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「ハジカレテ……ハジカレテ……」(2014/09/22 (月) 00:37:02) の最新版変更点
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*ハジカレテ……ハジカレテ…… ◆MZbbkj1l7.
「フアア~~ッ……」
伸びをして、キン肉万太郎が身体を起こす。
見回すその目に映るのは、彼の実家には程遠い掘っ立て小屋。
そして、ガイバーⅢ……古泉一樹の姿。
「ど、どちら様?」
万太郎にとっては、古泉の素顔を見るのはこれが始めてだった。
最も万太郎も古泉に素顔を隠しているのだが……。
「俺です、ガイバーⅢですよ、万太郎さん」
「あ……アワワ~~ッ! マ、マスクを外してるよ、ガイバーⅢーッ」
何故ならばマスク超人にとって、マスクの下の素顔を他人に見られるのは最大の屈辱。
万太郎は自分の置かれた状況も気にせず、あたふたと古泉を指差し、すぐさま踵を返す。
「ゴ、ゴメンーーーッ!!」
「ちょ、ちょ……どこに行くんです!?」
古泉を気遣って小屋を出ようとする万太郎。
あっという間に外に出て、ドアを後ろ手で閉める。
人間の五感能力で超人の動きに反応できるわけもなく、古泉は一人小屋の中に置き去りにされてしまった。
ドア一枚の向こうに留まっている万太郎に、古泉が慌てて声をかけた。
「ど……どうしたんですか万太郎さん!? 確かに手荒な事をしてここまで連れてきましたが、そう怯えるとは一体……」
「ああ~~~っ!なんてことだーーーッ!キン肉王家の嫡男ともあろうものが……
不可抗力とはいえ、マスクドマンの素顔を無遠慮に見てしまうとはーーッ! ガイバーⅢ! 訴訟だけは勘弁してーーっ!」
「!? ……あ、ああ……俺は別に超人ではないので、その辺りは気にしなくても大丈夫ですが」
「え? そうだっけ……」
ほんの少しドアを開けて、チラリと古泉の表情を伺う万太郎に、古泉はウサクサスマイルを返す。
笑顔を見て安心したのか、ボリボリと頭を掻きながら、万太郎が小屋に戻る。
古泉の背中を照れ隠しのように叩きながら気さくに話しかけるそのテンションからは、気絶前までの疲労は感じられない。
「いやー、焦って損しちゃったよ。Ⅲちゃんったら意外とイケメンじゃな~い!」
「さ……Ⅲちゃん……」
「まあ勘違いはともかく、ここどこ? 何で僕はここにいるの?」
古泉がその質問に答える事は簡単だ。
だが、彼はまるで明後日の方向に言葉を返す。
「万太郎さん、それより大変なんですよ」
「え?」
「貴方が気絶している間に、悪魔将軍に挑まれまして……ぐっ!」
大げさに腕を押さえて膝を付く古泉。
激しく息を切る美男子に醜男が駆け寄って肩を抱く。
「どうしたんだいガイバーⅢ!? それに、僕が気絶したって一体……」
「きっと疲れが溜まっていたんでしょう……全裸のノーヴェさんを見た途端にバッタリと」
「な、情けないなぁ、我ながら。それより、悪魔将軍に襲われたって?」
「貴方を抱えて必死で逃げましたよ……ノーヴェさんと将軍の猛追を何とかかわして、
この山小屋に逃げ込んだというわけです。見た目は怪我をしているようには見えないでしょうが……」
「うん。毎週格闘に明け暮れてる僕の目が確かなら、どこも悪いようには見えないよ」
よろよろと立ち上がる古泉の苦悶は、なるほど演技であった。
そして、その演技の目的は……。
「ガイバーへの変身能力を失ってしまいました。肉体の再生に必死でしたから」
「再生って……気絶した僕を助けるために、そんな目にあったっていうのかい!?」
「気にしないでください。しばらく戦えはしないでしょうが、悪魔将軍を倒そうという意志は残っていますしね」
「戦う力を失ったっていうんなら、無理はできないね。ここで休んだ方がいいかな?」
そう、このキン肉万太郎は近くに悪行超人がいるとなれば、
臆する事はあっても立ち向かわずにはいられない星の下に生まれたヒーロー。
しばらく時間を稼ぎ、仲間を集めた後に悪魔将軍討伐に向かいたい古泉としては、
彼の行動を完全にコントロールする事は最優先事項。
「いえ、俺は大丈……くっ……頭痛が痛い……」
「無理をしちゃ駄目だよ! 次の放送までは休もう!」
故に、このチームの行動を決定したのは、あくまで万太郎だという錯覚を作っておく。
一度決めた事を曲げないタイプの人間を誘導する為の初歩の術である。
「分かりました……僕達に逃げられた悪魔将軍達が何処へ行ったかが気になりますが、ね……」
「追ってくるかも知れないって事だね……その時は、僕が君だけでも守って見せるよ」
「それはいけません! 力の無い者の為に力のある者が負け戦に挑むなんて不合理でしょう?
