2話
こなた「Σっ!!・・・ここは・・・?」
意識を取り戻した私は見慣れない場所にいた・・・。
真っ白なカーテンに囲まれて・・・。
真っ白なベットの上で寝ていた・・・。
ふと、起きあがるととなりで誰かが寝ていた。
こなた「Σかがみん!?」
そうか、ここは病院だね・・・。たしか学校で私は倒れたんだ・・・。
きっと誰かがつれてきてくれたんだね・・・。
かがみ「ん・・・。こなた・・・死なな・・で・・!」
うなされてる!?私が死ぬ・・・?
こなた「かがみん、しっかりして!私は死んでないよ!」
かがみ「・・・こな・・・た・・・?Σこなた!?気がついたの?大丈夫・・・?」
こなた「私は大丈夫だよ・・・」
かがみんはとても安心した顔で笑う。
かがみ「よかった・・・。こなたが健康で・・・・・・。」
こなた「あのさ、かがみん。さっきかがみんが、うなされてた時に聞いたんだけど、私が死ぬって何?」
かがみ「Σ私そんなこと言った!?」
こなた「うん、思い切り」
かがみ「ぇ・・・・・・っとほら、あんた急に倒れたじゃない。だから、死んじゃったかと思ったのよ!」
こなた「なぁーんだ、そうなのか。かがみん心配症だなぁww」
かがみ「ぇ、あははは。そうよね、私の心配しすぎよね。もう夕方だし、私帰るわ」
こなた「うん、明日はお見舞いにケーキよろーww」
そういってかがみんは病室をでていった・・・。
あはは、かがみんはほんとに心配症だなぁ・・・。
・・・・・・ぁれ?今の会話、何か引っかかる・・・。
わかんないけど・・・なんか矛盾が・・・。
バチィ!!!
そこまで考えたところで、いきなりブラックアウトした。
その日の午後9時。目がさめた。
こなた「あれ・・・私なんでまた・・・」
???「こなちゃん、やっと気がついた?」
こなた「その声は・・・Σつかさ!?なんでここに?」
つかさ「なんでってここにってお見舞いにきてあげたんだよ・・・。感謝してよね、こなちゃん?」
こなた「そっかぁ、お見舞いにきてくれ・・・。じゃなくて、なんでこんな時間につかさ一人なの?」
軽く無視したつかさは、かなりドスのきいた声で話す。
つかさ「それよりさ、おいしかったかな?」
こなた「・・・な、なにが?」
つかさ「今日のお昼のお弁当だよ。食べたでしょ?」
こなた「・・・そ、それがどうかしたの?」
私はつかさに初めて恐怖というものを覚えた。
つかさ「クスクス・・・・。こなちゃん、質問してるのは私だよ?質問で返されても困るなぁ」
こなた「つ・・・つかさ?」
つかさ「質問に答えてよ・・・こなちゃん。お弁当おいしかった?睡眠薬入りの・・・」
こなた「睡眠薬入り・・・?」
つかさ「こなちゃんがトイレいってる間に仕込んだの。あははは!じゃあ私帰るね!」
そんな・・・つかさが・・・。
つかさ「またね、こなちゃん♪」
そんな・・・つかさが・・・?そんなはずない・・・あの気弱な性格のはずのつかさがそんなこと・・・。
こなた「今日はとにかく寝よう。明日考えればいいよね」
なかば混乱しつつ眠りについた。
~翌日の7時~
静けさが落ち着かない朝の病室にふとドアが開く音がする。
つかさがまたきたのかな。
かがみ「おーっす、こなた!起きてるか?」
こなた「か、かがみん?よかった・・・」
かがみ「どうしたのよ、こなた。怖い夢でも見た?」
夢・・・?そうか、あれは夢だったんだ・・・そうに違いない!つかさがあんなことするはずないし・・・。
こなた「な、なんでもないよかがみん。夢だったみたい」
かがみ「まったく、こなたってば恐がりなんだから!」
