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2010年7月5日〆切 新聞論評 200814065 沖野真大
1.新聞情報
見出し 『決して喜べぬ短観の改善』
発行日 2010年7月2日
新聞社 日本経済新聞、朝刊
面数 2面
2.要約
国内経済の持ち直し傾向が短観によって確認された。しかし、日経平均は年初以来最安値を記録するなど、輸出依存の日本経済は決して楽観視は出来ない状態だ。政府による大胆な政策実行が急がれる。(91字)
3.論評
国内経済が持ち直し傾向にあると、日銀短観で確認されたとのことだが、全体として見て回復したかもしれないと思う企業が多かっただけであって、短観を鵜呑みにして、持ち直し傾向を過信するのは早計だと考える。記事にもある通り、日本は輸出依存の傾向が非常に強いため、結局のところ、日本国内経済の状態よりも、輸出先の海外諸国の状態が色濃く反映されることとなる。米国では未だにリーマンショックからの完全なる回復が終わっておらず、欧州諸国でも金融・財政不安があり、伸びているインド・中国の発展途上国も、貿易の主な相手国である欧州諸国が財政難で、決して万全ではない状態だ。
国内の経済政策もままなっていない現状の日本政府には酷かもしれないが、そういったつらい状態にある海外諸国と足並みを揃えた大規模な政策を打ち出していかないと、日本経済、果ては世界経済の回復など永遠に見込めないのではないか。(384字)
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2010年7月5日〆切 新聞論評 200814065 沖野真大
1.新聞情報
見出し 『決して喜べぬ短観の改善』
発行日 2010年7月2日
新聞社 日本経済新聞、朝刊
面数 2面
2.要約
国内経済の持ち直し傾向が短観によって確認された。しかし、日経平均は年初以来最安値を記録するなど、輸出依存の日本経済は決して楽観視は出来ない状態だ。政府による大胆な政策実行が急がれる。(91字)
3.論評
国内経済が持ち直し傾向にあると、日銀短観で確認されたとのことだが、全体として見て回復したかもしれないと思う企業が多かっただけであって、短観を鵜呑みにして、持ち直し傾向を過信するのは早計だと考える。記事にもある通り、日本は輸出依存の傾向が非常に強いため、結局のところ、日本国内経済の状態よりも、輸出先の海外諸国の状態が色濃く反映されることとなる。米国では未だにリーマンショックからの完全なる回復が終わっておらず、欧州諸国でも金融・財政不安があり、伸びているインド・中国の発展途上国も、貿易の主な相手国である欧州諸国が財政難で、決して万全ではない状態だ。
国内の経済政策もままなっていない現状の日本政府には酷かもしれないが、そういったつらい状態にある海外諸国と足並みを揃えた大規模な政策を打ち出していかないと、日本経済、果ては世界経済の回復など永遠に見込めないのではないか。(384字)
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