悪魔将軍を倒せるのはあなたしかいないんですよ? その時は俺を見捨てて逃げてください」
古泉は、リングでの再戦を万太郎に告げなかった。
不意討ちするつもりなので告げる必要がないし、彼に明確な目的、目標を持たせるのを避けたかったのだ。
そして仮に悪魔将軍に一人で対峙したとしても、上手く言いくるめれば
再戦前の激突を避ける事は出来るだろう、と考えていたからこその、この発言であった。
「……僕には、そんな割り切り方はできそうもないよ、ゴメン」
「そう言うと思っていましたよ。放送までに変身能力が戻らなければ、俺を置いていってください、と
言っても、受容れてはもらえないんでしょうね……」
「もちろん! そうだな……次の放送まではここで休んで……どうしよう?」
「貴方もまだ完全なコンディションではありませんし……
ウォーズマンさん辺りを探して、力を貸してもらうというのはどうでしょう?」
「ノーヴェちゃんを放っておくっていうのかい!? 悪魔将軍なんかと一緒に? 君の仲間なんだろう!?」
「彼女はもうダメです……完全に悪魔に心を売ってしまっている。救う事は出来ません……ッ!」
長椅子に体を寝かせて、古泉が吐き捨てるように呟いた。
万太郎はまだ何か言いたげだったが、横たわって目を閉じた古泉にそれ以上声をかけることが出来なかった。
山小屋にヘビーな沈黙が訪れ、時間だけが過ぎていく。
どれくらいの時が過ぎたのか万太郎にも分からなくなった頃、古泉がボソリと呟いた。
「仲間なんて……どうとでも変わっていくものなんですよ、万太郎さん。信じるなんて……何になるんです?」
言い返せるはずだった。正義超人である万太郎には、理解できるはずもない言葉だった。
なのに、万太郎は何も言えなかった。古泉の口調から、あまりに深い『何か』を感じてしまったから。
その代わりに、聞きたかった疑問が口をつく。鎧を脱ぎ捨てた彼にこそ、聞きたい疑問が。
「君の、本当の名前……教えてくれない?」
「……古泉、一樹です。でも、この名はもう……」
何らかの意図があるのか、としばし考えて答えた古泉。
万太郎はハッとした顔で、自分が守れなかった女性の名を漏らす。
「みくるさんの……」
開けっ放しのドアが、風で揺れた。
●●●●
……何であたしはこいつを背負って歩いてんだ?
理由は簡単だ。あたしがギュオーの事を思い出して吐いた直後、
トトロはあたしとこのキョンとかいう奴を降ろして、ヨロヨロと脇道に逸れていった。
どこに行ったのかは知らないし、引きとめようともしたが……無理だった。
万全ならまだしも、あたしは満身創痍。
将軍のところまで連れて行こう、などと考えたのがいけなかったのか?
それとも、このボロカスを構うのにいい加減嫌気でも差したのか。
「ひゃるひー!ひゃるひはどこー!」
「うるせえ馬鹿!」
頭の後ろでブツブツ寝言をほざくキョンに頭突きをかまして黙らせた。
一体何なんだコイツは……湖に行きたいとか言っていたが……。
「なあ……ハルヒに会わせてくれよー。知ってるんだろお前!ハルヒの居場所知ってんだろ?」
「……」
イライラする。なんなんだ、コイツは。
あたしはあんなに頑張っても将軍に認めてもらえないのに。
こいつは、将軍から評価されて、会ってみたい、とも思われているのに。
なんでこいつはこんなにクズだ?
「ハルヒはな……変な奴だけど、だけど、俺にとっては……そうだ、古泉だって、朝比奈さんだって……」
「そういや、古泉の知り合いだったか」
「長門だって、俺の、大事な……」
「うるっせえんだよぉぉぉ!!!」
激情。
そうとしか言えなかった。
自分にこんな激しい、論理性のない爆発的な心情の変化が起き得るとは。
背負ったキョンを振り落とし、無防備な脇腹に蹴りを入れる。
「なんだテメェは! あたしに慰めて欲しいのか!? 泣言ばかり言いやがって!」
「ゲ! ボッゴォッ!」
「泣きたいのはこっちなんだよ! 気づけよ! テメエ、そのハルヒって奴を裏切って殺したんだろ!?
妹でも平気で殺そうとできるんだろ!? そんなに、あたしに無いものを持ってるのに、将軍にだって
一目置かれてんのに、なんでそんなんなんだよ! ふざけんじゃねえ……ふざけんじゃねえぞッ!」
そうだ。最初に古泉にこいつの話を聞いた時に感じたのは、怒り……義憤だった。
だが、今のこの私刑を起こさせてるのは、嫉妬って奴じゃないだろうか?
失望の混じった、自分の手に届かない物を何故こいつなんかが、という感情。
「……お前、もう死ねよ」
「あ、あわわ……うわーっ! 死にたくない!死にたくない!……グギャッ!」
感情に任せて、キョンの首に手をかける。
首輪の少し下を握り、全力で締め上げる。
『――――何故甘さを捨てない』
「ああ、分かってるぜ、将軍……コイツを殺して、あたしはあんたに認めてもらうんだ!」
「ひ、ひぐううう……」
どうやら、キョンはただの人間らしい。
あと数分で殺せるぜ……これで、あたしも将軍に認められて、それで……。
『――――そいつを探して連れてくるのだ』
「……! くっ……」
首を、離してしまった。コイツを殺せば、将軍に認めてもらえると、信じ切れなかったのか。
連れて行かなくては……言うとおりにしなければ、と考えてしまったのか。
すっかり将軍に怯え、部下に成り下がった自分を卑下する。
だが……あたしは、それでも悪魔になると決心したのだ。
力だ……力さえ、得れば……。
「わ、わあああっ! うわあああっ!」
「ま、待て! 逃げるな……逃がすか……ッ!」
何処にそんな力を残していたのか、解放されたキョンが脱兎のごとく逃げ出す。
逃がすわけにはいかない……しかし、あたしは動けなかった。
自分の感情と、行動のあまりの変わりように驚愕していたんだ。
「……」
しばらく呆然としてから、あたしはフラフラと歩き始めた。
自分でいうのも何だが、あたしは、相当弱っていたんだろう。
●●●
逃げる。怖い。怖い。
何で皆、俺を殺そうとするんだ?
そりゃ、俺が何をした、とは言えないさ。
でも、皆が皆して、目の色を変えて殺しに来なくたっていいだろう?
俺は、もう殺し合いなんて真っ平ごめんだ!