こなた「あはははwwあ、そういえばかがみん学校は?」
かがみ「これから行くわよ。あ、昨日言ってたケーキ買ってきたわよ!ここにおいておくわね。じゃ、学校いってくるわ!」
こなた「ありがとう、かがみん♪いってらっしゃい」
かがみんは笑顔で笑うと、病室をでていった。
入れ違いにお父さんが入ってきた。
そうじろう「お!おきたか、こなた。昨日も来たんだが、なんかぐっすり寝ていたからな」
そうじろう「起こすのもかわいそうだったから、そのまま帰ったよ」
こなた「ありがとう、お父さん。あ、さっきかがみんがケーキ置いていってくれたんだよ!」
そうじろう「そっか、じゃあ冷蔵庫しまっとくぞ?」
こなた「ありがとう」
そうじろう「じゃあ、元気そうだし、仕事あるから帰るぞ」
こなた「ありがとうww」
そういってお父さんは病室を出ていった。
~夕方~
そろそろ学校終わってる時間だよね・・・。あ、私いつ退院できるのかな・・・。
というより私、なんかの病気なのかな。
そういえばどこの病院なんだろう。
誰もいない病室だといろいろ考えてしまう・・・。
・・・・・・昨日のつかさは本当に夢だったのかな・・・。
そう考えてた時、ふとドアが開いた。
つかさ「こなちゃん!起きてる?」
こなた「Σつ、つかさ!?」
入ってきたのはつかさだった。
つかさ「どうしたの?こなちゃん、まだどこか具合悪いの?」
大丈夫、昨日のつかさは夢だから。
こなた「つ、つかさ。学校帰り?」
つかさ「そうだよー。みんなで来たんだよ?」
こなた「・・・・・・みんな?」
つかさの隣にはかがみんとみゆきさんがしっかりと立っていた。
かがみ「入ってきたとき、つかさしか見えてなかったのか?せっかくお見舞いに来てるのに」
みゆき「そうですよ、泉さんがいきなり倒れてびっくりしたんですよ?」
つかさ「それにこの病院だってゆきちゃんの病院なんだよ?」
かがみ「そうよ、こなた。みゆきには感謝しなさいよ?」
みゆき「泉さんが無事ならそれでいいんですよ」
こなた「ありがとう、みんな!」
いつもの三人だ。つかさもふつうで・・・。
そのまましばらく世間話をした。そして夕暮れ時になった。
かがみ「もうこんな時間だわ、そろそろ帰ろう」
みゆき「そうですね、帰りましょうか」
つかさ「うん。あ、こなちゃんに話したいことあるから先に帰ってて!」
かがみ「わかったわ、早くしなさいよ?」
そういって二人は病室をでていった。
つかさ「こなちゃん、今日は楽しかった?」
こなた「うん、みんなお見舞いに来てくれてうれしいよ」
つかさ「そう、よかったねぇこなちゃん。あ、そうそう。昨日はいい夢見れた?」
一瞬にして背中が凍った。
私は体がふるえて止まらなかった。
こなた「・・・な、なにをいってるのかわからないよ、つかさ」
つかさ「昨日言ったこと忘れちゃった?・・・催眠薬・・・♪」
こなた「ぅ・・・ぁ・・・。つかさ・・・嘘だよね・・・つかさがそんな・・・こ・・・と」
つかさ「・・・しないとでも思った?あはは、こなちゃんはつくづくバカだねぇ」
こなた「なんで・・・こんな・・・」
つかさ「あははは♪なんでだろうねぇ。自分の胸に聞いてみたら?あははは。あ、そうだ。こなちゃん今日退院だってねぇww明日からちゃんと来てよね、こなちゃん。じゃあまた明日♪」
・・・・・・何で・・・わたし何かした?どうしてなの、つかさ・・・。
そして泣きながら眠りについた。
かがみ「これでいいのよね・・・つかさ」
つかさ「そうだよ、お姉ちゃんは普通に接しててね」
最終更新:2022年06月07日 18:39