+ | 開始時 |
──死闘の行動を後にした君たちは、
校舎に戻ってきていた。 イツキ 「まったく、とんでもない騒ぎだったな」 リンカ 「学園の超絶天使MIU☆MIU…… 彼女が兵法を学んだら恐るべき将になるわね」 イツキ 「……リンカさ。アイドルって何か、 実はよくわかってないだろ……」 シャーリー 「あーあ、運動したらおなかすいちゃった。 ねえねえ、どっか寄ってこーよ!」 ニコラ 「そうだね。ちょうどこっちに、 出店がいろい……ろ……」 ──角を曲がったところで、君たちは絶句した。 ──廊下に、生徒たちがバタバタと倒れている! リンカ 「これは……!? 大丈夫!? しっかりして!」 ニコラ 「ひどい……どうして、こんな──」 シャーリー 「見て! みんなの口に、 こんがりほかほかおいしそうなものが……!」 ──確かに。よく見れば、生徒たちはみな、 口に何かを突っ込んだ状態で倒れている。 ──焼きトウモロコシ、お好み焼き、焼きそば。 いずれも香ばしく焼き上げられている……! リンカ 「みんな恍惚とした顔で倒れている……」 イツキ 「こんなことができるのは…… まさかッ!!」 ──イツキは、廊下の奥をにらみつける。 イツキ 「行くぞ、みんな! こいつばっかりは……止めなきゃならない!」 ──その頃。 クロム・マグナ魔道学園、校舎裏…… ヴォルフ 「──やっぱ、来やがったか。ジョージ」 ジョージ 「ったりめーよ! 今日こそ決着つけてやるぜ、ヴォルフ!」 ──意気込むジョージに、ヴォルフは嘆息する。 ヴォルフ 「てめぇも飽きねぇな。毎日毎日挑んできてよ」 ジョージ 「貴様がのらくらと逃げるからだろうが! だがそれも今日までだぜ!」 ヴォルフ 「そうだな。番長オブザ番長になっちまえば、 1年間は平穏な日々を送れるからな」 ジョージ 「ふん! 番長の座はオレのものだ。 それを証明してやる!」 ヴォルフ 「──待ちな」 ──身構えるジョージを制するヴォルフ。 ──ヴォルフが指差す先……校舎裏の隅には、 可憐な花々が咲き誇っている。 ヴォルフ 「『校舎や備品を破壊しない』、だ。 やるなら表に出ようじゃねぇか……」 ジョージ 「余裕ぶりやがって……! 上等だ、表で叩きのめしてやるっ!」 ──それがヴォルフ自身の育てた花々だと知らぬ ジョージは、挑発と受け取って怒声を上げた。 |
+ | 道中 |
いったい何が起こってるにゃ?
あれも、それも……全部おいしそうだにゃ♪ |
+ | ボス戦前 |
──不意に。
イツキの顔面に、棒状の何かが鋭く飛来した。 ──しょうゆの香る、焼きトウモロコシだ! イツキ 「くっ……!」 ──イツキは身をひねってかわすと同時に、 顔の脇を通過するトウモロコシにかぶりつく。 ──きらめく黄金の表面にしょうゆの焼き色が ついたトウモロコシをかじり、彼はつぶやいた。 イツキ 「この味……やっぱりおまえか! アキラッ!!」 アキラ 「へ──やっぱり兄ちゃんの目は、 じゃねーや、舌はごまかせねーか」 ──不敵な笑みを浮かべた少年が、 廊下の奥から進み出てくる…… イツキ 「何やってんだ、おまえ! この惨状はどういうわけだ!?」 アキラ 「知れたことよ。番長オブザ番長を賭けた、 熱く激しいバトルの結果ってヤツさ!」 イツキ 「なんだって!? じゃあ──」 アキラ 「そのとぉーりっ!! オレも番長オブザ番長の挑戦者ってこと!」 アキラ 「オレには叶えてー夢がある…… 兄ちゃんにだって邪魔させないぜ!」 イツキ 「夢……?」 アキラ 「オレの屋台を購買に出店するって夢さ! もちろん……費用は全額学園持ちでな!!」 イツキ 「ふ、ふざけんなー! おまえ、その予算が どっから出ると思ってんだ、おい!!」 アキラ 「え、知らねーよ。そこをどーにかすんのが、 兄ちゃんたち生徒会の仕事だろ?」 