ハルヒに会うんだ!絶対に!
「……そうだ! 古泉だ……古泉に助けてもらおう!」
普段なら、こんなに素直に誰かに頼るなんて、ないんだろうな。
でも、今の俺には建前も何もない。遮二無二行動するだけだ。
俺は古泉を貶めるような事をしたが、仲間なら本気で謝れば許してくれない事もないはず。
自分でも信じられない速さで走りながら、やがて俺は開けた場所に出た。
「……山小屋?」
中に、人がいるようだ。
すぐに飛び出せるようにしているのか、ドアが開け放たれていて、
そこから声が漏れている。無用心……いや、外の音も聞けるからプラスマイナスゼロなのか?
近づきたかったが、もし恐ろしい奴がいたら……。
「……そうだ、あれを」
オメガマンのおっさんから貰った、隠れ蓑のようなアイテムを作動させ、小屋に近寄る。
なるほど、まったく気付かれている様子はない。
「……古泉、一樹です」
やった!運がいいぞ、古泉だ!
俺は喜んで山小屋に飛び込むが、当然気付かれない。
……そうだ、効果が切れるまでここでじっとしていて、驚かしてやろう!
小屋の中には、ブタのようなマスクを被った男もいた。
「彼女を知っているんですか?」
「ああ、一時だけど、みくるさんとは共に行動した。余り話す機会はなかったけどね……」
「そう、ですか……彼女は、俺の目の前で殺されました」
「……みくるさんから、君達の……SOS団の話は、少し聞いてる」
……そうだったのか。
古泉の目の前で、朝比奈さんは死んだのか。
俺の目の前で、ハルヒが死んだように。
「キョンくんや、ハルヒちゃんも、きっと辛かっただろうね。僕が、みくるさんを守れなかったばかりに……」
「"彼"が!? ハッ、まさか。あの"彼"が、そんな感情を抱くはずがないでしょう!」
「キョンくん……のことかい? 仲間をそんな風に言うなんて……」
「仲間なんかじゃありませんよ。ここに来る前、少し知り合いだった。それだけの事です」
え……。
仲間じゃないって、何言ってるんだ古泉。
俺達は、あんなに一緒に……一緒に……。
「"彼"は涼宮さんを殺し、俺を裏切り、そして朝比奈さんをもいずれ殺す気だった!」
「まさか、そんな……」
「"彼"はノーヴェさん以上に唾棄すべき存在なんですよ! ノーヴェさんとは違い、自分から魔道に堕ちた!
俺も"彼"を……あの悪魔を殺すためなら、阿修羅になると覚悟させるほどに、見苦しく!あざとく!狡く!」
「で、でも悪行超人になった者が立ち直った例だってあるよ? 君が信じてやらなくちゃ誰がキョンくんを信じるのさ!」
「……少し熱くなりすぎました。俺だって、本当に"彼"を殺そうなんて、思っちゃいませんよ……」
……。
…………古泉。
「でも……」
「え?」
「反吐が、出そうなんですよ。"彼"を……一時でも、仲間と呼んでいたと思うとね……」
「……ガイバーⅢ……」
…………。
……………………。
…………………………………………。
うー……。
ううう、うううーー……。
ギイイ、と風が吹き、山小屋の空気が入れ替わる。
俺は、誰にも気づかれず、歩き続けて……先ほど、俺の首を絞めた女と遭遇した。
「てめえ……もう逃がさね…」
「連れて行ってくれ。どこでもいい……俺の居場所に、連れて……」
そうだ。俺にはもう頼る物など、ハルヒしかいない。
どこにでもいって、ハルヒだけを信じて生きる。
誰にも情報を流さず、誰も殺さず、誰にも殺されず、ただフラフラと生きる。
それしか、俺には選べる道などないのだ。
さようなら、SOS団。俺には、もうハルヒしか見えない。
【E-07 森林/一日目・夜中】
【ノーヴェ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】吐き気、疲労(小)、ダメージ(大)、顔面にダメージ(中)、 悪魔の精神
【持ち物】ディパック(支給品一式)、小説『k君とs君のkみそテクニック』、不明支給品0~2
【思考】
0.強くなるんだ
1.悪魔将軍の命令に従う
2.ヴィヴィオは見つけたら捕まえる。
3.タイプゼロセカンドと会ったら蹴っ飛ばす。
4.ジェットエッジが欲しい。
5.キョン、悪魔将軍と気が合いそうな奴を探してモールまで連れて行く。
※参加者が別の世界、また同じ世界からでも別の時間軸から集められてきた事に気付きました。
【名前】キョン@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】吐き気、ダメージ(中)、疲労(大)
【持ち物】デイパック(食料半分消失、盗聴器(発信)がランタンに仕込まれている)
木材@現実
【思考】
0:ハルヒ……助けてくれ、ハルヒ
1:葦のように生きる
(2:―――死にたくない。)
【備考】
※「全てが元通りになる」という考えを捨てました。
※ハルヒは死んでも消えておらず、だから殺し合いが続いていると思っています。
※ガイバーは使用不能になりました。以後使えるようになるかは後の書き手さんにお任せします。
【D-7 山小屋/一日目・夜中】
【キン肉万太郎@キン肉マンシリーズ】
【状態】ダメージ(中)、疲労(小) 勃起
【持ち物】ザ・ニンジャの襟巻き@キン肉マンシリーズ
【思考】
0.悪魔将軍を倒し、ガイバーを解放する。
1.危険人物の撃退と弱者の保護。
2.夏子たちと合流する。
3.頼りになる仲間をスカウトしたい。
父上(キン肉マン)にはそんなに期待していない。 会いたいけど。
【備考】
※超人オリンピック決勝直前からの参戦です。
※古泉がガイバーになれないと認識しています。
【古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】疲労(中)、ダメージ(小)、悪魔の精神、キョンに対する激しい怒り
【装備】 ガイバーユニットⅢ
【持ち物】ロビンマスクの仮面(歪んでいる)@キン肉マン、ロビンマスクの鎧@キン肉マン、みくるの首輪、
デジタルカメラ@涼宮ハルヒの憂鬱(壊れている?)、 ケーブル10本セット@現実、
ハルヒのギター@涼宮ハルヒの憂鬱、デイパック、基本セット一式、考察を書き記したメモ用紙
基本セット(食料を三人分消費) 、七色煙玉セット@砂ぼうず(赤・黄・青消費、残り四個)
高性能指向性マイク@現実、ノートパソコン@現実?
