね」
つかさ「うわぁ~い、お姉ちゃん計算早~い」
みゆき「さすが、かがみさんですね」



かがみ「じゃあ一人3万かりていきま~す♪」



3人は3万円をポケットに入れると定期券を使い改札を通っていった



柊姉妹とみゆきは3人がけの優先席に腰かけホタテの燻製をむさぼり食っている



つかさ「ねぇ、こなちゃんも座りなよ~」
みゆき「そうです泉さん私達だけで座っているのは気が引けますよ」
こなた「・・・・・・ぅん・・・」



こなたが向かいの優先席に座ろうとすると



かがみ「なんでそんなに離れて座るわけ?私達の事そんなにきらい?」
みゆき「あらあら心外ですね、うふふ」
つかさ「大丈夫だよこなちゃん、こなちゃんがどんなに臭くても私達気にしないから~」



結局こなたは電車の床に正座して目的駅への到着を待つことになった



三人は雑談しながら楽しそうに歩いているが、こなたは俯いたまま無言で歩いている
駅から家につくまでの間こなたは考えていた
三人が家の中に入ったら何をされるかわからない
こいつらより早く家の中に入って貴重品などを隠さなければ




家まであと数十メートル
鍵を開けに行くと言い先に家まで走ろうとするこなた
こなたが言葉を発しようとすると、つかさが突然走り始めた
運動音痴とは思えない速さで泉家の玄関まで到達するつかさ



つかさ「こなちゃ~ん!鍵がかかってて開かないよ~!なんで~?今日はお父さん居るんじゃなかったの~!?」
笑顔のままつかさはドアノブを蹴飛ばし始める
つかさ「開かない!開かな~~い!こなちゃ~ん開かないよ」
かがみはこなたの髪を掴むと玄関の前まで引っ張っていき、こなたの鞄から鍵を奪い扉の鍵を開けた



先に家の中に入ろうとしたこなただったが遅かった



鍵が開いた瞬間、三人は家の中になだれ込み
みゆきはこなたの部屋のある二階に
かがみは一階にある仏間へ
つかさはキッチンへと走っていった



こなたは突然の事態に驚きを隠せず狼狽する
各方面からは物の壊れる音が鳴り響いていた



キッチンへ入っていったつかさは食器を見境なく破壊していた



こなた「つかさぁ・・・やめてよぅ・・・」
うろたえながら哀願するが、つかさは破壊行為をやめようとはしない



つかさ「こなちゃん!パス!」
突然つかさが投げつけてきたものは包丁だった



包丁はこなたの脇をくぐり長い髪を切り裂き床に落ちた
床に落下した包丁の金属音で一瞬、キッチンを静寂が包む



つかさ「あはは、ちゃんと取らなきゃ~」
そう言うと、つかさはキッチンを抜けてどこかへ走っていった



仏間から何かの壊れる音がした
こなたが仏間へ向かうとそこには母親のための仏壇が見るも無残な形になっていた



朝、家を出る前にお供えしたお饅頭も潰れ、床にはお線香の灰が散らかっていた



こなた「あぁ・・・やめてよ、かがみん!」



こなたの言葉に振り返りもせずにかがみは手刀突きで障子を破り始める



こなた「や・・やめてよ・・・ねぇ・・・かがみぃ・・・」
かがみ「あたたたたたたたたた!あはははは!!」



結局、障子が蜂の巣になるのは止められなかった
障子を破り終えたかがみは一枚の写真を取り出した



かがみ「こなたぁー、この写真な~んだ?」
こなた「あ!返してお母さんの写真」



かがみは仏壇に飾ってあった母の写真をちらつかせる



かがみ「ね~、この汚い写真に写ってるのってあんたの母親?あんたの気持ち悪さって母親譲りなんだね」
こなた「・・・返して!」
かがみ「そんな態度取るんだ」
こなた「返して!!」
かがみ「わかったわかった、返すわよ」



かがみは写真を破り、丸めてこなたに投げつけた
こなた「ああ!!・・・あぁ・・・おかあさん・・・」



かがみに髪を乱暴に引っ張られてこなたは二階につれて行かれる



こなた「い・・・痛いよぉ~」
かがみ「こっちだってあんたの母親譲りの汚い髪なんて私も触りたくないわよ」



写真でしか見たことのない、だけど大好きな母を口汚く罵られるのは本当につらかった
母の真似をして伸ばした髪の事を罵られることも・・・



二階へ行ってみると、みゆきとつかさの手によってこなたの部屋は廃墟のように荒れていた
ベッドはひっくり返り本棚は倒され中学祝いに父に買ってもらったパソコンも壊されている



みゆき「あら泉さん、いらしたんですか?」
みゆきの手には紙の束が抱えられていた
こなた「あ!それお父さんの原稿」
みゆき「ええ、そうなんです。隣の部屋で見つけてしまいました」