イツキ 「オレたちの仕事を勝手に増やすな!!」 アキラ 「勝手じゃねーぜ! オレが番長オブザ番長に なりゃ、兄ちゃんたちは従わざるを得ねー!」 アキラ 「屋台は全面金箔! 鉄板はミスリル製! 焼くのはもちろん世界各地の超高級素材よ!」 リンカ 「なんてことなの……そんな命令が下されたら、 生徒会の予算はッ……!」 ニコラ 「──へぅっ」 シャーリー 「かいちょー! 会計が ショックで卒倒しましたー!」 アキラ 「ククク……そしてゆくゆくはチェーン展開ッ! いずれ三ツ星、いや、三億星を冠するのさ!」 イツキ 「それ以上しゃべるなアキラ! バカ丸出しではずかしい!」 アキラ 「男一匹バカ上等! バカなくらいがちょうどいいッ!」 ──アキラの周囲に、ごうっ、と 紅蓮の炎が渦巻いた。 アキラ 「夢に燃え立つオレの炎ッ! 消せるもんなら消してみなァーッ!!」 |
+ | ボス戦後 |
イツキ
「はぁ、はぁっ……!」 アキラ 「ぜぇ、ぜぇっ……!」 ──水と炎を操る兄弟が、息も荒く向かい合う。 イツキ 「思ってたより、成長してるじゃないか……」 アキラ 「へ──兄ちゃんも、なかなか簡単には 追い越させてくれーなぁ!」(※原文ママ) リンカ 「まさしく実力伯仲…… この勝負どちらに転んでもおかしくないわ!」 ──勝負の合間にアキラが焼いたタコ焼きを もぐもぐしながら、リンカが語る。 シャーリー 「いつのまにか、ギャラリーも増えてるねー」 ──シャーリーの言う通り、2人の周囲に 観衆の輪ができあがりつつあった。 ──どういうわけか、女生徒が多い。 女生徒A 「きゃーん! アキラくんって、 わんこみたいでかわいくなーい?」 女生徒B 「あたしはやっぱり副会長派かなぁ~。 やれやれ、って頭なでなでされたーい!」 ──勝手な想像で盛り上がる女生徒たちを、 復活したニコラが「む~……」とにらんでいる。 アキラ 「兄ちゃん……これが、オレの最後の全力だ!」 イツキ 「いいだろう……オレも全力で迎え撃つ!」 アキラ 「おおおおおぉおおおおおーっ!」 イツキ 「はぁああぁああああああーっ!」 ──猛り狂う水と炎が、正面から激突し…… イツキ 「……ぐあっ!」 アキラ 「……がはっ!」 ──2人は、同時に仰向けに倒れ込んだ! アキラ 「へへ……ダメだったか……」 アキラ 「オレの店を世界全土チェーンすりゃ…… この世界の争いも終わると思ったのによ……」 イツキ 「おまえ……そんなこと、考えてたのか…… いや、まあ、無理だと思うけど……」 アキラ 「でも、負けちまったもんはしょーがねー。 また一から出直すぜ……」 イツキ 「出直す前に、おまえはいろいろ 考え直せっつーの。ったく……」 ──倒れたまま笑い合う2人に、 観客たちが惜しみない拍手を送った…… ──その頃。 ダンケル 「クク……みな、学園祭を楽しんでいるね」 ──各地で勃発する熱いバトルを眺めながら、 ダンケルは微笑みをおさえられずにいた。 ダンケル 「さすがは我が学園の生徒たちだ。 血湧き肉躍る戦いを見せてくれる……」 ダンケル 「クク……困ったものだよ。 私も血が騒いでしまうではないかね……!」 ──と、そこに、幼い少女が通りかかった。 ??? 「あのっ、すみませんっ。 『イグニーマ』2年組って、どちらですか?」 ダンケル 「ああ、それなら、そこの角を曲がって まっすぐ行った先だよ、クク……」 ??? 「そうなんですか! ありがとうございますっ」 ──ひょこん、と礼儀正しくおじぎをして、 少女は廊下の向こうへ駆けていく。 ??? 「ふふっ。お兄ちゃんを びっくりさせちゃうんだから!」 |
+ | 黒ウィズ 攻略 |
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