【思考】
0.復讐のために、生きる。
1.悪魔将軍と長門を殺す。手段は選ばない。目的を妨げるなら、他の人物を殺すことも厭わない。
2.使える仲間を増やす。特にキン肉スグル、朝倉涼子、高町なのはを優先。
3.地図中央部分に主催につながる「何か」があるのではないかと推測。機を見て探索したい。
4.デジタルカメラの中身をよく確かめたい。
●●
巨獣が駆ける。
トトロが駆ける。
何かを目指して、駆け続ける。
ここで疑問なのだが、彼は何故こうも人助けをするのだろう?
親切だから?ノン。
森の妖精で、自然(人間含)を守りたいから?ノン。
なにか下心がある?ノン。
じゃあ、こういう仮説はどうだろう?
――――誰にも傷ついて欲しくない。
―――――――――食べるところが、無くなるから。
戯言ですよ。本気にしないでください。
彼の気持ちは、彼にしか分からないんですから。
【G-06 森林/一日目・夜中】
【トトロ@となりのトトロ】
【状態】首に小ダメージ、腹に大ダメージ、左手に中ダメージ、疲労(中)、背中にビームライフルの直撃ダメージ(小)
【持ち物】ディパック(損壊)、ピクシー(疲労困憊)@モンスターファーム~円盤石の秘密~ 、
ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【思考】
1、自然の破壊に深い悲しみ
2、誰にも傷ついてほしくない
3、?????????????????
【備考】
※ケリュケイオンは古泉の手紙を読みました。
※ケリュケイオンは怪物(ギュオー)を、身体的特徴から女性だと推測しています。
※どの方角へ向かっているかは後の書き手さんにお任せします
●
一方、ギュオーは気絶していた。
【G-07 採掘場/一日目・夜中】
【リヒャルト・ギュオー@強殖装甲ガイバー】
【状態】睡眠、全身軽い打撲、左肩負傷、頭部にダメージ&火傷(小)、ダメージ(大)、疲労(極限)、巨乳、低い声が出づらい
【持ち物】支給品一式×4(一つ水損失)、参加者詳細名簿、首輪(草壁メイ)、首輪(加持リョウジ)、
E:ケロロ小隊の光線銃(9/20)@ケロロ軍曹 、E:アスカのプラグスーツ@新世紀エヴァンゲリオン、ガイバーの指3本、
空のビール缶(大量・全て水入り)@新世紀エヴァンゲリヲン、毒入りカプセル×4@現実、
博物館のパンフ、ネルフの制服@新世紀エヴァンゲリオン、北高の男子制服@涼宮ハルヒの憂鬱、
クロノス戦闘員の制服@強殖装甲ガイバー、詳細参加者名簿・加持リョウジのページ、
日向ママDNAスナック×11@ケロロ軍曹、ジュエルシード@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
【思考】
0、トトロを追いキョンとノーヴェを殺し、ガイバーになる。
1、優勝し、別の世界に行く。そのさい、主催者も殺す。
2、自分で戦闘する際は油断なしで全力で全て殺す。
3、首輪を解除できる参加者を探す。
4、ある程度大人数のチームに紛れ込み、食事時に毒を使って皆殺しにする。
5、タママを気に入っているが、時が来れば殺す。
6、耐えられませんでしたにゃ……むにゃむにゃ……
【備考】
※詳細名簿の「リヒャルト・ギュオー」「深町晶」「アプトム」「ネオ・ゼクトール」「ノーヴェ」「リナ・インバース」「ドロロ兵長」
に関する記述部分を破棄されました。
※首輪の内側に彫られた『Mei』『Ryouji』の文字には気付いていません。
※擬似ブラックホールは、力の制限下では制御する自信がないので撃つつもりはないようです。
※ガイバーユニットが多数支給されている可能性に思い至りました。
※名簿の裏側に博物館で調べた事がメモされています。
※詳細名簿の「加持リョウジ」に関するページは破り取られていてありません。
※詳細名簿の内容をかなり詳しく把握しています
※一度ギュオーをLCL化させかけた影響で首輪に変化があるかもしれません。
※F-4のどこかに、クロエ変身用黒い布、濡れた支給品一式、スイカ×5(いくつか割れてる)、円盤石(1/3)+αセット@モンスターファー ム~円盤石の秘密~が放置されています。
※ギュオーは日向ママのDNAスナックを一袋食べました。
確認できる変化は巨乳化・低い声が出にくい=高い声が出るなど、いずれも本人は気づいてません。
まだ他にも肉体に変化があるかもしれません。
※無理が祟って気絶してしまいました。無防備ってレベルじゃねーぞ!(いろんな意味で)
*時系列順で読む
Back:[[店内、お買い回り中の将軍様]] Next:[[]]
*投下順で読む
Back:[[店内、お買い回り中の将軍様]] Next:[[]]
|[[ザ・ネゴシエーター]]|キン肉万太郎|[[]]|
|~|古泉一樹|~|
|[[闇夜の森の隠れ鬼]]|キョン|[[目褪め/目醒め]]|
|~|ノーヴェ|~|
|~|トトロ|[[]]|
|~|リヒャルト・ギュオー|[[]]|
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*ハジカレテ……ハジカレテ…… ◆MZbbkj1l7.