隣は父親の書斎、おそらく父の部屋もこの部屋同様大変なことになっているのだろう



みゆき「泉さん、これ燃やしてきますね」
こなた「だめ!」
みゆき「燃やしてきますね」
こなた「やめて!」
みゆき「じゃあ、ここで燃やしますね」



こなたはかがみに羽交い絞めにされて身動きが取れない
みゆきはライターオイルを取り出し原稿にかけると何の躊躇もなく原稿の山に火をつけた



かがみ羽交い絞めにしていたこなたを開放する
こなたは火を消そうと燃える原稿の上に覆いかぶさった
火を消すのに必死で熱さも感じない
つかさ「こなちゃん勇気あるね~」
みゆき「あらあら、そんなに炎が好きなんですか?さすがオタクですね。それもなんかのアニメキャラのまねですか?」
かがみ「こなたぁ~、もっと炎まみれになったらもっとかっこいいわよ~」



かがみはみゆきからライターオイルを奪い取るとこなたにオイルをふりかけた
すると原稿の火はこなたの体に燃え移った



こなた「あああああ!うあ!あ・・・あ!あつい!いやぁ!」



熱さに身もだえして床を転げ回るこなたをみて爆笑の渦にまきこまれるかがみとみゆき
こなたの長い髪の毛は一瞬にしてチリチリと焼けて周囲に焦げ臭い匂いが漂った



みゆき「あははは、いずみさん原稿が全部燃えてしまいますよ」
かがみ「がんばれ~!こなたー!」
つかさ「こなちゃんくさーい!!あはははは」



何とか自分についた火を振り払い原稿についた火を消そうとするこなただったが遅かった
原稿は灰になり手に取るとパラパラ崩れていく



こなた「うぅ・・・お父さんごめんね・・・ごめんなさい・・・」



ゆーちゃんとお父さんが帰ってきたらどんな顔をするんだろう・・・
きっとすごく悲しむだろうな



かがみ「何かもう飽きたわね、こなたぁあんたの家って本当につまらないわ」
かがみは言いながらこなたを突き飛ばす



つかさ「もう帰ろうかお姉ちゃん」
つかさは倒れたこなたを蹴飛ばしながら言う



みゆき「そうですねこんな汚い家にいるのは不愉快ですものね」
みゆきはこなたに唾をはきかけながら言う



こなたはうつろな表情のまま涙を流し倒れていた
ヒリヒリ痛む火傷や蹴飛ばされた体の痛みも気にならなかった



かがみ「それじゃあこなた、私たち帰るわね。もちろん見送りに来てくれるわよね?」



三人は互いに目を合わせ微笑を浮かべると
いっせいに襲いかかりこなたの服を脱がした



こなた「え・・・な・・・なに?やめて・・・」



下着もすべて脱がされ生まれたままの姿となった



つかさ「こなちゃん高校生なのに生えてなーい!きもーい!」
みゆき「本当に泉さんは気持ちが悪いですね、うふふふ」



かがみ「それじゃあ!みんないこうか!」



みゆきが背後からこなたを羽交い絞めにして持ち上げる
つかさが右足を持ってこなたの股を広げる
かがみが左足を持ってこなたの股を広げる



みゆき「さあ、泉さんこのまま駅まで行きますよ」
こなた「!?」
かがみ「さあ!いくよ!」



こなたは家から徒歩で20分かかる駅までの道のりを恥部を開きながら担がれていく
けっして人通りは少なくない・・・道行く人々は足を止めて振り返った
もう抵抗する気も起きなかった・・・



つかさ「わっしょい、わっしょい!」



お父さんもう帰ってきてるかな・・・
もう、お父さんとは会えないよ・・・
お父さん独りぼっちになっちゃう・・・
ごめんねお父さん・・・



みゆき「泉さん、町の人たちの注目の的ですよ。こんなにたくさんの人たちに裸を見られるのはどんな気持ちですか?」



そういえば今日は毎週楽しみにしてた深夜アニメの最終回だ
見たかったな・・・
大好きなアニメだったもん・・・



かがみ「こなた~、もうすぐ駅までつくわよ、楽ちんだったでしょ」



ゆーちゃん、ゆい姉さんもばいばい
私お母さんと仲良くできるかな?




かがみ「それじゃあ、駅に着いたことだし”これ”捨てていきましょう!」
みゆき「あらあら、”ゴミ”のポイ捨てなんてかがみさんも悪い人ですね」
つかさ「いーけないんだーいけないんだー♪」
かがみ「そうね、ポイ捨てはよくないわね。それじゃあこのゴミ箱に捨てていきましょう」



駅に備え付けられたゴミ箱に裸のこなたは放り込まれる



かがみ「それじゃあね~こなたー」
つかさ「ばいばーい、こなちゃん♪」
みゆき「それでは失礼しますね泉さん、できれば明日は登校してこないでくださいね。臭いので」




かがみたちは電車に乗り込み楽しく雑談しながら家路についている
裸の少女が電車に飛び込んだのはかがみ達が電車に乗り込んだ後だったので、彼女達の足に遅れは出なかった
最終更新:2022年05月08日 21:42