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関西乗車心得

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関西乗車心得 03/03/07

  例えば関西の乗車マナーはよくネタにされる。

  折角二列で待っていても列車が到着したらドアの端に群がってきて我先に乗り込もうとするから、降りる人は車内に押し戻されないように、ドアが開き切らないうちに降りる人の道筋を作るべく飛び出さなければならない。このタイミングを外してしまうとなかなか降りられず続いて降りようとしている後ろの人から押されるし、もう降りる人はいないと思って次々乗ってくるからここに渋滞が発生する。望むべき遥かな理想としては、降りる人がまず全員降りてから並んでいた順番に乗り込むことであるが、理想とはあくまでも理想であって、現実は乗降口のまん中から降りながら両端から次々乗り込むことになっている。だから人の乗り降りで電車が揺れたりはしない。

  そして当然皆それを心得ているから、降りようと考えている人は駅に着く遥か前に車内で扉の前に列を作る。心得ていない人は降り遅れて「降ります降ります」と叫びながらもみくちゃになるかごく冷静に進路を計算して扉が閉まる直前に身をかわしてやっと降りる。

  ところで何故乗り込む人は列車が到着したら列が乱れるのか。まず乗車位置と書かれた場所と扉がズレていることから混乱が始まる。ただし並んでいる人も混乱などとは思っておらず、ただホームのどこで待っていたらいいか落ち着かなくなるから何となく印のあたりに並んでいるだけであって、並ばずに外れたところでひとり待っているおっさんの所にぴったり扉がくるとそこに殺到する。並べという視線など誰も送らない。せいぜい「そっちかー」ぐらいにしか思っていない。だいたい列は列車の到着と同時に乱れて扉の両端にだんごになるから並ぶのは最初から無駄なことである。このだんごの先頭かその次ぐらいの位置を取ることが重要なのであって、列の中にいたまま列車が到着してたちまちだんごになるなるのを茫然と見ていたら降りてくる人に押し流されるだけである。

  関西以外ではだんご状になってもだいたい並んでいた列の順に乗り込むふうな暗黙の了解があるらしく、しかも一応降りる人が少なくなるまで待つのが感動するというかまだるっこしい。それが正しいはずだとわかっていてもいらいらしてしまうのだ。

  また、ドアの角に立っていて一旦降りてから閉まる寸前にもう一度角に乗り込むというのは正しいようにも思えるが、無駄な動きとも言える。最初からそんなところにはまり込んでいるならば、降りる人にも乗ってくる人にも引き摺られないよう踏んばって抵抗するべきだ。降りたと思われてその角を取られていたら悲しいじゃないか。最後に乗り込んだそのドアが降りるべき駅で開く側のドアならわかるが、そうでないなら疲れるだけだ。
 
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