「フアア~~ッ……」
伸びをして、キン肉万太郎が身体を起こす。
見回すその目に映るのは、彼の実家には程遠い掘っ立て小屋。
そして、ガイバーⅢ……古泉一樹の姿。
「ど、どちら様?」
万太郎にとっては、古泉の素顔を見るのはこれが始めてだった。
最も万太郎も古泉に素顔を隠しているのだが……。
「俺です、ガイバーⅢですよ、万太郎さん」
「あ……アワワ~~ッ! マ、マスクを外してるよ、ガイバーⅢーッ」
何故ならばマスク超人にとって、マスクの下の素顔を他人に見られるのは最大の屈辱。
万太郎は自分の置かれた状況も気にせず、あたふたと古泉を指差し、すぐさま踵を返す。
「ゴ、ゴメンーーーッ!!」
「ちょ、ちょ……どこに行くんです!?」
古泉を気遣って小屋を出ようとする万太郎。
あっという間に外に出て、ドアを後ろ手で閉める。
人間の五感能力で超人の動きに反応できるわけもなく、古泉は一人小屋の中に置き去りにされてしまった。
ドア一枚の向こうに留まっている万太郎に、古泉が慌てて声をかけた。
「ど……どうしたんですか万太郎さん!? 確かに手荒な事をしてここまで連れてきましたが、そう怯えるとは一体……」
「ああ~~~っ!なんてことだーーーッ!キン肉王家の嫡男ともあろうものが……
不可抗力とはいえ、マスクドマンの素顔を無遠慮に見てしまうとはーーッ! ガイバーⅢ! 訴訟だけは勘弁してーーっ!」
「!? ……あ、ああ……俺は別に超人ではないので、その辺りは気にしなくても大丈夫ですが」
「え? そうだっけ……」
ほんの少しドアを開けて、チラリと古泉の表情を伺う万太郎に、古泉はウサクサスマイルを返す。
笑顔を見て安心したのか、ボリボリと頭を掻きながら、万太郎が小屋に戻る。
古泉の背中を照れ隠しのように叩きながら気さくに話しかけるそのテンションからは、気絶前までの疲労は感じられない。
「いやー、焦って損しちゃったよ。Ⅲちゃんったら意外とイケメンじゃな~い!」
「さ……Ⅲちゃん……」
「まあ勘違いはともかく、ここどこ? 何で僕はここにいるの?」
古泉がその質問に答える事は簡単だ。
だが、彼はまるで明後日の方向に言葉を返す。
「万太郎さん、それより大変なんですよ」
「え?」
「貴方が気絶している間に、悪魔将軍に挑まれまして……ぐっ!」
大げさに腕を押さえて膝を付く古泉。
激しく息を切る美男子に醜男が駆け寄って肩を抱く。
「どうしたんだいガイバーⅢ!? それに、僕が気絶したって一体……」
「きっと疲れが溜まっていたんでしょう……全裸のノーヴェさんを見た途端にバッタリと」
「な、情けないなぁ、我ながら。それより、悪魔将軍に襲われたって?」
「貴方を抱えて必死で逃げましたよ……ノーヴェさんと将軍の猛追を何とかかわして、
この山小屋に逃げ込んだというわけです。見た目は怪我をしているようには見えないでしょうが……」
「うん。毎週格闘に明け暮れてる僕の目が確かなら、どこも悪いようには見えないよ」
よろよろと立ち上がる古泉の苦悶は、なるほど演技であった。
そして、その演技の目的は……。
「ガイバーへの変身能力を失ってしまいました。肉体の再生に必死でしたから」
「再生って……気絶した僕を助けるために、そんな目にあったっていうのかい!?」
「気にしないでください。しばらく戦えはしないでしょうが、悪魔将軍を倒そうという意志は残っていますしね」
「戦う力を失ったっていうんなら、無理はできないね。ここで休んだ方がいいかな?」
そう、このキン肉万太郎は近くに悪行超人がいるとなれば、
臆する事はあっても立ち向かわずにはいられない星の下に生まれたヒーロー。
しばらく時間を稼ぎ、仲間を集めた後に悪魔将軍討伐に向かいたい古泉としては、
彼の行動を完全にコントロールする事は最優先事項。
「いえ、俺は大丈……くっ……頭痛が痛い……」
「無理をしちゃ駄目だよ! 次の放送までは休もう!」
故に、このチームの行動を決定したのは、あくまで万太郎だという錯覚を作っておく。
一度決めた事を曲げないタイプの人間を誘導する為の初歩の術である。
「分かりました……僕達に逃げられた悪魔将軍達が何処へ行ったかが気になりますが、ね……」
「追ってくるかも知れないって事だね……その時は、僕が君だけでも守って見せるよ」
「それはいけません! 力の無い者の為に力のある者が負け戦に挑むなんて不合理でしょう?
