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マーライオン作法
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匿名ユーザー
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マーライオン作法 03/03/16
マーライオンとは。
元々はシンガポールの口から水を吐くあれだ。
さて、この直立不動で水をだばだは吐いている高貴な姿が、日本の酔っ払いの伝統である「立ちゲロ」と非常に似ている為、いつしか、立ちゲロのことをマーライオンと呼ぶようになってしまった。シンガポールとそれに関わる皆様には申し訳なく、気を害されるだろうが、言わずにいられない。
酔っ払いの立ちゲロとは厳密に分けると二種類ある。制御出来る立ちゲロと出来ない立ちゲロだ。出来ない立ちゲロの場合は、最早酔いが完全にまわって無意識のうちに込み上げてくるもんじゃ焼きを何も出来ないまま、ただ放出するだけである。時場所状況など関係ない。これを仮に無意識マーライオンとしておく。
では意識マーライオンとはどんなものか。自らコントロールすることの出来るマーライオンのことである。酔いはある程度まわっているが、普通に会話が出来、まっすぐ歩けるものの、ただ気分が悪くて吐きそうなとき、「いっとけー」という内なる声に押されて喉の奥を不自然に締め付けるとマーライオン。
この意識マーライオンには作法がある。まず、歩きながらしてはいけない。歩きながらすると出した足の膝脛靴にべったり付いた上に自らのゲロの中に足を踏み入れて滑って転ぶ。必ず立ち止まって行うことが肝要である。次に放出する場所の選定だ。人に向かっては失礼極まりないし何らかの迷惑を及ぼす所にしてはならない。植え込みや川がいい。植え込みなら肥料となるであろうし、川なら撒き餌となる。便所や洗面所では、マーライオンすると跳ね返りが服に付着するので避けるべきである。
意識があり、会話が出来、歩ける状態だから「吐きそう」と感じて、「吐こう」と決断して、吐く場所を見つけたら次は姿勢だ。本家シンガポールのように直立不動で吐いた場合、最後の勢いがなくなってきたあたりで下に垂れて服が汚れる。従って始めはやや前屈みの顔は正面をひたと見据えた形すなわち人を小馬鹿にするような御辞儀の形だ。この形で吐き始めて少しずつ体を起こし、最後吐き終わった瞬間に直立不動になっておればよい。
又このとき、呼吸をしてはならない。鼻でも口で呼吸しても呼吸は停止しておかねば、肺にゲロが流入して苦しむことになる。鼻の奥にゲロが流入した場合、数時間はゲロの臭いが続く地獄というわけだ。
肺にも鼻にもゲロが流入せず、服も靴も汚さず、迷惑をかけない場所でマーライオンしてそのまますたすたと立ち去る姿は神々しいとさえ言える。
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LAST UPDATED 2025-11-07 19:12:47 (Fri)
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