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催眠術
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匿名ユーザー
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催眠術 04/06/12
催眠術を心底から信じるには抵抗がある。
一定の条件下に於いて施される場合に多少の効き目があることは認めても、催眠術が万能でないことは少し考えれば判ることだ。記憶の書き換えはよくあることで、これは催眠術に関わらずとも自ら勝手にしているのだからそれは措く。
荒唐無稽な話に頻出する催眠術では、ある言葉を聞くと目の前の人を殺しそうになり、失敗すると失神し目が覚めると何も覚えていないわけだが、それほどの効果があるならば刑務所なんて必要ない。罪人に対し「法律を熟読暗記して遵守せよ」と植え付けるだけでよいではないか。それは極端としても催眠術が劇的に機能するものであれば、直ちに酒でも煙草でもお薬でも止めさせることが出来て当然ではないか。
無意識に「止めたい」と願っている者に対して止めるように施すのは難しいことではあるまい。例えばもっと単純に、無意識ではなく意識的に痩せたいと願う者に対して「貴方は間食をせず適正な食事を摂り規則正しい生活をして段々痩せる」と植え付ければ、やがては理想の体型で極めて健康と相成るべきである。
お薬や犯罪をしたくない、酒や煙草を止めたい、痩せたいなどの願いを持つ人の数を総計すれば人口以上の数値が出る筈で、それを勘案すれば催眠術を糧とする者は、仮に催眠術が劇的に効果を上げるならば大層な権威となり札束を幾らでも積み上げることが出来よう。
ところが現実は自己暗示を装った似非宗教の洗脳教室が氾濫するばかり、彼等の存在もまた催眠術に対する胡乱な思いを助長している。
自己啓発を謳っておきながら何かを頼らねばならないように誘導するのは依存心を利用した巧妙な罠であることを知り、その上で自己暗示を効果的に使うことが出来るならばそれに越したことはないが、それは外から施されるものではなくて、内から施すべきなのだ。
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