悪魔将軍を倒せるのはあなたしかいないんですよ? その時は俺を見捨てて逃げてください」
古泉は、リングでの再戦を万太郎に告げなかった。
不意討ちするつもりなので告げる必要がないし、彼に明確な目的、目標を持たせるのを避けたかったのだ。
そして仮に悪魔将軍に一人で対峙したとしても、上手く言いくるめれば
再戦前の激突を避ける事は出来るだろう、と考えていたからこその、この発言であった。
「……僕には、そんな割り切り方はできそうもないよ、ゴメン」
「そう言うと思っていましたよ。放送までに変身能力が戻らなければ、俺を置いていってください、と
言っても、受容れてはもらえないんでしょうね……」
「もちろん! そうだな……次の放送まではここで休んで……どうしよう?」
「貴方もまだ完全なコンディションではありませんし……
ウォーズマンさん辺りを探して、力を貸してもらうというのはどうでしょう?」
「ノーヴェちゃんを放っておくっていうのかい!? 悪魔将軍なんかと一緒に? 君の仲間なんだろう!?」
「彼女はもうダメです……完全に悪魔に心を売ってしまっている。救う事は出来ません……ッ!」
長椅子に体を寝かせて、古泉が吐き捨てるように呟いた。
万太郎はまだ何か言いたげだったが、横たわって目を閉じた古泉にそれ以上声をかけることが出来なかった。
山小屋にヘビーな沈黙が訪れ、時間だけが過ぎていく。
どれくらいの時が過ぎたのか万太郎にも分からなくなった頃、古泉がボソリと呟いた。
「仲間なんて……どうとでも変わっていくものなんですよ、万太郎さん。信じるなんて……何になるんです?」
言い返せるはずだった。正義超人である万太郎には、理解できるはずもない言葉だった。
なのに、万太郎は何も言えなかった。古泉の口調から、あまりに深い『何か』を感じてしまったから。
その代わりに、聞きたかった疑問が口をつく。鎧を脱ぎ捨てた彼にこそ、聞きたい疑問が。
「君の、本当の名前……教えてくれない?」
「……古泉、一樹です。でも、この名はもう……」
何らかの意図があるのか、としばし考えて答えた古泉。
万太郎はハッとした顔で、自分が守れなかった女性の名を漏らす。
「みくるさんの……」
開けっ放しのドアが、風で揺れた。
●●●●
……何であたしはこいつを背負って歩いてんだ?
理由は簡単だ。あたしがギュオーの事を思い出して吐いた直後、
トトロはあたしとこのキョンとかいう奴を降ろして、ヨロヨロと脇道に逸れていった。
どこに行ったのかは知らないし、引きとめようともしたが……無理だった。
万全ならまだしも、あたしは満身創痍。
将軍のところまで連れて行こう、などと考えたのがいけなかったのか?
それとも、このボロカスを構うのにいい加減嫌気でも差したのか。
「ひゃるひー!ひゃるひはどこー!」
「うるせえ馬鹿!」
頭の後ろでブツブツ寝言をほざくキョンに頭突きをかまして黙らせた。
一体何なんだコイツは……湖に行きたいとか言っていたが……。
「なあ……ハルヒに会わせてくれよー。知ってるんだろお前!ハルヒの居場所知ってんだろ?」
「……」
イライラする。なんなんだ、コイツは。
あたしはあんなに頑張っても将軍に認めてもらえないのに。
こいつは、将軍から評価されて、会ってみたい、とも思われているのに。
なんでこいつはこんなにクズだ?
「ハルヒはな……変な奴だけど、だけど、俺にとっては……そうだ、古泉だって、朝比奈さんだって……」
「そういや、古泉の知り合いだったか」
「長門だって、俺の、大事な……」
「うるっせえんだよぉぉぉ!!!」
激情。
そうとしか言えなかった。
自分にこんな激しい、論理性のない爆発的な心情の変化が起き得るとは。
背負ったキョンを振り落とし、無防備な脇腹に蹴りを入れる。
「なんだテメェは! あたしに慰めて欲しいのか!? 泣言ばかり言いやがって!」
「ゲ! ボッゴォッ!」
「泣きたいのはこっちなんだよ! 気づけよ! テメエ、そのハルヒって奴を裏切って殺したんだろ!?
妹でも平気で殺そうとできるんだろ!? そんなに、あたしに無いものを持ってるのに、将軍にだって
一目置かれてんのに、なんでそんなんなんだよ! ふざけんじゃねえ……ふざけんじゃねえぞッ!」
そうだ。最初に古泉にこいつの話を聞いた時に感じたのは、怒り……義憤だった。
だが、今のこの私刑を起こさせてるのは、嫉妬って奴じゃないだろうか?
失望の混じった、自分の手に届かない物を何故こいつなんかが、という感情。
「……お前、もう死ねよ」
「あ、あわわ……うわーっ! 死にたくない!死にたくない!……グギャッ!」
感情に任せて、キョンの首に手をかける。
首輪の少し下を握り、全力で締め上げる。
『――――何故甘さを捨てない』
「ああ、分かってるぜ、将軍……コイツを殺して、あたしはあんたに認めてもらうんだ!」
「ひ、ひぐううう……」
どうやら、キョンはただの人間らしい。
あと数分で殺せるぜ……これで、あたしも将軍に認められて、それで……。
『――――そいつを探して連れてくるのだ』
「……! くっ……」
首を、離してしまった。コイツを殺せば、将軍に認めてもらえると、信じ切れなかったのか。
連れて行かなくては……言うとおりにしなければ、と考えてしまったのか。
すっかり将軍に怯え、部下に成り下がった自分を卑下する。
だが……あたしは、それでも悪魔になると決心したのだ。
力だ……力さえ、得れば……。
「わ、わあああっ! うわあああっ!」
「ま、待て! 逃げるな……逃がすか……ッ!」
何処にそんな力を残していたのか、解放されたキョンが脱兎のごとく逃げ出す。
逃がすわけにはいかない……しかし、あたしは動けなかった。
自分の感情と、行動のあまりの変わりように驚愕していたんだ。
「……」
しばらく呆然としてから、あたしはフラフラと歩き始めた。
自分でいうのも何だが、あたしは、相当弱っていたんだろう。
●●●
逃げる。怖い。怖い。
何で皆、俺を殺そうとするんだ?
そりゃ、俺が何をした、とは言えないさ。
でも、皆が皆して、目の色を変えて殺しに来なくたっていいだろう?
