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よくある話

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よくある話 04/01/23

  「浮気したら即座に別れる」

 あかんよ。そんなこと言うたらあかん。そんな嘘言うたらあかんよ。絶対に?即座に?二度と連絡しない?電話にも出ない?それはね、別れたくなったら浮気すればよいだけだから男から見ると楽だよね。「現場を見てしまったから別れた」それは八割方「別れるために見られてしまったように仕掛けた」場合が多いね。だから「浮気は絶対許せない」とは言わないほうがよいね。そんな初心なこと言ってたらね、天性のヒモに喰いつかれるよ。はじめは喋喋喃喃褒めて煽てて擽って、「お金貸して」最初は安いよ。すぐ返せる額だね。どうしても今必要で明日返す。一万円ぐらい。ほんとにすぐ返すね。これを何度も何度も繰り返すうちに額面が上昇してゆきます。頃合を見計らって大きく貸してと言うね。現金で必要だから持ち歩くの危ないからと一緒に現金引き出しにゆくね。並以下のヒモならこの百万単位の金握って行方を晦ませるけど、もう少し骨のあるヒモはここでもまだ我慢するね。その額に利子付けて返すのよ。彼女は今までの利子を合わせると都合五十万円くらいは儲かってる。これは先行投資。実は大きく現金引き出した時が鍵なのね。あの時に暗証番号を覚えておくのが一味違うね。

 暗証番号を抜いたら退却にかかります。彼女の部屋の金目のものは一通り確認しておきますね。少し前なら電話の権利も小金にはなったわけですが、最近はどうもね。パソコンテレビビデオコンポ。冷蔵庫はね、リサイクル法以降手に余るね。クーラーは外してまで持ってゆく価値がまあ微妙なところでね。部屋の金になりそうなもの、箪笥預金、へそくり、色々確認してもまだそのまま。機会を待ちますね。

 ここで行方を晦ませる先を確保しておかねばなりません。くれぐれも追跡されないように工夫を凝らして退路を作ったらいよいよ仕上げです。ここのタイミングは難しいようですね。「貯金を引き出す」「金目のものを処分する」「別れる」「警察に行かせない」この一連の流れに持ってゆく為の小細工として、「浮気」を効果的に使うことが出来るならば素晴らしい。この道の最高峰は最後まで騙されたと思わせずにいつ会っても復縁を望まれる状態に保つという「竿師」というプロ中のプロがおります。プロなら浮気などという小細工は必要ありませんが、そこらへんの低級なヒモは「いつか自分より上手のヒモに喰いつかれるのではないか」という不安が常にありますから、逃足は早いものです。

 如何にすればヒモのような詐欺師のような奴を見抜くことが出来るか。これは出来ません。誰でも持ち逃げする可能性はあります。例えば「仕事一筋のおっさんが、ある日家に帰ってみれば妻と子は荷物を纏めて実家に帰っていた」これも立派な持ち逃げですね。結婚していたら問題ない?実家がわかっているなら問題ない?そういうことではなくて本質の問題です。「人の財産を勝手に!」この問題です。

 それで「金を借りてから浮気をして別れると言わせて、お金を返してと言われてから消える」のはよくある話で、しかしよくある話ということはつまり有効だからよくある話なのであって、これを「浮気してから別れると言わせて、消えてから抜いておいた暗証番号で引き落として勝ち」、「ごめん。返せない。だから結婚しよう。一生かかって返すから。と言って消えると褄取りで勝ち」、「金を借りて男を仕掛けて浮気させて、浮気したら別れると言ったな?おまえ浮気したな?もう終わりだ!と言ってそのまま消えて送り吊り出しで勝ち」色々あるわけですが、早い話、浮気ぐらいでがたがた騒ぐな。騒がないで下さい。すいませんでした。
 
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