俺は、もう殺し合いなんて真っ平ごめんだ!
ハルヒに会うんだ!絶対に!
「……そうだ! 古泉だ……古泉に助けてもらおう!」
普段なら、こんなに素直に誰かに頼るなんて、ないんだろうな。
でも、今の俺には建前も何もない。遮二無二行動するだけだ。
俺は古泉を貶めるような事をしたが、仲間なら本気で謝れば許してくれない事もないはず。
自分でも信じられない速さで走りながら、やがて俺は開けた場所に出た。
「……山小屋?」
中に、人がいるようだ。
すぐに飛び出せるようにしているのか、ドアが開け放たれていて、
そこから声が漏れている。無用心……いや、外の音も聞けるからプラスマイナスゼロなのか?
近づきたかったが、もし恐ろしい奴がいたら……。
「……そうだ、あれを」
オメガマンのおっさんから貰った、隠れ蓑のようなアイテムを作動させ、小屋に近寄る。
なるほど、まったく気付かれている様子はない。
「……古泉、一樹です」
やった!運がいいぞ、古泉だ!
俺は喜んで山小屋に飛び込むが、当然気付かれない。
……そうだ、効果が切れるまでここでじっとしていて、驚かしてやろう!
小屋の中には、ブタのようなマスクを被った男もいた。
「彼女を知っているんですか?」
「ああ、一時だけど、みくるさんとは共に行動した。余り話す機会はなかったけどね……」
「そう、ですか……彼女は、俺の目の前で殺されました」
「……みくるさんから、君達の……SOS団の話は、少し聞いてる」
……そうだったのか。
古泉の目の前で、朝比奈さんは死んだのか。
俺の目の前で、ハルヒが死んだように。
「キョンくんや、ハルヒちゃんも、きっと辛かっただろうね。僕が、みくるさんを守れなかったばかりに……」
「"彼"が!? ハッ、まさか。あの"彼"が、そんな感情を抱くはずがないでしょう!」
「キョンくん……のことかい? 仲間をそんな風に言うなんて……」
「仲間なんかじゃありませんよ。ここに来る前、少し知り合いだった。それだけの事です」
え……。
仲間じゃないって、何言ってるんだ古泉。
俺達は、あんなに一緒に……一緒に……。
「"彼"は涼宮さんを殺し、俺を裏切り、そして朝比奈さんをもいずれ殺す気だった!」
「まさか、そんな……」
「"彼"はノーヴェさん以上に唾棄すべき存在なんですよ! ノーヴェさんとは違い、自分から魔道に堕ちた!
俺も"彼"を……あの悪魔を殺すためなら、阿修羅になると覚悟させるほどに、見苦しく!あざとく!狡く!」
「で、でも悪行超人になった者が立ち直った例だってあるよ? 君が信じてやらなくちゃ誰がキョンくんを信じるのさ!」
「……少し熱くなりすぎました。俺だって、本当に"彼"を殺そうなんて、思っちゃいませんよ……」
……。
…………古泉。
「でも……」
「え?」
「反吐が、出そうなんですよ。"彼"を……一時でも、仲間と呼んでいたと思うとね……」
「……ガイバーⅢ……」
…………。
……………………。
…………………………………………。
うー……。
ううう、うううーー……。
ギイイ、と風が吹き、山小屋の空気が入れ替わる。
俺は、誰にも気づかれず、歩き続けて……先ほど、俺の首を絞めた女と遭遇した。
「てめえ……もう逃がさね…」
「連れて行ってくれ。どこでもいい……俺の居場所に、連れて……」
そうだ。俺にはもう頼る物など、ハルヒしかいない。
どこにでもいって、ハルヒだけを信じて生きる。
誰にも情報を流さず、誰も殺さず、誰にも殺されず、ただフラフラと生きる。
それしか、俺には選べる道などないのだ。
さようなら、SOS団。俺には、もうハルヒしか見えない。
【E-07 森林/一日目・夜中】
【ノーヴェ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】吐き気、疲労(小)、ダメージ(大)、顔面にダメージ(中)、 悪魔の精神
【持ち物】ディパック(支給品一式)、小説『k君とs君のkみそテクニック』、不明支給品0~2
【思考】
0.強くなるんだ
1.悪魔将軍の命令に従う
2.ヴィヴィオは見つけたら捕まえる。
3.タイプゼロセカンドと会ったら蹴っ飛ばす。
4.ジェットエッジが欲しい。
5.キョン、悪魔将軍と気が合いそうな奴を探してモールまで連れて行く。
※参加者が別の世界、また同じ世界からでも別の時間軸から集められてきた事に気付きました。
【名前】キョン@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】吐き気、ダメージ(中)、疲労(大)
【持ち物】デイパック(食料半分消失、盗聴器(発信)がランタンに仕込まれている)
木材@現実
【思考】
0:ハルヒ……助けてくれ、ハルヒ
1:葦のように生きる
(2:―――死にたくない。)
【備考】
※「全てが元通りになる」という考えを捨てました。
※ハルヒは死んでも消えておらず、だから殺し合いが続いていると思っています。
※ガイバーは使用不能になりました。以後使えるようになるかは後の書き手さんにお任せします。
【D-7 山小屋/一日目・夜中】
【キン肉万太郎@キン肉マンシリーズ】
【状態】ダメージ(中)、疲労(小) 勃起
【持ち物】ザ・ニンジャの襟巻き@キン肉マンシリーズ
【思考】
0.悪魔将軍を倒し、ガイバーを解放する。
1.危険人物の撃退と弱者の保護。
2.夏子たちと合流する。
3.頼りになる仲間をスカウトしたい。
父上(キン肉マン)にはそんなに期待していない。 会いたいけど。
【備考】
※超人オリンピック決勝直前からの参戦です。
※古泉がガイバーになれないと認識しています。
【古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】疲労(中)、ダメージ(小)、悪魔の精神、キョンに対する激しい怒り
【装備】 ガイバーユニットⅢ
【持ち物】ロビンマスクの仮面(歪んでいる)@キン肉マン、ロビンマスクの鎧@キン肉マン、みくるの首輪、
デジタルカメラ@涼宮ハルヒの憂鬱(壊れている?)、 ケーブル10本セット@現実、
ハルヒのギター@涼宮ハルヒの憂鬱、デイパック、基本セット一式、考察を書き記したメモ用紙
基本セット(食料を三人分消費) 、七色煙玉セット@砂ぼうず(赤・黄・青消費、残り四個)
高性能指向性マイク@現実、ノートパソコン@現実?
【思考】
0.復讐のために、生きる。
1.悪魔将軍と長門を殺す。手段は選ばない。目的を妨げるなら、他の人物を殺すことも厭わない。
2.使える仲間を増やす。特にキン肉スグル、朝倉涼子、高町なのはを優先。
3.地図中央部分に主催につながる「何か」があるのではないかと推測。機を見て探索したい。
4.デジタルカメラの中身をよく確かめたい。
●●
巨獣が駆ける。
トトロが駆ける。
何かを目指して、駆け続ける。
ここで疑問なのだが、彼は何故こうも人助けをするのだろう?
親切だから?ノン。
森の妖精で、自然(人間含)を守りたいから?ノン。
なにか下心がある?ノン。
じゃあ、こういう仮説はどうだろう?
――――誰にも傷ついて欲しくない。
―――――――――食べるところが、無くなるから。
戯言ですよ。本気にしないでください。
彼の気持ちは、彼にしか分からないんですから。
【G-06 森林/一日目・夜中】
【トトロ@となりのトトロ】
【状態】首に小ダメージ、腹に大ダメージ、左手に中ダメージ、疲労(中)、背中にビームライフルの直撃ダメージ(小)
【持ち物】ディパック(損壊)、ピクシー(疲労困憊)@モンスターファーム~円盤石の秘密~ 、
ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【思考】
1、自然の破壊に深い悲しみ
2、誰にも傷ついてほしくない
3、?????????????????
【備考】
※ケリュケイオンは古泉の手紙を読みました。
※ケリュケイオンは怪物(ギュオー)を、身体的特徴から女性だと推測しています。
※どの方角へ向かっているかは後の書き手さんにお任せします
●
一方、ギュオーは気絶していた。
【G-07 採掘場/一日目・夜中】
【リヒャルト・ギュオー@強殖装甲ガイバー】
【状態】睡眠、全身軽い打撲、左肩負傷、頭部にダメージ&火傷(小)、ダメージ(大)、疲労(極限)、巨乳、低い声が出づらい
【持ち物】支給品一式×4(一つ水損失)、参加者詳細名簿、首輪(草壁メイ)、首輪(加持リョウジ)、
E:ケロロ小隊の光線銃(9/20)@ケロロ軍曹 、E:アスカのプラグスーツ@新世紀エヴァンゲリオン、ガイバーの指3本、
空のビール缶(大量・全て水入り)@新世紀エヴァンゲリヲン、毒入りカプセル×4@現実、
博物館のパンフ、ネルフの制服@新世紀エヴァンゲリオン、北高の男子制服@涼宮ハルヒの憂鬱、
クロノス戦闘員の制服@強殖装甲ガイバー、詳細参加者名簿・加持リョウジのページ、
日向ママDNAスナック×11@ケロロ軍曹、ジュエルシード@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
【思考】
0、トトロを追いキョンとノーヴェを殺し、ガイバーになる。
1、優勝し、別の世界に行く。そのさい、主催者も殺す。
2、自分で戦闘する際は油断なしで全力で全て殺す。
3、首輪を解除できる参加者を探す。
4、ある程度大人数のチームに紛れ込み、食事時に毒を使って皆殺しにする。
5、タママを気に入っているが、時が来れば殺す。
6、耐えられませんでしたにゃ……むにゃむにゃ……
【備考】
※詳細名簿の「リヒャルト・ギュオー」「深町晶」「アプトム」「ネオ・ゼクトール」「ノーヴェ」「リナ・インバース」「ドロロ兵長」
に関する記述部分を破棄されました。
※首輪の内側に彫られた『Mei』『Ryouji』の文字には気付いていません。
※擬似ブラックホールは、力の制限下では制御する自信がないので撃つつもりはないようです。
※ガイバーユニットが多数支給されている可能性に思い至りました。
※名簿の裏側に博物館で調べた事がメモされています。
※詳細名簿の「加持リョウジ」に関するページは破り取られていてありません。
※詳細名簿の内容をかなり詳しく把握しています
※一度ギュオーをLCL化させかけた影響で首輪に変化があるかもしれません。
※F-4のどこかに、クロエ変身用黒い布、濡れた支給品一式、スイカ×5(いくつか割れてる)、円盤石(1/3)+αセット@モンスターファー ム~円盤石の秘密~が放置されています。
※ギュオーは日向ママのDNAスナックを一袋食べました。
確認できる変化は巨乳化・低い声が出にくい=高い声が出るなど、いずれも本人は気づいてません。
まだ他にも肉体に変化があるかもしれません。
※無理が祟って気絶してしまいました。無防備ってレベルじゃねーぞ!(いろんな意味で)
*時系列順で読む
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*投下順で読む
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|[[ザ・ネゴシエーター]]|キン肉万太郎|[[]]|
|~|古泉一樹|~|
|[[闇夜の森の隠れ鬼]]|キョン|[[目褪め/目醒め]]|
|~|ノーヴェ|~|
|~|トトロ|[[]]|
|~|リヒャルト・ギュオー|[[]]|
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